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60・ついに我が家へいらっしゃい2
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60・ついに我が家へいらっしゃい2
「いいわぁ、光くん、わたしの息子になりなさいな」
お母さんがそういう言い方をするときは気に入ったって事でやった! って話だ。するとここで今度はお祖母ちゃんが質問をした。それはマリーのどこが気に入ったのか? ってモノ。
「やっぱり、かわいい孫娘のどこが気に入られたのかは聞いてみたくなるんだよ」
お祖母ちゃんが言ったとき、これは光が動揺して何か喋れなくなるんじゃないかとわたしは真剣に危惧した。ところがマイダーリンはわたしが思ってもみない行動に出たんだ。
「これを……」
光はイスにかけていた上着のポケットから取り出した紙を広げ、ちょっと赤い顔をしながらテーブルの上に置いてスーッと真ん中辺りに押し出した。
「え?」
わたしマジでびっくりした。なぜならそれは光が描いた女の子の絵。なんでそれを今ここで出すの? とわたしの方が動揺しちゃう。
「これは?」
「ぼくの描いた絵です。ぼくが理想と思う女の子っていうのを全部詰め込んで描いた絵です」
「あらっと、これはまたずいぶんとマリーにそっくりな巨乳女子」
「はい。だけど……」
「だけど?」
「これを描いたのは小6のときでマリー、橘さんとはまだ出会っていないときです」
「それはつまり?」
「つまり……いま橘さんが持っている見た目に特徴とか全部がぼくのハートにぶち当たるんです。全部……全部が好みで大好きなんです。どこが気に入った? とか言われたら全部! です、いけませんか?」
うわ、光ってどうして急にすごい行動に出たりするの? わたしこんな行動を起こされるなんてまったく予想していなかった。
「全部! と来たか、なかなかいい。ただ、かわいい孫娘が浮気とかされないか、余計な心配を持ってしまうんだよ年を取ると」
「それはだいじょうぶです」
「だいじょうぶとは?」
「全部が好み! という人をまちがいで失ったら、自分もまた崩壊するしかありません。だからぼくが浮気するなんて事は、100年後に人類が滅亡するより低い確率だと断言します」
「ほほほ、さすが小説家志望、表現がおもしろい」
うわぁ……なに、光ってどうして、やるときはやるんだ……てっきりわたしがしっかりフォローしないと大変な事になるとか思っていたのに、意外な姿を見せてくれるなんてうれしい不意打ち。
わたしはここでちょっとトイレと言って立ち上がる。そしてすっかり和んだ感じのテーブルから一度離れ、トイレに入ってからひとりニヤニヤしてしまうのだった。
「うわぁ、光って……光ってスイッチが入ったらあんな風にもなるのかぁ、どこよ、そのスイッチってどこよ、もうずっと押しっぱなしにしてよ」
わたしはうれしさのあまりデレ声でつぶやいたりしたけれど、光はお母さんとお祖母ちゃんの両方から気に入られたのでホッとする。
そうなんだ、中1でお付き合いしているなんて、本来なら親に言わなくてもいいのかもしれないけれど、言ってばっちり気に入ってもらえたりすると絶対その方がグー。その方が後々ハッピー色がレインボーになると思う。
女3人、男1人ってすごいアンバランスなテーブルはとっても盛り上がった。それは光って男の子がずっと前から橘家と交流を持っていたみたいな感じにすらなっていた。これなんだよね、この感じこそわたしが思うレインボーなんだよね。
「いいわぁ、光くん、わたしの息子になりなさいな」
お母さんがそういう言い方をするときは気に入ったって事でやった! って話だ。するとここで今度はお祖母ちゃんが質問をした。それはマリーのどこが気に入ったのか? ってモノ。
「やっぱり、かわいい孫娘のどこが気に入られたのかは聞いてみたくなるんだよ」
お祖母ちゃんが言ったとき、これは光が動揺して何か喋れなくなるんじゃないかとわたしは真剣に危惧した。ところがマイダーリンはわたしが思ってもみない行動に出たんだ。
「これを……」
光はイスにかけていた上着のポケットから取り出した紙を広げ、ちょっと赤い顔をしながらテーブルの上に置いてスーッと真ん中辺りに押し出した。
「え?」
わたしマジでびっくりした。なぜならそれは光が描いた女の子の絵。なんでそれを今ここで出すの? とわたしの方が動揺しちゃう。
「これは?」
「ぼくの描いた絵です。ぼくが理想と思う女の子っていうのを全部詰め込んで描いた絵です」
「あらっと、これはまたずいぶんとマリーにそっくりな巨乳女子」
「はい。だけど……」
「だけど?」
「これを描いたのは小6のときでマリー、橘さんとはまだ出会っていないときです」
「それはつまり?」
「つまり……いま橘さんが持っている見た目に特徴とか全部がぼくのハートにぶち当たるんです。全部……全部が好みで大好きなんです。どこが気に入った? とか言われたら全部! です、いけませんか?」
うわ、光ってどうして急にすごい行動に出たりするの? わたしこんな行動を起こされるなんてまったく予想していなかった。
「全部! と来たか、なかなかいい。ただ、かわいい孫娘が浮気とかされないか、余計な心配を持ってしまうんだよ年を取ると」
「それはだいじょうぶです」
「だいじょうぶとは?」
「全部が好み! という人をまちがいで失ったら、自分もまた崩壊するしかありません。だからぼくが浮気するなんて事は、100年後に人類が滅亡するより低い確率だと断言します」
「ほほほ、さすが小説家志望、表現がおもしろい」
うわぁ……なに、光ってどうして、やるときはやるんだ……てっきりわたしがしっかりフォローしないと大変な事になるとか思っていたのに、意外な姿を見せてくれるなんてうれしい不意打ち。
わたしはここでちょっとトイレと言って立ち上がる。そしてすっかり和んだ感じのテーブルから一度離れ、トイレに入ってからひとりニヤニヤしてしまうのだった。
「うわぁ、光って……光ってスイッチが入ったらあんな風にもなるのかぁ、どこよ、そのスイッチってどこよ、もうずっと押しっぱなしにしてよ」
わたしはうれしさのあまりデレ声でつぶやいたりしたけれど、光はお母さんとお祖母ちゃんの両方から気に入られたのでホッとする。
そうなんだ、中1でお付き合いしているなんて、本来なら親に言わなくてもいいのかもしれないけれど、言ってばっちり気に入ってもらえたりすると絶対その方がグー。その方が後々ハッピー色がレインボーになると思う。
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