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第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第147話 ローズは苛立ちを隠せない
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苛々した気持ちを抑えきれずに自分の屋敷へと帰ってきた私は、真っ先に夫のいる執務室へ向かった。歩く脚にも、握る拳にも力が入っているのが自分でも分かる。
この気持ちを誰かにぶちまけたくて仕方がなかった。
「あなた!? 入るわよ!」
大きな声で扉越しに叫んで扉を開ける。執務室の中では夫がいつもの無表情で仕事をしていた。
私の夫、カイラス・フォルスは世間では優良物件と言われる人物だ。南側の大貴族にして剣の名門、フォルス家の次男。加えて長男だった男のように性格に致命的な欠陥があるわけじゃない。あの長男よりは遥かにマシだけど、私は夫の事がそこまで好きじゃなかった。
「……どうした?」
「どうしたじゃないわよ! あの女……レティシアが交流会に参加するのは言ったでしょ!?あいつのせいでもうめちゃくちゃよ!」
妻である私の魂の叫びにも反応せず、夫の目は机に向かったままだ。昔からそう。夫は淡白で冷淡で、会話をしようとしても反応が悪い。
正直、フォルス家出身じゃなければ、こっちから願い下げっていう感じだ。
今回だってわざわざ興味のありそうなあの女の話を持ってきてやっているのに、こっちを見ようともしない。
「北側のドレスで来たのは良いけど、勝手に照明を弄ったり、魔法で夫人たちの気を引いたり……本当に嫌らしいわ!」
「まあ、レティシア・アークゲートならそのくらいは余裕だろうな」
「……あんたねぇ。弟の妻に自分の妻が恥をかかされているのよ!? 何とも思わないわけ!?」
「…………」
私の言葉にようやく夫は顔を上げて、私を見た。少しすまなそうな雰囲気を出しているのが、余計に癪に障った。
大きくため息を吐いて、執務室に備えられたソファーに腰を下ろす。
「気づいたら勝手に次期当主の座から降りているし、当主の座は弟に取られているし、悔しくないの?」
「悔しくないかと言われれば多少そういった気持ちはある。しかし、今のお前が抱いている気持ちと同じだ」
「……どういうことよ?」
言っている意味が分からなくて、夫を睨みつける。すると夫は少しだけ逡巡した。
「いや……」
「言って! 私昔からそういうの気になるって言っているでしょ!?」
こういうあいまいな態度が私は嫌いだった。フォルス家の長男は性格的には最悪だけど、夫も夫で優柔不断で、面白みがない。それが長い付き合いの私の感想だ。
以前は長男よりもあんたの方が当主に相応しいっておだてようとしたけど、結局その気にはならなくて諦めたこともあるくらいだ。本当、もう少し野心とか、そういうの無いんだろうか。
そう思った相手である夫は、私の方を一瞥した後に口を開いた。
「お前が今、交流会でレティシア様以上に目立てないと思っているように、私もレティシア様の援護を受けたノヴァに勝つことは出来ないと思っている……ということだ」
「……はぁ!?」
こ、こいつっ……あろうことか自分だけじゃなくて私の事まで……。
思わず立ち上がり、拳を強く握りしめる。怒りで頭が沸騰しそうだった。
「わ、私はそのうちあの女以上に目立つわ。目立てるもの! 今まで交流会で一番目立っていたのは私だから造作もないことだわ!」
「……そうか。何か手を貸せることはあるか?」
「…………」
夫の言葉に、私は考える。夫に助けてもらうと言っても、ドレスや化粧品類のような美しく着飾る部類については既に十分すぎるほど助けてもらってる。というか、それらを総動員しても並べないあの女がおかしいだけだ。
だからそうなるとそれ以外……つまりあの女がやっていたみたいに、魔法?
「な、なら魔法を習得したいわ! 家庭教師の一人くらい用意できるでしょ!?」
「……一つ言っておくが、レティシア様はこの国一番の魔法使いだ。今からどれだけ努力したとしても、お前が彼女に並ぶことはないぞ?」
「うっ……や、やってみなくちゃ分からないでしょ!」
「それで並んでいれば、我が国は化け物だらけなのだがな……」
「う、うるさいうるさい! 別にいいでしょ!?」
「…………」
私をじっと見ていた夫が口を閉じる。それを見て、少しだけ不安に思った。内心では散々貶している夫だけど、屋敷の全権は彼が握っている。彼が拒絶すれば、私は何もできない。けど私には大丈夫だと思っている自分が居た。
そしてしばらくして夫はため息を吐きながら、口を開いた。
「まあ、新しいことを学ぶことは良いことだ。いいだろう、お前のために家庭教師を雇おう」
「本当!? ありがとう!」
昔からそう。夫は私に関心があまりないけれど、その代わり私の願いは極力叶えてくれた。不満は多いけど、この点に関しては喜ばしい点だ。
「ああ、それに魔法を知ることでレティシア様と仲良くなれるかもしれない。あの方と友好的な関係を結んでおくのは、今後のために必要なことだからな。おそらく私は無理だが、お前なら――」
「ちょっと!? 私はあの女と仲良くなんてしないわよ!? そもそも――」
急に何を言い出すのかと思って叫ぶ。あんないけ好かない女と仲良くするだなんて、考えるだけで寒気が走る。話が分かるリーゼロッテ義母様やセシリアなら別に良いけど、あの女だけは絶対に仲良く出来ないと確信していた。
だから絶対に仲良くしないと告げ、色々と文句を言おうとしたとき。
「…………」
「っ」
夫の冷たい視線に、私は声を止めざるを得なかった。
「な、なに……なによ?」
付き合い始めてから今まで、夫がこんな冷たい怒りの視線を私に向けたことはなかった。それに戸惑い、恐る恐る尋ねると夫はため息を吐いて目を伏せた。
「……なら別に無理に仲良くしろとは言わない。だがレティシア様の機嫌を損ねるようなことはするな。特にノヴァを害するようなことは絶対にだ。ゼロードの兄上の二の舞になるぞ」
「……そ、それは」
「お前のせいでこの屋敷ごと滅ぼすつもりか? そこだけはよく考えておいてくれ。家庭教師についてはこっちで探しておく。今日は疲れただろう。もう部屋に帰って寝るんだ」
「…………」
そう言った夫は話は終わったとばかりに机に向かう。
その姿を見て、私はかっとなった。
「ふんっ、もう寝るわよ! おやすみなさい!」
恨み言の一つでも言ってやりたかったけど、なんて言えばいいのか出てこなくて、私は叫ぶだけ叫んで執務室を後にした。
ずっと夫婦別々となっている私の寝室に向かいながら、私は胸を押さえる。さっきまでの会話を思い出して、怒りではらわたが煮えくり返りそうだった。
意気地なしなくせに……自分だって何もできなかったくせに……知ってるような顔して。
本当にムカつく。あんな風に私に冷たい視線を向けるなんて。
「っ!」
一瞬立ち止まって地団太を踏んだけど、それをしても怒りは全く収まらなかった。
怒りでドキドキと早鐘のように鳴る心臓の音を聞きながら、私は自分の部屋へと戻っていった。
この気持ちを誰かにぶちまけたくて仕方がなかった。
「あなた!? 入るわよ!」
大きな声で扉越しに叫んで扉を開ける。執務室の中では夫がいつもの無表情で仕事をしていた。
私の夫、カイラス・フォルスは世間では優良物件と言われる人物だ。南側の大貴族にして剣の名門、フォルス家の次男。加えて長男だった男のように性格に致命的な欠陥があるわけじゃない。あの長男よりは遥かにマシだけど、私は夫の事がそこまで好きじゃなかった。
「……どうした?」
「どうしたじゃないわよ! あの女……レティシアが交流会に参加するのは言ったでしょ!?あいつのせいでもうめちゃくちゃよ!」
妻である私の魂の叫びにも反応せず、夫の目は机に向かったままだ。昔からそう。夫は淡白で冷淡で、会話をしようとしても反応が悪い。
正直、フォルス家出身じゃなければ、こっちから願い下げっていう感じだ。
今回だってわざわざ興味のありそうなあの女の話を持ってきてやっているのに、こっちを見ようともしない。
「北側のドレスで来たのは良いけど、勝手に照明を弄ったり、魔法で夫人たちの気を引いたり……本当に嫌らしいわ!」
「まあ、レティシア・アークゲートならそのくらいは余裕だろうな」
「……あんたねぇ。弟の妻に自分の妻が恥をかかされているのよ!? 何とも思わないわけ!?」
「…………」
私の言葉にようやく夫は顔を上げて、私を見た。少しすまなそうな雰囲気を出しているのが、余計に癪に障った。
大きくため息を吐いて、執務室に備えられたソファーに腰を下ろす。
「気づいたら勝手に次期当主の座から降りているし、当主の座は弟に取られているし、悔しくないの?」
「悔しくないかと言われれば多少そういった気持ちはある。しかし、今のお前が抱いている気持ちと同じだ」
「……どういうことよ?」
言っている意味が分からなくて、夫を睨みつける。すると夫は少しだけ逡巡した。
「いや……」
「言って! 私昔からそういうの気になるって言っているでしょ!?」
こういうあいまいな態度が私は嫌いだった。フォルス家の長男は性格的には最悪だけど、夫も夫で優柔不断で、面白みがない。それが長い付き合いの私の感想だ。
以前は長男よりもあんたの方が当主に相応しいっておだてようとしたけど、結局その気にはならなくて諦めたこともあるくらいだ。本当、もう少し野心とか、そういうの無いんだろうか。
そう思った相手である夫は、私の方を一瞥した後に口を開いた。
「お前が今、交流会でレティシア様以上に目立てないと思っているように、私もレティシア様の援護を受けたノヴァに勝つことは出来ないと思っている……ということだ」
「……はぁ!?」
こ、こいつっ……あろうことか自分だけじゃなくて私の事まで……。
思わず立ち上がり、拳を強く握りしめる。怒りで頭が沸騰しそうだった。
「わ、私はそのうちあの女以上に目立つわ。目立てるもの! 今まで交流会で一番目立っていたのは私だから造作もないことだわ!」
「……そうか。何か手を貸せることはあるか?」
「…………」
夫の言葉に、私は考える。夫に助けてもらうと言っても、ドレスや化粧品類のような美しく着飾る部類については既に十分すぎるほど助けてもらってる。というか、それらを総動員しても並べないあの女がおかしいだけだ。
だからそうなるとそれ以外……つまりあの女がやっていたみたいに、魔法?
「な、なら魔法を習得したいわ! 家庭教師の一人くらい用意できるでしょ!?」
「……一つ言っておくが、レティシア様はこの国一番の魔法使いだ。今からどれだけ努力したとしても、お前が彼女に並ぶことはないぞ?」
「うっ……や、やってみなくちゃ分からないでしょ!」
「それで並んでいれば、我が国は化け物だらけなのだがな……」
「う、うるさいうるさい! 別にいいでしょ!?」
「…………」
私をじっと見ていた夫が口を閉じる。それを見て、少しだけ不安に思った。内心では散々貶している夫だけど、屋敷の全権は彼が握っている。彼が拒絶すれば、私は何もできない。けど私には大丈夫だと思っている自分が居た。
そしてしばらくして夫はため息を吐きながら、口を開いた。
「まあ、新しいことを学ぶことは良いことだ。いいだろう、お前のために家庭教師を雇おう」
「本当!? ありがとう!」
昔からそう。夫は私に関心があまりないけれど、その代わり私の願いは極力叶えてくれた。不満は多いけど、この点に関しては喜ばしい点だ。
「ああ、それに魔法を知ることでレティシア様と仲良くなれるかもしれない。あの方と友好的な関係を結んでおくのは、今後のために必要なことだからな。おそらく私は無理だが、お前なら――」
「ちょっと!? 私はあの女と仲良くなんてしないわよ!? そもそも――」
急に何を言い出すのかと思って叫ぶ。あんないけ好かない女と仲良くするだなんて、考えるだけで寒気が走る。話が分かるリーゼロッテ義母様やセシリアなら別に良いけど、あの女だけは絶対に仲良く出来ないと確信していた。
だから絶対に仲良くしないと告げ、色々と文句を言おうとしたとき。
「…………」
「っ」
夫の冷たい視線に、私は声を止めざるを得なかった。
「な、なに……なによ?」
付き合い始めてから今まで、夫がこんな冷たい怒りの視線を私に向けたことはなかった。それに戸惑い、恐る恐る尋ねると夫はため息を吐いて目を伏せた。
「……なら別に無理に仲良くしろとは言わない。だがレティシア様の機嫌を損ねるようなことはするな。特にノヴァを害するようなことは絶対にだ。ゼロードの兄上の二の舞になるぞ」
「……そ、それは」
「お前のせいでこの屋敷ごと滅ぼすつもりか? そこだけはよく考えておいてくれ。家庭教師についてはこっちで探しておく。今日は疲れただろう。もう部屋に帰って寝るんだ」
「…………」
そう言った夫は話は終わったとばかりに机に向かう。
その姿を見て、私はかっとなった。
「ふんっ、もう寝るわよ! おやすみなさい!」
恨み言の一つでも言ってやりたかったけど、なんて言えばいいのか出てこなくて、私は叫ぶだけ叫んで執務室を後にした。
ずっと夫婦別々となっている私の寝室に向かいながら、私は胸を押さえる。さっきまでの会話を思い出して、怒りではらわたが煮えくり返りそうだった。
意気地なしなくせに……自分だって何もできなかったくせに……知ってるような顔して。
本当にムカつく。あんな風に私に冷たい視線を向けるなんて。
「っ!」
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怒りでドキドキと早鐘のように鳴る心臓の音を聞きながら、私は自分の部屋へと戻っていった。
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