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素敵なドレスが仕上がりました
しおりを挟む胸が詰まるお茶会から帰ってきて、数日部屋に篭っていました。
体調が悪くなりました。心の問題でしょう
お義兄さまも心配をして何度も声をかけてくださいました
部屋の扉をノックされアンナに用件を聞いてきてもらいます
「お嬢様、ドレスが仕上がってきたとの事です。デザイナーがお見えですよ」
お義兄さまが紹介してくださったお店のデザイナーさんが…
お義兄さまの、知り合いの方ですのでまた後日という訳にはいけませんね
「それではお通ししてちょうだい。いま向かいます」
身なりを整えデザイナーが待つ部屋へ向かった。部屋に入るとデザイナー夫婦、お針子らしき人とお義兄さまが楽しそうに話をしていた。
「こんにちは、お待たせして申し訳ございませんでした」
皆が立ち上がり挨拶を終えた
空いているスペースにトルソーが置いてあり、ドレスが着せてあった
「とっても素敵です」
濃紺に星を散りばめたような宝石を縫い合わせてある。十八歳になったばかりのシルヴィアにとっては、大人っぽく、落ち着いた色味ではあるが、自身の髪の色が華やかな分、ごてごてしていなくて見た瞬間に気に入った。
年齢的にもパステルカラーを勧められるが、全体的に色味がうるさくてあまり好きではなかったので、お義兄さまに紹介されたデザイナーさんが作るドレスは新鮮だった
「ちょっと大人っぽくない?」
お義兄さまが口にする
「ちょうど大人になりかけている年代の方にこのデザインで、この色味を着ていただくと、少女と大人の女性の、合間にある美がより醸し出せるのです!」
デザイナーさんがいうとお針子さんが頷いた
「お嬢様、お直しするところがあるかもしれませんので一度試着をお願いします」
と言われて、お義兄様とデザイナーさんの夫が部屋を出ていった
デザイナーさんの夫がお義兄さまの知り合いでアカデミーの同級生。元は貴族の子息だったそうだけど、三男だった為、実家から支援されながら、店を構えたのだと言う。
少し痩せた身体にドレスは余裕ができてしまったけれど、いずれ戻る事でしょう、そのままにしておいた
デザイナーさん達が帰って行った後、お義兄さまに何があったかと聞かれ、口籠もっていると
「無理に聞くつもりはない、シルヴィアに元気がないから心配だ。頼りないけれど話を聞くことは出来るよ」
お義兄さまが心から心配をしてくれている事がわかり、とても安心した気持ちになり涙が溢れてきた
「もうすぐ両親も帰ってくるから、僕で頼りないなら母上に相談したらどうかな?」
いいえ、違うのです。
こんな話はお父様にも、お母様にもできません。
「お義兄さまは話を聞いてくださりますか?…聞いても私の事…嫌いになりませんか?」
情けない話です。結婚相手から私と言う存在を軽く見られています。うちは歴史の浅い家だから…成金だから…商売をしているから…
私は家族を馬鹿にするような言い方にも反論していませんもの。
お義兄さまの優しさに少し甘えても良いのでしょうか
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