208 / 237
第3章 宿敵の家と宿敵でなくなってから
第208話 そして彼女のペンは、澱みなく
しおりを挟む
ゲートの魔法を使い、自分の屋敷の執務室へと帰ってくる。魔法薬を飲んで最悪な気分になりながら、長椅子に倒れ込むように横になった。
「……はぁ」
ため息を吐いたのにその声すら涙声で嫌になる。右腕を持ち上げて腕で顔を覆った。
コンコンッとノックの音が響く。答えるつもりもなくて黙っていると、部屋の外から声が聞こえた。
『お嬢様……おかえりなさいませ』
遠慮がちに投げかけられる言葉。リサのものだとはすぐに分かったから、少しだけ気持ちを落ち着かせて、言葉を強く発する。
「一人にして」
声は震えていないし、涙混じりでもない、完璧な返事。そう思ったけど。
ガチャリと音を立てて扉は開く。足音が聞こえ、すぐ傍に人の気配を感じた。リサとの付き合いは長い。どれだけ取り繕っても今の私がどういう状態なのかは知られてしまう。
「……お嬢さま」
「一人にしてって……っ……言ったでしょっ……」
「すみません……ですが……」
そこまで言ったリサの座り込む音が聞こえ、左手が温かく包まれた。
「放っては……おけませんっ」
「…………」
リサの泣きそうな声に、私は上体を起こす。そして椅子に座り直して、彼女とは目を合わせないようにした。目を合わせれば泣きそうなリサに触発されて止まらなくなると思ったから。
「……振られちゃった」
「…………」
「あんなにリサと告白の言葉を一杯考えたのに……私、全く違うことを言っちゃった。でもそれは良いの。思っていたことを、私の言葉をそのままお兄様に伝えられたから。……でも、受け入れては貰えなかった」
でも、もういいやと思った。少しでも話し始めたらもう無理で、気づけば私はリサの方を向いて微笑んでいた。ちゃんと笑えていたかは分からないけど。
「……っ」
すぐにリサに抱きしめられちゃったから、笑えていなかったんだろうね。
彼女の背中に腕を回して、言葉を紡ぐ。
「やっぱりね……ノヴァお兄様にはお姉様しか居ないって……2番目とか側室とかも言ったけど、それもないくらいお姉様を愛しているって……そう言われちゃった……」
「お嬢様……」
「私ね……それを聞いて思ったんだ。あぁ、すごいなって。だってノヴァお兄様はもう大貴族の当主で、側室だって持つことが出来るのに、それでもそれを選ばないんじゃなくて、そもそも無いんだもん。そのくらいお兄様はお姉様を強く愛してる」
それが痛いほど分かったからこそ、思い知らされた。
「私、ノヴァお兄様が好きだった。でもその気持ちが、ノヴァお兄様のお姉様に対する気持ちに勝てないって……っ……そう思っちゃった……」
「そんな……ことは……」
リサの言葉に私は首を横に振った。
「思っちゃったんだよ。……思っちゃったんだ……でもいいの。私はこの気持ちを伝えられた。それだけで私は満足。例え受け入れられなかったとしても、気持ちをずっと抱えたままよりはずっといい。少なくとも私は、そう思ってるから」
後悔はない。私はやるべきことを全てやって、その結果こうなっただけだ。だから後悔なんて、ないけど。
「でも……でもなぁ……」
どうしても考えてしまう。視界が涙で滲み、頬に冷たさを感じる。
「私が……っ……もっとっ……早く生まれてれば……お姉様よりも年上でなくても、出会ったときにもっとお兄様に年が近かったら……変わったのかなぁ……」
ノヴァお兄様と会ったときに私がもしも今くらいの年齢だったなら。
考えても意味がない事なのにどうしても考えてしまう。そうすればここまで告白が遅れることもなかったのだろうか。もっと良いタイミングで告白出来て、受け入れられたのだろうか。
「もっと……っ……もっと早くこの気持ちに気づいていれば……」
会ってすぐに恋心に気づいていれば、もっと早く行動できていれば、ノヴァお兄様の気持ちを射止められていたのか。
「ねえ……っ……リサはどう思う?」
だから私に最も近しい、お姉ちゃんと呼べる人に尋ねた。
「……それ……っ……はっ……」
涙交じりで言葉に詰まるリサ。でも私は彼女に声をかける。意地悪な願いを心に抱いて。
「お願い……っ……言って?」
「…………」
ギュッっと、体が強く抱きしめられた。折れそうなほどに強く、強く、抱きしめられて。
「……もしもの話はもしもの話です……っ……現実にはなりません……だから、お嬢様の初恋は終わりです……っ……終わったん……ですっ」
「ははっ……酷いなぁ、リサは」
ありがとう。本当にありがとうリサ。私が心から思っていることを代わりに言ってくれて、ありがとう。そしてごめんね、こんなこと言わせて、本当にごめん。
でももう、大丈夫だから。
「そっかぁ……終わり……かぁ……そうだよね」
「申し訳……っ……ありません」
「ううん、私の方こそごめんね……いろいろ相談に乗ってもらったのに……」
「そんな……っ……ことは……」
リサを、お姉ちゃんを強く強く抱きしめる。ありがとうと心を込めて、抱きしめる。
そして告げる。私はもう前を向けたよと、彼女に伝わるように。
「リサ、私幸せになる。いつかノヴァお兄様以上の人を見つけて、その人と絶対に幸せになる」
「はい……っ……はいっ」
「だからその時は……ううん、そのときも力を貸してね?」
「はいっ……もちろんです。どこまでも、お供します」
「……ありがとう」
ありがとう、お姉ちゃん。決して口には出来ないけれど、私はリサに心の中でそう言った。
そうして私達は、互いに泣き止むまで抱き合ったままで涙を流し続けた。時間というのは時に残酷で、時に優しい。しばらく経てば私達の心は落ち着いて、どちらからという事もなく離れた。
「……ふぅ」
いっぱい泣いてすっきりした私はリサの顔を見る。泣き腫らして真っ赤な目をしたリサが目に入って、私もきっと同じなんだろうと思った。
「さあリサ、今日も今日とて頑張るわよ。仕事よ仕事!」
「……はいっ! 頑張りましょう!」
お互いに頷いて、私は自分の机へ、リサは執務室の出口へと向かう。椅子に座る頃にはリサは心配そうにこっちを見ていたけど、私と目が合うと頷いて部屋を出ていった。出ていくときの彼女の顔が、もう大丈夫、と言っているように思えた。
「早く終わらせて、午後はゆっくりしちゃおうかな」
独り言を呟いて、私は引き出しを開ける。
「あっ……」
いつも使っているペンを取り出そうとして、あるものが目に入った。
お姉様とユティお姉様と一緒にノヴァお兄様にサリアの街を案内されたときに贈られたペン。勿体ないからと丁寧に包装されたままのそれが、大事に透明な箱に収められていた。
「…………」
透明な箱から袋を取り出し、それを破ってペンを取り出す。シンプルながら高級そうな見た目をした、持ちやすく書きやすいペン。それを用いて適当な紙に走らせれば、綺麗な黒い線が走った。ペンを持ったままで机の引き出しを閉めて、私は頷く。
「よしっ」
そして私は、また日常へと戻っていく。
大切な義兄から貰ったペンは、澱みなく動いていた。
「……はぁ」
ため息を吐いたのにその声すら涙声で嫌になる。右腕を持ち上げて腕で顔を覆った。
コンコンッとノックの音が響く。答えるつもりもなくて黙っていると、部屋の外から声が聞こえた。
『お嬢様……おかえりなさいませ』
遠慮がちに投げかけられる言葉。リサのものだとはすぐに分かったから、少しだけ気持ちを落ち着かせて、言葉を強く発する。
「一人にして」
声は震えていないし、涙混じりでもない、完璧な返事。そう思ったけど。
ガチャリと音を立てて扉は開く。足音が聞こえ、すぐ傍に人の気配を感じた。リサとの付き合いは長い。どれだけ取り繕っても今の私がどういう状態なのかは知られてしまう。
「……お嬢さま」
「一人にしてって……っ……言ったでしょっ……」
「すみません……ですが……」
そこまで言ったリサの座り込む音が聞こえ、左手が温かく包まれた。
「放っては……おけませんっ」
「…………」
リサの泣きそうな声に、私は上体を起こす。そして椅子に座り直して、彼女とは目を合わせないようにした。目を合わせれば泣きそうなリサに触発されて止まらなくなると思ったから。
「……振られちゃった」
「…………」
「あんなにリサと告白の言葉を一杯考えたのに……私、全く違うことを言っちゃった。でもそれは良いの。思っていたことを、私の言葉をそのままお兄様に伝えられたから。……でも、受け入れては貰えなかった」
でも、もういいやと思った。少しでも話し始めたらもう無理で、気づけば私はリサの方を向いて微笑んでいた。ちゃんと笑えていたかは分からないけど。
「……っ」
すぐにリサに抱きしめられちゃったから、笑えていなかったんだろうね。
彼女の背中に腕を回して、言葉を紡ぐ。
「やっぱりね……ノヴァお兄様にはお姉様しか居ないって……2番目とか側室とかも言ったけど、それもないくらいお姉様を愛しているって……そう言われちゃった……」
「お嬢様……」
「私ね……それを聞いて思ったんだ。あぁ、すごいなって。だってノヴァお兄様はもう大貴族の当主で、側室だって持つことが出来るのに、それでもそれを選ばないんじゃなくて、そもそも無いんだもん。そのくらいお兄様はお姉様を強く愛してる」
それが痛いほど分かったからこそ、思い知らされた。
「私、ノヴァお兄様が好きだった。でもその気持ちが、ノヴァお兄様のお姉様に対する気持ちに勝てないって……っ……そう思っちゃった……」
「そんな……ことは……」
リサの言葉に私は首を横に振った。
「思っちゃったんだよ。……思っちゃったんだ……でもいいの。私はこの気持ちを伝えられた。それだけで私は満足。例え受け入れられなかったとしても、気持ちをずっと抱えたままよりはずっといい。少なくとも私は、そう思ってるから」
後悔はない。私はやるべきことを全てやって、その結果こうなっただけだ。だから後悔なんて、ないけど。
「でも……でもなぁ……」
どうしても考えてしまう。視界が涙で滲み、頬に冷たさを感じる。
「私が……っ……もっとっ……早く生まれてれば……お姉様よりも年上でなくても、出会ったときにもっとお兄様に年が近かったら……変わったのかなぁ……」
ノヴァお兄様と会ったときに私がもしも今くらいの年齢だったなら。
考えても意味がない事なのにどうしても考えてしまう。そうすればここまで告白が遅れることもなかったのだろうか。もっと良いタイミングで告白出来て、受け入れられたのだろうか。
「もっと……っ……もっと早くこの気持ちに気づいていれば……」
会ってすぐに恋心に気づいていれば、もっと早く行動できていれば、ノヴァお兄様の気持ちを射止められていたのか。
「ねえ……っ……リサはどう思う?」
だから私に最も近しい、お姉ちゃんと呼べる人に尋ねた。
「……それ……っ……はっ……」
涙交じりで言葉に詰まるリサ。でも私は彼女に声をかける。意地悪な願いを心に抱いて。
「お願い……っ……言って?」
「…………」
ギュッっと、体が強く抱きしめられた。折れそうなほどに強く、強く、抱きしめられて。
「……もしもの話はもしもの話です……っ……現実にはなりません……だから、お嬢様の初恋は終わりです……っ……終わったん……ですっ」
「ははっ……酷いなぁ、リサは」
ありがとう。本当にありがとうリサ。私が心から思っていることを代わりに言ってくれて、ありがとう。そしてごめんね、こんなこと言わせて、本当にごめん。
でももう、大丈夫だから。
「そっかぁ……終わり……かぁ……そうだよね」
「申し訳……っ……ありません」
「ううん、私の方こそごめんね……いろいろ相談に乗ってもらったのに……」
「そんな……っ……ことは……」
リサを、お姉ちゃんを強く強く抱きしめる。ありがとうと心を込めて、抱きしめる。
そして告げる。私はもう前を向けたよと、彼女に伝わるように。
「リサ、私幸せになる。いつかノヴァお兄様以上の人を見つけて、その人と絶対に幸せになる」
「はい……っ……はいっ」
「だからその時は……ううん、そのときも力を貸してね?」
「はいっ……もちろんです。どこまでも、お供します」
「……ありがとう」
ありがとう、お姉ちゃん。決して口には出来ないけれど、私はリサに心の中でそう言った。
そうして私達は、互いに泣き止むまで抱き合ったままで涙を流し続けた。時間というのは時に残酷で、時に優しい。しばらく経てば私達の心は落ち着いて、どちらからという事もなく離れた。
「……ふぅ」
いっぱい泣いてすっきりした私はリサの顔を見る。泣き腫らして真っ赤な目をしたリサが目に入って、私もきっと同じなんだろうと思った。
「さあリサ、今日も今日とて頑張るわよ。仕事よ仕事!」
「……はいっ! 頑張りましょう!」
お互いに頷いて、私は自分の机へ、リサは執務室の出口へと向かう。椅子に座る頃にはリサは心配そうにこっちを見ていたけど、私と目が合うと頷いて部屋を出ていった。出ていくときの彼女の顔が、もう大丈夫、と言っているように思えた。
「早く終わらせて、午後はゆっくりしちゃおうかな」
独り言を呟いて、私は引き出しを開ける。
「あっ……」
いつも使っているペンを取り出そうとして、あるものが目に入った。
お姉様とユティお姉様と一緒にノヴァお兄様にサリアの街を案内されたときに贈られたペン。勿体ないからと丁寧に包装されたままのそれが、大事に透明な箱に収められていた。
「…………」
透明な箱から袋を取り出し、それを破ってペンを取り出す。シンプルながら高級そうな見た目をした、持ちやすく書きやすいペン。それを用いて適当な紙に走らせれば、綺麗な黒い線が走った。ペンを持ったままで机の引き出しを閉めて、私は頷く。
「よしっ」
そして私は、また日常へと戻っていく。
大切な義兄から貰ったペンは、澱みなく動いていた。
4
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語
石のやっさん
恋愛
同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也はそれを受け入れる事にした。
本来なら絶望的な状況の筈だが……和也の顔は笑っていた。
『勇者からの追放物』を書く時にに集めた資料を基に異世界でなくどこかの日本にありそうな架空な場所での物語を書いてみました。
「25周年アニバーサリーカップ」出展にあたり 主人公の年齢を25歳 ヒロインの年齢を30歳にしました。
カクヨムでカクヨムコン10に応募して中間突破した作品を加筆修正した作品です。
大きく物語は変わりませんが、所々、加筆修正が入ります。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる