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第44話 いささか危険な使用人の調達法
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セス様の威力は相当のものだったらしく、使用人の一掃は一瞬だったそうだ。
「その後がいけません」
カールソン氏は、厳しい口振りで言った。
彼は、小柄だが、いかにもキチンとした身なりの白髪頭で、スッと背筋を伸ばしていた。
セス様とは好対照だ。
地方の領地の管理が主な仕事だそうで、今回はスターリン男爵がいなくなったため、急遽呼ばれて王都まで来ていた。
領地の方は部下に任せて、帳簿だのなんだの、スターリン男爵家が残した爪痕の整理と金銭の回収に努めているそうだ。
「ドレスや宝石関係の出費が相当ありまして」
カールソン氏は渋面をして言った。
「ああ、それは娘のうちのどちらかと、第二王子殿下を結婚させたがっていたので、自然、ドレス類の出費が多くなったのでしょう」
私はピンときた。
「家政の方は誰か信用できる女性にお任せしたいところなのですが……」
「信用できる女性……」
信用できるけど、全くアテにならない女性なら、知っている。おばあさまだ。家政など任せたら、何が起きるか知れたもんじゃない。
「全く心当たりがない……勘定を合わせるだけなら、同じクラスに帳簿関係に強いバスター君がいますが……」
彼は適任だと思う。
「奉公人が欲しいんです。学生ではちょっと」
そりゃそうだ。
私はセス様を見た。セス様は仏頂面をして、私の格好を見た。
「何? その女中服」
「お手伝いしようと思ったのよ。でも、ここまでひどいとは思っていなかったわ。その昔から仕えていた人たちに戻ってきてもらうわけにはいかないのかしら?」
「それが、セス様がその格好だとみんなが悪魔のようだと怖がりまして。まあ、下心のある連中を瞬時に見抜いたわけですから、心を読まれると怯えるのも無理はありませんが」
その割には、カールソン氏や庭師連中はケロリとしているが?
カールソン氏はコホンと咳払いした。
「まあ、マルク様(注:自称闇の帝王クロード様の苗字の方。名前はセバスチャン、通称セス様)は、こんな格好ではありますが、別に悪意があるわけではございません。それは趣味だとちょっと付き合いがあれば、みんな理解するわけです」
「趣味とは何だ。俺は、漆黒の……」
「はいはい。漆黒の闇のルロード様なんですよね。そんな妙な名乗りをなさらなくたって、十分力がおありじゃありませんか。後でウィルキンソンの頭を治してやってくださいませね。本人、元々気にしていたのに、致命傷ですよ。悪夢が実現してしまって」
カールソン氏が面倒くさそうに言った。
あの脳天ハゲになった庭師は、ウィルキンソンさんと言う名前だったのか。
「まあ、ルロード様は、モテまくるのが怖いとかおっしゃってますけど、確かにおモテになるとは思いますわ。そのコスチュームを脱げばの話ですけど」
「ポーシャ嬢だって、恐ろしい勢いでモテると思うぞ? その女中服を脱げばの話だが」
そう言うと、ルロード様ことセス様は、ピンと指をこちらに向けた。
途端に私の魔法は解けて、銀色の髪と青の目に戻った。顔立ちもぼやかしていたのがはっきりし、それから小太りに見せていた体型も戻った。
戻ったと言っても、人の目にそう映るようにしていただけで、実態は変わらないのだけれど。
ただ、カールソン氏はビックリした。
彼はまじまじと私を見つめ、それからハラハラと涙した。
私はギョッとした。
「え? なに?」
「お、奥様」
セス様と私はびっくりして、気まずそうにカールソン氏を眺めた。
涙の間から、カールソン氏は途切れ途切れに言った。
「私が若い頃、この屋敷に初めて参りました時、舞踏会に出かける奥様と旦那様をお見かけしました。旦那様の方は忘れましたが、奥様のまるで妖精のような美しさに心が震えたことを覚えています。なんとお美しい方かと、こんな美しい方には二度とお目にかかることはあるまいと思っていたのですが、程なくして亡くなられてしまい……」
彼はハンカチを取り出すと目を拭き、それから失礼と一言残すとパタパタと出て行ってしまった。
セス様と私は目と目を見交わした。
「あれは何だろう」
「うちの母のファンじゃない?」
「うーん。この際、よかったのかな? 忠実に仕えてくれそうだ」
そうかもしれない。
「で、どうしましょう?」
「とにかく、もしよければバスター君を連れてきてくれないかな」
「そうですわね。今、一番お困りなのは、帳簿関係ですわよね」
ここに住むべき主人の私は今は寮住まいなので、当分、家政婦長や女中は要らないだろう。
「バスター君なら最強ですわ。学生だけど、生家があれだけの商家ですし、最初だけカールソン氏とセス様が見ておけばそれなりだと思いますわ」
「夏休みのアルバイトだね」
「卒業したら引き抜きましょう。それから侍女や女中は殿下にお願いしてみますわ」
「ルーカス殿下に? まあ、宮廷で働く女性は多いけど、殿下が使用人の事情なんか知っているかなあ?」
私はその時、フッとアイデアが浮かんだ。
「あ、そうですわ。セス様、私たち、婚約しませんか?」
「えっ?」
セス様は思い切り驚いた。そりゃ驚くだろう。
私だって、セス様に婚約を申し込まれたら驚く。そして困る。
「いや、婚約なんかしたら、殿下が何と言うことか。そもそも何の意味があるんですか? まったくもってお勧めではないと思いますよ」
こういうところは、セス様はまともなのだ。目が悪いわけでもないのに、眼帯をしているあたり、どう見ても変だけど。眼帯だなんて、どこで作ったのかしら。
「殿下を見ていると、私に婚約者がいれば都合がいいなと、最近思い始めまして」
「人の話を聞きなさい。安易すぎるわ、その発想」
「婚約しないと、『漆黒の闇のクロード様』ネタを、殿下とおばあさまにバラしますわよ?」
「ハハハ……婚約なんか絶対にお断りですよ。そのネタ、全員に、完ぺきに否定しますから。まったく質の悪い冗談だ」
私はセス様の抗議を無視した。
「その上で婚約したことを伝えたいと思いますの。きっとその趣味が皆さんに知られれば、どこの女性からもお断りされると思いますけど、それ以上におばあさまが何とおっしゃるか」
セス様はピクッと動いた。
「セス様が了承なさらなくても、私があの二人にそう言えば、殿下とおばあさまは信じるんじゃないかと思いますの」
普通の令嬢の場合、親の意向を無視したそんな婚約あり得ない。でも、私は誰はばかることのない当主で、セス様は大魔術師と言う自らの能力が、平民出身と言う出自を含めてすべてを凌駕する。
「ええとですね、ポーシャ様」
セス様は言い出した。
「私は結婚願望がないんですが?」
「あら、私だって。私もポーションの開発に一日を捧げたいのですわ。でも、正直に申し上げますと、殿下が邪魔で」
「私だって、一刻も早く魔法塔に戻って、研究の続きをしたいんです! それなのに家令の真似事をさせられて」
問題はそこですわ!……と私は力説した。
「婚約したと殿下が聞き付けたら、この家からセス様はあっという間に追い出されて、殿下が死に物狂いで優秀な家政婦と侍女を探してくると思いますの」
「は?」
私やセス様やおばあさまが、どんなに頑張っても、公爵家を再興させたかったら、まず人材がいなくては始まらない。それも優秀な人材が。
おばあさまは、自分に、領地経営の才覚もなければ家政の才能もないことを重々理解していた。スターリンがのさばっていた理由である。
そして私には人脈がない。そもそも十六歳になるまでずっと田舎で、侍女の一人も使わず暮らしてきた私に何が出来ると言うのだ。侍女なんか、女性の知り合い同志から伝手をたどって呼んで来ることが圧倒的に多い。
その点ではセス様だって、畑違い。優秀な魔術師の知り合いなら山ほどいるだろうが、本人も言っている通り、侍女や女中に知り合いなんかいるはずもなかった。
この際、頼りは殿下だけ。殿下は大勢の使用人にかしずかれて生きているはずだ。側近あたりに耳打ちすれば、誰かが心当たりを連れて来るだろう。
「でも、仮にですよ? あなたと婚約したと聞いたら、今度は殿下が私のところに直接対決にやってくるのではないですか? あなたはどう思っていらっしゃるのか知りませんが、殿下はあなたに惚れ込んでいますよ?」
セス様が、知らないのかなあ?みたいな顔で教えてくれた。
「先日、殿下からそのお話はうかがいました」
しまった。アデル嬢に金貨十枚返すのを忘れていたわ。
「知っているんですか! それなのに、こんな話を持ちかけてくるんですか? 私がポーシャ嬢と婚約しようものなら、確実に殿下が私を半殺しにするためにやって来ますよね?」
「あらあ。ですから、セス様がいいなと。セス様ならどうにかなさるでしょ?」
セス様はためらった。
「あの、ポーシャ様はご存じないのかもしれませんが、人間……というか、魔術師には得手不得手というものがありましてね? 殿下に攻撃されて、もちこたえられるのは、確かに私くらいしかいないと思いますが、別に勝てるわけじゃないですからね」
「公爵家の再興は私の義務ですわ。でも、やりたいことがあるのに、我慢するのなんか嫌ですわ。そのために使えるものは使うのよ」
セス様は、私の顔をまじまじと見つめた。
「ベリー公爵夫人と同じことを言っている。私の人生を狂わせる女どもだ」
ウフフと私は笑った。
「いい解決法が見つかって、本当によかった。よろしくお願いしますね、婚約者様」
「その後がいけません」
カールソン氏は、厳しい口振りで言った。
彼は、小柄だが、いかにもキチンとした身なりの白髪頭で、スッと背筋を伸ばしていた。
セス様とは好対照だ。
地方の領地の管理が主な仕事だそうで、今回はスターリン男爵がいなくなったため、急遽呼ばれて王都まで来ていた。
領地の方は部下に任せて、帳簿だのなんだの、スターリン男爵家が残した爪痕の整理と金銭の回収に努めているそうだ。
「ドレスや宝石関係の出費が相当ありまして」
カールソン氏は渋面をして言った。
「ああ、それは娘のうちのどちらかと、第二王子殿下を結婚させたがっていたので、自然、ドレス類の出費が多くなったのでしょう」
私はピンときた。
「家政の方は誰か信用できる女性にお任せしたいところなのですが……」
「信用できる女性……」
信用できるけど、全くアテにならない女性なら、知っている。おばあさまだ。家政など任せたら、何が起きるか知れたもんじゃない。
「全く心当たりがない……勘定を合わせるだけなら、同じクラスに帳簿関係に強いバスター君がいますが……」
彼は適任だと思う。
「奉公人が欲しいんです。学生ではちょっと」
そりゃそうだ。
私はセス様を見た。セス様は仏頂面をして、私の格好を見た。
「何? その女中服」
「お手伝いしようと思ったのよ。でも、ここまでひどいとは思っていなかったわ。その昔から仕えていた人たちに戻ってきてもらうわけにはいかないのかしら?」
「それが、セス様がその格好だとみんなが悪魔のようだと怖がりまして。まあ、下心のある連中を瞬時に見抜いたわけですから、心を読まれると怯えるのも無理はありませんが」
その割には、カールソン氏や庭師連中はケロリとしているが?
カールソン氏はコホンと咳払いした。
「まあ、マルク様(注:自称闇の帝王クロード様の苗字の方。名前はセバスチャン、通称セス様)は、こんな格好ではありますが、別に悪意があるわけではございません。それは趣味だとちょっと付き合いがあれば、みんな理解するわけです」
「趣味とは何だ。俺は、漆黒の……」
「はいはい。漆黒の闇のルロード様なんですよね。そんな妙な名乗りをなさらなくたって、十分力がおありじゃありませんか。後でウィルキンソンの頭を治してやってくださいませね。本人、元々気にしていたのに、致命傷ですよ。悪夢が実現してしまって」
カールソン氏が面倒くさそうに言った。
あの脳天ハゲになった庭師は、ウィルキンソンさんと言う名前だったのか。
「まあ、ルロード様は、モテまくるのが怖いとかおっしゃってますけど、確かにおモテになるとは思いますわ。そのコスチュームを脱げばの話ですけど」
「ポーシャ嬢だって、恐ろしい勢いでモテると思うぞ? その女中服を脱げばの話だが」
そう言うと、ルロード様ことセス様は、ピンと指をこちらに向けた。
途端に私の魔法は解けて、銀色の髪と青の目に戻った。顔立ちもぼやかしていたのがはっきりし、それから小太りに見せていた体型も戻った。
戻ったと言っても、人の目にそう映るようにしていただけで、実態は変わらないのだけれど。
ただ、カールソン氏はビックリした。
彼はまじまじと私を見つめ、それからハラハラと涙した。
私はギョッとした。
「え? なに?」
「お、奥様」
セス様と私はびっくりして、気まずそうにカールソン氏を眺めた。
涙の間から、カールソン氏は途切れ途切れに言った。
「私が若い頃、この屋敷に初めて参りました時、舞踏会に出かける奥様と旦那様をお見かけしました。旦那様の方は忘れましたが、奥様のまるで妖精のような美しさに心が震えたことを覚えています。なんとお美しい方かと、こんな美しい方には二度とお目にかかることはあるまいと思っていたのですが、程なくして亡くなられてしまい……」
彼はハンカチを取り出すと目を拭き、それから失礼と一言残すとパタパタと出て行ってしまった。
セス様と私は目と目を見交わした。
「あれは何だろう」
「うちの母のファンじゃない?」
「うーん。この際、よかったのかな? 忠実に仕えてくれそうだ」
そうかもしれない。
「で、どうしましょう?」
「とにかく、もしよければバスター君を連れてきてくれないかな」
「そうですわね。今、一番お困りなのは、帳簿関係ですわよね」
ここに住むべき主人の私は今は寮住まいなので、当分、家政婦長や女中は要らないだろう。
「バスター君なら最強ですわ。学生だけど、生家があれだけの商家ですし、最初だけカールソン氏とセス様が見ておけばそれなりだと思いますわ」
「夏休みのアルバイトだね」
「卒業したら引き抜きましょう。それから侍女や女中は殿下にお願いしてみますわ」
「ルーカス殿下に? まあ、宮廷で働く女性は多いけど、殿下が使用人の事情なんか知っているかなあ?」
私はその時、フッとアイデアが浮かんだ。
「あ、そうですわ。セス様、私たち、婚約しませんか?」
「えっ?」
セス様は思い切り驚いた。そりゃ驚くだろう。
私だって、セス様に婚約を申し込まれたら驚く。そして困る。
「いや、婚約なんかしたら、殿下が何と言うことか。そもそも何の意味があるんですか? まったくもってお勧めではないと思いますよ」
こういうところは、セス様はまともなのだ。目が悪いわけでもないのに、眼帯をしているあたり、どう見ても変だけど。眼帯だなんて、どこで作ったのかしら。
「殿下を見ていると、私に婚約者がいれば都合がいいなと、最近思い始めまして」
「人の話を聞きなさい。安易すぎるわ、その発想」
「婚約しないと、『漆黒の闇のクロード様』ネタを、殿下とおばあさまにバラしますわよ?」
「ハハハ……婚約なんか絶対にお断りですよ。そのネタ、全員に、完ぺきに否定しますから。まったく質の悪い冗談だ」
私はセス様の抗議を無視した。
「その上で婚約したことを伝えたいと思いますの。きっとその趣味が皆さんに知られれば、どこの女性からもお断りされると思いますけど、それ以上におばあさまが何とおっしゃるか」
セス様はピクッと動いた。
「セス様が了承なさらなくても、私があの二人にそう言えば、殿下とおばあさまは信じるんじゃないかと思いますの」
普通の令嬢の場合、親の意向を無視したそんな婚約あり得ない。でも、私は誰はばかることのない当主で、セス様は大魔術師と言う自らの能力が、平民出身と言う出自を含めてすべてを凌駕する。
「ええとですね、ポーシャ様」
セス様は言い出した。
「私は結婚願望がないんですが?」
「あら、私だって。私もポーションの開発に一日を捧げたいのですわ。でも、正直に申し上げますと、殿下が邪魔で」
「私だって、一刻も早く魔法塔に戻って、研究の続きをしたいんです! それなのに家令の真似事をさせられて」
問題はそこですわ!……と私は力説した。
「婚約したと殿下が聞き付けたら、この家からセス様はあっという間に追い出されて、殿下が死に物狂いで優秀な家政婦と侍女を探してくると思いますの」
「は?」
私やセス様やおばあさまが、どんなに頑張っても、公爵家を再興させたかったら、まず人材がいなくては始まらない。それも優秀な人材が。
おばあさまは、自分に、領地経営の才覚もなければ家政の才能もないことを重々理解していた。スターリンがのさばっていた理由である。
そして私には人脈がない。そもそも十六歳になるまでずっと田舎で、侍女の一人も使わず暮らしてきた私に何が出来ると言うのだ。侍女なんか、女性の知り合い同志から伝手をたどって呼んで来ることが圧倒的に多い。
その点ではセス様だって、畑違い。優秀な魔術師の知り合いなら山ほどいるだろうが、本人も言っている通り、侍女や女中に知り合いなんかいるはずもなかった。
この際、頼りは殿下だけ。殿下は大勢の使用人にかしずかれて生きているはずだ。側近あたりに耳打ちすれば、誰かが心当たりを連れて来るだろう。
「でも、仮にですよ? あなたと婚約したと聞いたら、今度は殿下が私のところに直接対決にやってくるのではないですか? あなたはどう思っていらっしゃるのか知りませんが、殿下はあなたに惚れ込んでいますよ?」
セス様が、知らないのかなあ?みたいな顔で教えてくれた。
「先日、殿下からそのお話はうかがいました」
しまった。アデル嬢に金貨十枚返すのを忘れていたわ。
「知っているんですか! それなのに、こんな話を持ちかけてくるんですか? 私がポーシャ嬢と婚約しようものなら、確実に殿下が私を半殺しにするためにやって来ますよね?」
「あらあ。ですから、セス様がいいなと。セス様ならどうにかなさるでしょ?」
セス様はためらった。
「あの、ポーシャ様はご存じないのかもしれませんが、人間……というか、魔術師には得手不得手というものがありましてね? 殿下に攻撃されて、もちこたえられるのは、確かに私くらいしかいないと思いますが、別に勝てるわけじゃないですからね」
「公爵家の再興は私の義務ですわ。でも、やりたいことがあるのに、我慢するのなんか嫌ですわ。そのために使えるものは使うのよ」
セス様は、私の顔をまじまじと見つめた。
「ベリー公爵夫人と同じことを言っている。私の人生を狂わせる女どもだ」
ウフフと私は笑った。
「いい解決法が見つかって、本当によかった。よろしくお願いしますね、婚約者様」
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