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始まりの春休み編
陽香のブラジャー
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僕と真弓がリビングで自分たちの本体でゲームをやっていたのだが、沙緒莉姉さんがそれを嬉しそうに見守っていた。真弓は結構上手かったので最初は手加減でもしてあげようかなと思っていたのだけれど、ちょっと油断すると負けてしまいそうになっていた。ただ、僕もこのゲームは結構やっているんで簡単に負けるわけにはいかないのだ。僕は大人気ないと言われても気にしないので一方的に真弓を叩きのめすことにしたのだ。
三回やってみて僕は二敗してしまったのだけれど、真弓が嬉しそうにしていたので今日の所は勝ちを譲ってあげることにしよう。学校が始まるまではまだ少し日にちもあるし、暇があればいつでもゲームの相手をしてあげてもいいのかもしれない。
「近くに戦ってる人がいるのって思ってたよりも楽しいんだね。昌兄ちゃんってゲームやる時は真剣だから画面に集中してたみたいだけど、真弓は時々昌兄ちゃんの事を見てたよ」
「真剣にやらないと三連敗してしまいそうだったからね。って言っても、最後に必殺技が決まらなかったら負けてたと思うけどさ。真弓ってゲーム上手いな」
「へへ、ゲームも勉強もやればやった分だけ成長できるからね。それとさ、次はテレビでやろうよ」
「テレビは父さんたちが何か見ているから使えないって」
「テレビならもう見てないからお前たちで使いなさい。父さんと母さんはそれを見てどんなゲームなのか覚えるから」
「そうね。私達はあんまりゲームやったことが無いから最初は見て覚える方がいいかもしれないわね」
「私も今は二人がやってるところを見てるよ。真弓も昌晃君も同じくらい上手なんだし、二人でやってるとこを見てた方が楽しいかもしれないからさ」
「ええ、おじさんもおばさんも一緒にやろうよ。そうだ、真弓が二人に教えながらやるからみんなで出来るのにしようよ。昌兄ちゃんは沙緒莉お姉ちゃんとチームで真弓はおじさんとおばさんと一緒のチームね。陽香お姉ちゃんがお風呂から上がるまでは練習ね」
「ちょっとちょっと、私もこのゲームはやったことないんでわからないんだけど。私にもやり方教えてよ」
「同時に三人も教えるなんて無理だよ。沙緒莉お姉ちゃんはきっと真弓が教えなくても理解出来るって」
「そうかな。じゃあ、私は昌晃君に色々と教えてもらう事にしようかな。お願いね」
「うん。このゲームはやったことないけどたぶん大丈夫だと思うよ。でも、負けたらごめんね」
「今は勝ち負けはどうでもいいのよ。とりあえず、楽しく出来るかどうかが大切だからね」
「ふふ、真弓は練習だからって手は抜かないよ。おじさんとおばさんに沙緒莉お姉ちゃんをボコボコにしてもらうんだからね」
沙緒莉姉さんはあんまりゲームをやらないみたいだけど、まったくやらない父さんと母さんに比べたらそんなに教えることも無さそうだ。ウチの大学に普通に合格するくらいなんだからゲームに対する理解も悪くないだろうし、さっきの借りはここで返せるかもしれないな。
それにしても、沙緒莉姉さんが動くたびにさっきからかすかにいい匂いが漂っているんだよな。ちょっと離れているのに感じるってのは元からいい匂いだってことなのかな?
それと、僕の座っている位置からしか見えないんだろうけど、沙緒莉姉さんのパジャマのボタンが一個留まっていないせいで、ちょっと大きな隙間が出来ていてそこからブラジャーが丸見えになっているのだ。僕は見ないように見ないようにと気を付けてはいるのだけれど、やっぱりどうしても視界に入ってしまう。悪いとは思っているし、見てはいけないという事もわかっているのだけれど、視界にどうしても入ってしまうのは仕方ないことなのだ。
「あ、ごめん。ゲームを始める前にトイレに行ってくるよ。悪いけどさ、準備しててもらってもいいかな?」
「良いけど、真弓はゲームに繋いだことないんだよね。どうすればいいの?」
「とりあえず、HDMI2に変えて本体の電源ボタンを押せば大丈夫だと思うんで、それが終わったらこのコントローラーを登録しておいてね。登録の仕方は大丈夫かな?」
「ううん、わかんない」
「えっとね、じゃあ、やりながら説明するね。今は電源が入った状態でコレがコントローラーの接続画面ね。今の状態だと繋がってるコントローラーが一つもない状態なんだけど、これをUSBケーブルで繋げば認証されるってわけ。とりあえずこれをあと三つ分やっといてくれればいいからさ。頼むよ」
「うん、やってみるね」
僕はそこそこ切羽詰まった状態だったので家の中にも関わらず早歩きになっていた。もちろん、トイレ自体には間に合うことが出来たのだが、タオルが意外と濡れていたのだった。いつもより三人多いわけだからトイレを使う回数も増えているわけだし、その分手を洗う回数だって増えているのは当然なのだ。だが、僕はあまりしっとりしているタオルは好きではないのだ。そんなわけで、僕は自分の手を拭いたタオルを手に取って新しいタオルと交換したのだが、ここで一つ問題が生まれてしまう。このタオルを洗濯籠に入れないといけないわけだが、洗濯籠は脱衣所にあるのだ。そして、今は陽香がお風呂に入っているため脱衣所にそのまま入っていってしまっていいのかわからない状態なのだ。
ただ、僕はいつまでもこうしているとトイレが長い男と思われてしまいそうだし、かといってこの濡れたタオルを手に持っているのもおかしな話なのだ。このタオルをその辺に置いておいて僕がお風呂に入る時に脱衣所に持っていくという事も考えたのだが、トイレのタオルをその辺に置いておくというのは人としてどうなんだろうという想いもある。
よし、脱衣所をノックして着替えているかどうかだけでも確認しよう。そもそも、脱衣所には鍵がかかっているはずなんだからよくある遭遇する事故なんて起こらないはずだ。僕はそう信じて脱衣所のドアをノックしてみたのだが、当然返事は返ってこない。一応ノブを回してみるのだが、ここでドアが開かなければそれでいいのだ。何も問題はないし、この手に持っているタオルだって後で持っていけばいいだけの話なのだ。
なんと、ドアにカギはかかっておらず、ノブを回してみたところ普通にドアが開いてしまったのだ。僕はその状況が信じられなかったのだが、開いてしまったものは仕方がないのでなるべく中を覗かないように気を付けながらタオルを洗濯籠へと投げ入れた。
陽香はちょうどシャワーを浴びているところらしく、シャワーが何かにあたっている音が脱衣所の中にも響き渡っていた。そして、どこかで聞いたことがあるような鼻歌もうっすらと聞こえていた。
僕はこのままここにいてはマズいと思ってそっとドアを閉めたのだが、その時にバスタオルの横に置いてある小さいパンツが目に入った。さすがに履いていたものではない洗濯をした新しいものだと思うのだが、その近くにブラジャーがないのは意外だった。もしかして、陽香のサイズだったらそういったものは必要ないのかなとも思ったけれど、先程は確かに陽香の胸元を包み込んでいるブラジャーが見えたような気がする。
だが、そんな事を陽香に聞くわけにもいかないし、沙緒莉姉さんや真弓にだって聞けることではないのだ。それでも、僕はどうしてここにはブラジャーが無いのか気になってきてしまっていた。見えている時は見ないように気を付けているのに、見えなくなると気になってしまう,そんな不思議な存在だったのだと気付かされてしまったが、これは誰にも言えないような事だと思ってしまった。
僕は何食わぬ顔でリビングに戻ったのだが、真弓はコントローラーの設定に苦戦しているようだった。そんなに難しいことなんて無いはずなんだけど、真弓はなぜかコントローラーの接続に失敗し続けていた。僕は真弓の隣にそっと座ってケーブルを挿しなおしてみた。無事に登録も済んでゲームを始めることが出来るようになったのだが、キャラクターを選択している時に陽香がリビングへとやってきた。
なるほど。陽香はTシャツの下に何か一枚着ているようだ。それがブラジャーの代わりなのだとは思うのだけれど、パッと見た感じでは全く隆起しているようには見えなかった。
「次は真弓がお風呂をいただいてきなよ」
「うーん、真弓はちょっとゲームをしてたいから昌兄ちゃんが先に入ってきていいよ」
「え、私が入ったばっかりなのに」
陽香は口ではそう言っていたのだけれど、それを言っている表情からは感情が読み取れなかった。嬉しそうではないのだけれど、本心から嫌がっている感じでもないように見えた。
僕はそんな陽香の事なんて気にしないでお風呂に入ることにした。
「あ、でもあんまり遅くなったら昌兄ちゃんが入ってることを気にしないで真弓もお風呂に入っていくからね」
三回やってみて僕は二敗してしまったのだけれど、真弓が嬉しそうにしていたので今日の所は勝ちを譲ってあげることにしよう。学校が始まるまではまだ少し日にちもあるし、暇があればいつでもゲームの相手をしてあげてもいいのかもしれない。
「近くに戦ってる人がいるのって思ってたよりも楽しいんだね。昌兄ちゃんってゲームやる時は真剣だから画面に集中してたみたいだけど、真弓は時々昌兄ちゃんの事を見てたよ」
「真剣にやらないと三連敗してしまいそうだったからね。って言っても、最後に必殺技が決まらなかったら負けてたと思うけどさ。真弓ってゲーム上手いな」
「へへ、ゲームも勉強もやればやった分だけ成長できるからね。それとさ、次はテレビでやろうよ」
「テレビは父さんたちが何か見ているから使えないって」
「テレビならもう見てないからお前たちで使いなさい。父さんと母さんはそれを見てどんなゲームなのか覚えるから」
「そうね。私達はあんまりゲームやったことが無いから最初は見て覚える方がいいかもしれないわね」
「私も今は二人がやってるところを見てるよ。真弓も昌晃君も同じくらい上手なんだし、二人でやってるとこを見てた方が楽しいかもしれないからさ」
「ええ、おじさんもおばさんも一緒にやろうよ。そうだ、真弓が二人に教えながらやるからみんなで出来るのにしようよ。昌兄ちゃんは沙緒莉お姉ちゃんとチームで真弓はおじさんとおばさんと一緒のチームね。陽香お姉ちゃんがお風呂から上がるまでは練習ね」
「ちょっとちょっと、私もこのゲームはやったことないんでわからないんだけど。私にもやり方教えてよ」
「同時に三人も教えるなんて無理だよ。沙緒莉お姉ちゃんはきっと真弓が教えなくても理解出来るって」
「そうかな。じゃあ、私は昌晃君に色々と教えてもらう事にしようかな。お願いね」
「うん。このゲームはやったことないけどたぶん大丈夫だと思うよ。でも、負けたらごめんね」
「今は勝ち負けはどうでもいいのよ。とりあえず、楽しく出来るかどうかが大切だからね」
「ふふ、真弓は練習だからって手は抜かないよ。おじさんとおばさんに沙緒莉お姉ちゃんをボコボコにしてもらうんだからね」
沙緒莉姉さんはあんまりゲームをやらないみたいだけど、まったくやらない父さんと母さんに比べたらそんなに教えることも無さそうだ。ウチの大学に普通に合格するくらいなんだからゲームに対する理解も悪くないだろうし、さっきの借りはここで返せるかもしれないな。
それにしても、沙緒莉姉さんが動くたびにさっきからかすかにいい匂いが漂っているんだよな。ちょっと離れているのに感じるってのは元からいい匂いだってことなのかな?
それと、僕の座っている位置からしか見えないんだろうけど、沙緒莉姉さんのパジャマのボタンが一個留まっていないせいで、ちょっと大きな隙間が出来ていてそこからブラジャーが丸見えになっているのだ。僕は見ないように見ないようにと気を付けてはいるのだけれど、やっぱりどうしても視界に入ってしまう。悪いとは思っているし、見てはいけないという事もわかっているのだけれど、視界にどうしても入ってしまうのは仕方ないことなのだ。
「あ、ごめん。ゲームを始める前にトイレに行ってくるよ。悪いけどさ、準備しててもらってもいいかな?」
「良いけど、真弓はゲームに繋いだことないんだよね。どうすればいいの?」
「とりあえず、HDMI2に変えて本体の電源ボタンを押せば大丈夫だと思うんで、それが終わったらこのコントローラーを登録しておいてね。登録の仕方は大丈夫かな?」
「ううん、わかんない」
「えっとね、じゃあ、やりながら説明するね。今は電源が入った状態でコレがコントローラーの接続画面ね。今の状態だと繋がってるコントローラーが一つもない状態なんだけど、これをUSBケーブルで繋げば認証されるってわけ。とりあえずこれをあと三つ分やっといてくれればいいからさ。頼むよ」
「うん、やってみるね」
僕はそこそこ切羽詰まった状態だったので家の中にも関わらず早歩きになっていた。もちろん、トイレ自体には間に合うことが出来たのだが、タオルが意外と濡れていたのだった。いつもより三人多いわけだからトイレを使う回数も増えているわけだし、その分手を洗う回数だって増えているのは当然なのだ。だが、僕はあまりしっとりしているタオルは好きではないのだ。そんなわけで、僕は自分の手を拭いたタオルを手に取って新しいタオルと交換したのだが、ここで一つ問題が生まれてしまう。このタオルを洗濯籠に入れないといけないわけだが、洗濯籠は脱衣所にあるのだ。そして、今は陽香がお風呂に入っているため脱衣所にそのまま入っていってしまっていいのかわからない状態なのだ。
ただ、僕はいつまでもこうしているとトイレが長い男と思われてしまいそうだし、かといってこの濡れたタオルを手に持っているのもおかしな話なのだ。このタオルをその辺に置いておいて僕がお風呂に入る時に脱衣所に持っていくという事も考えたのだが、トイレのタオルをその辺に置いておくというのは人としてどうなんだろうという想いもある。
よし、脱衣所をノックして着替えているかどうかだけでも確認しよう。そもそも、脱衣所には鍵がかかっているはずなんだからよくある遭遇する事故なんて起こらないはずだ。僕はそう信じて脱衣所のドアをノックしてみたのだが、当然返事は返ってこない。一応ノブを回してみるのだが、ここでドアが開かなければそれでいいのだ。何も問題はないし、この手に持っているタオルだって後で持っていけばいいだけの話なのだ。
なんと、ドアにカギはかかっておらず、ノブを回してみたところ普通にドアが開いてしまったのだ。僕はその状況が信じられなかったのだが、開いてしまったものは仕方がないのでなるべく中を覗かないように気を付けながらタオルを洗濯籠へと投げ入れた。
陽香はちょうどシャワーを浴びているところらしく、シャワーが何かにあたっている音が脱衣所の中にも響き渡っていた。そして、どこかで聞いたことがあるような鼻歌もうっすらと聞こえていた。
僕はこのままここにいてはマズいと思ってそっとドアを閉めたのだが、その時にバスタオルの横に置いてある小さいパンツが目に入った。さすがに履いていたものではない洗濯をした新しいものだと思うのだが、その近くにブラジャーがないのは意外だった。もしかして、陽香のサイズだったらそういったものは必要ないのかなとも思ったけれど、先程は確かに陽香の胸元を包み込んでいるブラジャーが見えたような気がする。
だが、そんな事を陽香に聞くわけにもいかないし、沙緒莉姉さんや真弓にだって聞けることではないのだ。それでも、僕はどうしてここにはブラジャーが無いのか気になってきてしまっていた。見えている時は見ないように気を付けているのに、見えなくなると気になってしまう,そんな不思議な存在だったのだと気付かされてしまったが、これは誰にも言えないような事だと思ってしまった。
僕は何食わぬ顔でリビングに戻ったのだが、真弓はコントローラーの設定に苦戦しているようだった。そんなに難しいことなんて無いはずなんだけど、真弓はなぜかコントローラーの接続に失敗し続けていた。僕は真弓の隣にそっと座ってケーブルを挿しなおしてみた。無事に登録も済んでゲームを始めることが出来るようになったのだが、キャラクターを選択している時に陽香がリビングへとやってきた。
なるほど。陽香はTシャツの下に何か一枚着ているようだ。それがブラジャーの代わりなのだとは思うのだけれど、パッと見た感じでは全く隆起しているようには見えなかった。
「次は真弓がお風呂をいただいてきなよ」
「うーん、真弓はちょっとゲームをしてたいから昌兄ちゃんが先に入ってきていいよ」
「え、私が入ったばっかりなのに」
陽香は口ではそう言っていたのだけれど、それを言っている表情からは感情が読み取れなかった。嬉しそうではないのだけれど、本心から嫌がっている感じでもないように見えた。
僕はそんな陽香の事なんて気にしないでお風呂に入ることにした。
「あ、でもあんまり遅くなったら昌兄ちゃんが入ってることを気にしないで真弓もお風呂に入っていくからね」
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