真実の愛のお相手に婚約者を譲ろうと頑張った結果、毎回のように戻ってくる件

さこの

文字の大きさ
19 / 55

フェリクス

しおりを挟む
私の婚約者はリージアという。
ピンクゴールドの絹の様な髪に、まるで紫水晶の様な美しい瞳、白い肌にスゥッと通った鼻孔、それに合わせたかの様な形の良いピンクの唇持つ美しい令嬢だ。

伯爵家の令嬢であるリージアは家で厳しく躾けられていて、小さい頃から泣き言も言わず、私の婚約者として王宮でも教育を受けていた
リージアには兄がいてとても仲が良い兄弟であることは社交界でも有名だ。
この兄弟が一緒にいると歩く芸術とまで言われる程の美しさだ。
ピンクゴールドの髪の毛、紫色の瞳は兄弟の母親から受け継がれたものだ
美しく優しい夫人は社交界でも人気がある
伯爵はとてもやり手で、領地は現伯爵が継いでから改革が進められ、農地は潤い、温泉が沸く土地で保養施設なども建てられ、観光地としても潤っている

初めてリージアと会ったときになんて綺麗な子なんだろうと思った。
子供ながらに憧れを抱いた、紫の瞳はまるで宝石の様で私と目が合うたびに、にこりと笑うが見透かされている様な気持ちになった。私が年下だからだろうか…
だからリージアに虚勢を張る様に言った

「美しいとは思うけど、ただそれだけ、君に恋心は一切ない」

そんな事があってもリージアとは長い付き合いだ。もう忘れているだろう

リージアは長い付き合いだが素っ気ない、ヤキモチを妬かせようと好きな子が出来たと言ってみる。
「良かったですね」
今度こそ好きな子が出来た
「応援しますよー」
○○子爵の○○が可愛くて
「頑張ってくださいね」

…全てリージアとは反対の令嬢だ、可愛い小動物系というやつだ
しかし相変わらずつれないリージア、こうなったら…
「今度こそ、真実の愛かもしれん」

「はぁ、今度こそ婚約を解消してください。婚約者がいるのに愛を告げるのは相手様に失礼でしょう?」
などと言ってきたが、まぁ冗談だろう、私を軽く脅しているだけだ

はぁっと大きなため息を吐くリージアだが、こんな態度を許しているのだ、そのような態度は私の前だけでだろう?優しい私はその態度も許そうではないか

「そうか…それなら彼女とうまく行くようにリージアも手伝ってくれ、そしたら破棄でも解消でも、」
「解消です!お間違えのないように、解消ですよ!大事なので二回言いますからねっ」

いつもの軽快な冗談炸裂だなリージアと笑いを堪える

「分かった。ところで彼女をまず茶会に誘いたい、どうすれば喜んでもらえるか、考えてくれ」

「ところで彼女とはどちらの令嬢ですか?」

「あれ?言ってなかったっけ?ルシアだよ、よく知ってるだろ?」

どうだ!流石に妹の名前を出されたらリージアでも堪えるだろう!

「…ルシアでしたか…それはそれは、なんと言っていいやら」

「姉妹だからルシアの事をよく分かっているだろう?頼むよ」

「えぇ、お任せくださいな」

さぁ!盛大にヤキモチを妬くと良い、はっはっはっ




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください

LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。 伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。 真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。 (他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…) (1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)

噂の悪女が妻になりました

はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。 国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。 その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。

【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います

りまり
恋愛
 私の名前はアリスと言います。  伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。  母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。  その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。  でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。  毎日見る夢に出てくる方だったのです。

婚約破棄されました。

まるねこ
恋愛
私、ルナ・ブラウン。歳は本日14歳となったところですわ。家族は父ラスク・ブラウン公爵と母オリヴィエ、そして3つ上の兄、アーロの4人家族。 本日、私の14歳の誕生日のお祝いと、婚約者のお披露目会を兼ねたパーティーの場でそれは起こりました。 ド定番的な婚約破棄からの恋愛物です。 習作なので短めの話となります。 恋愛大賞に応募してみました。内容は変わっていませんが、少し文を整えています。 ふんわり設定で気軽に読んでいただければ幸いです。 Copyright©︎2020-まるねこ

【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう

楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。 目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。 「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」 さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。 アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。 「これは、焼却処分が妥当ですわね」 だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。

<完結> 知らないことはお伝え出来ません

五十嵐
恋愛
主人公エミーリアの婚約破棄にまつわるあれこれ。

(完結)私のことが嫌いなら、さっさと婚約解消してください。私は、花の種さえもらえれば満足です!

水無月あん
恋愛
辺境伯の一人娘ライラは変わった能力がある。人についている邪気が黒い煙みたいに見えること。そして、それを取れること。しかも、花の種に生まれ変わらすことができること、という能力だ。 気軽に助けたせいで能力がばれ、仲良くなった王子様と、私のことが嫌いなのに婚約解消してくれない婚約者にはさまれてますが、私は花の種をもらえれば満足です! ゆるゆるっとした設定ですので、お気楽に楽しんでいただければ、ありがたいです。 ※ 番外編は現在連載中です。

処理中です...