婚約を破棄され辺境に追いやられたけれど、思っていたより快適です!

さこの

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アーネスト様から手紙が届く

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「アーネスト様からお手紙が?」

「えぇ。それとお花も」

 お花といえばグレマン領を経つ時にもらったお花は咲かなかったのよね。急な気温の変化が良くなかったのかもしれなくて庭師に世話を頼んだのだったわ。毎年同じ日に花を咲かせるのだからどんな花を咲かせるか来年こそは見たいわね。

 まずは手紙を読む事にした
 ”最近お会いしていませんがお元気ですか? 先日の食事の際にお店のチョイスを間違えてしまったと反省しています。よろしかったらまた案内をお願いしたいと思います。よろしくお願いします”

 なんてお返事をしようか悩んでいた。現在私は外出を控えています。アーネスト様とお会いするとあなたの身に危険が迫ります。などとはいえないわね。こう言う時はお母様に相談をするのがよさそうね。

「お母様ご相談があります。よろしいですか?」

 早速お母様の部屋にいく。

「どうかした? 外出でもしたいの?」

「いえ、それは例の件がおさまるまで我慢します」

 アーネスト様からお手紙をもらった事を話した。外出禁止だしアーネスト様の命に関わる事だからお断りしようと思っているのだけど失礼がないように断るにはどうすればいいか。メイドに“学生の身だから少し忙しくて。と言うのはどう?”と言うと”お嬢様は学園に行ってないじゃ無いですか!”と言われた。嘘はよく無いと言うことね。考えてもいい案が出てこなかったからお母様に相談する事にした。

「なるほどね。それなら家にお招きしてグレマン卿に全てお話したらいいじゃない」

「え! 巻き込んでしまいますよ。それは良く無いのでは……」

「旦那様にも話をしていたのだけどグレマン卿はお強いし、何かご存知かもしれないわよ。手紙の返事は我が家の晩餐のお誘いにしなさいな」

「わかりました。二人きりで会うわけでは無いし問題はありませんわね」

 二人でいるところを見たら命がないと思え。などと書いてあったのだけど我が家に招くということは二人ではないもの。早速手紙の返事をするとその日のうちに返事がきた。お誘いした日は特に用事がないようなので晩餐の前に脅迫状の話をすることにした。


 ******

 アリス嬢から返事がきた。綺麗な整った字だ。自宅での晩餐に招待された。外出を控えているのに誘ってしまったのが悪いかったな……何があったのかと私が聞いてもいいのだろうか。晩餐は明後日、急ぎの用件はなかったはずだと思い執事に予定を聞く。

「明後日は何か用事があったか?」

「侯爵様から昼食のお誘いがありましたがどうされますか?」
「……ちなみに侯爵様の娘さんはいくつだった?」

 侯爵はうちの父より年齢が上でもうすぐ子息に爵位を譲ると先日聞いた。私の婚約者の有無も聞かれたからもしかして……昼食を終えた後に娘を紹介する。というパターンが何回かあった。しかし食事会での話の内容は勉強になるからなるべく参加するようにしているのだ。

「確か二人おられまして、長女のマリーン様は他国に嫁がれて次女のカリン様は確かご兄弟とは年が離れていて十三~十四歳だったはずです」

 十三~十四歳!! 勘弁してくれ!

「なるほど、分かった。昼食の誘いは断ろう。それから今後縁談の話が届いても断ってくれ。母上からも了承を得ている」

 辺境に嫁いできても田舎は嫌だという嫁ならいらない。と母は言った。初めは縁談にノリノリだった母も都会の令嬢は田舎に飽きると王都の屋敷へ引っ越し自由に生活をしたくなるはずだ。という。
 ……きっと何かあったんだろうな。田舎でもいいと嫁いできてくれる令嬢がいたら離すな。と言っていたが、確かに令嬢が聞いてくる話は王都の屋敷のことなんだよな……元々王都にあった屋敷は少し狭く新たに購入しようとしたところ、王家所有の屋敷が褒美として与えられた。爵位を返還した元侯爵家の別荘だったものを改修した立派な屋敷だから、結婚をしても王都で自由に暮らしたいと思うのだろうか。

 十三歳の娘と結婚しても遠くの僻地には行かせないだろうし、自分の近くにおいておきたいというのが本心だろうな。それでいてそこそこの家柄……自分で言っていて情けなくなる。婚活をしているなどと噂がアリス嬢の耳にでも入ったら恥ずか死ねる。そんな事実は全くないのだから。










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