69 / 237
第2章 宿敵の家の当主を妻に貰ってから
第69話 彼女をここには置いておけない
しおりを挟む
「父上、ノヴァです。失礼します」
執務室の扉を乱暴にノックして、部屋の扉を開ける。返事の言葉を聞いている暇なんてなかった。
中に入れば父上は執務机のところにいて、ゆっくりと俺の方を見る。
「父……上?」
疲れ切った表情に、少しやせたように見える顔。俺が小さい頃に恐れていた厳格な父上の姿は、そこには欠片も無くなっていた。
「あぁ、ノヴァか……アークゲートの当主様が来ていることは感じていたのだが、顔を出せなくてすまない。最近、少し体調が悪くてな」
そう言って笑う父上には、どこか力を感じられなかった。
今の父上の様子には少し驚いたけど、それは一旦置いて一歩前に出る。
「父上、今日は話があってきました。この屋敷で雇っているソニアという名前のメイドを、俺の屋敷に連れていきたいんです」
「…………」
音を立てて、父上が握っていたペンが机に落ちた。さっきまでは疲れた顔をしていた彼は、今は目を大きく見開いて俺を見ている。
「……な、なぜ?」
「父上?」
「なぜ……彼女を?」
様子がおかしいけど、理由を説明することにした。
「……理由は、この屋敷はソニアちゃんを苦しめるからです。多数のメイドからは虐められ、仕事を押し付けられ、ローエンさんの助けがあっても改善がしないくらいまで追いつめられていました。今、彼女は倒れて俺の部屋で休んでいます。
正直、こんな劣悪な環境にソニアちゃんを置いておくことは出来ない」
「待て……待ってくれ……ローエン……ローエンどうなっている?」
俺の説明に対して、父上は縋るような視線をローエンさんに送った。ローエンさんは頭を深く下げて、返事をする。
「申し訳ありません旦那様。ゼロード様に口止めされ、言えませんでした」
「ゼロード……に?」
「彼はメイド達にソニア達を虐めさせただけではなく、私に旦那様や奥様への報告を禁じました。もしも破れば、当主になった暁には私とソニアを苦しめるという強迫付きで」
「ゼロードが……馬鹿な……なぜ……なぜあの子なのだ……馬鹿者……あれほど……あれほど……」
頭を抱える父上は、うわごとのように何かを呟いている。
「ローエン……なぜ報告してくれなかった? もし報告してくれたらこんなことになる前に私が――」
恨めしそうにローエンさんを見る父上は、けど途中で言葉を切った。何かに気づいたように目を見開いて、息を吐く。背もたれに体を預ける様子は、観念したようにも思えた。
「……いや、お前がそんな状態になっていることに今更気づくような私に、話せるはずもないか。もしかしたら、もっと前に私はお前からの信頼を失っていたのかもしれないな。本当に、馬鹿者だったか」
「……旦那……様」
失意の中での「馬鹿者」という呟きは、ゼロードの兄上ではなく父上自身に言っているように思えた。
シアが一歩前に出る。
「トラヴィス義父様、メイドであるソニアの環境改善が出来なかった以上、改善が出来る者に任せるのが道理です。さらにあなたはゼロード・フォルスの暴走を止めることはおろか、認知することすらできなかった。ソニアをノヴァさんの屋敷に移すことの正当な理由だと私は考えます。同意していただけますね?」
「……あなたほどの人ならば、こんなことにはならなかったのでしょうな」
「実際にこういった状況になっていないので分かりませんが、そもそもこういった状況を引き起こさせないために行動したはずです」
「……そう……ですか……」
大きく息を吐いた父上は、ゆっくりと、けどはっきりと頷いた。
「……ああ……わかった」
「……感謝します、父上」
頭を下げて、部屋を出るために踵を返す。その時に見た父上の表情は相変わらず疲れ切っていたけど、全てが終わったかのような、そんな表情をしていた。
×××
フォルス家の屋敷の俺の部屋へと戻ってくれば、ターニャ達による措置はもう終わっていて、彼女達はソニアの周りに集まっていた。部屋の脇には纏められた荷物もあって、きっとターニャ達がソニアの荷物を纏めておいてくれたんだろう。
「旦那様、どうなりましたか?」
「父上に話して、ソニアちゃんを俺の屋敷に連れていくことにしたよ。彼女は俺の屋敷で雇う。皆は彼女をフォローしてあげて欲しい」
「もちろんです。あ、ソニアちゃんの荷物はそちらに纏めてあります」
「ありがとう」
「ノヴァさん、いつまでもここにいる必要もありませんし、ノヴァさんの屋敷に向かいましょう。ソニアちゃんを寝かせるならそっちでいい筈です」
「そうだね」
シアの言葉に頷くと、彼女はすぐにゲートの魔法の準備に取り掛かってくれる。俺はベッドに近づいて、ソニアちゃんの軽い体を持ち上げた。
開いたゲートへと近づく途中で、ローエンさんが寄ってくる。
「ノヴァ様……今回は本当にありがとうございました。ソニアのこと、よろしくお願いします」
「……ローエンさん」
深く頭を下げるローエンさんの名前を呼んだ時、腕の中でソニアちゃんが身じろいだ。
「……んっ」
「ソニアちゃん!?」
「ソニア!?」
俺とローエンさんが呼びかけると、ソニアちゃんはゆっくりと目を開けた。俺とローエンさんの顔を見るけど、まだ意識がぼんやりしているようだ。
「ノヴァ様と……ローエン……さん?」
「ソニアちゃん、もう大丈夫。こんな場所にいなくていいからね。これからは俺の屋敷で楽しく過ごしてほしい」
「そうですソニア……ノヴァ様の屋敷なら大丈夫です……もう、大丈夫……」
「…………」
俺とローエンさんの言っていることが分かったのか、少しだけ安心した笑みを浮かべるソニアちゃん。彼女は頭を動かしてローエンさんを見た。
「ローエンさん……」
「ソニア……本当にすまない……私がもっと早くノヴァ様に連絡をしていればこんなことには……本当に、すまなかった!」
「大丈夫……です」
頭を深く下げるローエンさんにソニアちゃんは返事をする。
ゆっくりと頭をあげた彼にソニアちゃんは微笑みかけた。
「ローエンさんは私を手伝ってくれましたし、私を守ろうとしてくれたのも知っています。だから大丈夫です……ありがとうございます、ローエンさん」
「……ソニア」
ローエンさんは今回、間違えたかもしれない。けど彼が助けたいと思った気持ちは助けたかったソニアちゃんには、十分すぎる程届いていたみたいだ。
「……ノヴァ様……ソニアを、よろしくお願いします」
「ああ、分かった」
もう一度念押しされてはっきりと頷く。ソニアちゃんを抱えて、俺は黄金のゲートを潜り抜けた。
ゲートを潜り抜ければそこは屋敷の中で、すぐにターニャに案内されて空いている部屋へ行く。誰も使っていない部屋のベッドにソニアちゃんを横にさせると、彼女はお礼を言うよりも早く眠りについてしまった。
きっとローエンさんに感謝の言葉を伝えたいから、気合で起きたんだろう。小さいけど凄い子だなって、そう思った。
「旦那様、ソニアちゃんは私が見ていますので」
「いや、今日だけは俺も見ているよ。ちょっと苦しそうだし」
ベッドに眠るソニアちゃんは安らかな表情をしているけど、さっきまで倒れるくらいの状態だったんだ。いつ苦しんでもおかしくない。せめて今日くらいは一緒にいてあげたかった。
肩に感触を感じて顔だけを振り返ると、シアが心配そうな目で俺を見ていた。
「ノヴァさん……あまり無理しないでくださいね」
「ああ、ありがとう……大丈夫だよ」
「……ちょっと色々片付けたり、準備してきますね」
「うん」
そう言って、シアは部屋から出て行った。あの様子を見るに、彼女も俺に付き合ってくれるってことだろう。
優しい彼女に感謝して、ソニアちゃんの手を強く握った。
執務室の扉を乱暴にノックして、部屋の扉を開ける。返事の言葉を聞いている暇なんてなかった。
中に入れば父上は執務机のところにいて、ゆっくりと俺の方を見る。
「父……上?」
疲れ切った表情に、少しやせたように見える顔。俺が小さい頃に恐れていた厳格な父上の姿は、そこには欠片も無くなっていた。
「あぁ、ノヴァか……アークゲートの当主様が来ていることは感じていたのだが、顔を出せなくてすまない。最近、少し体調が悪くてな」
そう言って笑う父上には、どこか力を感じられなかった。
今の父上の様子には少し驚いたけど、それは一旦置いて一歩前に出る。
「父上、今日は話があってきました。この屋敷で雇っているソニアという名前のメイドを、俺の屋敷に連れていきたいんです」
「…………」
音を立てて、父上が握っていたペンが机に落ちた。さっきまでは疲れた顔をしていた彼は、今は目を大きく見開いて俺を見ている。
「……な、なぜ?」
「父上?」
「なぜ……彼女を?」
様子がおかしいけど、理由を説明することにした。
「……理由は、この屋敷はソニアちゃんを苦しめるからです。多数のメイドからは虐められ、仕事を押し付けられ、ローエンさんの助けがあっても改善がしないくらいまで追いつめられていました。今、彼女は倒れて俺の部屋で休んでいます。
正直、こんな劣悪な環境にソニアちゃんを置いておくことは出来ない」
「待て……待ってくれ……ローエン……ローエンどうなっている?」
俺の説明に対して、父上は縋るような視線をローエンさんに送った。ローエンさんは頭を深く下げて、返事をする。
「申し訳ありません旦那様。ゼロード様に口止めされ、言えませんでした」
「ゼロード……に?」
「彼はメイド達にソニア達を虐めさせただけではなく、私に旦那様や奥様への報告を禁じました。もしも破れば、当主になった暁には私とソニアを苦しめるという強迫付きで」
「ゼロードが……馬鹿な……なぜ……なぜあの子なのだ……馬鹿者……あれほど……あれほど……」
頭を抱える父上は、うわごとのように何かを呟いている。
「ローエン……なぜ報告してくれなかった? もし報告してくれたらこんなことになる前に私が――」
恨めしそうにローエンさんを見る父上は、けど途中で言葉を切った。何かに気づいたように目を見開いて、息を吐く。背もたれに体を預ける様子は、観念したようにも思えた。
「……いや、お前がそんな状態になっていることに今更気づくような私に、話せるはずもないか。もしかしたら、もっと前に私はお前からの信頼を失っていたのかもしれないな。本当に、馬鹿者だったか」
「……旦那……様」
失意の中での「馬鹿者」という呟きは、ゼロードの兄上ではなく父上自身に言っているように思えた。
シアが一歩前に出る。
「トラヴィス義父様、メイドであるソニアの環境改善が出来なかった以上、改善が出来る者に任せるのが道理です。さらにあなたはゼロード・フォルスの暴走を止めることはおろか、認知することすらできなかった。ソニアをノヴァさんの屋敷に移すことの正当な理由だと私は考えます。同意していただけますね?」
「……あなたほどの人ならば、こんなことにはならなかったのでしょうな」
「実際にこういった状況になっていないので分かりませんが、そもそもこういった状況を引き起こさせないために行動したはずです」
「……そう……ですか……」
大きく息を吐いた父上は、ゆっくりと、けどはっきりと頷いた。
「……ああ……わかった」
「……感謝します、父上」
頭を下げて、部屋を出るために踵を返す。その時に見た父上の表情は相変わらず疲れ切っていたけど、全てが終わったかのような、そんな表情をしていた。
×××
フォルス家の屋敷の俺の部屋へと戻ってくれば、ターニャ達による措置はもう終わっていて、彼女達はソニアの周りに集まっていた。部屋の脇には纏められた荷物もあって、きっとターニャ達がソニアの荷物を纏めておいてくれたんだろう。
「旦那様、どうなりましたか?」
「父上に話して、ソニアちゃんを俺の屋敷に連れていくことにしたよ。彼女は俺の屋敷で雇う。皆は彼女をフォローしてあげて欲しい」
「もちろんです。あ、ソニアちゃんの荷物はそちらに纏めてあります」
「ありがとう」
「ノヴァさん、いつまでもここにいる必要もありませんし、ノヴァさんの屋敷に向かいましょう。ソニアちゃんを寝かせるならそっちでいい筈です」
「そうだね」
シアの言葉に頷くと、彼女はすぐにゲートの魔法の準備に取り掛かってくれる。俺はベッドに近づいて、ソニアちゃんの軽い体を持ち上げた。
開いたゲートへと近づく途中で、ローエンさんが寄ってくる。
「ノヴァ様……今回は本当にありがとうございました。ソニアのこと、よろしくお願いします」
「……ローエンさん」
深く頭を下げるローエンさんの名前を呼んだ時、腕の中でソニアちゃんが身じろいだ。
「……んっ」
「ソニアちゃん!?」
「ソニア!?」
俺とローエンさんが呼びかけると、ソニアちゃんはゆっくりと目を開けた。俺とローエンさんの顔を見るけど、まだ意識がぼんやりしているようだ。
「ノヴァ様と……ローエン……さん?」
「ソニアちゃん、もう大丈夫。こんな場所にいなくていいからね。これからは俺の屋敷で楽しく過ごしてほしい」
「そうですソニア……ノヴァ様の屋敷なら大丈夫です……もう、大丈夫……」
「…………」
俺とローエンさんの言っていることが分かったのか、少しだけ安心した笑みを浮かべるソニアちゃん。彼女は頭を動かしてローエンさんを見た。
「ローエンさん……」
「ソニア……本当にすまない……私がもっと早くノヴァ様に連絡をしていればこんなことには……本当に、すまなかった!」
「大丈夫……です」
頭を深く下げるローエンさんにソニアちゃんは返事をする。
ゆっくりと頭をあげた彼にソニアちゃんは微笑みかけた。
「ローエンさんは私を手伝ってくれましたし、私を守ろうとしてくれたのも知っています。だから大丈夫です……ありがとうございます、ローエンさん」
「……ソニア」
ローエンさんは今回、間違えたかもしれない。けど彼が助けたいと思った気持ちは助けたかったソニアちゃんには、十分すぎる程届いていたみたいだ。
「……ノヴァ様……ソニアを、よろしくお願いします」
「ああ、分かった」
もう一度念押しされてはっきりと頷く。ソニアちゃんを抱えて、俺は黄金のゲートを潜り抜けた。
ゲートを潜り抜ければそこは屋敷の中で、すぐにターニャに案内されて空いている部屋へ行く。誰も使っていない部屋のベッドにソニアちゃんを横にさせると、彼女はお礼を言うよりも早く眠りについてしまった。
きっとローエンさんに感謝の言葉を伝えたいから、気合で起きたんだろう。小さいけど凄い子だなって、そう思った。
「旦那様、ソニアちゃんは私が見ていますので」
「いや、今日だけは俺も見ているよ。ちょっと苦しそうだし」
ベッドに眠るソニアちゃんは安らかな表情をしているけど、さっきまで倒れるくらいの状態だったんだ。いつ苦しんでもおかしくない。せめて今日くらいは一緒にいてあげたかった。
肩に感触を感じて顔だけを振り返ると、シアが心配そうな目で俺を見ていた。
「ノヴァさん……あまり無理しないでくださいね」
「ああ、ありがとう……大丈夫だよ」
「……ちょっと色々片付けたり、準備してきますね」
「うん」
そう言って、シアは部屋から出て行った。あの様子を見るに、彼女も俺に付き合ってくれるってことだろう。
優しい彼女に感謝して、ソニアちゃんの手を強く握った。
132
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる