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白状します
しおりを挟む昼食を家族でとっていた。
お父様はラウロ様の父であるビルト伯爵様と連絡を取り、ビルト伯爵が領地からお戻りになり次第、こちらに来る予定になっている。まずは話を聞かせてほしいと言われたそうです
ビルト伯爵家の領地は広大で、何度もあった水害で大きな被害が出た。
決して贅沢をしているわけではないが、先代からは領地経営がうまく行っておらず、水害に見舞われ更に日照りが続いてしまい、領地民が困窮していると聞き、父が資金援助をした事から婚約が決まったらしい。
所謂政略結婚です。娘を由緒だけ正しき伯爵家に嫁がせるのは娘の私が成金と馬鹿にされない為だったと言いました
因みに領地改革のため、お父様の部下も派遣しているそうで、なんとか軌道にのりかけているとのことです。
ラウロ様と結婚後はビルト伯爵は引退をして、当主はラウロ様になる予定でした
ラウロ様のお人柄を好ましく思っていましたが、最近は会う事でストレスを感じています。もう会いたくないという気持ちが大きくなっています。
先日この事を両親やお義兄さまに話をしました。お義兄さまには少し話をしていましたが、全てをお話しすると、お義兄さまの顔色が変わりました。
「そんなに辛い思いをしていたのならもっと早く相談して欲しかった」
お義兄さまは仰いましたが、何とか関係が修復する事を願っていたのですよ
婚約は家同士の問題ですから、私の我儘になりますもの
お母様は、私の気持ちを聞かせて欲しいと仰いました。
「ラウロ様には幻滅しました。出来る事なら、婚約を解消して欲しいのです。我儘を言って申し訳ございません」
頭を下げて言いました
わたしが正直に伝えますと、お父様もお母様も、お義兄さまも笑顔になりました
「「「分かった」」」
口を揃えて仰いました
「よしシルヴィー、お父様に任せておけ、エドも頼んだぞ!」
「はい!」
「それでは私も少しだけ、頑張りますわね」
お母様も何かをされるそうです
*******
~父、ベック伯爵~
「まずは…このよくわからん請求書だな、随分と好き勝手してくれたようですね」
とエドヴァルド
「…社交界は…招待もたくさん受けていますし、ふふっ少~しお仕置きしておきましょう」
と母
「慰謝料は請求するが…商人と馬鹿にしたか…気にすることはないのにな。うちは商売をしている事を誇りに思っている。商人がいないと生活が成り立たんのだからな。ふむ。うちのものはビルト家への立ち入りを禁じよう」
と父
手広く商売をしている我が家だ。商人の立ち入りを禁止すると、衣・食・住の部分では不自由が出てくるだろう
「しばらくはシルヴィーには内緒だぞー」
「「もちろん」」
エドヴァルドと妻が返事をした
優しい娘が家の事を思って、我慢していた。親として良かれと思った婚約だったのだが、娘を苦しませる結果となった。
ラウロ殿は心優しい青年だと思っていたのに、違ったらしいな…
当主のビルト伯爵は領民の事をしっかりと考え贅沢もせず生活をしていた。手助けしたいと申し出た時も感謝され、徐々に領地経営もうまくいきかけていたところだったのに、残念だな。
ラウロ殿は伯爵には似ず、爺さんの考えに洗脳されてしまったのかもしれんな。
今の世の中では古い考え方…家柄だけでは生き抜いてはいけない
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