義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました

さこの

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エドヴァルド2

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義父上とビルト伯爵領に行った。
金はかかるが、まずは決壊した川を塞き止める工事をした。
 
 工事の人員は、積極的に領民を募った。自分たちの村なんだから当然だ。と皆が力を合わせていた。災害で一番被害が大きかった村だった。
 工事には一年かかり水路も確保できた事から一から畑作りをする事になった。
 落ち葉を発酵させ家畜のフンを混ぜ合わせた土壌作りをした。
農機具は村に行き渡るようにかなりの数を用意した。
 この村では野菜を作ることになった。
違う村では麦を…ただ日照りが続く事が心配だ。以前は干からびてしまったと言う。
 それなら、と、水路をなんとか拡張してみることにした。工事はもちろん村人が積極的に行った。
 義父上が、隣国で知った技法を用いた

 農作業をするにあたって村人は息を吹き返したかのように活気が出てきた。
 その姿を見ていると僕も勇気付けられた
その様子を見て、ビルト伯爵、夫人も村人と交流を深めているようだ。
  
 次の村では家畜が痩せ細っていた。
まずは餌の確保、ストレスをなくすことだった。放牧地を新たに作り直し餌となる牧草の手配など…忙しかった。
 
 新鮮なミルクを飲む事ができるだろう、いつかは乳製品を作り村の特産となれば良い


 ビルト伯爵と夫人は領地を回りながら、できる問題点は自分たちで改善したり、回ってくる書類と格闘しながらも、先祖代々の土地を守ろうと奮闘していた。

 王都に戻ると、シルヴィアは婚約者のラウロ殿と出かけていると聞いた。
 仲が良いようで安心していたが、帰ってきたシルヴィアの様子がおかしい。
 護衛に聞くと、相手にすっぽかされたと聞いた…
 信じられない。婚約者との約束をキャンセルするわけではなくすっぽかすとは!
 シルヴィアに元気がないのは見ていて辛い

その後、婚約者とその義妹にバカにされていると周りから聞いた
 成金だとか商人だとか、そう言った類らしいが、大事な家族をバカにされて、辛い思いをしているだろう。
 
 今日もシルヴィアは婚約者殿と出掛けるらしい。シルヴィアが出て行った後、婚約者殿家から言付けで今日はキャンセルする。との事だった。一言だけ…
 シルヴィアにそのことを伝えに街へ出かけた。
 侍女と共に噴水広場で待つシルヴィア
来ないと分かっていても、待っている姿に心を打たれた。 
 今日のキャンセルのことを伝えに近くに寄ると、呆れた表情をしていた。『いつもの事です』と言うシルヴィア…
 
 その後シルヴィアが嫁ぐ為に作らせた家具をバカな婚約者が義妹に使わせると言う、前代未聞の馬鹿な事をしでかした。
 シルヴィアは傷つき、部屋から出て来なかった。僕は非力だ…こんな時にシルヴィアの役に立てないなんて

 相手が許せなかった。シルヴィアが嫁いだ後も苦労しないように、領地を発展させ守りたいビルト伯爵や義父上の思いをラウロ殿はどう思っているのか!
 シルヴィアの稼いだ金を湯水のように使うバカな義妹…

 こんな家に嫁に行かなくてはいけないのか?


 とうとうラウロ殿が皆のいる前で、シルヴィアと我が家を侮辱した。バカなことを…
 もう我慢の必要がないか?僕も言いたいことは沢山ある、シルヴィアの前に出ようとすると、決心したような顔つきでビルト伯爵兄妹の前から笑顔で去ることにした。
  
 その後両親に婚約を解消したいと言った顔はすっきりとしていたようにも見えた。シルヴィアが出した答えを尊重したいと家族で話し合った。



 ビルト伯爵が義娘の教育を怠ったと言い爵位を返上、邸も由緒ある家具もありとあらゆるものは全て現金にし、使用人へ給金を我が家には慰謝料を頑張って捻出したようだ。
 領地を領民を助けていただいた御恩を返せなかったと最後まで頭を下げていた伯爵。ラウロ殿はこの姿を知らなかったのか…知っていたらまた違っただろう。残念だ
 爵位を返上したことから平民へとなり商人の家へと婿入りすることになったそうだ。

 ビルトと言う家名を名乗る事が出来なくなり、ただのラウロになった。
 大事な義妹は厳しい北の修道院へ


その後ビルト伯爵領は表向きは王家の管轄となったが、領地経営はベック家に任された。
 広大な土地をこれからどうするかと考えていると楽しみでもある。
 国からも優秀な人が派遣されたので、ビルト伯爵も安心だろう

 ビルト伯爵家から貰った慰謝料は全て領民の為に使うことにした。
 爺さんや義父のおかげでうちは潤っているし、王都から見て南東のベック伯爵領も王都から離れているものの発展している。

 この金は本来なら前ビルト伯爵が邸を売ってでも用意しなくてはならない金だったのだから、それをやってのけた伯爵の意思を尊重したいと皆んなの意見が一致した。
 お人好しだな…と思った


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次回最終回になります


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