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47話 元アイシャ編
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リサ様の態度にわたしは唖然とした。
そしてアイシャちゃんとの記憶が流れてきて、アイシャちゃんの悲しみを知った。
リサ様は、アイシャちゃんが膨大な魔力を持つことを知った時から少しずつ態度が変わっていったようだ。
初めは「アイシャ、凄いわ!素晴らしいわ!」と喜んでいたのに、神殿で属性を調べた時、判別ができなかったらしい。
アイシャちゃんは自分が属性もわからない駄目な子だと思っている。
でも今日キリアン君が話してくれた。
「アイシャお姉ちゃん、アイシャは属性がわからない。それは無属性で逆に全ての属性を持っているということでもあるんだ、だから、リサ様は、いや多分この国の高度な魔力を持った人達はアイシャに憧れ羨み、妬むと思うよ」
「どうして?」
わたしはアイシャちゃんの体にいても魔法の使い方なんてわからないし今は使えない状態。
だからよくわからない。
「それぞれ基本魔法は使えても、みんな水属性とか風属性とか得意な魔法を操るんだ。僕やリサ様は光属性だから、治癒や癒し。カイザ様は少し変わっていて光属性なんだけど癒しより、「時」の魔法を使えるんだ」
「なんだか凄い世界ね、絵本の中にいるみたい」
「うん、よくアイシャお姉ちゃんが読んでくれたよね」
「ふふ、懐かしいわ、魔法のお話の絵本はキリアン君のお気に入りだったわ」
「アイシャお姉ちゃん、僕思うんだ。アイシャお姉ちゃんも自分がみんなに本当は愛されていたと知らずに亡くなったから、まだ未練や後悔があったのかなって……」
「わからないわ、あの頃は絶望の中でしか生きていなかった。キリアン君達の優しさがわたしを幸せにしてくれたし、死ぬのも怖くなかった。だってあったかい中で死んでいけたのだもの」
「……もし、前世の父親や兄に会えると言われたら会ってみたい?」
「………それもわからない。だってもうわたしの記憶はぼんやりとしていることが多いの。鮮明になったりぼやけたり、感情もそう。ただ今のわたしはアイシャちゃんを元に戻してわたしは静かにアイシャちゃんの中でゆっくりと眠りについて消えていく……それだけなの。だからわたしはリサ様からアイシャちゃんを守りたい」
「アイシャのそばに俺がいてあげることができていたら……こんな酷い目に遭わなかったのに……」
キリアン君は悔しそうな顔をしてわたしを……ううん、アイシャちゃんを見た。
「キリアン君はアイシャちゃんを……アイシャお姉ちゃんではなくアイシャちゃんが好きなのね?」
「へ?な、何を言ってるの?違うよ、だって二人は同じアイシャだろう?」
「ううん、キリアン君にとってわたしはアイシャお姉ちゃん。
そしてアイシャちゃんはキリアン君にとって特別なアイシャなのよ。だってアイシャちゃんのことを話している時のキリアン君はとても優しそうな表情をしているわ、それに怒っている時のキリアン君はとても怖いもの。それにキリアン君だけだよ、ハッキリと区別して話すのは。ロウトさんもメリッサさんもそこまで区別してはいないわ」
キリアン君は頭をぽりぽりと掻いて、その後両手を顔に当てて俯いたが耳が真っ赤になっていた。
「アイシャお姉ちゃんがこの国にいると分かってから遠くで見守るとカイザ様と約束したんだ。今はまだ俺のこと見て記憶が混乱したら困るからね。でもアイシャお姉ちゃんにはとても見えなかった。
いつも明るくて使用人とも仲良く話す可愛い笑顔。魔力の制御が苦手で必死で練習している姿も目が離せなくて……」
少し顔を上げてわたしを見ると
「いつの間にかアイシャを見守るんじゃなくて、つい目が追ってたんだ。次は何をするんだろう、どんな表情を見せてくれるんだろうって」
照れ臭そうに言った。
「なのに、とても暗い顔をするんだ。もちろん普段は明るいのに。その理由が何かわからない、だって俺は遠くからしか見守れないからね」
「そっか……」
「理由がハッキリとわかったのは、カイザ様のところにアイシャが家出してからだったんだ」
わたしを、いや、アイシャちゃんを見ながらキリアン君は言った。
「今世では幸せになっていると思っていたアイシャが辛い思いをしていると知った時、その原因であるアイツらをどうやって消そうかと考えたよ」
「キリアン君……」
そしてアイシャちゃんとの記憶が流れてきて、アイシャちゃんの悲しみを知った。
リサ様は、アイシャちゃんが膨大な魔力を持つことを知った時から少しずつ態度が変わっていったようだ。
初めは「アイシャ、凄いわ!素晴らしいわ!」と喜んでいたのに、神殿で属性を調べた時、判別ができなかったらしい。
アイシャちゃんは自分が属性もわからない駄目な子だと思っている。
でも今日キリアン君が話してくれた。
「アイシャお姉ちゃん、アイシャは属性がわからない。それは無属性で逆に全ての属性を持っているということでもあるんだ、だから、リサ様は、いや多分この国の高度な魔力を持った人達はアイシャに憧れ羨み、妬むと思うよ」
「どうして?」
わたしはアイシャちゃんの体にいても魔法の使い方なんてわからないし今は使えない状態。
だからよくわからない。
「それぞれ基本魔法は使えても、みんな水属性とか風属性とか得意な魔法を操るんだ。僕やリサ様は光属性だから、治癒や癒し。カイザ様は少し変わっていて光属性なんだけど癒しより、「時」の魔法を使えるんだ」
「なんだか凄い世界ね、絵本の中にいるみたい」
「うん、よくアイシャお姉ちゃんが読んでくれたよね」
「ふふ、懐かしいわ、魔法のお話の絵本はキリアン君のお気に入りだったわ」
「アイシャお姉ちゃん、僕思うんだ。アイシャお姉ちゃんも自分がみんなに本当は愛されていたと知らずに亡くなったから、まだ未練や後悔があったのかなって……」
「わからないわ、あの頃は絶望の中でしか生きていなかった。キリアン君達の優しさがわたしを幸せにしてくれたし、死ぬのも怖くなかった。だってあったかい中で死んでいけたのだもの」
「……もし、前世の父親や兄に会えると言われたら会ってみたい?」
「………それもわからない。だってもうわたしの記憶はぼんやりとしていることが多いの。鮮明になったりぼやけたり、感情もそう。ただ今のわたしはアイシャちゃんを元に戻してわたしは静かにアイシャちゃんの中でゆっくりと眠りについて消えていく……それだけなの。だからわたしはリサ様からアイシャちゃんを守りたい」
「アイシャのそばに俺がいてあげることができていたら……こんな酷い目に遭わなかったのに……」
キリアン君は悔しそうな顔をしてわたしを……ううん、アイシャちゃんを見た。
「キリアン君はアイシャちゃんを……アイシャお姉ちゃんではなくアイシャちゃんが好きなのね?」
「へ?な、何を言ってるの?違うよ、だって二人は同じアイシャだろう?」
「ううん、キリアン君にとってわたしはアイシャお姉ちゃん。
そしてアイシャちゃんはキリアン君にとって特別なアイシャなのよ。だってアイシャちゃんのことを話している時のキリアン君はとても優しそうな表情をしているわ、それに怒っている時のキリアン君はとても怖いもの。それにキリアン君だけだよ、ハッキリと区別して話すのは。ロウトさんもメリッサさんもそこまで区別してはいないわ」
キリアン君は頭をぽりぽりと掻いて、その後両手を顔に当てて俯いたが耳が真っ赤になっていた。
「アイシャお姉ちゃんがこの国にいると分かってから遠くで見守るとカイザ様と約束したんだ。今はまだ俺のこと見て記憶が混乱したら困るからね。でもアイシャお姉ちゃんにはとても見えなかった。
いつも明るくて使用人とも仲良く話す可愛い笑顔。魔力の制御が苦手で必死で練習している姿も目が離せなくて……」
少し顔を上げてわたしを見ると
「いつの間にかアイシャを見守るんじゃなくて、つい目が追ってたんだ。次は何をするんだろう、どんな表情を見せてくれるんだろうって」
照れ臭そうに言った。
「なのに、とても暗い顔をするんだ。もちろん普段は明るいのに。その理由が何かわからない、だって俺は遠くからしか見守れないからね」
「そっか……」
「理由がハッキリとわかったのは、カイザ様のところにアイシャが家出してからだったんだ」
わたしを、いや、アイシャちゃんを見ながらキリアン君は言った。
「今世では幸せになっていると思っていたアイシャが辛い思いをしていると知った時、その原因であるアイツらをどうやって消そうかと考えたよ」
「キリアン君……」
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