王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの

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婚約の解消

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「ただいま」
「「おかえりなさいお父様」父上」
ミレイユとルイが帰ってきた父を出迎える
「二人に話があるんだけど、執務室に来てくれるか?」

「「はい」」

三人で応接のためのソファに座ると父が話を切り出した
「クロヴィス殿下のことだ」
「はい」
ミレイユが返事をする

「今迄の事をとても後悔をしている様子だったよ、ミレイユは本当に婚約を白紙にしても良いのか?」
「…はい、わたくしが至らないばかりにご迷惑をおかけして申し訳ございません」
首を振る父

「頑張っていたのは分かっている、君は私の自慢の娘なんだ、よく耐えた」
ポロポロと涙が流れる
「…お父さま」
ルイがハンカチでミレイユの涙を拭う
「ルイもありがとう。いつもミレイユを支えてくれて、姉思いの良い子に育ってくれた」
「…父上」

ミレイユとルイが、顔を上げると、ふっと父が笑顔を見せた、その顔を見ると心が落ち着いてきた

「さて、クロヴィス殿下も一旦は婚約を白紙にしてくれると約束してくださった。私は明日両陛下の元へ行って話をして来るよ。ミレイユはしばらく学園を休んで、領地にいるお母様のところへ帰るといい」
「よろしいのですか?」
赤い目をしたミレイユが父を見る

「もちろんだよ」
「父上、僕ミレイユを送って行っても良いですか?」
「そのつもりだよ、頼んだよ」
「はいっ」

「ミレイユはクロヴィス殿下の事を嫌いではないよね?」
父に言われ、返答に困るが

「…はい、とても優しいお方ですし」
ふふっと懐かしそうに微笑む

「これからの殿下を見て、一度今回の事を考えると良い、分かったね?」

「仰る意味がわかりません」

「今はわからなくてもいいんだ、とにかく領地でゆっくりとしなさい、ルイも頼んだよ」
「「はい」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日侯爵は両陛下へ謁見する事となった

「両陛下、クロヴィス殿下この度は私的な事でお時間を取っていただきありがとうございます」
頭を下げる
「よい、まぁ座れ」
陛下が声を掛ける
「はい」

「クロヴィスとミレイユの婚約の話であろう?」
「はい」
「クロヴィスから話は聞いた、ミレイユはよく頑張っていた、わしも王妃も認めておるよ」
「ありがたきお言葉です…娘が聞くと喜ぶ事でしょう」

「クロヴィスはミレイユとの婚約解消をしたくないと申したらしいが、侯爵は許さなかった。それで良いか?」
「はい、事実でございます」
恐れながらもじっと陛下の目を見る

「全て王城にて起きた問題だ、こちらに非がある事は認める、まさかあのようなことが起きているとはな、わしの耳に入ってこなかった、王妃は知っておったか?」


「ミレイユちゃんは、とても良い子です、噂を聞いた時は鼻で笑ってしまいました、あり得ませんもの…」
悲しそうな顔をする王妃

「いつからかしらね、あの子が笑わなくなったのは…最近は強ばった顔ばかりだったわね」
「それは、私の責任でもあります」
クロヴィスが両陛下にそう伝える

「お前のバカな行いのせいで、ミレイユどころか令嬢達にも迷惑がかかっておる」
「…はい、仰る通りです」
クロヴィスが申し訳なさそうな顔で答える


「今までの事は申し訳なかった、侯爵よこの後どうするつもりだ?」

「クロヴィス殿下と話をしました。娘に対する噂を全て払拭してもらいます。そして伯爵夫人の手のものは王城から退くとの約束をしていただきました」

「その後はどうするのだ?」
「クロヴィス殿下次第です。一度婚約を白紙とさせていただきますので」
「一度…か」
「はい」

「クロヴィスはミレイユちゃんを好きなんでしょう?」
「はい、もちろんです」
真剣な顔で王妃を見る

「なぜミレイユちゃんを放っていたんですか?なぜいつも令嬢に囲まれているの?それでは嫌われて当然です」

「はい、このような事は二度と致しません、ミレイユに嫉妬して振り向いて欲しかったんです、バカな真似をしました」
「おまえもまだまだ幼いな…」
「…はい」

「今をもってクロヴィスとミレイユの婚約は一旦解消とする、意義はないな?」
「…はい」










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