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ロマじいちゃん、次はいつお菓子持って来てくれるかなー?
しおりを挟むロマじいちゃんは、相変わらずマイペースというか……面白いじいちゃんだぜ。
「あ、そだ。チビ達にお菓子変な場所にかくすなって言わなきゃ!」
「は? カイトお前、まだ妖精とか信じてんの? 頭花畑かよ」
おれの言葉に、口の悪い奴が馬鹿にするように返した。
「どうせ、ネズミかなんかに食われてんだろ」
「ネズミに食われたって言うよか、妖精に食われて無くなったって方がまだくやしくないだろ? あと、妖精のせいにしといた方がチビ達があんまり泣かない」
「ぁ~……それは、まあ。そーかもな。仕方ねーな。おら、チビ共! お菓子を変な場所に隠したままにしとくと、妖精に食われて無くなっちまうぞ! 大事に隠さないで、腐ったりカビ生える前に美味しく食っとけ!」
ちょっと乱暴な言葉に、チビ達のぎゃーぎゃーわめく返事が響く。
『妖精のせいにしてる』、って言うか……割とガチなんだけどなー? 長期間お菓子がかくされていると思しき場所に、ぽわぽわした光るヤツらが集まってることがあるし。
昼間とか明るいときはあんまり見えないし、声もきこえないけど。
月がまんまるな夜とかには――――
『こっちにおかし、かくされてる♪』『ふっふっふ、もうちょっとしたらカビがはえる』『かびかびでキノコはえる~♪』『カビはえたら、ゲットだぜ!』『あ、ネズミがかじった』『ふっ、こどもたちのあんぜんのために、われわれがせきにんもってしょりするのだ~!』『おかしのしょり~♡』『びょーきなったら、かわいそーだもんねー。うまうま~♪』
とか、チビ達みたいな高い声がうれしそうにお菓子をねらって食べているような……いや、むしろむさぼっているような声がたまにきこえる。
あれはきっと、本物の妖精に違いない。妖精は、人間が声を掛けるとびっくりするって言うし。アイツら、なんかこうチビ達みたいだから、びっくりさせたくないし。
それに、あんまり夜にうろうろすると、おっかないシスターに怒られるから確かめたことないけどさ?
あの、ちょっとアホっぽい声や光るぽわぽわは、おれの他にもたまに見えてるヤツがいるから、おれの幻覚やげんちょーってやつじゃないと思う。たまに、アイツら腹こわしたりしてないか? って心配になるけど。
それから――――行方不明というか、姿の見えなくなっていたじっちゃんばっちゃん達も、ちらほらと姿を見かけるようになった。どうやら、ジジババ達は一斉に寝込んでいたらしい。
教会内で、ジジババだけにもーいを振るう風邪かなんか……いや、もしかしたらギックリ腰とか関節傷めたりするのがはやっていたのかもしれない。
なんせ、この教会のジジババ共と来たら、みんな働き者だし。キコリのトムじいとか、朝っぱらから日暮れまで薪割り続けるとか本当にジジイなのかあやしくなるくらいだ。
あと、たまに教会抜け出して魔獣をやっつけたりしてるらしい。教会を抜け出して森に遊びに行った奴が、魔獣におそわれそうになったときに、ヒュン! ってすごい速さのオノが飛んで来て、魔獣をやっつけたって言ってた。
トムじいはめっちゃ強い。実は教会でさいきょー! のじいちゃんかもしれない。
図書室のラントじいちゃんも、すっげーおっかない話をして悪ガキ共を恐怖のどん底におとしいれて楽しんでるけど、「よっこらせ」とか言いながら重たい本を何冊も運んだりしてるし。
シスターのばっちゃん達も、毎日何十人分の洗濯物やつくろい物をしたり、たくさんごはん作ってくれたりしてすっげー忙しいし。酷いケガやびょーきしたガキに、チユ魔術を掛けてくれることもある。チユ魔術って、すっげーむずかしい魔術なんだって。若いシスターのねーちゃんや、修道士見習いのにーちゃん達はかすり傷でも治すのつかれるって言うし。
というワケで、みんなで相談して教会の偉い人にじいちゃんばあちゃん達をあんまりこき使わないようにじかだんぱんで頼むことにした。すると、
「ありがとう、ありがとう。君らの気持ちは、猊下や新しく司教になった方へ必ずお伝えしよう。呉々も無理はされませぬようにと。もっとお休みを増やして頂けるよう、全力でお伝えすると約束しよう!」
と、なんか、めっちゃ涙を流しながら感謝された。予想ではえらいオッサンにウザがられたり、邪険にされて追い払われると思ってたのに。教会って、そんなにジジババ達にブラックだったとは知らなかったぜ。
それから少しして、教会で一番えらいきょーこー様って人が新しくなったっておしらせがされた。
新しいきょーこー様は、ロマンシスげーかという人らしい。
うん? ロマンシスって……ロマじいちゃんのことかっ!? とも思ったけど、そんなワケないよなぁ、と。孤児院のみんなで盛り上がった。
ロマじいちゃん、次はいつお菓子持って来てくれるかなー?
――――――――
ロマ爺、出番は少ないですがすっとボケ感は出てるかな? と。所々ひらがなカタカナなのは、一人称子供仕様です。(*ノω・*)テヘ
精霊『あ、あのここっちみたー』(*>∀<*)
『ホントだ~』(*^▽^*)
『やっほ~』(*ゝ∀・*)-☆
『ふふっ、おっきくなるまでみえてたらおともだちなったげるねー♪』♪( ´∀`)人(´∀` )♪
『みえてるかな?』(੭ ᐕ))?
『どーだろねー?』(*´艸`*)
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