春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる

釧路太郎

文字の大きさ
22 / 100
始まりの春休み編

沙緒莉はやはり露出趣味を隠しきれない

しおりを挟む
 僕たちが買ってきたお土産のポテトはあっという間に無くなってしまった。こんな時間に食べてしまったら晩御飯をちゃんと食べられるのかなとも思っていたけれど、みんな残さずに出された分はちゃんと食べることが出来た。
 今日の晩御飯は沙緒莉姉さんが作ってくれたロールキャベツだったのだが、味付けもちょうど良く徐々に薄味しかない世界から脱出出来ているようだ。母さんは洋食をそれほど上手く作れないので少し心配だったのだが、レシピが載っているサイトの動画を参考に作ったとのことで少しだけ形は歪ではあったのだけれど、最後の一つを食べる時はこれでなくなってしまうのかと寂しい気持ちになってしまうくらいだった。

「お姉ちゃんってさ、説明書があれば何でも出来るタイプだからいいよね。私は説明書を読むのは苦手なんだ。そりゃ、何度も読めば理解は出来るんだけどさ、それがどうも面倒ですぐに聞いちゃうかも。昌晃はそういうの無さそうだよね」
「どうだろう。でも、僕は結構説明書を読むのが好きだよ。ゲームとかはパターンが決まってるからあんまり見ることは無いけど、新しいガジェットを手に入れた時はマニュアルの載ってるサイトをじっくり見たりしてるかも」
「そういうの好きなのってさ、オタクっぽいよね。でも、それを言ったら私は可愛いもの集めるオタクだし、お姉ちゃんはいい匂いを集めるオタクだし、真弓はゲームとかアニメオタクだもんね。オタク同士なのに揉め事なんて全くないし、真弓と昌晃って相性良いのかもね。今日も楽しく遊んできたのかな?」
「うん、昌兄ちゃんと楽しく遊んできたよ。学校の周りにある店とかいろいろ見てきたし、今度お姉ちゃんたちにも教えてあげるね。それと、一緒に美味しいモノ食べてきたよ」
「美味しいものって、ハンバーガーでしょ?」
「違うよ。甘くておいしいやつを食べてきたんだ。確か、明日までの期間限定だったからもう無くなってるかもね。お姉ちゃんたちが食べられるのは来年かな」
「ちょっと、そんなのがあったなら買ってきてくれても良かったじゃない。もう、私もついていけばよかったな」
「今日は昌兄ちゃんと二人だけで行く約束だったからダメだもん。次は皆で行こうね」
「あ、そう言えばさ、沙緒莉も真弓も昌晃君と二人だけで出かけたことあるでしょ。次は私が昌晃君とデートする番かな」
「ちょっとお姉ちゃん、デートって何よ。私はそんなつもりで言ったわけじゃないし、買い物の付き添いで行っただけなんだけど。でも、真弓はどういうつもりで行ったのかわからないけどね。って、何で真弓は何も言わないで照れているのよ」
「だって、真弓は買い物の付き添いって感じじゃなかったから、ね」
「じゃあ、学校始まる前に私と何か食べに行こうか。この辺で甘いモノ食べられる場所とかあればいいんだけど」
「ええ、真弓も甘いモノ食べるの一緒に行きたいな」
「真弓は今日一緒に食べたんでしょ。次はお姉ちゃんの番だと思うけどな。それとも、陽香も一緒に行く?」
「別に行ってもいいけど、甘いモノ食べたいし」
「じゃあ、決まりだね。昌晃君はどこかおススメある?」
「お勧めって言われてもな。あんまり外に食べにいかないからさ。でも、昨日食べたクッキーが美味しかったから家で作るってのもいいんじゃないかな」
「へえ、クッキー食べたんだ。それって、お店のやつだったのかな?」
「いや、違うと思うけど。どうして?」

 僕はどうしてそんな事を聞かれるのだろうと思っていたのだけれど、なぜかクッキーを持ってきてくれた陽香は顔を赤く染めて下を向いていた。その様子をじっと見ている真弓はどこか怒っているようにも見えたし、それを見ている沙緒莉姉さんは楽しいことが起きていると思っているようにも見えた。
 僕はもしかして、余計な事を言ってしまったのだろうか。でも、あのクッキーが美味しかったのは事実だし、紅茶を飲んでおいしいと思ったのも初めての経験だったのだ。

「良かったね。陽香の作ってクッキーを美味しいって言ってもらえてさ。ママもパパも甘すぎるって言って食べてくれなかったのに、昌晃君は気に入ってくれたみたいだよ」
「ちょっとやめてよ。確かに私の作ったクッキーを美味しいって言ってもらえたのは嬉しいけど、昌晃のために作ったわけじゃないから。おじさんとおばさんにもあげたし」
「ねえ、真弓は貰ってないんだけど」
「それは、オーブンを借りて練習しただけだからそんなに作ってなかっただけだし。使い方を覚えたらちゃんと皆の分を作るつもりだから」
「へえ、それなのにお兄ちゃんの分はたくさん作ったんでしょ?」
「たくさんって、そんなに多くないって」
「嘘だ。お兄ちゃんの部屋に言ったらクッキーいっぱいあったよ。食べ残しであれだけあったって事は、みんなで食べても良かったんじゃないかな?」
「そうかもしれないけど、あの時はお姉ちゃんはお風呂に入ってたし、真弓は先に寝てたでしょ。だから、昌晃にあげただけだって」
「それっておかしいよね。クッキーってケーキとかシュークリームと違って日持ちするよね。なんで、真弓と沙緒莉お姉ちゃんの分は無かったの?」
「なんでって、二人は前にも食べたことあるでしょ。それだからよ。別に深い意味なんてないし」
「それならいいんだけどさ、陽香お姉ちゃんってお兄ちゃんの事好きなの?」
「好きってどういう意味?」
「そのまんまの意味だけど」
「別に嫌いじゃないけど、好きってわけでもないし。好きとか嫌いじゃなくて安心出来る人って感じかな。真弓はどうなの?」
「どうなのって、陽香お姉ちゃんに教える必要ないし。お兄ちゃんは優しいし、真弓と似てるところがあるから仲良くしたいなって思うけど、それが好きって事なのかはわからないよ」
「それよりもさ、何で昌兄ちゃんからお兄ちゃんに変わってるの?」
「え、何の話?」
「なんの話って、ずっと昌兄ちゃんって言ってたのにお兄ちゃんって呼び方に変わってるのはどうしてなのかなって思ってさ。真弓ってそんな風に昌晃の事を呼んでないよね?」
「いや、ずっと変わってないと思うけど。でも、なんで陽香お姉ちゃんはお兄ちゃんの事を呼び捨てで呼んでるの?」
「なんでって、昔からそうだからだけど。別に意味なんてないし。小さい時から変わってないだけだし」
「まあまあ、昌晃君の呼び方なんてどうでもいいでしょ。陽香も真弓も細かいところに拘り過ぎなのよ。それにさ、きっと真弓は優しいお兄ちゃんが欲しかっただけなんだよ。だから、陽香もそんなに気にしないでみんなで仲良くしましょ」
「別に、真弓はお兄ちゃんが欲しいってわけではないけど。沙緒莉お姉ちゃんも陽香お姉ちゃんも優しくしてくれてるから大丈夫だし。お兄ちゃんも優しくしてくれるし真弓の気持ちをわかってくれてるけど、なんとなく名前を呼ぶのが恥ずかしいって思っただけだもん」
「まあ、そんな時もあるよ。じゃあ、今日は三人で仲良くお風呂にでも入っちゃおうか」
「ちょっと、なんでそうなるのよ。私は一人で入るから」
「そんなこと言わないで、たまには姉妹仲良く入りましょうよ」
「うーん、真弓も一緒じゃなくて一人で入りたいかも」
「じゃあ、仕方ないから私は昌晃君と一緒に入ることにしようかな。ね、いいでしょ?」
「「ダメに決まってるでしょ」」

 僕が断る前に陽香と真弓が止めてくれて良かったと思う。そこで本当に誘われたとしても僕は一緒に入るつもりなんてないし、そこで入ると言ってしまえば今後の人間関係にも重大な亀裂を生むことになるだろう。もしかして、沙緒莉姉さんは下着姿を見せることにも飽きて次のステップに進もうとしているのではないだろうか。そんな事は良くないとわかってはいるのだけれど、下着の奥がどうなっているかというのは気になってしまっている僕がいる。これはスケベ心とかではなく、純粋に隠されている物を見てみたいという探求心なのだ。いや、それをスケベ心と呼ぶのではないだろうか。僕は少し恥ずかしくなってしまった。
 ただ、僕は少し離れて三人の会話を聞いているのだが、陽香のシャツがボタンを留め間違えているせいで出来た隙間だったり、真弓の履いているサイズの大きいショートパンツの隙間だったり、陽香姉さんの着ているパーカーの大きく開いた首元から下着がチラチラと見えているのは彼女たちに言っていいものか迷うところであった。ずっと見えていれば注意なり指摘なりで教えることも出来るのだが、下着が見えるのはほんの少しの間だけなのでそれをわざわざ言うのも変な話なのではないだろうか。
 それを言ってしまったのであれば、僕はずっと彼女たちの下着が見えるタイミングを待っている変態と思われても仕方ない。僕はそれを見たくて見ているのではない、たまたま見えているだけだし、隠れている部分が見えるのは己の中に眠る真実を追求したいという欲求のせいなのだ。
 三人の議論が熱くなればなるほど動きも大きくなっているので、その分見える回数も増えているのだけれど、そんな事を彼女たちは知らないのだ。そして、三人とも似たような色の下着を付けているという事もおそらく知りはしないのだろう。
 そんな中、僕が視線を下から上に戻した時にやたらと沙緒莉姉さんと目が合うような気がしていたのだが、それって沙緒莉姉さんは僕の行動に気が付いているという事なのだろうか。いや、そんなはずは無いと思うのだけれど、沙緒莉姉さんはボタンのついていないはずのパーカーの襟部分を触ってボタンを留めるようなしぐさをしていた。
 もしかして、沙緒莉姉さんは僕が何を見ているのか気付いているのではないだろうか。

「じゃあ、今日は僕が先にお風呂に入ってくるから。順番は三人で仲良く決めなよ」
「順番って、昌晃君の後にお風呂に入る順番って事かな?」
「間違ってないけどさ、その言い方ってなんか悪意がある言い方のように聞こえるんだけど」
「そんな事ないよ。深い意味なんて何も無いんだからね」

 そう言いながらも沙緒莉姉さんはミニスカートの裾を直していた。僕はその行動に何の意味があるのかわからなかったけれど、きっと僕が気付いていない何かの暗号なのだろう。僕はそれの意味について考えることなんてせずに、一人でお風呂に入っていた。一昨日よりは長く、昨日よりは短い時間お風呂に入っていたのだが、よくよく考えてみると今日くらいの入浴時間が一番合っていると思っていた。髪もちゃんと乾かせていたし。

 リビングに戻ってリンゴジュースを飲んでいたのだけれど、今日は皆でゲームをせずに映画を見ているようだった。今まで何度もテレビで放映されている作品ではあったが、やっているとつい見てしまうような映画であった。
 沙緒莉姉さんも陽香も僕と同じように何度か見ているようではあったのだが、真弓は今まで一度も見たことが無かったらしく、誰よりものめりこんでみているようだった。そのせいもあって真弓はお風呂に入るのが一番最後になったようなのだが、僕の後に父さんと母さんが順番に入り、その後に沙緒莉姉さんで次が陽香という順番に決まったようだった。
 何度見ても飽きない作品というのは確かにあるのだけれど、僕はつい先日この作品をサブスクで見てしまっていたので最後まで見ようとは思わなかった。僕は皆と同じようにリビングに入るのだけれど、一人でゲームをするという協調性のない事をしていたのだが、僕に言わせると部屋に戻らずにリビングにいる時点で協調性を発揮していると言えるものだと信じていた。

「そのゲームって難しいの?」
「ちょっと難しいけど慣れればそんな事は無いかも。沙緒莉姉さんだったらマニュアル読んですぐにシステムを理解出来るんじゃないかな」
「へえ、面白そうだからやってみたいかも」
「じゃあ、セーブしとくから最初から初めていいよ。わからないことがあったら聞いてね」
「ありがとう。これって真弓もやってたりするのかな?」
「やってるんじゃないかな。フレンドの遊んだゲームに載ってたからね」
「そんなとこまでわかるなんて最近のゲームは凄いね。じゃあ、私もこれを出来るように頑張ってみるよ」

 沙緒莉姉さんのやっているゲームを横から見たりしてアドバイスをしているのだけれど、僕の予想通り沙緒莉姉さんの理解力は凄かったので母さんがお風呂から出てきたときには何も教えなくてもいいくらいに理解していたのだった。

「結構面白くて集中しちゃうかもね。私もお風呂に入ってくるからいったんやめようかな。どうやってやめるの?」
「えっと、メニュー画面を開いて記録してもらえれば大丈夫だよ。僕のデータに書き込まないようにしてくれればいいから」
「心配だからそれをやってもらってもいいかな?」
「別にいいけど」
「じゃあ、お風呂に行ってくるからまた今度貸してね」

 僕がゲームを終了させている時に沙緒莉姉さんはその画面を覗き込んでいたのだけれど、僕が沙緒莉姉さんの方を向くと、相変わらず大きく開いている首元から大きな胸が見えていた。僕は思わずそれを見てしまったのだけれど、沙緒莉姉さん以外の誰もそれに気付いている様子はなかった。
 沙緒莉姉さんは父さんと母さんがいる時にそんな風に見せてきたことは無かったのだけれど、なぜか今は気にせずに見せてきていたのだ。
 もしかして、沙緒莉姉さんの見せたいという欲求が昨日よりも強くなってしまっているのではないだろうか。お風呂に一緒に入ろうという言葉も、冗談ではなく本心だったのではないかと僕は勘繰ってしまっていたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高校生なのに娘ができちゃった!?

まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!? そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...