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113・たかがお菓子でも好みがバッチリ合うなんてステキ
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113・たかがお菓子でも好みがバッチリ合うなんてステキ
「あぁ、面倒くさい」
わたしはお母さんから頼まれた買い物を済ますため、寒い中を歩いてスーパーにやってきた。
「えっと……」
買い物カゴを持って歩きながら、なんとなく手にした買い物メモを見ようとした顔を上に向けた。するとどういうわけか、買い物カゴを持った光が前方に見えたりして驚く。
「光!」
「え、マリー!」
「え、光も買い物?」
「まぁ……ね、お母さんの命令には逆らえないから……」
「いいじゃん、えらいよぉ、ちゃんと買い物する男の子の方が、何にもやらないで威張るだけのヘボって奴より好きだよ」
「声がデカい……」
「ん……光のテレ屋さん!」
こうしてわたしたちは夫婦そのものって感じで店内を回って買い物カゴに商品を入れていき、最後にお菓子のコーナーに来る。
「そう言えば、光は何が好きでわたしは何が好き? とかいう確認をした事がなかったね、お菓子で」
「え?」
「これはちょっとした問題だよ、光」
「問題ってなんだよ」
「ちょっと、こっちにおいで」
「おいでとか言うな……」
「光、彼女から質問です! 目の前にきのこの山とタケノコの里があります。嘘偽りのキモチで手を伸ばすとしたらどっちですか?」
「え……」
「これは、わたしたち夫婦の共鳴度が試されるって話だよ」
「たかがお菓子で大げさな……」
「甘い! たかがお菓子、されどお菓子、さぁ、光。そのたましいに嘘をつかず正直に手を伸ばすべし!」
「お、おれは……こっち……絶対にこっち」
光はドキドキした様子できのこの山を選んだ。その瞬間、わたしの胸はクゥっと温かさに満ち溢れ、よろこびが感情の隅々にまで広がり行き渡っていく。
「よかった! わたしたちお似合いの夫婦だ、わたしもきのこが好きなんだよ、絶対光がきのこを選んでくれると信じていたよ」
わたしはほんとうにうれしくなって、だったらポテトチップスではどう? と話を続けた。
「ポテトチップス?」
「塩とコンソメ、光はどっちがいいと思う」
「そりゃぁ絶対にコンソメ。塩なんてアウトオブ眼中で生きてきたし、これからもそうだって断言できる」
「きゃんぅ! わたしも同じ、まったく同じ! 光、わたしたちってお菓子でパーティーやっても素直に幸せになれる2人だね」
「ま、まぁ、好みが合うっていうのはいいよな」
「でしょう? お似合いのカップルっていうのは、こういうところでもばっちり噛み合う2人の事だって、それえらい先生が言っていた」
こうしてわたしと光はあれこれ語ってみて、好みが100%とは言わないけれど、さすがお似合い! ってくらいの高確率で一致した。
「いやぁ、買い物がこんなに充実するなんて思いもしなかった」
わたしは買い物袋を入れた自転車を押しながら、同じようにして自転車を押している光と並びうれしさを隠せない。
まずはお菓子って話ではあるけれど、好みが非常に似通っていると判明したのはよし! 今度は何かしら食事、どこかでいっしょに食事するという機会を作れたらいいのだけれど……と、わたしは歩きながら考えた。なぜなら好みが合うっていうのはうれしいし楽しいとも思うから。
「あぁ、面倒くさい」
わたしはお母さんから頼まれた買い物を済ますため、寒い中を歩いてスーパーにやってきた。
「えっと……」
買い物カゴを持って歩きながら、なんとなく手にした買い物メモを見ようとした顔を上に向けた。するとどういうわけか、買い物カゴを持った光が前方に見えたりして驚く。
「光!」
「え、マリー!」
「え、光も買い物?」
「まぁ……ね、お母さんの命令には逆らえないから……」
「いいじゃん、えらいよぉ、ちゃんと買い物する男の子の方が、何にもやらないで威張るだけのヘボって奴より好きだよ」
「声がデカい……」
「ん……光のテレ屋さん!」
こうしてわたしたちは夫婦そのものって感じで店内を回って買い物カゴに商品を入れていき、最後にお菓子のコーナーに来る。
「そう言えば、光は何が好きでわたしは何が好き? とかいう確認をした事がなかったね、お菓子で」
「え?」
「これはちょっとした問題だよ、光」
「問題ってなんだよ」
「ちょっと、こっちにおいで」
「おいでとか言うな……」
「光、彼女から質問です! 目の前にきのこの山とタケノコの里があります。嘘偽りのキモチで手を伸ばすとしたらどっちですか?」
「え……」
「これは、わたしたち夫婦の共鳴度が試されるって話だよ」
「たかがお菓子で大げさな……」
「甘い! たかがお菓子、されどお菓子、さぁ、光。そのたましいに嘘をつかず正直に手を伸ばすべし!」
「お、おれは……こっち……絶対にこっち」
光はドキドキした様子できのこの山を選んだ。その瞬間、わたしの胸はクゥっと温かさに満ち溢れ、よろこびが感情の隅々にまで広がり行き渡っていく。
「よかった! わたしたちお似合いの夫婦だ、わたしもきのこが好きなんだよ、絶対光がきのこを選んでくれると信じていたよ」
わたしはほんとうにうれしくなって、だったらポテトチップスではどう? と話を続けた。
「ポテトチップス?」
「塩とコンソメ、光はどっちがいいと思う」
「そりゃぁ絶対にコンソメ。塩なんてアウトオブ眼中で生きてきたし、これからもそうだって断言できる」
「きゃんぅ! わたしも同じ、まったく同じ! 光、わたしたちってお菓子でパーティーやっても素直に幸せになれる2人だね」
「ま、まぁ、好みが合うっていうのはいいよな」
「でしょう? お似合いのカップルっていうのは、こういうところでもばっちり噛み合う2人の事だって、それえらい先生が言っていた」
こうしてわたしと光はあれこれ語ってみて、好みが100%とは言わないけれど、さすがお似合い! ってくらいの高確率で一致した。
「いやぁ、買い物がこんなに充実するなんて思いもしなかった」
わたしは買い物袋を入れた自転車を押しながら、同じようにして自転車を押している光と並びうれしさを隠せない。
まずはお菓子って話ではあるけれど、好みが非常に似通っていると判明したのはよし! 今度は何かしら食事、どこかでいっしょに食事するという機会を作れたらいいのだけれど……と、わたしは歩きながら考えた。なぜなら好みが合うっていうのはうれしいし楽しいとも思うから。
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