171 / 237
第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第171話 国王陛下との食事会
しおりを挟む
「今日はよく来てくれた。最近はどうだ? ノヴァ?」
「本日はご招待いただき、ありがとうございます。特に大きな問題もなく、順調です」
王城の中にある広い一室。そこに置かれた長いテーブルにて席に着き、出された食事を頂く。この国一の料理人が手掛けてくれただけあって、どの料理も絶品と言える美味しさだった。
俺の右手側には国王陛下が、そして正面にはレイさんとベルさんが並んで座っている。俺達の他には席についている人は居ないけど、使用人や警備の兵士の姿はちらほらと見えている。
「レイモンド殿下とマリアベル皇女殿下も仲睦まじいようで、とても嬉しく思います」
「あら、私はもう皇女ではありませんよ、ノヴァ殿」
「これは失礼……」
すぐにベルさんに指摘されて訂正する。ほんの一瞬だけ目が合って細められた。彼女とは以前から話をする仲だったけれど、今は国王陛下の御前。お互いに礼儀を意識した立ち回りをしている。これが裏で秘密裏に会うような食事会なら、砕けた話し方をしているだろう。
そしてそれは、この人も同じこと。
「ノヴァ殿には結婚式典の時にとても世話になったからな。ベルと仲睦まじいと言われるのは嬉しいものだ」
レイさんはワインを一口呷り、口元を緩ませながらそう言葉を発する。二人揃って頑張って固い話し方をしている俺を微笑ましく見ているような状況に、少しだけ背中がむず痒くなる。
いや、こういった場でしか畏まる機会が無いんだから仕方ないじゃないか。……大貴族で身分的に上の人がほとんどいないっていうのも考え物だな、なんて思ったりした。
「北のコールレイク帝国との関係も良好だ。重ねて、私達の結婚式典を警備してくれたノヴァ殿とレティシア殿には礼を言わなくてはな」
「いえ、その件に関しては当然の事をしたまでですので」
貴族として、というのもあるが、レイさんとベルさんはそれなりに親しい仲だ。仮に二人が王子、皇女という身分でなくても警備は請け負っただろう。まあ、仮に二人の身分が違うなら式典が開かれていない、という話はあるのだけど。
「……私がこの部屋に貴族を招いて食事をすることはそこまで珍しい事ではない。ノヴァ、お前以外にも呼んだ貴族も多い。だがフォルス家とアークゲート家、この二つの貴族家だけに許していることがある。何か分かるか?」
急にオズワルド陛下に尋ねられて、少しだけ困惑する。けれどこの場で当てはまりそうな答えは一つしかない。隣の席に立てかけていた鞘に収まった剣を一瞥して、答えた。
「武器の持ち込み……でしょうか?」
「その通りだ。ほとんどの貴族からは武器を預かるが、ノヴァとレティシアは別だ。……まあ、レティシアは武器など持ってはいないのだがな」
シアは武器を所持していない。聞いた話によると、剣も杖も扱ったことがほとんどないそうだ。通常、魔法使いは杖を装備するのが普通。アークゲート家に関しても、システィさんは短剣、ティアラやエリザベート、メリッサは長剣を扱っていたらしい。
ただ補佐が主な役割のユティさん、天才的な実力を持つオーロラちゃん、そして歴代最強のシアはそういった得物を所持していない。
ついこの前シアの母たちの事を聞いてそれぞれが扱う武器の話になったけど、今のシア達が珍しいだけで歴代では武器を持っていることがほとんどだったとか。
シア達を見ているからアークゲート家は武器を持たない一族かと思っていたけど、どうやら全然違ったようで、そうなんだー、と思った記憶がある。
「これは以前からの決まりでもあるが、私からすれば両家をどれだけ重視しているかの証明でもある」
「ありがたきお言葉……そのご期待にお応えできるように、これからも励んでまいります」
オズワルド国王陛下の言葉は嬉しいものだ。この国の頂に立つ人が、アークゲート家とフォルス家を大事に思ってくれている。力を持ちすぎるという事で嫌われたり、距離を置かれるよりは遥かに良い事だろう。
視線を向けてみるとレイさんも首を縦にして頷いているし、ベルさんもニッコリと微笑んでいる。いつかは王座はオズワルド陛下からレイさんに移るだろうけど、この様子ならそうなっても問題はないだろうと未来を信じられる。
「……なあノヴァ」
「はい」
不意にオズワルド陛下は俺の方を見て声をかけてきた。その瞳はテーブル越しに俺の剣を見ているように思えた。
「良ければなのだが、お前の剣を見せてはくれないか?」
「剣を……ですか?」
突然の申し出に困惑するも、オズワルド陛下は笑顔を浮かべて言葉を続ける。
「ああ、実はこう見えても剣の心得が少しはあってな。剣の名家フォルス家。その長たるお前が持つ剣がどれだけ素晴らしいのか、興味があるんだ」
「父上に剣の嗜みがあったのですか?」
どうやらレイさんも初耳のようで、驚いた様子でオズワルド陛下を見ている。
「ああ、といっても今はさっぱりだがな。……どうだろうか? ノヴァ」
「……構いません。……どうぞ」
少しだけ不思議には思ったものの、オズワルド陛下は剣が気になるから見せて欲しいと言ってきているだけだ。それだけで断る理由にはならないと思い、俺は立てかけていた剣を手に取り、それをゆっくりと陛下に渡す。
彼はそれを手に取り、ほう、と呟いた。
「鞘に収まっているときから名剣だろうとは思っていたが……これは中々のものだな」
そう呟いたオズワルド陛下は、その場で剣の柄に手をかけ、鞘から引き抜いた。部屋の明かりを受けて、刀身が怪しく輝く。
まさかこの場で剣を引き抜くとは思っていなくて、少しだけ驚いた。
「ノヴァ……この剣はフォルス家に代々受け継がれるものか?」
「いえ、その剣は妻から贈られたものです。アークゲート家の方で打たれ、妻達が魔力を込めてくれたと、そう聞いています」
正直にそう答えると、オズワルド陛下は俺の方をチラリと見る。瞳からは感情が伺い知れないけど、どこか嫌な感覚がした。
「妻……達?」
まさかそこに着目されるとは思っていなかったけれど、俺はこれに関しても正直に答える。
「妻の姉であるユースティティアと、妹であるオーロラが共同で魔力を込めてくれました」
少しだけの間、沈黙が走る。オズワルド陛下がしばらくしてから呟いた、ふむ、という言葉が、やけに大きく聞こえた気がした。
「ノヴァはレティシアのみならず、アークゲート家の他の者とも親しいようで安心した」
穏やかな笑みを浮かべるオズワルド陛下。少しだけ嫌な予感が消えるのを感じるのと同時に、ベルさんが伺うような声を上げる。
「お、お義父様……その……この場で剣を抜き放つというのは……」
突然剣を抜いたことで少し緊張しているのか、怖がるようなそぶりを見せるベルさん。これに関しては無理もない、と俺は感じた。
「父上、食事の場です。その辺で」
「ふむ……すまないな、素晴らしい剣と思い、つい抜いてしまった。マリアベルも怖がらせたな。愚かな私を許してくれ」
「い、いえ……私が少し驚いただけですので」
オズワルド陛下は剣を鞘に納めると、俺の方に返してくる。
「ありがとう、ノヴァ。とても良いものを見せてもらった」
「私も所有している剣を褒めて頂き、光栄でした」
そう言って剣を受け取り、再び立てかける。あの短い間で、しかも見ている前で何かが出来るわけもなく、特に剣に変わった様子はなかった。シア達三人の魔力に関してもいつも通り感じられるし、おかしい点は何一つない。
つまり、オズワルド陛下は本当にただ剣を見たかっただけという事になる。
けれど俺の中には、嫌な予感がかなり小さく、薄く、消えそうになりながらもまだ残っていた。
「本日はご招待いただき、ありがとうございます。特に大きな問題もなく、順調です」
王城の中にある広い一室。そこに置かれた長いテーブルにて席に着き、出された食事を頂く。この国一の料理人が手掛けてくれただけあって、どの料理も絶品と言える美味しさだった。
俺の右手側には国王陛下が、そして正面にはレイさんとベルさんが並んで座っている。俺達の他には席についている人は居ないけど、使用人や警備の兵士の姿はちらほらと見えている。
「レイモンド殿下とマリアベル皇女殿下も仲睦まじいようで、とても嬉しく思います」
「あら、私はもう皇女ではありませんよ、ノヴァ殿」
「これは失礼……」
すぐにベルさんに指摘されて訂正する。ほんの一瞬だけ目が合って細められた。彼女とは以前から話をする仲だったけれど、今は国王陛下の御前。お互いに礼儀を意識した立ち回りをしている。これが裏で秘密裏に会うような食事会なら、砕けた話し方をしているだろう。
そしてそれは、この人も同じこと。
「ノヴァ殿には結婚式典の時にとても世話になったからな。ベルと仲睦まじいと言われるのは嬉しいものだ」
レイさんはワインを一口呷り、口元を緩ませながらそう言葉を発する。二人揃って頑張って固い話し方をしている俺を微笑ましく見ているような状況に、少しだけ背中がむず痒くなる。
いや、こういった場でしか畏まる機会が無いんだから仕方ないじゃないか。……大貴族で身分的に上の人がほとんどいないっていうのも考え物だな、なんて思ったりした。
「北のコールレイク帝国との関係も良好だ。重ねて、私達の結婚式典を警備してくれたノヴァ殿とレティシア殿には礼を言わなくてはな」
「いえ、その件に関しては当然の事をしたまでですので」
貴族として、というのもあるが、レイさんとベルさんはそれなりに親しい仲だ。仮に二人が王子、皇女という身分でなくても警備は請け負っただろう。まあ、仮に二人の身分が違うなら式典が開かれていない、という話はあるのだけど。
「……私がこの部屋に貴族を招いて食事をすることはそこまで珍しい事ではない。ノヴァ、お前以外にも呼んだ貴族も多い。だがフォルス家とアークゲート家、この二つの貴族家だけに許していることがある。何か分かるか?」
急にオズワルド陛下に尋ねられて、少しだけ困惑する。けれどこの場で当てはまりそうな答えは一つしかない。隣の席に立てかけていた鞘に収まった剣を一瞥して、答えた。
「武器の持ち込み……でしょうか?」
「その通りだ。ほとんどの貴族からは武器を預かるが、ノヴァとレティシアは別だ。……まあ、レティシアは武器など持ってはいないのだがな」
シアは武器を所持していない。聞いた話によると、剣も杖も扱ったことがほとんどないそうだ。通常、魔法使いは杖を装備するのが普通。アークゲート家に関しても、システィさんは短剣、ティアラやエリザベート、メリッサは長剣を扱っていたらしい。
ただ補佐が主な役割のユティさん、天才的な実力を持つオーロラちゃん、そして歴代最強のシアはそういった得物を所持していない。
ついこの前シアの母たちの事を聞いてそれぞれが扱う武器の話になったけど、今のシア達が珍しいだけで歴代では武器を持っていることがほとんどだったとか。
シア達を見ているからアークゲート家は武器を持たない一族かと思っていたけど、どうやら全然違ったようで、そうなんだー、と思った記憶がある。
「これは以前からの決まりでもあるが、私からすれば両家をどれだけ重視しているかの証明でもある」
「ありがたきお言葉……そのご期待にお応えできるように、これからも励んでまいります」
オズワルド国王陛下の言葉は嬉しいものだ。この国の頂に立つ人が、アークゲート家とフォルス家を大事に思ってくれている。力を持ちすぎるという事で嫌われたり、距離を置かれるよりは遥かに良い事だろう。
視線を向けてみるとレイさんも首を縦にして頷いているし、ベルさんもニッコリと微笑んでいる。いつかは王座はオズワルド陛下からレイさんに移るだろうけど、この様子ならそうなっても問題はないだろうと未来を信じられる。
「……なあノヴァ」
「はい」
不意にオズワルド陛下は俺の方を見て声をかけてきた。その瞳はテーブル越しに俺の剣を見ているように思えた。
「良ければなのだが、お前の剣を見せてはくれないか?」
「剣を……ですか?」
突然の申し出に困惑するも、オズワルド陛下は笑顔を浮かべて言葉を続ける。
「ああ、実はこう見えても剣の心得が少しはあってな。剣の名家フォルス家。その長たるお前が持つ剣がどれだけ素晴らしいのか、興味があるんだ」
「父上に剣の嗜みがあったのですか?」
どうやらレイさんも初耳のようで、驚いた様子でオズワルド陛下を見ている。
「ああ、といっても今はさっぱりだがな。……どうだろうか? ノヴァ」
「……構いません。……どうぞ」
少しだけ不思議には思ったものの、オズワルド陛下は剣が気になるから見せて欲しいと言ってきているだけだ。それだけで断る理由にはならないと思い、俺は立てかけていた剣を手に取り、それをゆっくりと陛下に渡す。
彼はそれを手に取り、ほう、と呟いた。
「鞘に収まっているときから名剣だろうとは思っていたが……これは中々のものだな」
そう呟いたオズワルド陛下は、その場で剣の柄に手をかけ、鞘から引き抜いた。部屋の明かりを受けて、刀身が怪しく輝く。
まさかこの場で剣を引き抜くとは思っていなくて、少しだけ驚いた。
「ノヴァ……この剣はフォルス家に代々受け継がれるものか?」
「いえ、その剣は妻から贈られたものです。アークゲート家の方で打たれ、妻達が魔力を込めてくれたと、そう聞いています」
正直にそう答えると、オズワルド陛下は俺の方をチラリと見る。瞳からは感情が伺い知れないけど、どこか嫌な感覚がした。
「妻……達?」
まさかそこに着目されるとは思っていなかったけれど、俺はこれに関しても正直に答える。
「妻の姉であるユースティティアと、妹であるオーロラが共同で魔力を込めてくれました」
少しだけの間、沈黙が走る。オズワルド陛下がしばらくしてから呟いた、ふむ、という言葉が、やけに大きく聞こえた気がした。
「ノヴァはレティシアのみならず、アークゲート家の他の者とも親しいようで安心した」
穏やかな笑みを浮かべるオズワルド陛下。少しだけ嫌な予感が消えるのを感じるのと同時に、ベルさんが伺うような声を上げる。
「お、お義父様……その……この場で剣を抜き放つというのは……」
突然剣を抜いたことで少し緊張しているのか、怖がるようなそぶりを見せるベルさん。これに関しては無理もない、と俺は感じた。
「父上、食事の場です。その辺で」
「ふむ……すまないな、素晴らしい剣と思い、つい抜いてしまった。マリアベルも怖がらせたな。愚かな私を許してくれ」
「い、いえ……私が少し驚いただけですので」
オズワルド陛下は剣を鞘に納めると、俺の方に返してくる。
「ありがとう、ノヴァ。とても良いものを見せてもらった」
「私も所有している剣を褒めて頂き、光栄でした」
そう言って剣を受け取り、再び立てかける。あの短い間で、しかも見ている前で何かが出来るわけもなく、特に剣に変わった様子はなかった。シア達三人の魔力に関してもいつも通り感じられるし、おかしい点は何一つない。
つまり、オズワルド陛下は本当にただ剣を見たかっただけという事になる。
けれど俺の中には、嫌な予感がかなり小さく、薄く、消えそうになりながらもまだ残っていた。
17
あなたにおすすめの小説
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語
石のやっさん
恋愛
同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也はそれを受け入れる事にした。
本来なら絶望的な状況の筈だが……和也の顔は笑っていた。
『勇者からの追放物』を書く時にに集めた資料を基に異世界でなくどこかの日本にありそうな架空な場所での物語を書いてみました。
「25周年アニバーサリーカップ」出展にあたり 主人公の年齢を25歳 ヒロインの年齢を30歳にしました。
カクヨムでカクヨムコン10に応募して中間突破した作品を加筆修正した作品です。
大きく物語は変わりませんが、所々、加筆修正が入ります。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる