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幼馴染が大切ならわたしとは離縁しましょう。
忘れた過去。
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ミズナが居なくなってから俺はミズナの痕跡を探した。
ミズナはずっと俺といた、ずっとこの村で暮らしていた。なのに家の者達は誰も知らないと言う。
近所の人やよく行っていたお店の人にもミズナのことを尋ねてもそんな女の子は知らないと言う。
高熱が下がり、目覚めて、俺の世界は一変した。夢でもみているようだ。
今が夢の中なのか、ミズナが夢の中にいたのか。
何が現実なのかわからない。
俺は体調が良くなってから森へと行ってみることにした。
ミズナが歩いたはずの道。覚えている。初めて歩いた道じゃない。やはり記憶にしっかり残っている。
その場所へ行くとミズナがしゃがんで何か探していたのを思い出した。
俺も同じようにその場にしゃがみ込んだ。
そしてそこにあったのは、俺が大っ嫌いなあの苦い薬液のもとである薬草だった。
「これ、ミズナが採ってきてくれたのか……」
やっぱりミズナはいた。
なんでそれなのにみんな知らないと言うんだ。
俺は家に帰ってからもう一度ばあちゃんにミズナのことを尋ねた。
「ばあちゃん、ミズナなんだけど………「ダレン、いい加減にしておくれ。わたしはそんな子を知らない。この家に王都から来たのはダレンあんた一人だ。わたしの可愛い孫のダレンだけ」
ばあちゃんは俺が気でもふれたかのように恐々と俺に諭すように言った。
俺は結局これ以上何も言えずにいたら、ばあちゃんは俺の面倒をもうこれ以上みれないと言い出して王都へ帰された。
王都に帰ってすぐに父さんと母さんが俺に抱きついてきた。
「よかった。ダレン、元気になったのね」
「元気な顔を見れてよかったよ」
二人はとても喜んでくれた。
俺が以前より顔色も良くなって明るい顔で帰ってきたから。
でもどうしても訊きたかった。
「あの……ミズナは?」
「ミズナ……そ、そうね、あの、うん……」
母さんは困った顔をしてどう言おうかと言葉を濁しているのがわかった。
だけどそれはやはりミズナはいるんだ。
当たり前のことなのに、ホッとした。
父さんが「後で俺の部屋に来なさい」と言って、それ以上俺は話を聞くことはできなかった。
久しぶりの自分の部屋に入った。
懐かしい。だけど、いつもベッドに横になっていることが多かった。
だからこの部屋には本がたくさん置かれている。
することもなく本を読んで過ごしていた日々。そんな日々の中、ミズナが会いに来てくれることが唯一の楽しみだった。
二人でばあちゃんのところにしばらく住むことになって、毎日一緒にいられることが嬉しかった。
ミズナの明るさ、優しさに何度も救われた。なのにあの村ではミズナは居ないものとされていた。
その理由は?
両親は知っているようだった。
だけど俺は疲れてしまってベッドに横になると、父さんに理由を聞きに行くより先に眠りについてしまった。
目が覚めたのは次の日の朝だった。
時計の針は9時を指していた。
もう朝食の時間はとっくに終わっていた。
慌てて部屋を出て父さんの仕事部屋へ行った。
「失礼します」
父さんの仕事部屋には父さんの部下が二人忙しそうに仕事をしていた。
「坊ちゃん?お久しぶりですね?お元気そうで何よりです」
「顔色がとても良くなりましたね?」
二人は俺が元気そうにしているのを喜んでくれた。
「ありがとうございます。あの、父は?」
「今日は帰られるのは夜遅くなると思います」
「そうですか…」
がっかりしながら部屋を出た。
とりあえずお腹が空いていることを思い出し、食堂へ向かった。
俺に気がついてすぐにメイドが朝食の用意をしてくれた。
しっかりお腹いっぱいになると、使用人のロウドに馬車の用意をお願いした。
「馬車ですか?わかりました。どちらまで行かれるのですか?」
「ミズナの家まで行きたいんだ」
俺はミズナの家がどこにあるのか、考えてみたら知らなかった。
『ミズナ』と言う名前を出してもロウドは変な顔も困った顔もしない。
「ミズナさんのところですね?お元気になられたのでダレン様の方から遊びに行くんですね?」
そうか、この反応が普通なのか。
やっとミズナがいるんだと、俺がミズナのことを口に出しても、変な顔をされず、当たり前の返事が返ってきた。
「うん、急いで用意をするからよろしく」
俺はやっとミズナに会えると喜んでいた。
ミズナはなんで突然いなくなったのか、なんで田舎のみんなはミズナのことを知らないなんて言うのか、やっと理由がわかる。
急いで着替えをして馬車に乗り込んだ。
ミズナの家までは我が家からは馬車で20分くらいの距離だった。
歩けば40分くらいはかかる。
ミズナはいつも馬車で来てくれていたんだ。
この道を通っていたのかな、こんな景色を見ていたのかな。
ミズナがどんな景色を見ていたのか、俺も同じ景色を見れることが楽しかった。
ベッドの中で過ごした日々、外の景色にとても憧れていた。
馬車を降りた。
ミズナの家はうちとは違い、建物がいくつか敷地内にあった。
敷地内には従業員やその家族も住んでいるらしくうちと違って賑やかな感じがする。
ふと敷地の奥に目を向けると俺と同じくらいの子供達が集まって楽しそうに遊んでいた。
そしてそこにはミズナがいた。
「ミズナ!!」
俺は走ってその集まっている輪の中に行き、大きな声でミズナを呼んだ。
「ミズナ!」
みんなが一斉に俺を見た。
「ミズナ、あの子誰?」
「えっ、誰?」
ミズナに他の子達が俺のことを訊いていた。
ミズナは一瞬笑顔を俺に向けた………
なのに……
「あなたはだれ?」
ミズナは俺のことなど忘れたかのようにキョトンとして訊いた。
ミズナはずっと俺といた、ずっとこの村で暮らしていた。なのに家の者達は誰も知らないと言う。
近所の人やよく行っていたお店の人にもミズナのことを尋ねてもそんな女の子は知らないと言う。
高熱が下がり、目覚めて、俺の世界は一変した。夢でもみているようだ。
今が夢の中なのか、ミズナが夢の中にいたのか。
何が現実なのかわからない。
俺は体調が良くなってから森へと行ってみることにした。
ミズナが歩いたはずの道。覚えている。初めて歩いた道じゃない。やはり記憶にしっかり残っている。
その場所へ行くとミズナがしゃがんで何か探していたのを思い出した。
俺も同じようにその場にしゃがみ込んだ。
そしてそこにあったのは、俺が大っ嫌いなあの苦い薬液のもとである薬草だった。
「これ、ミズナが採ってきてくれたのか……」
やっぱりミズナはいた。
なんでそれなのにみんな知らないと言うんだ。
俺は家に帰ってからもう一度ばあちゃんにミズナのことを尋ねた。
「ばあちゃん、ミズナなんだけど………「ダレン、いい加減にしておくれ。わたしはそんな子を知らない。この家に王都から来たのはダレンあんた一人だ。わたしの可愛い孫のダレンだけ」
ばあちゃんは俺が気でもふれたかのように恐々と俺に諭すように言った。
俺は結局これ以上何も言えずにいたら、ばあちゃんは俺の面倒をもうこれ以上みれないと言い出して王都へ帰された。
王都に帰ってすぐに父さんと母さんが俺に抱きついてきた。
「よかった。ダレン、元気になったのね」
「元気な顔を見れてよかったよ」
二人はとても喜んでくれた。
俺が以前より顔色も良くなって明るい顔で帰ってきたから。
でもどうしても訊きたかった。
「あの……ミズナは?」
「ミズナ……そ、そうね、あの、うん……」
母さんは困った顔をしてどう言おうかと言葉を濁しているのがわかった。
だけどそれはやはりミズナはいるんだ。
当たり前のことなのに、ホッとした。
父さんが「後で俺の部屋に来なさい」と言って、それ以上俺は話を聞くことはできなかった。
久しぶりの自分の部屋に入った。
懐かしい。だけど、いつもベッドに横になっていることが多かった。
だからこの部屋には本がたくさん置かれている。
することもなく本を読んで過ごしていた日々。そんな日々の中、ミズナが会いに来てくれることが唯一の楽しみだった。
二人でばあちゃんのところにしばらく住むことになって、毎日一緒にいられることが嬉しかった。
ミズナの明るさ、優しさに何度も救われた。なのにあの村ではミズナは居ないものとされていた。
その理由は?
両親は知っているようだった。
だけど俺は疲れてしまってベッドに横になると、父さんに理由を聞きに行くより先に眠りについてしまった。
目が覚めたのは次の日の朝だった。
時計の針は9時を指していた。
もう朝食の時間はとっくに終わっていた。
慌てて部屋を出て父さんの仕事部屋へ行った。
「失礼します」
父さんの仕事部屋には父さんの部下が二人忙しそうに仕事をしていた。
「坊ちゃん?お久しぶりですね?お元気そうで何よりです」
「顔色がとても良くなりましたね?」
二人は俺が元気そうにしているのを喜んでくれた。
「ありがとうございます。あの、父は?」
「今日は帰られるのは夜遅くなると思います」
「そうですか…」
がっかりしながら部屋を出た。
とりあえずお腹が空いていることを思い出し、食堂へ向かった。
俺に気がついてすぐにメイドが朝食の用意をしてくれた。
しっかりお腹いっぱいになると、使用人のロウドに馬車の用意をお願いした。
「馬車ですか?わかりました。どちらまで行かれるのですか?」
「ミズナの家まで行きたいんだ」
俺はミズナの家がどこにあるのか、考えてみたら知らなかった。
『ミズナ』と言う名前を出してもロウドは変な顔も困った顔もしない。
「ミズナさんのところですね?お元気になられたのでダレン様の方から遊びに行くんですね?」
そうか、この反応が普通なのか。
やっとミズナがいるんだと、俺がミズナのことを口に出しても、変な顔をされず、当たり前の返事が返ってきた。
「うん、急いで用意をするからよろしく」
俺はやっとミズナに会えると喜んでいた。
ミズナはなんで突然いなくなったのか、なんで田舎のみんなはミズナのことを知らないなんて言うのか、やっと理由がわかる。
急いで着替えをして馬車に乗り込んだ。
ミズナの家までは我が家からは馬車で20分くらいの距離だった。
歩けば40分くらいはかかる。
ミズナはいつも馬車で来てくれていたんだ。
この道を通っていたのかな、こんな景色を見ていたのかな。
ミズナがどんな景色を見ていたのか、俺も同じ景色を見れることが楽しかった。
ベッドの中で過ごした日々、外の景色にとても憧れていた。
馬車を降りた。
ミズナの家はうちとは違い、建物がいくつか敷地内にあった。
敷地内には従業員やその家族も住んでいるらしくうちと違って賑やかな感じがする。
ふと敷地の奥に目を向けると俺と同じくらいの子供達が集まって楽しそうに遊んでいた。
そしてそこにはミズナがいた。
「ミズナ!!」
俺は走ってその集まっている輪の中に行き、大きな声でミズナを呼んだ。
「ミズナ!」
みんなが一斉に俺を見た。
「ミズナ、あの子誰?」
「えっ、誰?」
ミズナに他の子達が俺のことを訊いていた。
ミズナは一瞬笑顔を俺に向けた………
なのに……
「あなたはだれ?」
ミズナは俺のことなど忘れたかのようにキョトンとして訊いた。
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