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52・そろそろ両親に紹介したいであります
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52・そろそろ両親に紹介したいであります
「光、お願いがあるというかお誘いしたいんだけれど」
土曜日の午後、一周およそ2kmの〇〇池をグルーっと歩き回って会話するデートをしながらわたしは切り出した。
「お願いがあるというかお誘いしたい?」
横を歩く光は少し怪訝な顔をして見せつつ、しっかりと巨乳って部分も上手にチラ見する。別にふつうに見てくれてもいいんだよと思いつつ、この一瞬チラッと片想いのように向けられる彼氏の目線っていうのも悪くないから、あえて言わないって感じかな。
「そのうち我が家に誘いたい」
「え?」
「お母さんにさ、これがわたしの彼氏って紹介したい」
「えぇ……い、いきなり言われたら緊張する……」
「でも、光のお母さんはわたしを知って気に入ってくれているわけだから、そろそろ完全な話にしたいよ」
「完全な話?」
「お互い相手の家族から歓迎されてハッピーとしたい」
光はわたしをチラチラ見ながら、ドギマギ中ですって表情のアピールを兼ねたりする。
「光、将来わたしたちは結婚するんだから、これは避けられない話の第一歩だよ、言っとくけど逃がさないよぉ」
「け、結婚なんてまだまだ先の話じゃんか」
「ま、だけどさ、わたしの家に来れるようになるっていうのはいい事だと思うんだ。わたしの部屋で会話できるようになるって、デート場所がひとつ増えるだけでも一歩前進じゃん」
「そ、その……」
「なに?」
「マリーのお母さんに会ってなんて言えばいいのかわかんない……」
「べつに普通でいいんだよ」
「普通っていうのがわからないっていうか」
「まったく、小説では巨乳女子をベッドに押し倒すラブシーンを書いたりするくせに」
「ぅ……」
「とにかくわたしは光を家に招きたいんだよ」
わたしのお母さんは正々堂々と付き合うなら全然オーケーみたいな感じだから、言っちゃって光を家族の一員みたいなノリを作ってしまいたい。そういうのあこがれがわたしの中にある。
「それにさぁ、光……」
「な、なに?」
「光はあれだよね、おっぱい星人でいい格好しいで精神は意外なまでにモロいとは思いつつ……性格はいいしマジメだよね。好きっていう表現の中には信頼もあるんだぞ」
「信頼?」
「そ、光は女心に鈍いけれど、女心を傷つけたり裏切ったりするようなことはしないと。そしてなんだかんだと言いながら一途でもあるから、まっすぐな恋愛ができるやつだと思って言っているんだよ」
「そ、そんなに評価されているとか……知らなかった」
「光、カン違いないで欲しいんだけれど……」
「カン違い?」
「わたしが親に恋愛報告したいのはさぁ、いい格好したいとか、光を信用していないとかじゃないよ。逆だよ逆。親に報告して気に入ってもらって家族の一員として付き合えるようにしたいって事なんだよ」
「じゃ、じゃぁ……そのうちに」
「よし、じゃぁ近いうちに招くから、逃げないように!」
「に、逃げないよ……」
「急にお腹が痛くなったとか、そういうので逃げたりしないように」
「逃げないつーんだよ」
「よし、いまの男らしい声、しかと受け取った!」
こうしてわたしは光に言うべきは言った。後は頃合いを見計らって光を我が家に招き、我が家の一員みたいな認識とムードを完成させ光との恋愛を深めていくだけだ。
「光、お願いがあるというかお誘いしたいんだけれど」
土曜日の午後、一周およそ2kmの〇〇池をグルーっと歩き回って会話するデートをしながらわたしは切り出した。
「お願いがあるというかお誘いしたい?」
横を歩く光は少し怪訝な顔をして見せつつ、しっかりと巨乳って部分も上手にチラ見する。別にふつうに見てくれてもいいんだよと思いつつ、この一瞬チラッと片想いのように向けられる彼氏の目線っていうのも悪くないから、あえて言わないって感じかな。
「そのうち我が家に誘いたい」
「え?」
「お母さんにさ、これがわたしの彼氏って紹介したい」
「えぇ……い、いきなり言われたら緊張する……」
「でも、光のお母さんはわたしを知って気に入ってくれているわけだから、そろそろ完全な話にしたいよ」
「完全な話?」
「お互い相手の家族から歓迎されてハッピーとしたい」
光はわたしをチラチラ見ながら、ドギマギ中ですって表情のアピールを兼ねたりする。
「光、将来わたしたちは結婚するんだから、これは避けられない話の第一歩だよ、言っとくけど逃がさないよぉ」
「け、結婚なんてまだまだ先の話じゃんか」
「ま、だけどさ、わたしの家に来れるようになるっていうのはいい事だと思うんだ。わたしの部屋で会話できるようになるって、デート場所がひとつ増えるだけでも一歩前進じゃん」
「そ、その……」
「なに?」
「マリーのお母さんに会ってなんて言えばいいのかわかんない……」
「べつに普通でいいんだよ」
「普通っていうのがわからないっていうか」
「まったく、小説では巨乳女子をベッドに押し倒すラブシーンを書いたりするくせに」
「ぅ……」
「とにかくわたしは光を家に招きたいんだよ」
わたしのお母さんは正々堂々と付き合うなら全然オーケーみたいな感じだから、言っちゃって光を家族の一員みたいなノリを作ってしまいたい。そういうのあこがれがわたしの中にある。
「それにさぁ、光……」
「な、なに?」
「光はあれだよね、おっぱい星人でいい格好しいで精神は意外なまでにモロいとは思いつつ……性格はいいしマジメだよね。好きっていう表現の中には信頼もあるんだぞ」
「信頼?」
「そ、光は女心に鈍いけれど、女心を傷つけたり裏切ったりするようなことはしないと。そしてなんだかんだと言いながら一途でもあるから、まっすぐな恋愛ができるやつだと思って言っているんだよ」
「そ、そんなに評価されているとか……知らなかった」
「光、カン違いないで欲しいんだけれど……」
「カン違い?」
「わたしが親に恋愛報告したいのはさぁ、いい格好したいとか、光を信用していないとかじゃないよ。逆だよ逆。親に報告して気に入ってもらって家族の一員として付き合えるようにしたいって事なんだよ」
「じゃ、じゃぁ……そのうちに」
「よし、じゃぁ近いうちに招くから、逃げないように!」
「に、逃げないよ……」
「急にお腹が痛くなったとか、そういうので逃げたりしないように」
「逃げないつーんだよ」
「よし、いまの男らしい声、しかと受け取った!」
こうしてわたしは光に言うべきは言った。後は頃合いを見計らって光を我が家に招き、我が家の一員みたいな認識とムードを完成させ光との恋愛を深めていくだけだ。
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