チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道

文字の大きさ
15 / 25

第15話

しおりを挟む
エリスと会って以来、俺はギルドの依頼を終えると、酒場の裏手に立ち寄るのが日課になっていた。そこで俺は彼女の歌声に耳を傾ける。彼女は少しずつ、素顔をさらけ出すようになっていた。

「ケンタさん、今日も来てくれたんですね!」

エリスは俺の姿を見つけると、嬉しそうに駆け寄ってくる。その笑顔は、舞台の上での華やかさとはまた違う、ひまわりのような明るさだった。

「ああ、お前の歌が聞きたくてな」

俺がそう言うと、エリスは頬を少し赤らめた。

「もう!ケンタさんたら、恥ずかしいこと言わないでくださいよ……でも、嬉しいな」

彼女はそう言って、俺の腕にそっと触れてきた。俺も、エリスの純粋な歌声と、俺に向けられるまっすぐな好意に、強く惹かれ始めていた。



ある日の夜、酒場が閉店時間を迎えた後、エリスが俺に声をかけてきた。

「ねぇ、ケンタさん。今夜、私の歌を、あなただけに聴かせてもいいですか?」

エリスは少し緊張した面持ちで、でも、どこか期待に満ちた瞳で俺を見つめた。

「え、俺だけに?」

俺が聞き返すと、エリスはこくんと頷いた。

「はい。誰にも邪魔されずに、あなただけのために歌いたいんです。私の本当の歌を、あなたに届けたい」

その言葉に、俺は胸が高鳴った。俺は迷うことなく、エリスの誘いを受け入れた。

酒場の中は、昼間とは打って変わって静まり返っていた。舞台の上のスポットライトが、二人だけを優しく照らしている。エリスは舞台の中央に立ち、俺はそのすぐ目の前に座った。

「じゃあ……歌いますね」

エリスは深呼吸を一つすると、ゆっくりと目を閉じた。そして、静かに歌い始めた。その歌声は、普段酒場で聞くものよりも、ずっと繊細で、そして力強かった。俺だけのために歌われたその歌は、エリスの心の奥底にある感情が、そのまま音となって俺の心に流れ込んでくるようだった。

彼女の歌声は、甘く、切なく、そして情熱的だ。まるで、俺の心に直接語りかけているような、そんな不思議な感覚に陥る。エリスは歌いながら、俺の目をじっと見つめている。その瞳には、深い愛情と、俺を信頼しきっているという確かな感情が宿っていた。

歌が終わると、エリスはゆっくりと目を開け、俺に微笑みかけた。その顔は、汗と涙で少し濡れていたが、今まで見た中で一番輝いて見えた。

「ケンタさん……私の歌、届きましたか……?」

エリスは震える声で尋ねた。

「ああ、届いたよ。最高だった。お前の歌、俺の心に響いた」

俺がそう言うと、エリスは安堵したように、そして嬉しそうに、俺の胸に飛び込んできた。

「よかった……!本当に、よかった……!」

エリスの温かい体が、俺の胸に抱きしめられる。俺は彼女の背中に腕を回し、優しく抱きしめ返した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...