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嫌です。別れません
2話
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「お帰りなさい」
わたしは何もなかったかのようにダンを家に迎え入れた。
「おう、遅い時間に帰ってきてすまなかった」
「ううん、お腹空いていない?」
「いや、いい。もう寝るわ」
わたしと視線を合わせないようにしながらダンはリオの寝ている部屋へ行き少しだけリオの寝顔を見て、自分の部屋へと入っていった。
今日の女性、アイリスさんのこと、ダンに伝え損ねたわ。
明日の朝でもいいか。
わたしも今日は一日中山の中を歩き回ったので疲れた。
リオの寝ている部屋に入るとリオの隣で横になり、リオの小さな手を握って眠った。
明日の朝はダンの好きなチーズパンでも焼いてあげよう。
ちょうどベーコンも買ってあったし、鶏小屋に行って新鮮な卵を使ってスクランブルエッグでも作ってあげよう。
そんなことを考えながら眠りについた。
部屋に明るい日差しがさしてきて目が覚めた。
リオはお寝坊さんでまだスヤスヤと眠っていた。
わたしはベッドの中で両手を上げて伸びをして、思いっきり体を伸ばした。
そして「起きよう」と小さな声で気合を入れて眠たい目を擦りながらベッドから出た。
昨日採った薬草を天日干しして乾燥させる準備を始めた。
外にシートを敷いて薬草を並べて『膜』を張った。
これは魔法で薬草が風で飛ばされたり砂埃で汚れないように薄い膜をはったのだ。
一気に乾燥させる魔法もあるけど、やっぱり自然に乾燥させた薬草の方が効果があるみたい。
膜のおかげで綺麗な飲み薬を作ることができる。と言ってもこんなことするのはわたしだけなんだけど。
わたしは簡単な魔法が使えるけど内緒にしている。
この国の人は魔法を使えない。だからもし知られれば怖がられるし奇異な目で見られてしまうし、もうこの国に住むことはできないと思う。
ダンはそんなわたしを知っているのにお嫁さんにしてくれたとても優しいひと。
そう、この国に住むために、ダンはわたしと結婚してくれた。
わたしは祖国を追われ行くところがなくて途方に暮れていた時、ボロボロになっていたダンを拾い助けた。
その縁で、ダンは国を追われ住むところがないわたしを自分の故郷であるこの村に連れてきて結婚して、わたしにこの国の国民になれるようにと籍を入れてくれた。
おかげでわたしは新しい戸籍を持つことができた。
今は『マナ』がわたしの名前。昔の名前は捨てたのでもう無い。
だから、ダンがこの家にあまり近寄らなくても浮気してもわたしがとやかく言う立場では無い……ちょっと悔しいし嫌だけど。
だってダンにとっては、わたしは命の恩人で、仕方なく籍を入れてやっただけだから。
夫婦ではあるけど、そこに『愛』は無い。
ーーわたしはダンのこともちろん好きなんだけどね。それは絶対内緒。
もしわたしがダンを好きなんて知られたらダンは………どうするのかしら?
逃げてしまう?それとも嫌われる?
ダンはわたしが彼を好きにならないから安心してわたしをそばに置いているんだと思う。
だって、ダンって超美形なんだもの。
祖国ですらあそこまでの美形顔みたことなかった。
昨日のアイリスさんが怒鳴り込んでくるのもわかる気はする。
まあ、ここまで怒鳴り込んできた人は初めてだけど。それも思いっきり頬を叩かれたし。
『わたしが何をしたと言うのでしょう?」と言いたいわ。それにリオに修羅場?を見られて、リオが泣いているのを見てわたしまで切なくなったわ。
ちなみに……リオはわたしの子供ではありません。
そして、たぶん、ダンの子供でもないと思う。
ダンがリオを一年前に突然連れてきた。
理由はわからない。リオが誰の子かもわからない。だけど、ダンには似ていない。
それにリオのことは何も話してくれないので何もわからない。
ただ、わたし達のことを『とうちゃん、かあちゃん』と呼ばせている。
そして、ダンは、街で女遊びをするけど、わたしとは形だけの夫婦で一切、閨ごとはない!
真っ白白な関係を過ごしている。
わたしはいつでもダンとそう言う関係になってもいいのだけど、ダンは他所でしか、してこない。
それでいいのかって?もちろん嫌だけど、でも、縛り付けることはできない。
だって、わたしは結婚してもらっただけだから。この国に住むために。
もう追われながらの生活をしなくてすむ。
鎖国で他国との交流の少ないこの国に住めるのは、祖国に追われているわたしにとってはとてもありがたいこと。
わたしは何もなかったかのようにダンを家に迎え入れた。
「おう、遅い時間に帰ってきてすまなかった」
「ううん、お腹空いていない?」
「いや、いい。もう寝るわ」
わたしと視線を合わせないようにしながらダンはリオの寝ている部屋へ行き少しだけリオの寝顔を見て、自分の部屋へと入っていった。
今日の女性、アイリスさんのこと、ダンに伝え損ねたわ。
明日の朝でもいいか。
わたしも今日は一日中山の中を歩き回ったので疲れた。
リオの寝ている部屋に入るとリオの隣で横になり、リオの小さな手を握って眠った。
明日の朝はダンの好きなチーズパンでも焼いてあげよう。
ちょうどベーコンも買ってあったし、鶏小屋に行って新鮮な卵を使ってスクランブルエッグでも作ってあげよう。
そんなことを考えながら眠りについた。
部屋に明るい日差しがさしてきて目が覚めた。
リオはお寝坊さんでまだスヤスヤと眠っていた。
わたしはベッドの中で両手を上げて伸びをして、思いっきり体を伸ばした。
そして「起きよう」と小さな声で気合を入れて眠たい目を擦りながらベッドから出た。
昨日採った薬草を天日干しして乾燥させる準備を始めた。
外にシートを敷いて薬草を並べて『膜』を張った。
これは魔法で薬草が風で飛ばされたり砂埃で汚れないように薄い膜をはったのだ。
一気に乾燥させる魔法もあるけど、やっぱり自然に乾燥させた薬草の方が効果があるみたい。
膜のおかげで綺麗な飲み薬を作ることができる。と言ってもこんなことするのはわたしだけなんだけど。
わたしは簡単な魔法が使えるけど内緒にしている。
この国の人は魔法を使えない。だからもし知られれば怖がられるし奇異な目で見られてしまうし、もうこの国に住むことはできないと思う。
ダンはそんなわたしを知っているのにお嫁さんにしてくれたとても優しいひと。
そう、この国に住むために、ダンはわたしと結婚してくれた。
わたしは祖国を追われ行くところがなくて途方に暮れていた時、ボロボロになっていたダンを拾い助けた。
その縁で、ダンは国を追われ住むところがないわたしを自分の故郷であるこの村に連れてきて結婚して、わたしにこの国の国民になれるようにと籍を入れてくれた。
おかげでわたしは新しい戸籍を持つことができた。
今は『マナ』がわたしの名前。昔の名前は捨てたのでもう無い。
だから、ダンがこの家にあまり近寄らなくても浮気してもわたしがとやかく言う立場では無い……ちょっと悔しいし嫌だけど。
だってダンにとっては、わたしは命の恩人で、仕方なく籍を入れてやっただけだから。
夫婦ではあるけど、そこに『愛』は無い。
ーーわたしはダンのこともちろん好きなんだけどね。それは絶対内緒。
もしわたしがダンを好きなんて知られたらダンは………どうするのかしら?
逃げてしまう?それとも嫌われる?
ダンはわたしが彼を好きにならないから安心してわたしをそばに置いているんだと思う。
だって、ダンって超美形なんだもの。
祖国ですらあそこまでの美形顔みたことなかった。
昨日のアイリスさんが怒鳴り込んでくるのもわかる気はする。
まあ、ここまで怒鳴り込んできた人は初めてだけど。それも思いっきり頬を叩かれたし。
『わたしが何をしたと言うのでしょう?」と言いたいわ。それにリオに修羅場?を見られて、リオが泣いているのを見てわたしまで切なくなったわ。
ちなみに……リオはわたしの子供ではありません。
そして、たぶん、ダンの子供でもないと思う。
ダンがリオを一年前に突然連れてきた。
理由はわからない。リオが誰の子かもわからない。だけど、ダンには似ていない。
それにリオのことは何も話してくれないので何もわからない。
ただ、わたし達のことを『とうちゃん、かあちゃん』と呼ばせている。
そして、ダンは、街で女遊びをするけど、わたしとは形だけの夫婦で一切、閨ごとはない!
真っ白白な関係を過ごしている。
わたしはいつでもダンとそう言う関係になってもいいのだけど、ダンは他所でしか、してこない。
それでいいのかって?もちろん嫌だけど、でも、縛り付けることはできない。
だって、わたしは結婚してもらっただけだから。この国に住むために。
もう追われながらの生活をしなくてすむ。
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