4 / 31
エスコートはされま…せん
しおりを挟む
ラウロ様からお手紙が届きました。
「あら?珍しいです事…」
ライラ様がビルト伯爵家に来るまでは、ラウロ様から、お茶会のお誘いや舞台鑑賞のお誘いもありましたが、ライラ様が来られてからは、さっぱりと途絶えた久しぶりのお手紙でした。
カサカサと便箋を開きますと、一言…
【来月の夜会はライラのエスコートをする】
そう来ましたか…。
ライラ様はまだお知り合いも少ないでしょうし、仕方のない事かも知れませんね。
心苦しいですがそうして差し上げるようにと、返事を書きました。
外の空気を吸いたくて、庭へ行くと東屋で本を読むお義兄さまの姿がありました。
邪魔をしてはいけないと、邸に戻ろうとすると声をかけられました
「お義兄さまお邪魔をしてしまいましたね。申し訳ございません」
「いや、休憩中なんだ。こんなに日差しが心地が良いのに室内にいるのが勿体なくてね、シルヴィアもそう思って庭に来たんじゃないのか?」
お見通しですね…休憩中にお邪魔する事になりました
お父様とお母様は、隣国のお友達夫婦のお邸に遊びに行っていますので、こういった混み合った…私的な話をする相手がいません。
侍女のアンナあたりは気づいていることでしょうが、こちらから言わない限りは、知らぬふりをするしかありませんものね。
友達にお話をして万が一噂になりますと、可哀想な令嬢と言う烙印を押されてしまいます
ほんの少しだけ疲れてしまいました。
顔に出てしまったのかお義兄さまに気づかれたようです
「そういえば夜会のドレスは決まったのか?デザイナーが来ていたようだけど」
お義兄さまのばか。今それを聞かれたくなかったのに…ティーカップを持つ手が震えてしまいました
「いいえ、夜会には参加致しません」
ラウロ様が言う通りドレスはたくさんあります。袖の通していないものもあります
でも…社交シーズンが始まる王宮でのパーティーには新しく仕立てたドレスを着たかった
ラウロ様が綺麗に着飾った私の姿を見て、綺麗だよ。って迎えにきて欲しかったのです
そんな些細なことでしたが、叶わなくなったので、夜会に行く意味がなくなりました
「ラウロ殿はなんて言っている?」
お義兄様は優しく聞いてくださりますが、今はその優しさが辛いのです
「ラウロ様の義妹のライラ様が社交デビューなさるので、そちらをエスコートされると言うことで、エスコートは断られましたの」
情けない気持ちもありますが、同情されるのも嫌なものですね…
「…ドレスは仕立てなかったのか?」
心配している様子がひしひしと伝わってきますが…情けなくてこれ以上は言いたくありません。うんと頷き震える手をみていました
「…そうか…出かける準備を、服装はこのままで良い」
お義兄様が侍女に指示を出します。
執事に出かける旨を伝えるもの、馬車の用意をするもの、アンナは私に帽子を被せてきました
「準備ができたようだ、シルヴィアおいで」
ーーーーーーーーーーーー
ランキング入りしました😊ありがとうございますっ😭
「あら?珍しいです事…」
ライラ様がビルト伯爵家に来るまでは、ラウロ様から、お茶会のお誘いや舞台鑑賞のお誘いもありましたが、ライラ様が来られてからは、さっぱりと途絶えた久しぶりのお手紙でした。
カサカサと便箋を開きますと、一言…
【来月の夜会はライラのエスコートをする】
そう来ましたか…。
ライラ様はまだお知り合いも少ないでしょうし、仕方のない事かも知れませんね。
心苦しいですがそうして差し上げるようにと、返事を書きました。
外の空気を吸いたくて、庭へ行くと東屋で本を読むお義兄さまの姿がありました。
邪魔をしてはいけないと、邸に戻ろうとすると声をかけられました
「お義兄さまお邪魔をしてしまいましたね。申し訳ございません」
「いや、休憩中なんだ。こんなに日差しが心地が良いのに室内にいるのが勿体なくてね、シルヴィアもそう思って庭に来たんじゃないのか?」
お見通しですね…休憩中にお邪魔する事になりました
お父様とお母様は、隣国のお友達夫婦のお邸に遊びに行っていますので、こういった混み合った…私的な話をする相手がいません。
侍女のアンナあたりは気づいていることでしょうが、こちらから言わない限りは、知らぬふりをするしかありませんものね。
友達にお話をして万が一噂になりますと、可哀想な令嬢と言う烙印を押されてしまいます
ほんの少しだけ疲れてしまいました。
顔に出てしまったのかお義兄さまに気づかれたようです
「そういえば夜会のドレスは決まったのか?デザイナーが来ていたようだけど」
お義兄さまのばか。今それを聞かれたくなかったのに…ティーカップを持つ手が震えてしまいました
「いいえ、夜会には参加致しません」
ラウロ様が言う通りドレスはたくさんあります。袖の通していないものもあります
でも…社交シーズンが始まる王宮でのパーティーには新しく仕立てたドレスを着たかった
ラウロ様が綺麗に着飾った私の姿を見て、綺麗だよ。って迎えにきて欲しかったのです
そんな些細なことでしたが、叶わなくなったので、夜会に行く意味がなくなりました
「ラウロ殿はなんて言っている?」
お義兄様は優しく聞いてくださりますが、今はその優しさが辛いのです
「ラウロ様の義妹のライラ様が社交デビューなさるので、そちらをエスコートされると言うことで、エスコートは断られましたの」
情けない気持ちもありますが、同情されるのも嫌なものですね…
「…ドレスは仕立てなかったのか?」
心配している様子がひしひしと伝わってきますが…情けなくてこれ以上は言いたくありません。うんと頷き震える手をみていました
「…そうか…出かける準備を、服装はこのままで良い」
お義兄様が侍女に指示を出します。
執事に出かける旨を伝えるもの、馬車の用意をするもの、アンナは私に帽子を被せてきました
「準備ができたようだ、シルヴィアおいで」
ーーーーーーーーーーーー
ランキング入りしました😊ありがとうございますっ😭
504
あなたにおすすめの小説
姉の所為で全てを失いそうです。だから、その前に全て終わらせようと思います。もちろん断罪ショーで。
しげむろ ゆうき
恋愛
姉の策略により、なんでも私の所為にされてしまう。そしてみんなからどんどんと信用を失っていくが、唯一、私が得意としてるもので信じてくれなかった人達と姉を断罪する話。
全12話
新しい人生を貴方と
緑谷めい
恋愛
私は公爵家令嬢ジェンマ・アマート。17歳。
突然、マリウス王太子殿下との婚約が白紙になった。あちらから婚約解消の申し入れをされたのだ。理由は王太子殿下にリリアという想い人ができたこと。
2ヵ月後、父は私に縁談を持って来た。お相手は有能なイケメン財務大臣コルトー侯爵。ただし、私より13歳年上で婚姻歴があり8歳の息子もいるという。
* 主人公は寛容です。王太子殿下に仕返しを考えたりはしません。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
幼馴染の親友のために婚約破棄になりました。裏切り者同士お幸せに
hikari
恋愛
侯爵令嬢アントニーナは王太子ジョルジョ7世に婚約破棄される。王太子の新しい婚約相手はなんと幼馴染の親友だった公爵令嬢のマルタだった。
二人は幼い時から王立学校で仲良しだった。アントニーナがいじめられていた時は身を張って守ってくれた。しかし、そんな友情にある日亀裂が入る。
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる