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秋
文化祭は前途多難?!
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新学期。
夏休みの思い出もそこそこに、全生徒の話題の中心は既に文化祭にある。十月の初週にある文化祭まであと一ヶ月しか猶予がないためこの話で持ち切りになるのも納得がいく。うちの高校は一年が展示、二年が劇、三年が模擬店と相場が決まってきて、昨年は特に何もすることがなくふらふらしていた事だけを覚えている。文化祭に特に思い入れは無い。だが、今回は違った。
「ウチのクラスはくじで『ロミオとジュリエット』モチーフの劇をする事に決まりました!内容は好きにアレンジして良いということで、今から役割を決めたいと思います」
HRでの副委員長の高らかな声にクラス全体がどよめいた。各クラスそれぞれ違う題材での演劇になるように公平にくじ引きで何をやるのか毎年決めているらしい。誰がアイデアを出しているのか知らないがきっと生徒会が何とかしているのだろう。
桃太郎、浦島太郎といった日本昔ばなしやシンデレラや赤ずきんなど様々な題材からロミジュリを引き当てたのは不幸中の幸いだろう。ロミオを藍が演じれば、どんなに脚本で滑っても問題ないからである。小学校、中学校とお遊戯会がある度に藍は主役に抜擢されるし、ヒロイン役を巡って醜い争いも同時に起こる。
結局この一時間は役割を決めるだけで終わってしまい、(ロミオを藍が務めることで即決したがジュリエット役を決めるのは放課後に雪崩込むらしい)俺は雑用係で買い出し等をするだけだから当分文化祭の準備に顔を出さなくても良さそうだった。
「はぁーめんどくせぇ。これから放課後はアレにかかりきりだろうな」
新学期早々図書室のカウンターに丸椅子をふたつ並べて駄弁っている。
「この顔に生まれた宿命だね」
「なに、褒めてんの?貶してるの?」
「分かってるくせに」
俺の言葉に何やら不満なのか藍に頬を抓られ弄ばれる。日が沈むのが少し早くなったこの頃、風に揺れるカーテンの隙間から淡い光が藍の横顔を揺ら揺らと照らしている。
「俺がロミオやんなら、詩がジュリエットじゃなきゃ楽しくねぇし」
「は?俺が?絶対嫌っていうか、無理」
「ははそんなに拒否んなくても良いじゃん」
「藍と違って俺は一度だってスポットライトに当てられた事はないし、これからも無いし……暗いところから観てるので精いっぱい」
「じゃあ今回も暗いところから、俺が誰かとキスしてるところ見るの?」
「へ?」
ロミオとジュリエット。「愛の力」をテーマにしたこの悲劇にキスシーンは欠かせない。それにお年頃の女子高生が脚色した台本になる。ロミオが藍と決まった今、見せ場を沢山作るだろう。多分三回以上はキスさせる。
「……するの?誰かとキス」
「するよ。ロミオになった以上はね。嫌?」
ヒュッ、と喉が鳴った気がした。俺は藍の事が好きで、藍も俺の事が好き。両想いだけど別に付き合ってはいない。抑えきれなくなってしまった気持ちを言葉にして、伝えただけ。無意識にYシャツの下に身に付けているネックレスへと指先が伸びた。
「べ、別に。藍が決めたなら」
ろくに藍の目を見ることも出来ずに、変な回答をしてしまう。
「うたぁ~寂しいこと言わないでよ。ごめん、ジュリエット嫌って言われたからちょっと揶揄っただけ。なぁこっち向いて」
藍が他の子とキスしてるところを想像しただけで泣きそうな気持ちになっている俺の事など露知らず、藍は俺の返事に叱られた仔犬のような声を出す。
「詩以外とキスなんてしないよ、絶対。まぁ多分キスシーンはあるだろうけどさ、ああいうのって角度とかで誤魔化せるし。詩が嫌って言うなら断ってもいいしね」
俺以外の皆が期待しているシーンを、俺だけの意見で潰す訳にも行かないだろう。別に付き合っている訳でもないのに厚かましい。
「まぁでも藍が女の子と本当にキスでもしたら不純異性交遊とかでしょっぴかれれば良いしね」
「うーたー?」
なんでお前はいちいちそういう事言うのって言いながら今度は両の頬を抓まれた。
「いひゃい」
「詩が素直じゃないから」
藍は真っ直ぐに俺を見つめて、ゆっくりと顔を近づけてくる。俺の頬はいつの間にか両手で固定されているし、角度をつけるように顔がグンと上を向く。
「なに、してんの」
「キス。触れてないけど口元手で隠れてるから傍から見ればしてるように見えるワケ。ほら」
ほら、ってなに?
ずっと俺を捉えていた藍の瞳が揺れ、両の目が左を向く。藍の動作に促されるように体はそのまま同じく左側を見れば、平澤さんが立っていた。
「んななななな、なな、なにも見てないってば!」
慌てふためく平澤さんは俺たちの視線を一身に浴びて両手で口元を隠した。出来れば目を隠して欲しかった。
俺は背中を反らせて上に伸し掛るようにしている藍の背中にしがみついているし、藍はまるで平澤さんに見られていないかのように微動だにしない。お互いまさかの事態に動けなくなってしまったのだ、藍を除いて。
「……平澤サン、何か用?」
沈黙を切り裂いたのは藍だった。何事も無かったかのように丸椅子に座り直してカウンター越しに平澤さんに声を掛ける。
「サ、サクラちん」
「え、なに」
「クオンと付き合ってんなら早く教えてよぉ!!びっっくりした!図書室入ったらサクラちんクオンに襲われてんだもん!」
「襲ってねーよ」
面倒くさそうに藍が話を遮る。
「ねぇ二人いつから付き合ってんの?リオンなんも知らなかったんだけど!皆にナイショ系?てか、クオン大丈夫?脚本アヤカめっちゃ張り切ってキスシーン書いてるけど!止めようか?っていうか、ジュリエット役サクラちんやる?まだ女子数人で揉めてるし」
「つ、つきあってないし、やらない」
人生でいちばんか細い声が出た。その声と表情で平澤さんは何かを察したように親指を突き出してサインしてくるし、なんか怖い。もう顔も真っ赤で湯気が出そうなほど熱い。カウンターの下で藍のシャツを掴むことしか出来なくて、そこじゃないと言わんばかりに藍に手を解かれて代わりに指が絡んでくる。
「なー今の、キスしてるように見えてたわけ?」
「うんうんうんめっちゃ!感想とか言った方がいい?」
「言わなくていいよ練習だし。あとキスシーンはするなら一回。ぽく見せるだけだからね」
「言っとくよ~!えーなんか今めっちゃきゅんきゅんしてる。サクラちんかわいいねぇ」
「やんねーよ」
「取らねーよってか取らせる気ないよね?」
平澤さん、全部言うじゃん。ほんと何しに来たんだろ。でも聞いたらまた長くなりそうだし、もう喋れる状態っていうか顔すらまともに見れない状態だし、早く戻ってくれと願う他なかった。
「あ、ロミジュリの本あるだけ全部借りてこいって言われてたんだった!」やっと用事を思い出した彼女は、検索で引っかかった本を全て借りて「ナイショでしょ?分かってるって!絶対守るし。もしどこかで今日の噂広まったらリオンの首はねていいよー?」と、すごい覚悟の決まり方をして部屋から出ていった。
静寂が戻った図書室の中、最後まで唇に宿った熱が冷めない。
キスされた。
平澤さんがこっちを見ていると知ってからだ。彼女の視線がこちらに刺さっている中、藍の大きな手のひらに隠された中で、俺は平澤さんから視線をそらすことの出来ないまま藍にキスされたのだった。
へにゃ、とカウンターの裏、床に座り込んだ。腰が抜けてしまって動けない。
「うた?」
確信犯が心配そうに目の前にしゃがみ込む。何を考えているのか分からない。聞いたところで理解できるとも思わないけど。
言葉にしようとするもハクハクと唇を動かすことしかできないし、逃げ場もない。
「ごめん。詩が可愛すぎてつい。我慢しようと思ったけど、誰にも取られたくなくて……でも、そうだよな、付き合ってないもんな」
目にかかった前髪を慣れた手つきで掬われて、藍の表情がはっきりと映る。儚げな、憂いを帯びたその顔よりも「付き合ってない」という言葉が胸に刺さって返事が出来ない。先にそう言葉にしたのは俺だし、事実だし、苦しむようなことでは無いけど、この関係にゴールがない事でどこか闇に包まれたように重く藍の声が脳裏で反芻した。
帰り道も足取り重く、先程のことは話題に上がることも無く、ただ肩を並べて家に帰った。途中、藍が何度か何かを言いかけたけど結局何か分からなかったし、俺から何か言うこともなかった。
一度友達という枠から出てしまえば、戻ることは出来ないし、好きだという気持ちだけで必ずしも正解を見つける事は出来ない。やはり、自分にとって藍の隣にいることが最優先で感情が障害になるのなら、最初から告げなければ良かったのだと思う。今までの幼馴染、親友という言葉で満足していれば良かったとも思う。
けれど、藍が俺の気持ちに応えてくれて、俺の事を好きでいてくれるのだから、絶対に前を向いていたいし、ふたりで笑っていられる道を探したい。
藍は一度自分の家を通り過ぎて俺を家まで送ってくれる。
「あ、藍」
「ん?なに?」
なにか考え事をしている様な難しい顔をしていた藍が声に反応して顔を少し傾ける。
「文化祭、出番終わったら一緒に回ろ」
答えを出すにはタイムリミットはあった方がいい。
夏休みの思い出もそこそこに、全生徒の話題の中心は既に文化祭にある。十月の初週にある文化祭まであと一ヶ月しか猶予がないためこの話で持ち切りになるのも納得がいく。うちの高校は一年が展示、二年が劇、三年が模擬店と相場が決まってきて、昨年は特に何もすることがなくふらふらしていた事だけを覚えている。文化祭に特に思い入れは無い。だが、今回は違った。
「ウチのクラスはくじで『ロミオとジュリエット』モチーフの劇をする事に決まりました!内容は好きにアレンジして良いということで、今から役割を決めたいと思います」
HRでの副委員長の高らかな声にクラス全体がどよめいた。各クラスそれぞれ違う題材での演劇になるように公平にくじ引きで何をやるのか毎年決めているらしい。誰がアイデアを出しているのか知らないがきっと生徒会が何とかしているのだろう。
桃太郎、浦島太郎といった日本昔ばなしやシンデレラや赤ずきんなど様々な題材からロミジュリを引き当てたのは不幸中の幸いだろう。ロミオを藍が演じれば、どんなに脚本で滑っても問題ないからである。小学校、中学校とお遊戯会がある度に藍は主役に抜擢されるし、ヒロイン役を巡って醜い争いも同時に起こる。
結局この一時間は役割を決めるだけで終わってしまい、(ロミオを藍が務めることで即決したがジュリエット役を決めるのは放課後に雪崩込むらしい)俺は雑用係で買い出し等をするだけだから当分文化祭の準備に顔を出さなくても良さそうだった。
「はぁーめんどくせぇ。これから放課後はアレにかかりきりだろうな」
新学期早々図書室のカウンターに丸椅子をふたつ並べて駄弁っている。
「この顔に生まれた宿命だね」
「なに、褒めてんの?貶してるの?」
「分かってるくせに」
俺の言葉に何やら不満なのか藍に頬を抓られ弄ばれる。日が沈むのが少し早くなったこの頃、風に揺れるカーテンの隙間から淡い光が藍の横顔を揺ら揺らと照らしている。
「俺がロミオやんなら、詩がジュリエットじゃなきゃ楽しくねぇし」
「は?俺が?絶対嫌っていうか、無理」
「ははそんなに拒否んなくても良いじゃん」
「藍と違って俺は一度だってスポットライトに当てられた事はないし、これからも無いし……暗いところから観てるので精いっぱい」
「じゃあ今回も暗いところから、俺が誰かとキスしてるところ見るの?」
「へ?」
ロミオとジュリエット。「愛の力」をテーマにしたこの悲劇にキスシーンは欠かせない。それにお年頃の女子高生が脚色した台本になる。ロミオが藍と決まった今、見せ場を沢山作るだろう。多分三回以上はキスさせる。
「……するの?誰かとキス」
「するよ。ロミオになった以上はね。嫌?」
ヒュッ、と喉が鳴った気がした。俺は藍の事が好きで、藍も俺の事が好き。両想いだけど別に付き合ってはいない。抑えきれなくなってしまった気持ちを言葉にして、伝えただけ。無意識にYシャツの下に身に付けているネックレスへと指先が伸びた。
「べ、別に。藍が決めたなら」
ろくに藍の目を見ることも出来ずに、変な回答をしてしまう。
「うたぁ~寂しいこと言わないでよ。ごめん、ジュリエット嫌って言われたからちょっと揶揄っただけ。なぁこっち向いて」
藍が他の子とキスしてるところを想像しただけで泣きそうな気持ちになっている俺の事など露知らず、藍は俺の返事に叱られた仔犬のような声を出す。
「詩以外とキスなんてしないよ、絶対。まぁ多分キスシーンはあるだろうけどさ、ああいうのって角度とかで誤魔化せるし。詩が嫌って言うなら断ってもいいしね」
俺以外の皆が期待しているシーンを、俺だけの意見で潰す訳にも行かないだろう。別に付き合っている訳でもないのに厚かましい。
「まぁでも藍が女の子と本当にキスでもしたら不純異性交遊とかでしょっぴかれれば良いしね」
「うーたー?」
なんでお前はいちいちそういう事言うのって言いながら今度は両の頬を抓まれた。
「いひゃい」
「詩が素直じゃないから」
藍は真っ直ぐに俺を見つめて、ゆっくりと顔を近づけてくる。俺の頬はいつの間にか両手で固定されているし、角度をつけるように顔がグンと上を向く。
「なに、してんの」
「キス。触れてないけど口元手で隠れてるから傍から見ればしてるように見えるワケ。ほら」
ほら、ってなに?
ずっと俺を捉えていた藍の瞳が揺れ、両の目が左を向く。藍の動作に促されるように体はそのまま同じく左側を見れば、平澤さんが立っていた。
「んななななな、なな、なにも見てないってば!」
慌てふためく平澤さんは俺たちの視線を一身に浴びて両手で口元を隠した。出来れば目を隠して欲しかった。
俺は背中を反らせて上に伸し掛るようにしている藍の背中にしがみついているし、藍はまるで平澤さんに見られていないかのように微動だにしない。お互いまさかの事態に動けなくなってしまったのだ、藍を除いて。
「……平澤サン、何か用?」
沈黙を切り裂いたのは藍だった。何事も無かったかのように丸椅子に座り直してカウンター越しに平澤さんに声を掛ける。
「サ、サクラちん」
「え、なに」
「クオンと付き合ってんなら早く教えてよぉ!!びっっくりした!図書室入ったらサクラちんクオンに襲われてんだもん!」
「襲ってねーよ」
面倒くさそうに藍が話を遮る。
「ねぇ二人いつから付き合ってんの?リオンなんも知らなかったんだけど!皆にナイショ系?てか、クオン大丈夫?脚本アヤカめっちゃ張り切ってキスシーン書いてるけど!止めようか?っていうか、ジュリエット役サクラちんやる?まだ女子数人で揉めてるし」
「つ、つきあってないし、やらない」
人生でいちばんか細い声が出た。その声と表情で平澤さんは何かを察したように親指を突き出してサインしてくるし、なんか怖い。もう顔も真っ赤で湯気が出そうなほど熱い。カウンターの下で藍のシャツを掴むことしか出来なくて、そこじゃないと言わんばかりに藍に手を解かれて代わりに指が絡んでくる。
「なー今の、キスしてるように見えてたわけ?」
「うんうんうんめっちゃ!感想とか言った方がいい?」
「言わなくていいよ練習だし。あとキスシーンはするなら一回。ぽく見せるだけだからね」
「言っとくよ~!えーなんか今めっちゃきゅんきゅんしてる。サクラちんかわいいねぇ」
「やんねーよ」
「取らねーよってか取らせる気ないよね?」
平澤さん、全部言うじゃん。ほんと何しに来たんだろ。でも聞いたらまた長くなりそうだし、もう喋れる状態っていうか顔すらまともに見れない状態だし、早く戻ってくれと願う他なかった。
「あ、ロミジュリの本あるだけ全部借りてこいって言われてたんだった!」やっと用事を思い出した彼女は、検索で引っかかった本を全て借りて「ナイショでしょ?分かってるって!絶対守るし。もしどこかで今日の噂広まったらリオンの首はねていいよー?」と、すごい覚悟の決まり方をして部屋から出ていった。
静寂が戻った図書室の中、最後まで唇に宿った熱が冷めない。
キスされた。
平澤さんがこっちを見ていると知ってからだ。彼女の視線がこちらに刺さっている中、藍の大きな手のひらに隠された中で、俺は平澤さんから視線をそらすことの出来ないまま藍にキスされたのだった。
へにゃ、とカウンターの裏、床に座り込んだ。腰が抜けてしまって動けない。
「うた?」
確信犯が心配そうに目の前にしゃがみ込む。何を考えているのか分からない。聞いたところで理解できるとも思わないけど。
言葉にしようとするもハクハクと唇を動かすことしかできないし、逃げ場もない。
「ごめん。詩が可愛すぎてつい。我慢しようと思ったけど、誰にも取られたくなくて……でも、そうだよな、付き合ってないもんな」
目にかかった前髪を慣れた手つきで掬われて、藍の表情がはっきりと映る。儚げな、憂いを帯びたその顔よりも「付き合ってない」という言葉が胸に刺さって返事が出来ない。先にそう言葉にしたのは俺だし、事実だし、苦しむようなことでは無いけど、この関係にゴールがない事でどこか闇に包まれたように重く藍の声が脳裏で反芻した。
帰り道も足取り重く、先程のことは話題に上がることも無く、ただ肩を並べて家に帰った。途中、藍が何度か何かを言いかけたけど結局何か分からなかったし、俺から何か言うこともなかった。
一度友達という枠から出てしまえば、戻ることは出来ないし、好きだという気持ちだけで必ずしも正解を見つける事は出来ない。やはり、自分にとって藍の隣にいることが最優先で感情が障害になるのなら、最初から告げなければ良かったのだと思う。今までの幼馴染、親友という言葉で満足していれば良かったとも思う。
けれど、藍が俺の気持ちに応えてくれて、俺の事を好きでいてくれるのだから、絶対に前を向いていたいし、ふたりで笑っていられる道を探したい。
藍は一度自分の家を通り過ぎて俺を家まで送ってくれる。
「あ、藍」
「ん?なに?」
なにか考え事をしている様な難しい顔をしていた藍が声に反応して顔を少し傾ける。
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答えを出すにはタイムリミットはあった方がいい。
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