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8話
しおりを挟むライアンの喉がゴクリと鳴り、興奮した獣の呻き声を発する。
「…自分が何を言ってるか分かっているのか?」
返事の代わりに彼女は軽く口付けてくる。理性の糸がブチブチと引きちぎれる音がした。ライアンは獰猛な肉食獣の顔になり、喰われる獲物のリリは雰囲気の変わったライアンをうっとりとした目で見上げる。
「…途中で止められないからな。君を俺のものにする」
最後通告をするとライアンはリリの唇を塞いだ。
興奮を抑えきれないライアンは荒々しく夜着を剥ぎ取りあっという間に一糸纏わぬ姿にしてしまう。リリはやはり恥ずかしいのか両手で胸を隠そうとした。
「隠すな、全部見せろ」と低い声で命令し彼女の両手をシーツに縫い止め全身を舐め回すように凝視する。ふんわりと形の良い胸、白く輝かんばかりの肢体にはリエラの言う傷跡はない。薬が効いたのだろうとホッとする。ライアンは首筋から順に舌を這わせ始め、既にぷっくりと膨れた乳首を口に含み飴玉を転がす感覚で舐めしゃぶり、片方の乳首も指先で摘み短く切った爪先で弾いてやるとリリはか細い声を上げ身を捩る。乳首だけでなく華奢な身体に合わない大きな胸も傷つけないよう、それでいて的確に感じるように揉みしだいてやった。
「何もしてないのにこんなに乳首を膨らませて…いやらしい身体だ」
「あっ…んんっ…」
「ああ、分かってる。俺だからこうなっているのだろう?何と可愛らしい」
ライアンは喘ぎながら抗議するリリを宥めつつ、徐々に下へ身体をずらしていき臍をペロリと舐めるとリリの腰が跳ね、閉じている太腿に力が入る。何をするか察したのだろうが無駄な足掻きだ。ライアンは彼女のほっそりとした脚を開かせると足の付け根に顔を埋める。
リリの隠された花園は髪と同じ銀の和毛が蜜で濡れびっしょりと張り付き、噎せ返るような雌の匂いがする。ライアンは堪らず蜜を滴らせるそこを舐め上げるとリリの悲鳴が聞こえた。
「っ!だめ…きたないですっ…そんなところ」
「はっ…無理だ…舐めても舐めても溢れてくる…なんと甘い…」
「やぁっ…!」
溢れ返る蜜をライアンはジュルジュルと品のない音を立てて思い切り啜り、ゴクンと飲み込む。甘く男を誘ういやらしい香りを発する蜜だ、全て飲み干さなければという思考に支配されていたライアンは一心不乱に舐めしゃぶる。割れ目を下から上へとなぞり、隠されていた陰核を舌先でつつき皮をめくってやるとリリの嬌声が一段と大きくなる。
「あっ…あぁぁ…!やめ…!」
襲いかかる快感から逃れようとライアンの鬣を掴み引き剥がそうとするがびくともしない。そして無意識なのか腰を押し付けてくるのだ。言葉と身体がチグハグなリリを素直にさせるため、陰核を口に含んで乳首と同じように舐めしゃぶるとリリは美しい銀髪を振り乱した。
「あぁぁっ!…そこっ…おかしくっ…!」
「リリ、イきそうなのか?遠慮せずイくと良い、もっと乱れた姿を見せろ」
熱を孕んだ声で命令し、一際強く吸ってやるとリリは悲鳴を上げながらビクビクと腰を震わせて達した。ドプリと溢れた蜜を啜りながら、今度は舌先を膣の中に挿し込んでみる。ねっとりと蜜で濡れた襞は舌にいらやしく絡みついてきて、熱い膣内に下穿きを押し上げているものを挿れたらさぞ気持ちいいのだろうと想像する。
一度だけでは足りないのでライアンは最低2回リリを絶頂へと押し上げ、間髪入れず与えられる快楽にリリはぷしゅっ、と潮を吹いてしまう。粗相したと勘違いして泣き出したリリを慌てて慰めにかかり、やりすぎたかと反省するライアンに不貞腐れたように睨むリリ。見たことない表情に我慢の限界に達したライアンはここで乱暴に服を脱ぎ捨てた。
ライアンの脚の間に鎮座するそそり勃った赤黒い剛直。臍につきそうなほどそり返り先端からダラダラと先走りをこぼすそれは、早くリリの中に埋まりたいと訴えている。リリは直視出来ないのか両手で顔を覆い、だが指の隙間からしっかりと見ていた。大きさが規格外な上に、ライアンの逸物には棘のようなものがある。
「ネコ科の獣人の男性器には棘…突起がある。少し痛いかもしれないが、もう辞められない」
すまない、と謝罪しながらリリの秘所に自らのものを宛てがうとグプ、と音を立てて殊勝な態度と裏腹にズプズプとリリの膣内に埋め込んで行った。
「あっ…やっ…おおき…」
「…はっ…きつ…」
ミチミチと隘路を押し広げる陰茎についた棘は襞を擦り上げ、些細な痛みと快感を与えながら奥へと進む。ヌチ、ヌチと粘膜の擦れる生々しい音が鼓膜に響く。中はきつく、歓迎するように陰茎に絡みつき気を抜くとすぐにでも射精してしまいそうなほど気持ちが良く、ライアンは熱い息を漏らす。馴染ませるようにゆっくり進んでいるがリリは目を閉じ涙を滲ませておりギョッとした。
「っ痛いか?」
「…少し…でも…気持ちいいっ…」
こっちは優しく、傷つけないようにしているのにリリはこっちの理性を簡単に崩壊させる。
「っ…!そんなことを言って、どうなっても知らないぞ」
ライアンは唇に噛みつき、舌をねじ込むと同時に奥まで突き入れる。リリの細い腰が跳ね、薄く白い腹が臍のあたりまで膨らむ。人間より大きい獣人の逸物がよく収まったものだ。
リリは中を刺激する突起に反応してるのか、ゆらゆらと腰を揺らしてくるので堪らず腰を掴みギリギリまで引き抜いた陰茎を最奥まで何度も叩きつけてやった。衝撃で仰け反り白い喉を晒し、凄まじい力で陰茎を食い締めてくるのでライアンは堪らず震えビュルルルルっ!と胎の奥で溜まっていた濃い精液を吐き出した。ライアンは腰をピッタリとくっつけ最後の一滴まで注ぎ込み、リリは高みから戻って来れないのか碧い目はどこか遠くを見ていたが、終わったのかと少し安堵した様子を見せる。
が、ライアンのものは全く萎えてないどころか再び腰を振り始める。グチャ、グチャと出された子種をかき混ぜるように陰茎で子宮口を突き上げられリリはひっきりなしに喘ぐしかない。
「んぁぁぁっ!やぁっ…なんっ…!」
「ん?一度で、終わるわけないだろう…ライオンは一日に50回交尾をするんだ…獣人は流石にそこまでではないが…リリが孕むまでここに出すからな」
子種を出された腹をいやらしい手つきで撫でるライアンにリリは呆然とするも華奢な身体を大柄な彼が押し潰すようにズン、と陰茎を突き入れると気持ちいい以外何も考えられなくなる。間を置かず再び射精されるが、1度目より多かったのか結合部から白濁液が溢れてしまう。それでもライアンは止まらない。絶え間なく与えられる快楽ですら一杯一杯なのに、悪戯な尻尾で陰核をいじられるとリリはもう耐えられない。
「あっ、あっ、あーーッ!お…おかしく、な」
「ん?おかしくなる?なれば良い、もっとイけ…俺を求めてくれ!」
愛してる、と耳を舌で嬲りながら囁けばリリはそれだけで達してしまい汗まみれで薄らとピンクに染まった肢体を波立たせる。ライアンもまた達して腹の奥に子種を注ぐ。
必死でライアンにしがみつき、恍惚とした表情で喘ぎ叫ぶリリにライアンの陰茎は萎えることを知らない。それでも譫言のように「むり…」と繰り返すので少し意地悪をしてやる。
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