義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました

さこの

文字の大きさ
3 / 31

ドレスを仕立てま…せん

しおりを挟む
来月の夜会で着るドレスの仕立てをする事になりました。邸に仕立て屋さんを呼んで採寸から始めます。

「やぁ、シルヴィア
婚約者のラウロ様が…ライラ様を連れて邸にいらっしゃいました



仕立て屋さんが来ているのに…全く間の悪い…申し訳ありませんが仕立て屋さんには後日来てもらうように、お願いしようとしたところ…

「来月の夜会のドレスか?それならライラも採寸をしてもらいなさい」

へ?今なんて仰いました…?

「えっ!よろしいんですか?!それではお願いします」

 そう言ってライラ様は採寸を始めてしまいました…



「なんだ?不満でもあるのか?ライラは来月の夜会で社交を始める予定だ。ファーストインプレッションは大事だ。ドレスが名刺がわりになる」


 おっしゃることは分からなくともありませんが、わざわざうちで仕立てなくとも…


「ラウロにいさまぁー、やっぱりピンクが良いですよねぇ?」

 ライラ様がすこーし、はしゃぎながらドレスのデザインと色を相談しはじました


「そうだな!可愛いライラにはピンクが似合うだろう。おや?このデザインはまるでライラの為に用意されたのではないか?愛らしいライラによく似合うぞ!」

 傍目から見たらイチャイチャしているカップルにしか見えませんねドレスを三着仕立てる事になったようですね
ピンク・イエロー・ブルー十五歳のライラ様に似合うフリルやリボンがたっぷり付いた…フリル増し増しドレスですね。


「申し訳ございませんが、シルヴィアお嬢様のドレスの後に仕立てると言う形になりますので、来月の夜会には間に合わないかもしれません」

 仕立て屋さんが説明すると、ライラ様は泣き出してしまいました。

「そんな…ひどいですっ…間に合わないなんて…来月社交界にデビューなのに…シルヴィアさんがきっと私の事を嫌いだから、そういう風に言わせているんだわ…えーんえーん」


 悲劇のヒロインのように…絵に描いたようにライラ様が泣き出してしまいました。

「おまえはっ!ドレスを何着も何着も持っているだろう!デビュー衣装は大事だ。一生の思い出になるんだぞ、それを間に合わないなんて…この仕立て屋はおまえの家の手のものだから嫌がらせをしているんだなっ!可哀想に…ライラ、大丈夫だ兄様が話し合いをするから、お茶でも飲んでいなさい」


 ライラ様をソファに座らせ、ラウロ様が仕立て屋さんを責め出しました…

仕立て屋さんは悪くないのですが…。ラウロ様はライラ様が関わると人が変わったようになるので、困ってしまいます。


「…分かりましたわ。私は今回遠慮致しますのでライラ様の衣装を作って差し上げてください」

 仕立て屋さんにそう説明致しました

「いえ、しかしお嬢様…っ」
 ふるふると頭を左右に振ります。

「デビューの衣装ドレスは大事ですもの。あなたの作るドレスはとても素敵だからライラ様の、可愛らしさを十分引き立てられます、よろしくお願いしますね」

 デザイナーの手をギュッと繋ぎ笑顔を見せた。

「お嬢…さま…」
「そう言う事だ!急いで頼む」

 ラウロ様はそう言い放ち、ライラ様のお隣に座りお茶を飲み始めました。


 仕立て屋さんとドレスの出来上がる日にちの確認をして、ラウロ様にお伝えしますと二人は満足してようやく帰っていかれました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。

文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。 父王に一番愛される姫。 ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。 優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。 しかし、彼は居なくなった。 聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。 そして、二年後。 レティシアナは、大国の王の妻となっていた。 ※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。 小説家になろうにも投稿しています。 エールありがとうございます!

後悔は手遅れになってから

豆狸
恋愛
もう父にもレオナール様にも伝えたいことはありません。なのに胸に広がる後悔と伝えたいという想いはなんなのでしょうか。

私があなたを好きだったころ

豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」 ※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。

諦めていた自由を手に入れた令嬢

しゃーりん
恋愛
公爵令嬢シャーロットは婚約者であるニコルソン王太子殿下に好きな令嬢がいることを知っている。 これまで二度、婚約解消を申し入れても国王夫妻に許してもらえなかったが、王子と隣国の皇女の婚約話を知り、三度目に婚約解消が許された。 実家からも逃げたいシャーロットは平民になりたいと願い、学園を卒業と同時に一人暮らしをするはずが、実家に知られて連れ戻されないよう、結婚することになってしまう。 自由を手に入れて、幸せな結婚まで手にするシャーロットのお話です。

愛される日は来ないので

豆狸
恋愛
だけど体調を崩して寝込んだ途端、女主人の部屋から物置部屋へ移され、満足に食事ももらえずに死んでいったとき、私は悟ったのです。 ──なにをどんなに頑張ろうと、私がラミレス様に愛される日は来ないのだと。

冷遇する婚約者に、冷たさをそのままお返しします。

ねむたん
恋愛
貴族の娘、ミーシャは婚約者ヴィクターの冷酷な仕打ちによって自信と感情を失い、無感情な仮面を被ることで自分を守るようになった。エステラ家の屋敷と庭園の中で静かに過ごす彼女の心には、怒りも悲しみも埋もれたまま、何も感じない日々が続いていた。 事なかれ主義の両親の影響で、エステラ家の警備はガバガバですw

彼女は彼の運命の人

豆狸
恋愛
「デホタに謝ってくれ、エマ」 「なにをでしょう?」 「この数ヶ月、デホタに嫌がらせをしていたことだ」 「謝ってくだされば、アタシは恨んだりしません」 「デホタは優しいな」 「私がデホタ様に嫌がらせをしてたんですって。あなた、知っていた?」 「存じませんでしたが、それは不可能でしょう」

[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで

みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める 婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様 私を愛してくれる人の為にももう自由になります

処理中です...