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28話 リサ編②
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「お母様、一人で屋敷にいるのはとても寂しいです」
ターナが一人きりになることが増えた。
今までならアイシャと二人で過ごすことも多かっただろう。
アイシャはターナの気持ちを考えてはいないのかしら。
「ターナ、お母様は今患者さんが増えていて時間が取れないのよ、もうしばらく我慢してちょうだい」
「お姉様はずるいです。一人でお祖父様のところへ行って!
わたしだけ一人にするなんて!」
「アイシャだって、向こうでは一人よ?お祖父様だってお忙しいからかまってはいないと思うわ」
「だってお姉様にはメリッサとロウトがいるわ」
「ターナにだって専属の護衛騎士も侍女もつけているじゃない。アイシャは二人だけだけど、ターナには二人ずついるわ」
「違う!だってあの二人はお姉様と仲良しなんだもの、わたしもあの二人がいいの!」
「はあ、ターナ、我儘ばかり言わないで!」
「どうしてですか?いつもお母様はわたしの我儘はかわいいと言ってくれていたではないですか?」
「そうね、ターナの甘えん坊は、アイシャみたいに我慢している子よりよほど可愛くみえるわ」
「だったらあの二人をわたしにください!
お姉様はお母様がいない時、わたしにとても冷たいんです!
話しかけても無視するし、わたしが怪我のこと心配して話しかけたらわたしのことを馬鹿にして笑ったんです!
酷いです!
お姉様は魔法もたくさん出来て、お勉強も優秀だからわたしを見下しているんです」
ターナは涙をいっぱいためて泣き出した。
今までターナはアイシャに冷たくされて傷ついていたようだ。
「ターナ、ごめんなさい。お母様も忙しくてついイライラしてしまったの……ロウトとメリッサが必要なら侍女長と話して貴女に回すようにするから心配しないで、貴女は笑顔でいてちょうだい」
ターナを抱きしめて頭にキスをすると
「ほんと?お母様大好き」
と言って嬉しそうにしていた。
ターナはアイシャを虐めていたなんてやはり間違いだったのね。
年下のこの子が、姉を虐めるなんておかしいと思っていたの。
アイシャはとても良い子だけど、大人びているからターナの我儘に対しても冷たい態度をとるのかしら?
もしかしたら逆だったとか?
わたしは急ぎターナ付きの護衛と侍女を呼んだ。
「ねえ、ターナとアイシャの関係を教えて欲しいの」
四人は顔を見合わせてしばらく黙った。
「わたしは正確な情報が知りたいの」
机を指で叩きながら四人が話し出すのを待った。
するとターナ付きの侍女がおずおずと話し出した。
「ターナ様はアイシャ様をとても慕っております。でもアイシャ様はターナ様の話し掛けに返事をする事はあまりありません」
「ターナ様はアイシャ様とお二人でいる時、一生懸命に話題を作り話しかけるのですが……アイシャ様は冷たい顔をしていることがよくあります」
二人の侍女が話し出した。
護衛の二人は、
「ターナ様はとても健気でなんとかアイシャ様と打ち解けようと努力されております」
「お可哀想な時も多いです」
など、どう聞いてもターナの方がアイシャに冷たくされているようだ。
そのあと、ターナと接することの多い何人かの使用人達にも話を聞いた。
みんなターナが意地悪を言ってなどいない、なんとか二人の関係を良くしようと健気に頑張っていると言うのだ。
わたしはそれからターナの様子を見ていたが、誰かに意地悪なことをすることもなく使用人達との仲も良好だ。
ハイドが仕事が落ち着いて屋敷に帰って来れるようになってから、アイシャのこと、わたしが聞いて調べた屋敷での二人のことを伝えて話し合った。
「アイシャがターナを冷遇していた?」
ハイドは驚いていた。
「そうなの……何人にも聞いたの、わたしだって信じられなかったわ。でもね、ターナの様子を見ていたけどお父様が言ったようにターナが虐めているなんて様子は見られなかったわ、全く意地悪なんてしていないしとても穏やかなの」
「リサ、一方的な話だけを聞いて鵜呑みにしていないか?」
「貴方は仕事ばかりで子どものことなど全く見ていないじゃない。わたしは二人をずっと育ててきたのよ、でも、まさかわたしの見えないところでアイシャがターナに意地悪をしていたなんて…それを隠すために反対のことをお父様に伝えるなんて…メリッサもロウトもアイシャに何か弱みでも握られているのかしら?」
「いや、ちょっと待ちなさい、そんなに興奮してどうするんだ?」
「お父様はわたしになんて言ったか覚えている?」
『そうか……アイシャに寄り添うことなくわたしに託すか。
わかったよ、君たちは親失格だ。アイシャをお前達に会わせることは二度とない』
わたしは思い出して腹が立った。
親失格?
お父様の方がお祖父様失格よ!
ターナを悪い子にして、嘘つきのアイシャを庇うなんて!
わたしは我が子に裏切られてとても腹が立っていた。
ターナが一人きりになることが増えた。
今までならアイシャと二人で過ごすことも多かっただろう。
アイシャはターナの気持ちを考えてはいないのかしら。
「ターナ、お母様は今患者さんが増えていて時間が取れないのよ、もうしばらく我慢してちょうだい」
「お姉様はずるいです。一人でお祖父様のところへ行って!
わたしだけ一人にするなんて!」
「アイシャだって、向こうでは一人よ?お祖父様だってお忙しいからかまってはいないと思うわ」
「だってお姉様にはメリッサとロウトがいるわ」
「ターナにだって専属の護衛騎士も侍女もつけているじゃない。アイシャは二人だけだけど、ターナには二人ずついるわ」
「違う!だってあの二人はお姉様と仲良しなんだもの、わたしもあの二人がいいの!」
「はあ、ターナ、我儘ばかり言わないで!」
「どうしてですか?いつもお母様はわたしの我儘はかわいいと言ってくれていたではないですか?」
「そうね、ターナの甘えん坊は、アイシャみたいに我慢している子よりよほど可愛くみえるわ」
「だったらあの二人をわたしにください!
お姉様はお母様がいない時、わたしにとても冷たいんです!
話しかけても無視するし、わたしが怪我のこと心配して話しかけたらわたしのことを馬鹿にして笑ったんです!
酷いです!
お姉様は魔法もたくさん出来て、お勉強も優秀だからわたしを見下しているんです」
ターナは涙をいっぱいためて泣き出した。
今までターナはアイシャに冷たくされて傷ついていたようだ。
「ターナ、ごめんなさい。お母様も忙しくてついイライラしてしまったの……ロウトとメリッサが必要なら侍女長と話して貴女に回すようにするから心配しないで、貴女は笑顔でいてちょうだい」
ターナを抱きしめて頭にキスをすると
「ほんと?お母様大好き」
と言って嬉しそうにしていた。
ターナはアイシャを虐めていたなんてやはり間違いだったのね。
年下のこの子が、姉を虐めるなんておかしいと思っていたの。
アイシャはとても良い子だけど、大人びているからターナの我儘に対しても冷たい態度をとるのかしら?
もしかしたら逆だったとか?
わたしは急ぎターナ付きの護衛と侍女を呼んだ。
「ねえ、ターナとアイシャの関係を教えて欲しいの」
四人は顔を見合わせてしばらく黙った。
「わたしは正確な情報が知りたいの」
机を指で叩きながら四人が話し出すのを待った。
するとターナ付きの侍女がおずおずと話し出した。
「ターナ様はアイシャ様をとても慕っております。でもアイシャ様はターナ様の話し掛けに返事をする事はあまりありません」
「ターナ様はアイシャ様とお二人でいる時、一生懸命に話題を作り話しかけるのですが……アイシャ様は冷たい顔をしていることがよくあります」
二人の侍女が話し出した。
護衛の二人は、
「ターナ様はとても健気でなんとかアイシャ様と打ち解けようと努力されております」
「お可哀想な時も多いです」
など、どう聞いてもターナの方がアイシャに冷たくされているようだ。
そのあと、ターナと接することの多い何人かの使用人達にも話を聞いた。
みんなターナが意地悪を言ってなどいない、なんとか二人の関係を良くしようと健気に頑張っていると言うのだ。
わたしはそれからターナの様子を見ていたが、誰かに意地悪なことをすることもなく使用人達との仲も良好だ。
ハイドが仕事が落ち着いて屋敷に帰って来れるようになってから、アイシャのこと、わたしが聞いて調べた屋敷での二人のことを伝えて話し合った。
「アイシャがターナを冷遇していた?」
ハイドは驚いていた。
「そうなの……何人にも聞いたの、わたしだって信じられなかったわ。でもね、ターナの様子を見ていたけどお父様が言ったようにターナが虐めているなんて様子は見られなかったわ、全く意地悪なんてしていないしとても穏やかなの」
「リサ、一方的な話だけを聞いて鵜呑みにしていないか?」
「貴方は仕事ばかりで子どものことなど全く見ていないじゃない。わたしは二人をずっと育ててきたのよ、でも、まさかわたしの見えないところでアイシャがターナに意地悪をしていたなんて…それを隠すために反対のことをお父様に伝えるなんて…メリッサもロウトもアイシャに何か弱みでも握られているのかしら?」
「いや、ちょっと待ちなさい、そんなに興奮してどうするんだ?」
「お父様はわたしになんて言ったか覚えている?」
『そうか……アイシャに寄り添うことなくわたしに託すか。
わかったよ、君たちは親失格だ。アイシャをお前達に会わせることは二度とない』
わたしは思い出して腹が立った。
親失格?
お父様の方がお祖父様失格よ!
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わたしは我が子に裏切られてとても腹が立っていた。
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