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離縁してください
【14】
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✴︎✴︎✴︎✴︎アレック✴︎✴︎✴︎✴︎
「俺はお前なんか愛していない!」
何がプレゼントだ?わたしを愛している?
ふざけるな!俺はずっとシルビアだけを愛しているんだ。シルビアが大切だから、仕方なく我慢してソニア殿下の護衛をしているんだ!
結婚なんてできるわけない!もし血が繋がっていなくても……
「俺はお前なんか好きではない!死んでもお前と結婚はしない!」
「な、何を言っているの?わたしのことが好きなはずよ!だからシルビアがあんなことになってもアレックは会いに行かなかったじゃない!」
「会いに行かなかったんじゃない!行けなかったんだ!ソニア殿下が俺の大切なシルビアに何をするかわからないから!」
「大切な…シルビア?や、やだ、アレックが一番大切なのはわたしでしょう?ずっとそばにいてくれたわよね?わたしとあなたは相思相愛だと言われてるわ。それに……王命で無理やりシルビアと結婚させられただけ………だからシルビアに冷たいし、屋敷にだって帰ろうとしない……わたしを愛しているから……」
ソニア殿下が俺に恐る恐る手を伸ばし、そっと俺の服に触れた。
縋ってこようとする殿下の手を払いのけた。
殿下は目を見開き俺を恐怖の顔で見つめた。まるで俺が何か悪いことをしたかのように。
「どうして………わたしはずっと……あなただけを見てきたわ。あなたを愛してるの。あなたがシルビアと無理やり結婚させられた時どんなに辛かったか、苦しかったか……その手でシルビアを抱いたの?
その口でシルビアにキスをしたの?愛しているなんて彼女に囁いた?許せないの……全て許せない……シルビアを殺してやるわ……あの女がいなくなれば、あなたはわたしの元に帰ってくるのよね?
いつものアレックに戻ってくれるわよね?」
俺はカッとなった気持ちを落ち着かせた。このまま感情をぶつけて仕舞えば、この人はシルビアに何をするかわからない。
いや、もう目がおかしい。焦点が合ってない。
俺は一度も殿下を愛しているなんて言っていないし、殿下のためにそばにいたわけではない。あくまで仕事だった。最近はシルビアに害を加えないように見張っていただけだ。
俺がそばにいれば勝手に動くことができないから。
俺の出生の秘密を殿下に伝えるか?いや、この人には伝えないと判断したのは陛下だ。この国の近衛騎士である俺が勝手にバラすことはできない。
周りにいる使用人達は俺と殿下の会話をただ固唾を呑んで訊いている。誰も発しようとしない。
同僚は俺を憐れんだ顔をしていた。
重たい空気の中、俺は大きな溜息をついた。
「はあーー………殿下、あなたはもうすぐ隣国の婚約者の元に嫁がれる身です。ここでの発言は全て無かったことにいたします。どうかお幸せになってください。
わたしはもうあなたの護衛騎士はたった今辞めさせていただきます」
俺は頭を深々と下げた。
別に殿下を敬っている訳ではない。
殺したいほど憎んでいるし、軽蔑している。
だがもうこんな女どうでもいい。
俺はずっとこんな女のせいでシルビアとの大切な時間を邪魔されていたと思ったら、騎士なんて捨てたらいいと思った。
いや、こんな国捨てたらいい。
俺にとって大切なのはシルビアなんだ。あんな小娘に振り回されて愛するシルビアに辛い思いをさせてしまった。
俺が今できることはシルビアと向き合うこと。嫌われても仕方ない……怒鳴られても仕方ない……拒絶されても……いや、立ち直れないか……それでも………
「愛している」と伝えなければ。
王女の部屋から出ようと扉のノブに手を置く。
「許さない………シルビアもアレックも……」
俺の背中に向かってそんな言葉を放つ殿下。
この言葉に怯えシルビアを守るためにと耐えてきた。だが一生この言葉を聞き続けるのか?この女が嫁ぐまでと我慢するのか?
この女がもし嫁がなければ?俺は蛇のような執念深いこの女に取り憑かれシルビアを諦めて暮らすのか?
「俺のシルビアに何かしたら許さない」
俺はそう吐き捨てると殿下の顔すら見ないで部屋を後にした。
急いで廊下を走った。
同僚が部屋を出る時目で合図してくれた。
バライズ殿下に今のことは話してくれるだろう。後の対処は殿下に頼む。
俺はそんなことよりシルビアのところへ向かった。
シルビアに会いたくて寝てるところを何度か訪ねた。起きている時に会いたかったが監視が厳しく、着替えを取りに帰る朝方に少しだけ顔を見るしかなかった。
なんでもっと早く殿下に対して割り切らなかったのだろう。
俺は屋敷に着くとすぐにシルビアの部屋へ向かった。
だがそこには……シルビアはミゼルと楽しそうに話している声が聞こえてきた。
シルビアは若い男が苦手になって部屋を出られなかったんじゃないのか?
俺はシルビアの部屋に入れず扉の外で固まってただじっと立ち尽くしていた。
「俺はお前なんか愛していない!」
何がプレゼントだ?わたしを愛している?
ふざけるな!俺はずっとシルビアだけを愛しているんだ。シルビアが大切だから、仕方なく我慢してソニア殿下の護衛をしているんだ!
結婚なんてできるわけない!もし血が繋がっていなくても……
「俺はお前なんか好きではない!死んでもお前と結婚はしない!」
「な、何を言っているの?わたしのことが好きなはずよ!だからシルビアがあんなことになってもアレックは会いに行かなかったじゃない!」
「会いに行かなかったんじゃない!行けなかったんだ!ソニア殿下が俺の大切なシルビアに何をするかわからないから!」
「大切な…シルビア?や、やだ、アレックが一番大切なのはわたしでしょう?ずっとそばにいてくれたわよね?わたしとあなたは相思相愛だと言われてるわ。それに……王命で無理やりシルビアと結婚させられただけ………だからシルビアに冷たいし、屋敷にだって帰ろうとしない……わたしを愛しているから……」
ソニア殿下が俺に恐る恐る手を伸ばし、そっと俺の服に触れた。
縋ってこようとする殿下の手を払いのけた。
殿下は目を見開き俺を恐怖の顔で見つめた。まるで俺が何か悪いことをしたかのように。
「どうして………わたしはずっと……あなただけを見てきたわ。あなたを愛してるの。あなたがシルビアと無理やり結婚させられた時どんなに辛かったか、苦しかったか……その手でシルビアを抱いたの?
その口でシルビアにキスをしたの?愛しているなんて彼女に囁いた?許せないの……全て許せない……シルビアを殺してやるわ……あの女がいなくなれば、あなたはわたしの元に帰ってくるのよね?
いつものアレックに戻ってくれるわよね?」
俺はカッとなった気持ちを落ち着かせた。このまま感情をぶつけて仕舞えば、この人はシルビアに何をするかわからない。
いや、もう目がおかしい。焦点が合ってない。
俺は一度も殿下を愛しているなんて言っていないし、殿下のためにそばにいたわけではない。あくまで仕事だった。最近はシルビアに害を加えないように見張っていただけだ。
俺がそばにいれば勝手に動くことができないから。
俺の出生の秘密を殿下に伝えるか?いや、この人には伝えないと判断したのは陛下だ。この国の近衛騎士である俺が勝手にバラすことはできない。
周りにいる使用人達は俺と殿下の会話をただ固唾を呑んで訊いている。誰も発しようとしない。
同僚は俺を憐れんだ顔をしていた。
重たい空気の中、俺は大きな溜息をついた。
「はあーー………殿下、あなたはもうすぐ隣国の婚約者の元に嫁がれる身です。ここでの発言は全て無かったことにいたします。どうかお幸せになってください。
わたしはもうあなたの護衛騎士はたった今辞めさせていただきます」
俺は頭を深々と下げた。
別に殿下を敬っている訳ではない。
殺したいほど憎んでいるし、軽蔑している。
だがもうこんな女どうでもいい。
俺はずっとこんな女のせいでシルビアとの大切な時間を邪魔されていたと思ったら、騎士なんて捨てたらいいと思った。
いや、こんな国捨てたらいい。
俺にとって大切なのはシルビアなんだ。あんな小娘に振り回されて愛するシルビアに辛い思いをさせてしまった。
俺が今できることはシルビアと向き合うこと。嫌われても仕方ない……怒鳴られても仕方ない……拒絶されても……いや、立ち直れないか……それでも………
「愛している」と伝えなければ。
王女の部屋から出ようと扉のノブに手を置く。
「許さない………シルビアもアレックも……」
俺の背中に向かってそんな言葉を放つ殿下。
この言葉に怯えシルビアを守るためにと耐えてきた。だが一生この言葉を聞き続けるのか?この女が嫁ぐまでと我慢するのか?
この女がもし嫁がなければ?俺は蛇のような執念深いこの女に取り憑かれシルビアを諦めて暮らすのか?
「俺のシルビアに何かしたら許さない」
俺はそう吐き捨てると殿下の顔すら見ないで部屋を後にした。
急いで廊下を走った。
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俺はそんなことよりシルビアのところへ向かった。
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なんでもっと早く殿下に対して割り切らなかったのだろう。
俺は屋敷に着くとすぐにシルビアの部屋へ向かった。
だがそこには……シルビアはミゼルと楽しそうに話している声が聞こえてきた。
シルビアは若い男が苦手になって部屋を出られなかったんじゃないのか?
俺はシルビアの部屋に入れず扉の外で固まってただじっと立ち尽くしていた。
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