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離縁してあげますわ!
【24】
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「わたし………殿下と競い合うのが楽しかったです」
「そう、アリアちゃんはいつも楽しそうに話していたわ」
「絶対今度こそ首位を取ってやるって思って必死で勉強して、順位発表の日には……落ち込んで、殿下が『次は頑張って』と言われるたびにムカついて、あの鼻っ柱をへし折ってやりたくて、いつか上から見下ろして『ざまぁみろ』って言って落ち込んだ顔を見てみたかったんです」
「うん、うん、それは………アリアちゃん、恋…………「でも……それは敵わなくて、悔しくて、ますます殿下が嫌いになったんです」
「へっ?」
おばちゃんの変な声が聞こえた。
「何故かわたしの上司として目の前に現れて、今度は命令され、ダメ出しされ、馬車馬のように働かされて………おかげでラーダン公爵に目をつけられてハンクスに騙されて結婚して………ほんと思い出すだけでムカつくことばかり。
なのにわたしが好き?信じられるわけがないですよね?」
「ちょ、ちょっと、待って!そこは殿下のことをわたしも気になってたんだ!好きだったのね?ってなるところじゃないの?」
「あんなに馬鹿にされた日々があるのに『好き』になんてなれるわけないじゃないですか!
多少は助けてもらって感謝はしていますがそれだけです」
「変装までしてきたのに?」
「ばか、ですよね?」
「殿下に向かって馬鹿なんて……不敬なこと言ったら捕まるわよ」
「クビになるかしら?なったら、この屋敷で子供達の世話をしながら生きていくのもいいかもしれない。公爵家から賠償金をたくさんいただいているので働かなくても生きていけますしね?」
「アリアちゃん、あんた、本当に殿下のことなんとも思っていないの?」
「わたしの初恋は、ハンクスです。思いっきり騙されましたが。眼鏡令嬢はこのまま生きていくのがお似合いなんです」
わたしの話を少し離れていたところで殿下は聞いていたのだろう。
気がつけば姿が消えていた。
あの人って気がつけばいつもわたしの近くにいたのよね。
結婚してからも見守ってくていたし。本当に好きでいてくれたのかも。だからこそ殿下にはわたしなんかではない、初婚で殿下を大切にしてくれる人と幸せになってほしい。
それに、殿下のことを好き?
うーん、やっぱり勘違いでも考えられない。
多分殿下に対しての感情は捻れてひん曲がって一周回ってやっぱりムカつく人。
「アリア、ほら、ここ修正してきてくれ。ここも間違ってるぞ。部下の仕事をきちんと確認するのもお前の仕事だろう?会議だって明日はあるんだ。さっさと資料の用意もしておいてくれよ。他の大臣達に突っ込まれないようにな」
「わかりました」
わたしは机に山積みになっている書類に目をやりながらため息をついた。
「お前がもっと部下に仕事をきちんと回さないからだ。それぞれの能力に合った仕事を振り分けろ」
「……………はい」
昨日のわたしの態度に対して、絶対嫌がらせしてる!
チラッと殿下を見ると、怒っていたはずなのにわたしと目が合うと口を緩めた。
「アリア、俺は、簡単に諦めないから。嫌うってことは俺のことを意識しているってことだから。ま、仕事に関しては厳しくするけど、アリアならやってくれると期待しているから。
不敬でやめさせはしないから安心して働いてくれ」
「…………」
周りに人が居なかったら多分「ざけんな!」って大声出していた。
顔を真っ赤にしてプンプン怒っているのに殿下はクククッと笑って去っていった。
そっとそばに寄ってきたオズマンが「あのお方に狙われたらもう諦めるしかないですよ」と気の毒そうに言われた。
わたしと殿下の恋が発展することは……今のところない。
だってやっぱり殿下にはムカつくもの。
それにいつかわたしにも、王子様が現れてまた恋に落ちるかもしれないし。
次の恋は騙されるのではなく、本当のわたしをわかってくれる人と恋をするつもり。
終
「そう、アリアちゃんはいつも楽しそうに話していたわ」
「絶対今度こそ首位を取ってやるって思って必死で勉強して、順位発表の日には……落ち込んで、殿下が『次は頑張って』と言われるたびにムカついて、あの鼻っ柱をへし折ってやりたくて、いつか上から見下ろして『ざまぁみろ』って言って落ち込んだ顔を見てみたかったんです」
「うん、うん、それは………アリアちゃん、恋…………「でも……それは敵わなくて、悔しくて、ますます殿下が嫌いになったんです」
「へっ?」
おばちゃんの変な声が聞こえた。
「何故かわたしの上司として目の前に現れて、今度は命令され、ダメ出しされ、馬車馬のように働かされて………おかげでラーダン公爵に目をつけられてハンクスに騙されて結婚して………ほんと思い出すだけでムカつくことばかり。
なのにわたしが好き?信じられるわけがないですよね?」
「ちょ、ちょっと、待って!そこは殿下のことをわたしも気になってたんだ!好きだったのね?ってなるところじゃないの?」
「あんなに馬鹿にされた日々があるのに『好き』になんてなれるわけないじゃないですか!
多少は助けてもらって感謝はしていますがそれだけです」
「変装までしてきたのに?」
「ばか、ですよね?」
「殿下に向かって馬鹿なんて……不敬なこと言ったら捕まるわよ」
「クビになるかしら?なったら、この屋敷で子供達の世話をしながら生きていくのもいいかもしれない。公爵家から賠償金をたくさんいただいているので働かなくても生きていけますしね?」
「アリアちゃん、あんた、本当に殿下のことなんとも思っていないの?」
「わたしの初恋は、ハンクスです。思いっきり騙されましたが。眼鏡令嬢はこのまま生きていくのがお似合いなんです」
わたしの話を少し離れていたところで殿下は聞いていたのだろう。
気がつけば姿が消えていた。
あの人って気がつけばいつもわたしの近くにいたのよね。
結婚してからも見守ってくていたし。本当に好きでいてくれたのかも。だからこそ殿下にはわたしなんかではない、初婚で殿下を大切にしてくれる人と幸せになってほしい。
それに、殿下のことを好き?
うーん、やっぱり勘違いでも考えられない。
多分殿下に対しての感情は捻れてひん曲がって一周回ってやっぱりムカつく人。
「アリア、ほら、ここ修正してきてくれ。ここも間違ってるぞ。部下の仕事をきちんと確認するのもお前の仕事だろう?会議だって明日はあるんだ。さっさと資料の用意もしておいてくれよ。他の大臣達に突っ込まれないようにな」
「わかりました」
わたしは机に山積みになっている書類に目をやりながらため息をついた。
「お前がもっと部下に仕事をきちんと回さないからだ。それぞれの能力に合った仕事を振り分けろ」
「……………はい」
昨日のわたしの態度に対して、絶対嫌がらせしてる!
チラッと殿下を見ると、怒っていたはずなのにわたしと目が合うと口を緩めた。
「アリア、俺は、簡単に諦めないから。嫌うってことは俺のことを意識しているってことだから。ま、仕事に関しては厳しくするけど、アリアならやってくれると期待しているから。
不敬でやめさせはしないから安心して働いてくれ」
「…………」
周りに人が居なかったら多分「ざけんな!」って大声出していた。
顔を真っ赤にしてプンプン怒っているのに殿下はクククッと笑って去っていった。
そっとそばに寄ってきたオズマンが「あのお方に狙われたらもう諦めるしかないですよ」と気の毒そうに言われた。
わたしと殿下の恋が発展することは……今のところない。
だってやっぱり殿下にはムカつくもの。
それにいつかわたしにも、王子様が現れてまた恋に落ちるかもしれないし。
次の恋は騙されるのではなく、本当のわたしをわかってくれる人と恋をするつもり。
終
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