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小恋ちゃんの魔法少女モード・正義のために変身、そして……3

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 小恋ちゃんの魔法少女モード・正義のために変身、そして……3


 同日夜、昼間に一仕事終えて満足していたはずの小恋だったが、ある事を思い出すと腹が立つとなっていた。

「くっそぉ、あいつめ!」

 小恋は部屋の中央に母から譲り受けたスタンドミラーを置くと、それを前にして立つ。

 昼間の下着泥棒から小恋は言われた、女のおの字もないガキとかチンチクリンとか言われてしまった。

「くぅ! わたしだって、わたしだって!」

 小恋が歯ぎしりするのは当然だった。なぜなら小恋は親せきにいる小6にしてEカップという巨乳女子、中野優子の巨乳因子をゲットしているからだ。つまり小恋は小6になれば優子と同じレベルの巨乳女子になっているってわけである。

「時間進めたい……一瞬でもいいから年齢を引き上げて巨乳女子になりたい。それで真ちゃんをドキドキさせてみたい」

 魔法ステッキをまっすぐ立てそれを両手でギュウっと握りながら、短い時間でもいいから成長するような展開を起こしてみたいと欲した。そして全神経を一点集中させるようにして全身に力を込める。

「んぐぐぐ……」

 まだまだぁ! と小恋が体温を上昇させる。息が詰まってエネルギーが一気に無くなりそうだとか思っても止めず、絶対向こう側に行くんだ! 集中していると……ボッと白いオーラがはっきりと浮かぶ。

「んぁぁぁぁ!」

 小恋が体力の消耗を気にせず踏ん張り続けたら、ついに期待通りの展開が発生したではないか。

「ん……んん?」

 小恋はスタンドミラーの鏡面を見ながらびっくりした。自分の顔に、自分の全体像ってフォルムに変化が生じている。現在のチンチクリンラブリーという見た目に女という感じの色合いが濃くなっていく。それは透明がきれいな琥珀色になっていくようだ。疑う余地なく背も伸びている。

 しかし何よりおどろいたのはその次、小恋は体の外側だけでなく、内側にもすごい変化が生じると気づく。

「え、え……」

 さすがに気になる事が大きすぎて集中が切れた。だが見た目はそのままだし内側の変化もそのまま、誰がどう見てもいまの小恋は小6くらいの女子だったりする。

「こ、これって……」

 うすいベージュのTシャツに浮かぶふっくら豊満なふくらみ具合。そしてその下にあると見える輪郭、あげく脳や感情にひしひし伝わる我が身のパーツという重厚な充足感。

 とっさに当てた自分の手に伝わる豊満にしてムニュウっとやわらかい弾力。それに覚えがあるというのであれば、他でもない中野優子の巨乳ってふくらみを揉ませてもらった時と同じ!

「きょ、巨乳……し、しかも……感じる……」

 小恋は他人のではない自分のふくらみを真っ赤な顔して揉む。我ながらデカい! と思ったり、やわらかい弾力……と思ったりしながらデレデレな面持ちで20秒くらい我を忘れて揉みまくった。

 やわらかい弾力と手が感じるだけでない。なんせその乳は我が身であるから、乳を揉まれてキモチいいって感覚が壮大な乙女色で広がってしまうのだった。

「ん……」

 ここで小恋の両手がTシャツのふくらみから離れた。もううっすら透けて見えているのだけれど、ハッキリと見たい、外に出してしっかり拝みたい。

「いま、わたし……小6くらい、お姉ちゃんと同じ巨乳女子。だったら脱がないと、脱いでがっちり見てみないと」

 声がちょっとうれしさで震えている。これは魔法エネルギーを大量に使って成し得ていることであるが、あまりのコーフンに体力の消耗は気にならなかった。もう死ぬまで永遠に戦い続けられるって劇場型 トランス状態になっていた。

「ぬ、脱ぎます!」

 部屋に自分しかいなくてもはげしくテレた。そうして真っ赤な顔で両腕をクロス。そうすると左右のふくらみがクッとやわらかく寄せ合わさる。それが自分のモノだと感じるいま、うれし弾けるって声を出さざる得ない。

「我ながらデカい……やわらかい……すげぇ、巨乳ってすげぇ、これもう世界が変わるって話じゃん!」

 小恋は言い終えると無邪気に勢いよくTシャツをグワーっとまくり上げた。すると左右のふくらみが勢いよく揺れ動いた。それは見えなくてもいい、なぜなら実感! というステキ過ぎる要素があるから。

「う、うわ……」

 相当エネルギーブッ込みで成長した姿になっている小恋は感激した。いまや巨乳女子、中野優子に並ぶ美巨乳の持ち主、そんな自分を見ながら、またやっぱり自分のふくらみを揉みまくる。

「あぁんぅ……キモチいい……こんなのって……」

 それはそれはすごい経験だった。夜空を突き抜け明るい月に到達したようなよろこびが無限のごとく広がる。

「ずっとこのままでいたいよぉ……」

 いま、小恋は自分の巨乳をまさぐりながら、数年後にはこの姿になるという事実があるとしても、もうこのままでいたいと思った。むろんそれはムリであるが、もう現実なんかどうなってもいいと爆発レベルにコーフンして止まらない。

 しかしここでフッと考えてしまったのである。この姿、真治に見せたらどうなるだろうと。

「いずれは必ずこの姿になるのだから……これを見せたら……この姿を見せたら真ちゃんはわたししか見えなくなるはず。わたし以外の女なんて目に映らなくなるはず」

 そんな事を考えたらちょっと切なくなったが、それがいけなかった。なぜならそれはわずかだがテンションの下がりを招き、エネルギーのブッ込みという糸が切れてしまった。

「ぅ!」

 突然に発生する頭痛。小恋は左手を額に当てながら床に両膝を落とした。そしてクッと表情をゆがませながら右手をふくらみに当てるが、からだ全体が元に戻っていくのを感じる。

「やだ、戻りたくない……いまから自分の巨乳でたのしむつもりだったのに」

 小恋、上半身は裸で下はズボンという格好でばったりと肩を横にして倒れた。エネルギーの消耗が一気に襲ってきたことにより、深い眠りに引き込まれるように意識が遠のいていった。

 結局、上半身裸でぶっ倒れた小恋は風邪を引いたあげく、母にこっぴどく怒られてしまう。だがエネルギーを思いっきり注ぎ込めば、一定時間とはいえ近未来の自分こと巨乳女子になれると知った。ゆえに風邪をひいて寝込んでも母に怒られても平気。たとえ世界が不幸になっても自分はだいじょうぶ! と笑顔で言えるような気がしていた。
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