【完結済み】私達はあなたを決して許しません

asami

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 数日後、私は舞踏会へと再び出向いた。今度はただの姫君ではなく、復讐を胸に秘めた者として。舞踏会の隅で、私は不気味な笑みを浮かべていた。ルシアスとアリエルがダンスを楽しむ様子を見つめながら、私の心には恐ろしい計画があった。



その夜、私は二人に近づき、故意に醜い噂を流すことにした。アリエルが裏で王太子を操っていると。人々の耳にその噂が広がると、ルシアスの表情は次第に曇っていった。私の復讐が少しずつ実を結んでいる感覚が、私の心を高揚させた。



しかし、私の復讐はまだ終わっていなかった。心の奥に秘めていた呪いを、ついに解き放つ時が来たのだ。私は再び呪文を唱え、強烈な力を呼び起こした。すると、突然、アリエルが苦しむ姿を目の前に見た。



彼女の顔は青白く、目は恐怖に満ちていた。彼女は周囲の人々に助けを求めようとしたが、声が出なかった。私はその光景を見て、心の中で満足感が満ちていくのを感じた。彼女が私から奪ったものを、今度は彼女自身が失うのだ。



### 


しかし、復讐の力は私の予想を超えていた。アリエルの苦しみは私の心を次第に蝕んでいった。彼女が悲鳴を上げるたび、私の胸には罪悪感が広がった。私の復讐が彼女にどれほどの影響を与えたのか、私は次第に理解し始めた。



ある晩、私は鏡の前に立っていた。そこには、以前の私とは全く異なる人間が映っていた。目は血のように赤く、肌は青白く、まるで悪魔のようだった。私の心の中にあった復讐は、私自身をも呑み込んでしまったのだ。



その時、背後から声が聞こえた。「マリアンヌ、何をしているの?あまりにも暗い心を抱えているのではないか。」振り返ると、そこにはルシアスが立っていた。彼の目には困惑と憐れみが浮かんでいた。



「私の心は、あなたたちに捨てられたから。復讐しなければ、私は生きていけないの。」



彼は静かに首を振った。「復讐は何も解決しない。君自身を傷つけるだけだ。」



その言葉は私の心に突き刺さった。私は一瞬、真実に気づいたような気がした。しかし、すぐにその感情は冷たい影に飲み込まれてしまった。私は復讐の道を選ぶことが正しいと信じていたのだ。



### 



結局、私の復讐は最悪の結果を招いた。アリエルは命を落とし、ルシアスも私から離れてしまった。私は一人、暗い部屋の中で呆然と立ち尽くしていた。復讐の力は私の心を満たすどころか、さらに深い孤独をもたらしたのだ。



呪文の力は私の内側から逃れ、闇の中に消え去った。私は自分が何をしてしまったのか、どうしようもない後悔に苛まれていた。姉妹としての愛情を捨て、復讐に囚われた結果、私は何も得られなかった。



最後に、私は高い塔の上に立ち、夜空を見上げた。月が静かに輝き、星々が私を見下ろしていた。その瞬間、私は理解した。復讐の道を歩んだ先にあったのは、さらに深い闇であったことを。私は自らの手で、すべてを壊してしまったのだ。



私の心には、もう何も残ってはいなかった。ただ、無気力な虚無だけが広がっていた。私は今、一人、孤独な存在として、ただ静かに夜を見つめることしかできなかった。復讐の果てに得られるものとは、結局は自らの魂の破壊だけだったのだ。
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