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150話~動き出すモノたち~最終話
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まだ陽に照らされてるはずの大地は、異形ともいえる魔物たちによって黒く染められていた。
「隊長! これ以上はもう無理です!」
「ぐぬぬぬ……帝国の奴らめ、まさか本当に魔物を使役したというのか!」
「どうやらここまでのようですね」
「ひ、姫様!」
「これ以上の犠牲は無用です。降伏の合図を――」
「その必要はない」
憔悴しきった兵たちの眼に深紅の鎧が映し出される。
「何奴ッ!?」
「おやめなさい! ……来てくれたのですね」
「遅くなってすまない。あとは俺たちに任せてくれ」
女性は頷くと騎士の背に深く一礼した。
――――
――
「こんな辺鄙な村に本当にあんのかねぇ」
「ないなら聞けばいいだけだ。さっさと終わらせるぞ」
集められた村人の前に男がでる。
「あーお前ら、よく聞けよぉ。この村で不老不死とかエリクサーを知ってるヤツはいるかぁ?」
「そんなもの知らん! ここには何もないといったはずじゃ!」
「それじゃあ仕方ないな。とりあえず爺さんから死んでもらおう」
男は嬉しそうに笑みを作ると武器を取り出した。
「やっ……やめろーーー!」
「お? なんだ坊主、てめぇから死にたくなったか?」
少年は木剣を構えると男に斬りかかった。
「この村は! 僕が守るんだッ!!」
「そうかそうか、それじゃあもっと頑張らないと……なぁ!?」
少年が蹴り飛ばされると悲鳴と笑い声が交差する。
「ぐっ……」
「なんだ、もうおわりか?」
少年は辛うじて立ち上がったが、すでに剣先は下を向き、地面と身体を支える杖となる。
体力も気力もないのだろう。もちろん、逃げる力も――。
「そんじゃあ見せしめに真っ二つだ!」
高々と跳躍した男の武器が光る。
僅かに顔をあげた少年の眼は白い獣を捉えた。
「アンジェロ、お手です!」
「ワフッ!」
「あびゃっ!?」
大きな肉球が男を地面に叩き落とす。
真っ白な体毛が少年を優しく包み込む。
獣から降りてきたのは美しい黒髪の女性だった。
「神……様……?」
「もう大丈夫だからね」
少年が意識を手放すと、女性はゆっくりと少年を地面に寝かせた。
「おい、魔物使いがいるなんざ聞いてねぇぞ」
「落ち着け。あの女さえ抑えればただの魔物とかわらん」
先手はとられたが女一人に一匹だ。
魔物を相手に戦ったこともある男たちはすぐに笑みを浮かべる。
そんなことを知ってかしらずか女性は背を向けた。
「お義母様、やっぱりぎりぎりでした!」
「まったく……あの馬鹿息子はどこにいったのかしら」
「道草でも食べてるのかもしれません!」
「本当に食べてそうね」
呆れるような態度で現れたのは白銀の髪の女性だった。
目の前で溜め息をつき頭を抱える姿はなぜか神々しくみえる。
「な、なんでアレがここにいる……!?」
ぽつりと誰かが呟く。
裏の世界で生きてきた男たちにも禁忌といわれるルールがあった。
『紅蓮の風』が関わる案件からはすぐに身を引くこと。
奴らは目的のためであれば何者であろうと容赦しない。
それこそ国が相手だろうと関係ない。
目をつけられれば最後、草の根分けてでも追ってきて死ぬことも許されないという。
「あいつらがくるなんて聞いてない! お、俺はおりるぞ!」
「たかが女一人増えたくらいでビビってんじゃねぇ! 誰もいかねぇなら俺がいく!」
ナイフを手に男が走り出す。
「おじさん、それはダメです。痛ぁ~い未来しかありません」
「うるせぇ! まずはてめぇから切り刻んで――」
男はそう言葉を残すとその場から消えた。
遠くで轟音が響くと、家の壁に人型の穴が開いていた。
「あら、ちょっと力を入れ過ぎたかしら?」
「あとで直さないといけませんね」
「大丈夫よ。殺してないわ」
「そっちじゃないです、壁のほうです」
静まりかえる空気――それを破ったのはがたがたと震えた男だった。
「あ、悪魔だ……うわあああああああ!」
森に向かって男が走り出す。
それを塞ぐように木の影から青年が現れた。
黒地に白い模様と大きな獣の柄が入った服は普通でないことは明白だ。
だが青年の表情は完全に緩みきっている。
「いやー採れた採れた! ん?」
「邪魔だああああああどけえええええええ!」
悪魔の仲間だろうとそんなことはどうでもいい。
一秒でも早くこの場から逃げようと男は必死だった。
持っていた武器を振り回し威嚇する。
「ちょ、そんなに振り回したら危ないって――」
「うるせえ道をあけろおおおおおおお!」
「だから危な……草が傷つくでしょうが!」
「へぶあッ!?」
男が吹き飛ぶと民家に二つ目の穴があく。
青年の拳にはしっかりと草が握られていた。
――――
――
「本当になんとお礼をいったらよいか……この御恩は決して忘れませぬ」
「ただの通りすがりだから気にしないでいいわ」
村長がミレイユへ礼を述べる。
少し遠くではリッツが大きな木の板をもち右往左往していた。
「リッツ様ー! そこ、もう少し左です!」
「この辺ー?」
「はい! なかなかいい感じです!」
「ワン!」
返事を聞いたリッツは木の板で穴を塞ぐ。
自分でも何度か確認すると納得したように頷き二つ目の壁に向かった。
「に、兄ちゃん!」
「ん? おー少年、元気になったか」
「さっきは助けてくれてありがとう。これ俺の宝物なんだけど兄ちゃんにやるよ!」
「それは……見つけた人に幸せを運んでくれる草だから大事に持ってるといい」
「でも俺、これくらいしか……」
リッツは俯く少年と顔を合わせると肩に手をおいた。
「俺もいつかそれを自分で見つけてみたいんだ。だから、応援してくれると嬉しいな」
「……わかった。俺、兄ちゃんを応援する! だから兄ちゃんも絶対諦めないでね!」
「おう、頼むぞ!」
二人は拳を合わせると笑いあった。
家の修理も終わり村人たちに挨拶をすませるとリッツたちは村をでる。
「……いいなぁ。ほしかったなぁ……天然モノ……」
「リッツ様よく我慢できましたね! えらいえらいっ!」
「馬鹿にしてない?」
「まったくあんたって子は……まぁ今度は時間もあるし、次の目的地までは探しながらでもいいわ」
「ひゃっほーう! アンジェロ、さっそく探しにいくぞ!」
「ワンッ!」
三人と一匹はのんびり歩き続ける。
「ニエちゃんのご両親はどんな人だった?」
「んーそうですねぇ~」
「おーい二人ともー! 早くいこうぜー!」
「ワオーン!」
「……もう少し落ち着いてくれないかしら」
「まぁそこがいいところなんですけどね」
「それもそうね」
「あっ! あそこにあるのは朧草――モドキか。あっちにあるのはモドキ……とみせかけ本物! 二つが混同してるなんて珍しいな。もしかするとレアな草がほかにも……!」
脇道にそれるリッツとアンジェロを二人が追いかける。
彼らの次なる目的地は――――
~~~読者様へ~~~
最後までお読みいただきありがとうございました。
無事完結できたのも皆様のおかげです。
本当にありがとうございました!
次回作もまたお読み頂ければ幸いです。
それでは最後に
皆様に一日でも良い日が、ほんの小さなことでも良いと思える日がありますように。
【追記】
作者がどうしても書きたくなったため現在エリクサー2を執筆中です!
詳しい詳細はおってご報告致しますので是非お楽しみに!
「隊長! これ以上はもう無理です!」
「ぐぬぬぬ……帝国の奴らめ、まさか本当に魔物を使役したというのか!」
「どうやらここまでのようですね」
「ひ、姫様!」
「これ以上の犠牲は無用です。降伏の合図を――」
「その必要はない」
憔悴しきった兵たちの眼に深紅の鎧が映し出される。
「何奴ッ!?」
「おやめなさい! ……来てくれたのですね」
「遅くなってすまない。あとは俺たちに任せてくれ」
女性は頷くと騎士の背に深く一礼した。
――――
――
「こんな辺鄙な村に本当にあんのかねぇ」
「ないなら聞けばいいだけだ。さっさと終わらせるぞ」
集められた村人の前に男がでる。
「あーお前ら、よく聞けよぉ。この村で不老不死とかエリクサーを知ってるヤツはいるかぁ?」
「そんなもの知らん! ここには何もないといったはずじゃ!」
「それじゃあ仕方ないな。とりあえず爺さんから死んでもらおう」
男は嬉しそうに笑みを作ると武器を取り出した。
「やっ……やめろーーー!」
「お? なんだ坊主、てめぇから死にたくなったか?」
少年は木剣を構えると男に斬りかかった。
「この村は! 僕が守るんだッ!!」
「そうかそうか、それじゃあもっと頑張らないと……なぁ!?」
少年が蹴り飛ばされると悲鳴と笑い声が交差する。
「ぐっ……」
「なんだ、もうおわりか?」
少年は辛うじて立ち上がったが、すでに剣先は下を向き、地面と身体を支える杖となる。
体力も気力もないのだろう。もちろん、逃げる力も――。
「そんじゃあ見せしめに真っ二つだ!」
高々と跳躍した男の武器が光る。
僅かに顔をあげた少年の眼は白い獣を捉えた。
「アンジェロ、お手です!」
「ワフッ!」
「あびゃっ!?」
大きな肉球が男を地面に叩き落とす。
真っ白な体毛が少年を優しく包み込む。
獣から降りてきたのは美しい黒髪の女性だった。
「神……様……?」
「もう大丈夫だからね」
少年が意識を手放すと、女性はゆっくりと少年を地面に寝かせた。
「おい、魔物使いがいるなんざ聞いてねぇぞ」
「落ち着け。あの女さえ抑えればただの魔物とかわらん」
先手はとられたが女一人に一匹だ。
魔物を相手に戦ったこともある男たちはすぐに笑みを浮かべる。
そんなことを知ってかしらずか女性は背を向けた。
「お義母様、やっぱりぎりぎりでした!」
「まったく……あの馬鹿息子はどこにいったのかしら」
「道草でも食べてるのかもしれません!」
「本当に食べてそうね」
呆れるような態度で現れたのは白銀の髪の女性だった。
目の前で溜め息をつき頭を抱える姿はなぜか神々しくみえる。
「な、なんでアレがここにいる……!?」
ぽつりと誰かが呟く。
裏の世界で生きてきた男たちにも禁忌といわれるルールがあった。
『紅蓮の風』が関わる案件からはすぐに身を引くこと。
奴らは目的のためであれば何者であろうと容赦しない。
それこそ国が相手だろうと関係ない。
目をつけられれば最後、草の根分けてでも追ってきて死ぬことも許されないという。
「あいつらがくるなんて聞いてない! お、俺はおりるぞ!」
「たかが女一人増えたくらいでビビってんじゃねぇ! 誰もいかねぇなら俺がいく!」
ナイフを手に男が走り出す。
「おじさん、それはダメです。痛ぁ~い未来しかありません」
「うるせぇ! まずはてめぇから切り刻んで――」
男はそう言葉を残すとその場から消えた。
遠くで轟音が響くと、家の壁に人型の穴が開いていた。
「あら、ちょっと力を入れ過ぎたかしら?」
「あとで直さないといけませんね」
「大丈夫よ。殺してないわ」
「そっちじゃないです、壁のほうです」
静まりかえる空気――それを破ったのはがたがたと震えた男だった。
「あ、悪魔だ……うわあああああああ!」
森に向かって男が走り出す。
それを塞ぐように木の影から青年が現れた。
黒地に白い模様と大きな獣の柄が入った服は普通でないことは明白だ。
だが青年の表情は完全に緩みきっている。
「いやー採れた採れた! ん?」
「邪魔だああああああどけえええええええ!」
悪魔の仲間だろうとそんなことはどうでもいい。
一秒でも早くこの場から逃げようと男は必死だった。
持っていた武器を振り回し威嚇する。
「ちょ、そんなに振り回したら危ないって――」
「うるせえ道をあけろおおおおおおお!」
「だから危な……草が傷つくでしょうが!」
「へぶあッ!?」
男が吹き飛ぶと民家に二つ目の穴があく。
青年の拳にはしっかりと草が握られていた。
――――
――
「本当になんとお礼をいったらよいか……この御恩は決して忘れませぬ」
「ただの通りすがりだから気にしないでいいわ」
村長がミレイユへ礼を述べる。
少し遠くではリッツが大きな木の板をもち右往左往していた。
「リッツ様ー! そこ、もう少し左です!」
「この辺ー?」
「はい! なかなかいい感じです!」
「ワン!」
返事を聞いたリッツは木の板で穴を塞ぐ。
自分でも何度か確認すると納得したように頷き二つ目の壁に向かった。
「に、兄ちゃん!」
「ん? おー少年、元気になったか」
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「でも俺、これくらいしか……」
リッツは俯く少年と顔を合わせると肩に手をおいた。
「俺もいつかそれを自分で見つけてみたいんだ。だから、応援してくれると嬉しいな」
「……わかった。俺、兄ちゃんを応援する! だから兄ちゃんも絶対諦めないでね!」
「おう、頼むぞ!」
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家の修理も終わり村人たちに挨拶をすませるとリッツたちは村をでる。
「……いいなぁ。ほしかったなぁ……天然モノ……」
「リッツ様よく我慢できましたね! えらいえらいっ!」
「馬鹿にしてない?」
「まったくあんたって子は……まぁ今度は時間もあるし、次の目的地までは探しながらでもいいわ」
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「ワンッ!」
三人と一匹はのんびり歩き続ける。
「ニエちゃんのご両親はどんな人だった?」
「んーそうですねぇ~」
「おーい二人ともー! 早くいこうぜー!」
「ワオーン!」
「……もう少し落ち着いてくれないかしら」
「まぁそこがいいところなんですけどね」
「それもそうね」
「あっ! あそこにあるのは朧草――モドキか。あっちにあるのはモドキ……とみせかけ本物! 二つが混同してるなんて珍しいな。もしかするとレアな草がほかにも……!」
脇道にそれるリッツとアンジェロを二人が追いかける。
彼らの次なる目的地は――――
~~~読者様へ~~~
最後までお読みいただきありがとうございました。
無事完結できたのも皆様のおかげです。
本当にありがとうございました!
次回作もまたお読み頂ければ幸いです。
それでは最後に
皆様に一日でも良い日が、ほんの小さなことでも良いと思える日がありますように。
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作者がどうしても書きたくなったため現在エリクサー2を執筆中です!
詳しい詳細はおってご報告致しますので是非お楽しみに!
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