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ピクニックへ行くことになりました
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「天候に恵まれましたね」
晩餐後アーネスト様はお父様と話をしていた。私を危険な目に遭わせないという約束をしたらしいのだけど。
「お礼が本当にこんなものでいいのですか?」
ピクニックへ行く時の食事を用意して欲しいと言われた。頑張って豪華にはしたつもりだけど。
「えぇ。十分ですよ。食事だけではなくアリス嬢と一日過ごせるのですからね。少し王都から離れましたがここは見晴らしがいいですし全てがちょうどいいのです」
作戦はこうだ。私とアーネスト様が二人で出掛ける。しかし今日私とアーネスト様が出かけているということを知らないから犯人はそれを知って逆上する。そこを捕まえるという計画。
私の家の周辺に怪しい人がいないか調べたところ、少し離れた公園に男がいた。通報して職務質問を受けたそうだが口を割ることはなかった。男は未だ拘束中で貴族の家周辺を嗅ぎ回っている事から強盗に至る可能性がある。という理由らしいけれども雇われたにしてもお粗末だったことからプロではないと判断した。
「たくさんの人が楽しんでいますが、皆さんの邪魔になることはないのですか?」
小高い丘にある公園が本日のピクニック現場?となった。
「大丈夫ですよ。皆さんエキストラです。私服ですけど騎士団に所属している強者たちですからご安心を。ちょっと脅迫されていて犯人を捕まえたいから協力して欲しいとお願いしたのです」
「皆さんですか? あのカップルも?」
普通のカップルや家族にしか見えないし楽しんでいる様子がうかがえる。
「騎士団員同士で付き合っている者もいますからデートにしか見えませんね。家族づれがいるのは家族サービスの一環だと聞いています。子供に被害が出ないように細心の注意を払って欲しいとだけ伝えてあります。協力してくれる代わりに食事の提供をしていますしこの公園も貸し切りにしています。王宮直属の騎士ではないので顔がしれていないと思いますし、ここは小高い丘になっていて気軽に隠れるところが少ないのがいいですし低木も魅力的です。しかし隠れるところが少ないのですが潜むところはあります。あの階段の下や見晴台の崖になっているところにも待機しています。これで何があってもすぐに対応できます」
イチャイチャしていたり休日の家族のお出かけにしか見えない。ボール遊びをしている子どもや犬まで連れているし。
「すごいですね。これだけ人を集められるなんてアーネスト様の人徳なのでしょうね」
うーん。と腕を組み考える顔をするアーネスト。
「フェリクス殿下にも相談しましたよ。公園を貸し切りにする際に口を聞いてもらいました。犯人確保の際はすぐに騎士団に引き渡すことになっています。今後このようなことが事があったら自分に返ってくるということを周知してもらわなければいけません。もちろん被害者の名前は隠しておきますのでご安心を」
まだ被害を受けていないんですけど……
「脅迫文は数回届いていますから証拠になります。いつも見ている。と書かれていることから私も見張られているのですが、そちらは放置していますので犯人は私とアリス嬢が出かけたことを既に知っています。アリス嬢は私が守りますのでご安心を」
にこりと余裕の笑みを浮かべる。犯人の目星がついているようだから大人しくアーネスト様の近くにいよう。早く犯人が出てきてくれれば良いな。と思いながらもピクニックに来たのだからまずは散策をすることにした。
「アーネスト様、腕をお借りしてもいいですか?」
「もちろんです。歩きにくいですか?」
「いいえ、そういうわけではないのですが、仲良しアピールをした方が犯人が早く出てくるのではないかと思って」
自分で言っていて恥ずかしいのだけど私も協力をしたいから。
「そ、そうですね。お願いします」
「嫌でしたら、」
「全く! 光栄です。それでは手を、つなぎましょうか。その方が親しく見えますね」
と言われ手を繋いで歩くことになったのだが……これは恥ずかしい。アーネスト様も気まずいのか無言になっている。犯人の狙いは一体……
******
「坊ちゃん、あの二人は付き合っているようですな。諦めたらどうですか? あんな付き合いたての初々しいカップルの邪魔をしたら馬に蹴られますぜ」
「うるさいうるさい! どう見たら付き合っているように見えるんだよ! 脅されているに決まっている。あんな田舎貴族がアリスフィア様に似合うわけないだろうが!」
「坊ちゃんは王都に住まいが?」
「ぐぅ、ち、違うが、王都に屋敷はある!」
「地方貴族なんですね」
「うちは洗練された地方貴族だ!」
「それにしてもあのお嬢様べっぴんさんですね。引き返すなら今のうちですよ」
「うるさい! 先払いだろう! やれよ」
晩餐後アーネスト様はお父様と話をしていた。私を危険な目に遭わせないという約束をしたらしいのだけど。
「お礼が本当にこんなものでいいのですか?」
ピクニックへ行く時の食事を用意して欲しいと言われた。頑張って豪華にはしたつもりだけど。
「えぇ。十分ですよ。食事だけではなくアリス嬢と一日過ごせるのですからね。少し王都から離れましたがここは見晴らしがいいですし全てがちょうどいいのです」
作戦はこうだ。私とアーネスト様が二人で出掛ける。しかし今日私とアーネスト様が出かけているということを知らないから犯人はそれを知って逆上する。そこを捕まえるという計画。
私の家の周辺に怪しい人がいないか調べたところ、少し離れた公園に男がいた。通報して職務質問を受けたそうだが口を割ることはなかった。男は未だ拘束中で貴族の家周辺を嗅ぎ回っている事から強盗に至る可能性がある。という理由らしいけれども雇われたにしてもお粗末だったことからプロではないと判断した。
「たくさんの人が楽しんでいますが、皆さんの邪魔になることはないのですか?」
小高い丘にある公園が本日のピクニック現場?となった。
「大丈夫ですよ。皆さんエキストラです。私服ですけど騎士団に所属している強者たちですからご安心を。ちょっと脅迫されていて犯人を捕まえたいから協力して欲しいとお願いしたのです」
「皆さんですか? あのカップルも?」
普通のカップルや家族にしか見えないし楽しんでいる様子がうかがえる。
「騎士団員同士で付き合っている者もいますからデートにしか見えませんね。家族づれがいるのは家族サービスの一環だと聞いています。子供に被害が出ないように細心の注意を払って欲しいとだけ伝えてあります。協力してくれる代わりに食事の提供をしていますしこの公園も貸し切りにしています。王宮直属の騎士ではないので顔がしれていないと思いますし、ここは小高い丘になっていて気軽に隠れるところが少ないのがいいですし低木も魅力的です。しかし隠れるところが少ないのですが潜むところはあります。あの階段の下や見晴台の崖になっているところにも待機しています。これで何があってもすぐに対応できます」
イチャイチャしていたり休日の家族のお出かけにしか見えない。ボール遊びをしている子どもや犬まで連れているし。
「すごいですね。これだけ人を集められるなんてアーネスト様の人徳なのでしょうね」
うーん。と腕を組み考える顔をするアーネスト。
「フェリクス殿下にも相談しましたよ。公園を貸し切りにする際に口を聞いてもらいました。犯人確保の際はすぐに騎士団に引き渡すことになっています。今後このようなことが事があったら自分に返ってくるということを周知してもらわなければいけません。もちろん被害者の名前は隠しておきますのでご安心を」
まだ被害を受けていないんですけど……
「脅迫文は数回届いていますから証拠になります。いつも見ている。と書かれていることから私も見張られているのですが、そちらは放置していますので犯人は私とアリス嬢が出かけたことを既に知っています。アリス嬢は私が守りますのでご安心を」
にこりと余裕の笑みを浮かべる。犯人の目星がついているようだから大人しくアーネスト様の近くにいよう。早く犯人が出てきてくれれば良いな。と思いながらもピクニックに来たのだからまずは散策をすることにした。
「アーネスト様、腕をお借りしてもいいですか?」
「もちろんです。歩きにくいですか?」
「いいえ、そういうわけではないのですが、仲良しアピールをした方が犯人が早く出てくるのではないかと思って」
自分で言っていて恥ずかしいのだけど私も協力をしたいから。
「そ、そうですね。お願いします」
「嫌でしたら、」
「全く! 光栄です。それでは手を、つなぎましょうか。その方が親しく見えますね」
と言われ手を繋いで歩くことになったのだが……これは恥ずかしい。アーネスト様も気まずいのか無言になっている。犯人の狙いは一体……
******
「坊ちゃん、あの二人は付き合っているようですな。諦めたらどうですか? あんな付き合いたての初々しいカップルの邪魔をしたら馬に蹴られますぜ」
「うるさいうるさい! どう見たら付き合っているように見えるんだよ! 脅されているに決まっている。あんな田舎貴族がアリスフィア様に似合うわけないだろうが!」
「坊ちゃんは王都に住まいが?」
「ぐぅ、ち、違うが、王都に屋敷はある!」
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「うるさい! 先払いだろう! やれよ」
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