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二度目の人生にあなたは要らない。離縁しましょう。
【31】
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わたしは今もオーグとリンデの森で暮らしている。
そしてなぜか……
「オーグ、こ、このシチューあんた好きだっただろう?」
マリーンさんが真っ赤な顔をして照れながらオーグにお皿を渡している。
「お、おう、ありがとう」
「う、うん、イリアナ、あんたも食べな」
わたしの前にも出来立てのシチューの入ったお皿を置いてくれた。
「お腹の赤ちゃんのためにもたくさん食べるんだよ」
「ええ、そうするわ」
マリーンさんはここで暮らし始めた。
そう……彼女は……無実だった。
オーグの娘、アイリーン様を産んで育てたのは確か。
だけどオーグと無理やり……だったけど、彼女はオーグに惚れ薬を飲ませたはずだった。
それは作る工程で失敗していて媚薬になっていたらしい。そして興奮を抑えることができず苦しむオーグのために自らオーグと結ばれたらしい。
オーグにとっては薬を盛られ無理やり関係を結ばれたように感じていたのだけど。
うーん、なんだか確信犯?なのか、それとも本当に失敗なのか……なんて思ってしまうけど。
わたしとお母様の関係……記憶がなかったのはやはりマリーンさんがしたことだった。
でも、これはお母様が『オーグのことを忘れて夫と幸せに暮らしたい』と魔女に依頼したからだった。これはマリーンさんとオーグのことを知らないお母様からの依頼だったのは調べてわかった。
わたしがオーグの娘であることをマリーンさんはその時は知らなかった。
そしてお母様の記憶からオーグに関係することを忘れさせた。
そしてお母様はわたしへの愛も関心も無くなった。わたしはお母様の娘として捨てられることはなかったけど、愛されることもなかった。
ーー悪いのは誰?
生まれてきてしまったわたし?
オーグに関する記憶を消したマリーンさん?
オーグのことを忘れて幸せになろうとしたお母様?
誰を恨めばいいのかわからなかった。
そしてアイリーン様が色々と城でやった出来事は彼女が勝手にしでかしたことだった。
その事実を知ったマリーンさんはアイリーン様を守るために悪役になった。
いくら養女に出しても娘は可愛かったのだろう。
アイリーン様が伯爵家に養女となった理由もアイリーン様自身が養父である伯爵を魔法で洗脳したからだった。
アイリーン様は幼い頃一目惚れした王子様であるセデンと結婚したくて暴走した。
全てはセデンへの愛?だった……もちろんわたしがオーグの娘だと知ると、さらにわたしへの恨みや妬み、意地悪な黒い心が蝕んでいきセデンを洗脳してわたしを呪い殺そうとしていた。
マリーンさんはそれを止めようとしたけどアイリーン様の暴走は簡単に止められなかった。そしてアイリーン様が捕まったのを知って自分が全て罪を被りアイリーン様を助けようとしていた。
これらの話は神聖樹から取れる液体をマリーンさんとアイリーン様に飲ませたことでわかった。
二人は嘘をつくことができずこれまでの真実だけを語った。
そして、混乱させた罰としてマリーンさんは魔力を奪われ黒魔法を封じられ何もできないただの女性となって釈放された。
オーグと妖精達の監視下のもとこのリンデの森で暮らすことになった。
これはオーグがセデンに頼み込んだことだった。
わたしのお母様は……マリーンさんの魔法が消えてわたしやオーグのことを思い出した。
わたしへの愛も……わたしの存在も……
だけどわたしはもう会うことはない。
幼い頃なら母の愛情を取り戻せたと素直に喜べたかもしれない。とても、とても、求めていたから……
でももうわたしはあの国に戻ろうとは思わない。お母様や妹とは血が繋がっていても国王であるお父様とは、戸籍上だけの繋がりでしかない。
あの国の王女として名前だけは今も残っているけどはっきりとわたしは王女ではない事実が再確認されただけのこと。身の置き場がないのは今も変わらない。
オーグももうお母様のことは気持ちの整理がかなり前についている。
それに……マリーンさんとオーグ、幼馴染だし、ぎこちない会話しかまだ出来ないけど、仲良く暮らせそう。
妖精達もマリーンさんが魔法を使えなくなって少し警戒を緩めている。
“マリーン、悪いことしたらゆるさない”
“わるい気消えてきた”
“イリアナのことはまもる!”
「マリーンさん、シチューとても美味しかったわ」
「そう?良かった。あたしが今できることは家事くらいだから。イリアナが元気な赤ちゃんを安心して産めるようにあたしも頑張るよ」
今まで魔法の力で家事もこなしていたマリーンさん、それが自分で全てしないといけないので大変そう。
だけどあんなに吊り上がっていた目も怒っていた顔も今では優しい顔へと変わった。
黒魔法がマリーンさんの心も悪い方へと変えていたのかもしれない。
アイリーン様は………何人もの人達を魔法の力で洗脳して操っていた。
もちろん巻き戻し前のことは罪として立証出来ないけど、今回だけでも王妃様やセデン、他の人たちのことも洗脳していたのは事実で、アイリーン様は罪を償うことになった。
マリーンさんと同じく魔力を奪われ魔法を封じられた。そして………北の大地にある開拓地で一生働くことになった。
そこで働く女性の罪人のほとんどが、囚人達の強制労働者のための炊き出しや洗濯、掃除を始め身の回りの世話をすることらしい。
身の回り……には……性的な仕事も入っていると耳にした。
アイリーン様はそれをどう受け止めてこれから暮らすのだろう。
マリーンさんは「アイリーンは最後まで反省しなかった……自分は悪くないの一点張り……真面目に働いてあそこを出られたらいいのだけど……」と悲しそうに呟いていた。
そしてわたしとセデンの関係は……
そしてなぜか……
「オーグ、こ、このシチューあんた好きだっただろう?」
マリーンさんが真っ赤な顔をして照れながらオーグにお皿を渡している。
「お、おう、ありがとう」
「う、うん、イリアナ、あんたも食べな」
わたしの前にも出来立てのシチューの入ったお皿を置いてくれた。
「お腹の赤ちゃんのためにもたくさん食べるんだよ」
「ええ、そうするわ」
マリーンさんはここで暮らし始めた。
そう……彼女は……無実だった。
オーグの娘、アイリーン様を産んで育てたのは確か。
だけどオーグと無理やり……だったけど、彼女はオーグに惚れ薬を飲ませたはずだった。
それは作る工程で失敗していて媚薬になっていたらしい。そして興奮を抑えることができず苦しむオーグのために自らオーグと結ばれたらしい。
オーグにとっては薬を盛られ無理やり関係を結ばれたように感じていたのだけど。
うーん、なんだか確信犯?なのか、それとも本当に失敗なのか……なんて思ってしまうけど。
わたしとお母様の関係……記憶がなかったのはやはりマリーンさんがしたことだった。
でも、これはお母様が『オーグのことを忘れて夫と幸せに暮らしたい』と魔女に依頼したからだった。これはマリーンさんとオーグのことを知らないお母様からの依頼だったのは調べてわかった。
わたしがオーグの娘であることをマリーンさんはその時は知らなかった。
そしてお母様の記憶からオーグに関係することを忘れさせた。
そしてお母様はわたしへの愛も関心も無くなった。わたしはお母様の娘として捨てられることはなかったけど、愛されることもなかった。
ーー悪いのは誰?
生まれてきてしまったわたし?
オーグに関する記憶を消したマリーンさん?
オーグのことを忘れて幸せになろうとしたお母様?
誰を恨めばいいのかわからなかった。
そしてアイリーン様が色々と城でやった出来事は彼女が勝手にしでかしたことだった。
その事実を知ったマリーンさんはアイリーン様を守るために悪役になった。
いくら養女に出しても娘は可愛かったのだろう。
アイリーン様が伯爵家に養女となった理由もアイリーン様自身が養父である伯爵を魔法で洗脳したからだった。
アイリーン様は幼い頃一目惚れした王子様であるセデンと結婚したくて暴走した。
全てはセデンへの愛?だった……もちろんわたしがオーグの娘だと知ると、さらにわたしへの恨みや妬み、意地悪な黒い心が蝕んでいきセデンを洗脳してわたしを呪い殺そうとしていた。
マリーンさんはそれを止めようとしたけどアイリーン様の暴走は簡単に止められなかった。そしてアイリーン様が捕まったのを知って自分が全て罪を被りアイリーン様を助けようとしていた。
これらの話は神聖樹から取れる液体をマリーンさんとアイリーン様に飲ませたことでわかった。
二人は嘘をつくことができずこれまでの真実だけを語った。
そして、混乱させた罰としてマリーンさんは魔力を奪われ黒魔法を封じられ何もできないただの女性となって釈放された。
オーグと妖精達の監視下のもとこのリンデの森で暮らすことになった。
これはオーグがセデンに頼み込んだことだった。
わたしのお母様は……マリーンさんの魔法が消えてわたしやオーグのことを思い出した。
わたしへの愛も……わたしの存在も……
だけどわたしはもう会うことはない。
幼い頃なら母の愛情を取り戻せたと素直に喜べたかもしれない。とても、とても、求めていたから……
でももうわたしはあの国に戻ろうとは思わない。お母様や妹とは血が繋がっていても国王であるお父様とは、戸籍上だけの繋がりでしかない。
あの国の王女として名前だけは今も残っているけどはっきりとわたしは王女ではない事実が再確認されただけのこと。身の置き場がないのは今も変わらない。
オーグももうお母様のことは気持ちの整理がかなり前についている。
それに……マリーンさんとオーグ、幼馴染だし、ぎこちない会話しかまだ出来ないけど、仲良く暮らせそう。
妖精達もマリーンさんが魔法を使えなくなって少し警戒を緩めている。
“マリーン、悪いことしたらゆるさない”
“わるい気消えてきた”
“イリアナのことはまもる!”
「マリーンさん、シチューとても美味しかったわ」
「そう?良かった。あたしが今できることは家事くらいだから。イリアナが元気な赤ちゃんを安心して産めるようにあたしも頑張るよ」
今まで魔法の力で家事もこなしていたマリーンさん、それが自分で全てしないといけないので大変そう。
だけどあんなに吊り上がっていた目も怒っていた顔も今では優しい顔へと変わった。
黒魔法がマリーンさんの心も悪い方へと変えていたのかもしれない。
アイリーン様は………何人もの人達を魔法の力で洗脳して操っていた。
もちろん巻き戻し前のことは罪として立証出来ないけど、今回だけでも王妃様やセデン、他の人たちのことも洗脳していたのは事実で、アイリーン様は罪を償うことになった。
マリーンさんと同じく魔力を奪われ魔法を封じられた。そして………北の大地にある開拓地で一生働くことになった。
そこで働く女性の罪人のほとんどが、囚人達の強制労働者のための炊き出しや洗濯、掃除を始め身の回りの世話をすることらしい。
身の回り……には……性的な仕事も入っていると耳にした。
アイリーン様はそれをどう受け止めてこれから暮らすのだろう。
マリーンさんは「アイリーンは最後まで反省しなかった……自分は悪くないの一点張り……真面目に働いてあそこを出られたらいいのだけど……」と悲しそうに呟いていた。
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