✡︎ユニオンレグヌス✡︎

〜神歌〜

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〜第十章 メモリア・セディナ〜

172話❅メーテリアの癖❅

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 クイスはその日のうちに、パリィから受け取ったピルトの香油を運ぶ様に、百名程の兵に命じてテリングに送った。

 追加の食料もテリングに要請してくれた。

(王子、パリィ様の国造りは思ったより早いかも知れませぬぞ。)
クイスはそう心で微笑んだ。


 クイスは盗賊達とパリィのやり取りも全て報告を聞いて、微笑みながら頷いていた。
 これからマルティアが再興し、テリングとの国交が生まれた場合、南方地域と言うだけで憎まれては国交や交易に支障を来しかねないからだ。
 パリィの平和的な思想と、テリング国の考え方が共通する所を見れて、クイスは嬉しくなっていた。


 翌日、パリィはいつもと違う感覚で目が覚めた……温かい人の温もりだ……。
 うとうとしながら、森の小屋ではテミア達と一緒に寝ていた時を思い出したが……違っていた。

「パリィしゃまぁ~~」
パリィはハッと目を開いた。

 目の前にメーテリアの顔が……。
(ち、近い……)
念のため服は着ているのかを布団をめくり確認する、薄い寝間着は着ているがその寝間着は大人びている。

「もぅメーテリア
ねぇメーテリアってば」

メーテリアは起きない……完全に夢の世界にいる様だ……。


 以前もあったマルティア時代に、パリィのベッドに忍び込んでいたメーテリア、魔法の力を使い部屋の近くにいる護衛兵に気づかれる事は一切無かった。

 でもメーテリアに本気でその気があるのか無いのかは、未だに解らないでいた。
 時折パリィのベッドに忍び込み、添い寝しているだけだったからだ。

 ふと思い出したが、昔パリィが先に寝てキリングがベッドに来た時、先にメーテリアがベッドに入っていて余りにも、二人の寝姿が可愛く思えてキリングが遠慮した事が何度もあったらしい。


「昔と変わらないね……
ありがとうメーテリア……」
パリィはそう囁いた。

 自らの死が大きな悲劇を呼んでしまった、マルティアの人々がまだ多く生き残っている事も知った。
 生まれ変わりマルティアの地に帰って来たが、パリィを受け入れてくれるのか不安があった。
 まだまだ不安があったが、パリィのベッドでスヤスヤと寝ているメーテリアの可愛らしい寝顔を見て、パリィは(ありがとう)と心で呟いていた。

 ベッドに座り、メーテリアの頭を優しく撫でた時、メーテリアは起きているのか解らない程のタイミングで嬉しそうに微笑んだ。
 パリィはその微笑みに微笑みを返し、静かに寝室を後にした。


 パリィは朝食を簡単に作り、テミア達がテーブルに並べてくれる。

「パリィさん、四人分あるよ」
テリアが聞いて来た。

「うん
いいの私の部屋に居るから起こして来て」
パリィが笑顔で言う。

「えっ?」
テミア姉妹が顔を見合わせて、パタパタと起こしに行った。

「パリィさまぁ、手伝いますよぉ」

 相変わらずメーテリアは寝ている、テミアが布団をめくると、大人びた色のある寝間着が目に飛び込んでくる。

「パリィさんってこう言う趣味?」
テミアが言った。

「そんな趣味無いよ……
メーテリア起きなさいもう朝だよー」
パリィはメーテリアのそれを、テミア姉妹が知らないのに気付き起こしに来た。

「おはよう御座います
パリィ様」
眠そうに目を擦りながらメーテリアが起きる。

テミア姉妹はまだ驚いている。
(ふっ二人ってどんな関係なの?)
簡単に誤解を招く。


「さぁ、早く食事にしましょう」
パリィはさっさと席につき三人も座り。

「いただきます」
メーテリアが丁寧に言う。
「いただきまーす」
テミアとテリアが元気に言う。


 食事中にパリィはメーテリアの事をテミア姉妹に話した、マルティア時代もパリィのベッドに忍び込んでいた事を、テミア姉妹は知る。

「パリィ様と一緒に寝ると
幸せな気分になれるんで
癖になっちゃいました」
メーテリアは笑顔で言うと。

「パリィさんは
それでいいんですか?」
テリアが聞いて来た。

パリィは少し考え……
「毎日じゃ無いし
ほんっとうに最初は驚いたけど
もう慣れたかな~」
そう言いながらパリィは片付けを始め。

「さっ今日も忙しいよ
早く支度して」
笑顔でそう言い皆んなを促した。



 その日は北の林とシャナの森に護衛団を送り、木を切り出し運び出していた、パラドールの人々の為に街づくりが急がれていた。

 パリィ達はシャナの森に行き、新しいピルトの実を探す、種にして苗木を育てるのだ。
 確かにピルトの香油を作り交易の品に出来れば将来的に街は潤う。

 でもパリィは忘れてはいない、ピルトの実は冬の終わり頃は、冬でも動く動物達の食べ物で、春先も冬眠から覚めた動物達の大切な食べ物なのだ。

 取りすぎてはいけない、ならピルトの林を作ればいいそう考えたのだ。それでも動物達が来る事も考えられるので、どうすればいいかなど悩みは残るが、後で考える事にして、とりあえず苗木作りをする事にした。

 メーテリアも手伝いに来てくれている。


(苗木を作っても実が取れるまで……
二十年はかかっちゃうな……

それまでが大変ね……)
パリィはそう考えながら実を集めている。


(一年もすれば取れるじゃろ……)
不意にそんな声がパリィの頭に響いた。

(えっ……。)
パリィは不意に見上げると、木の上にムエルテがいた。

(妾がテララに言っておいてやろう

さすれば
大地の女神テララが育ててくれよう)

ムエルテが小さく笑いながら言う。

「ムエルテ様……」
パリィが呟くと女達にも聞こえたのか不思議そうな顔をした。

「私はこの先の様子を見てきますので

暫くこの辺りで実をとっていてください」
パリィはそう言い森の奥に入って行った。

「パリィ様……」
メーテリアが呟きそっとパリィの後を追う。


「ムエルテ様……
なんでそんなことまでしてくださるのですか?」
パリィが声を出して聞く。


(ムエルテ?
ムエルテって
死と命の女神ムエルテのことかしら?)
メーテリアが大木の影に隠れ心配してパリィを見守る。


「案ずることはない
妾はそちの国が
早く再興することを望んでいるだけじゃ」
ムエルテが姿を現して言う。

「なぜですか?
ムエルテ様は死の女神のはず
私の国が……」
パリィは不思議に思った。

 黄泉の国を司る神が、地上の国の再興を望んでいる、黄泉の国の神にとっては関係の無いことのはずだからだ。

「そちは何か勘違いをしておらぬか?
妾が司るのは死だけではない

命も預かっておるのじゃ」
ムエルテが顔をしかめて言う。

「いのち……」
パリィが呟く。

「そうじゃ……
妾が送り出す
古の大陸から預かった命が
幸せに暮らしてくれれば良い

そしてその死は妾の力にもなる

妾は生者が幸せのうちに
死を迎えることを望む


それはかつてのそちの国が
最も多くの幸せな死を生み出した

亡国の姿は目もあてられなかったがの……」
ムエルテが目を伏せながら言う。

 パリィもそう言われ目を伏せる。

(パリィ様……)
メーテリアが申し訳なさそうに心で呟く。

「次は流石の妾も許さぬ
それは覚えておくがよい……」
ムエルテが静かに言う。


「古の大陸……」
パリィがその言葉に気を取られる。

(ふっ……
妾とカナはあまり話さなかったがの
やはり養女とは言え
エレナの娘だけのことはあるの

他の者は輝かぬのに
こやつ……

魂が僅かに輝きおった)
ムエルテが口元だけの小さな笑みを見せた時。


「ムエルテ様っ!
パリィ様は
同じ過ちを繰り返しませんっ!

もし何かあっても……
このメーテリアがっ

メーテリア・パラドールがっ
パリィ様を……
命に変えてもお守りしますっ!」
 メーテリアが隠れていた大木から慌てる様に姿を現し、膝をつき叫ぶようにムエルテに言った。

「メーテリア……」
パリィがメーテリアを見て呟く。

「そちの命などいらぬ
そもそもそちがパリィを守るために
命をかけなければならぬ事など
簡単には起きぬ」
ムエルテが呆れた様に言う。

 それを聞いてメーテリアは少しほっとするが、表情は真剣である。

(まったく……
その前に妾かユリナが守るだろうに

オディウムのやつが来たら
こやつでは役に……

たつかも知れぬの……)
ムエルテはそう思い小さく笑い言う。

「まぁ良い
ピルト木のことは案ずることはない
はよう植えるが良い

ではさらばじゃ」
 ムエルテはそう言い、振り返りパリィ達に背を見せスタスタと歩きながら、すーっと薄くなり消えていく。

「ムエルテ様っ!
古の大陸とは⁈」
 パリィが叫び聞こうとしたが、既に去ってしまったようで何も返事は無かった。


「パリィ様……
死の女神様がなぜここに……」
メーテリアがパリィに聞いた。

「メーテリアありがとう
そのことは家で話すね……
今日は帰ろう……
みんな待ってるかも知れないから」
 パリィは少し暗い様子であったが、なるべく明るく話そうとしているのをメーテリアは感じでいた。


 パリィは女達の元に戻り、セクトリアに戻って行く、皆なるべく新しい実を集めていたようで量も十分であった。

 セクトリアに戻ると、パリィは村の外れに少しだけ小さい穴を掘り、そこに実を一つ入れて埋める。
 その埋めた上で焚き火を少しする、変わった方法だが、ピルトのお爺さんが教えてくれた一番早く芽を出す方法なのだ。

 パリィはその方法でとりあえず、二十個程の実を植えた。
 ピルトのお爺さんが言うには、この方法で、七日程で芽が出てくると言っていたが、正直パリィも初めてやることで、よく解らなかった。


 その他の木の実も二十個程植えた、暫くは木を切らなければならない。
 森に返す苗木を育てようとも考えていたので、試しに植えてみることにしたのだ。


 護衛団達が倒木を運んで来て、次に切り出した木々も運んで来てくれる。
 護衛団は手に入った材木を使い、パラドールから来た人々の家を建てる準備を始める。

 最初の一年は長屋の様な建物になってしまうが、来年か再来年にはちゃんとした家にしてあげたいとパリィは考えていた。


 そしてパリィが、長屋を建てる指示を出しているとクイスが丁度通りかかって、微笑みながらそれを見ていた、パリィはクイスに気付きクイスに声をかける。

「クイスさん
ちょっとお聞きしたいのですが……
宜しいですか?」

「パリィ様
なんなりと私の知っている事なら
何でもお聞き下さい」
 クイスは丁寧にそう言うパリィは聞いてみた。


「暗黒時代を知っていますか?」


 パリィはムエルテが言う、古の大陸も気になってはいたが、それよりもムエルテが言った。

(亡国の姿は目もあてられなかったがの)
 この言葉も気になり、クイスが知っていると思われる、マルティア無き後の時代も知りたかったのだ。



 クイスは驚いている、パリィから聞いて来るとは思わなかったのだ。
 クイスはセルテア王子と共に暗黒時代の歴史を学んでいた、それはセルテア王子の教育と言う面もあったが、あまりにも熱心にセルテア王子が学んだ為に、クイス自身も暗黒時代の知らない事を学んだのだ。

 閉鎖された北方、極北地域とは違い、南方地域は多くの歴史が広く記録されやすい。

 パリィはその歴史を気にしていた。

 グラムが言った暗黒時代を、マルティアが滅びた後の世界がどうなったのかをパリィは知りたかったのだ。


 クイスは考える、パリィをテリングに誘いセルテア王子にお話をして貰う方が良いかも知れないと、だがパリィが今ここを離れる訳にはいかない、セルテア王子を呼ぶにしても王子は国王即位を控えている為に無理がある。

 悩んだクイスは『白獅子』の話をする事にした。


「では今夜
暗黒時代のお話を一つ致しましょう」
クイスは微笑みながら静かに言った。


 その晩、早春の夜空の下、パリィの屋敷の小さな庭に焚き火を焚いてテミア姉妹と、メーテリアとパリィは四人でクイスを待っていた、クイスが外で話そうと言ったのだ、なんでも焚き火を囲んで話す方がいいと言うのだ。

 四人は温かいミルクを飲みながら待って居た、焚き火の温もりが心地よく、まだ少し冷たい空気がなんだか気持ちいい。


「こんばんは
お待たせしましたな」
クイスがやって来た。

 付き人が酒と肴を持って来てパリィ達に振る舞う。

「遅くにありがとうございます
此方にどうぞ」

 パリィがクイスを焚き火の輪に誘い、クイスはそこに座わり、暫く談話をしてからその話を始めた。
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