月白ヤトヒコ

月白ヤトヒコ

コメディとシリアスの振り幅大きめ。偶にホラーも書く。もやしでよく体調を崩すので、感想の返信を控えさせて頂きます。ご了承ください。(´-ω-)人
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恋愛 完結 短編
貴族学園の長期休暇の前には、実家のある領地へ帰ったりして、しばらく会えなくなる生徒達のために全学年合同の交流会のパーティーが行われます。 少々と言いますか、以前から嫌な予感はしておりましたが―――― わたくし達の一つ下の学年に、元平民の貴族令嬢が転入して来てから、殿下やその側近の方々はその令嬢を物珍しく思ったようでした。 その物珍しさから興味を惹かれたのでしょう……やがて、巷で流行っている恋愛小説ような展開が始まってしまったのです。 「貴様は、下位貴族の養子になったばかりの彼女を元平民だからと見下し、理不尽に虐げた! そんな心根の卑しく傲慢な者は未来の王太子妃に相応しくない! よって、貴様との婚約を破棄する!」 そう、まるで、巷で流行っているような恋愛小説の一幕のように―――― わたくしは、ショックを受けて…… 「なぜ、このようなことをなさるのですか? 殿下……」 自分でも驚く程に弱々しい声で訊ねていました。すると、 「婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!」 艶やかながらも強い覇気のあるハスキーな声が、会場中に響き渡りました。 設定はふわっと。
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小説 3,708 位 / 212,774件 恋愛 1,968 位 / 61,714件
文字数 4,491 最終更新日 2025.12.07 登録日 2025.12.07
恋愛 完結 短編 R15
※タイトルこんなんだけど、身体的に痛いことはないです。どっちかというと、メンタルフルボッコ系? 俺の婚約者は少々というか……お堅い性格で、婚約して数年も経つのに軽い触れ合いすら許してくれないし、あまり可愛げがない。性格自体も可愛げがないというのに、見た目も華やかではなくて……あまりパッとしない感じだ。 だから……華やかで明るい性格で誰とでも仲良くなれるような愛嬌があり、甘え上手な同級生の彼女と仲良くなってしまうのも無理はないだろう。彼女は友人の一人だ。 「まさか、君は男女の友情なんて成立しないだなんて偏見に満ちた考えを持っているのか? だから、俺と彼女の仲をそんな穿った邪な目でしか見れないんだよ。というか、自分がそういうさもしい考えしかできないからと言って、俺や彼女の行動の自由を制限するのはやめてくれないか?」 そんなことを婚約者に言った数日後…… 不貞を友情だと正当化したら、市中引き回しのち公開処刑で勘弁してくれるそうです。~そして、流行ったっ!! 設定はふわっと。
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文字数 8,796 最終更新日 2025.11.29 登録日 2025.11.28
恋愛 完結 短編 R15
わたしの家は、所謂……子供のうち一人だけを贔屓する家だ。 愛らしい容姿をして生まれた妹だけが、大層可愛がられている。そして、妹に比べると地味な色合いのわたしは……妹がわたしの物を欲しがったときにだけ、両親の目がわたしへ向く。 「妹が欲しがっているのだから、与えるのが姉の役割だろう」 そんな理不尽な言葉で、わたしが親族や友人達から頂いた大切な物を妹に奪われる。見付からないように隠していた物まで、部屋を漁られて奪われた。 「お姉様ったら、こんないい物をあたしに隠すなんてヒドいわ!」 まるで泥棒の所業だ。やめるように注意しても、「お姉様がいじめるの!」と、妹は両親に訴える。 妹に甘い両親は、わたしの方を叱る。 わたしは、頭の悪い両親に期待することをやめた。妹に物を持って行かれることを止めるのもやめた。 ただ、他人に迷惑を掛けることだけは、なんとしても阻止しようと親族一同に妹と両親の言動に注意を促すようにした。 それが功を奏したのか、うちは社交の場に呼ばれることが少なくなった。そうやって、数年が経った頃。 王太子殿下主催のお茶会が開かれると大々的に発表された。なにを勘違いしたのか、「うちの娘が王太子殿下に見染められるまたとない機会だ!」とか脳みそお花畑の両親が抜かして、王太子殿下主催のお茶会に参加する運びとなった。 もう、どうにでもなれと匙を投げた。 設定はふわっと。
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文字数 8,977 最終更新日 2025.11.23 登録日 2025.11.22
ファンタジー 完結 短編 R15
健康で、元気なお姉様が羨ましかったの。 物心付いたときから、いつも体調が悪かった。いつもどこかが苦しかった。 お母様が側にいてくれて、ずっと看病してくれた。お父様は、わたしのお医者様の費用やお薬代を稼ぐのが大変なんだってお母様が言ってた。 わたし、知らなかったの。 自分が苦しかったから。お姉様のことを気にする余裕なんてなかったの。 今年こそは、お姉様のお誕生日をお祝いしたかった……んだけど、なぁ。 お姉様のお誕生日を祝うのが、なぜ我儘なの? ※『わたくしの誕生日を家族で祝いたい、ですか? そんな我儘仰らないでくださいな。』の、妹視点。多分、『わたくしの誕生日を~』を先に読んでないとわかり難いかもです。 設定はふわっと。
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文字数 4,310 最終更新日 2025.11.03 登録日 2025.11.03
キャラ文芸 完結 短編
少し前に、どこぞの物語のように浮気したクソ野郎に婚約破棄をされたのだが―――― なぜ、世の女性は自分を振った相手や自分が振った相手に、以前よりも綺麗になった自分を見せたいと思うのだろうか? わたしには、理解できん。 好きだった相手に振られ、見返してやりたい。自分が勿体ない女だったと相手へ思わせたい、と。そう思うのはなんとなく理解できるが…… クズで、縁切りできて嬉しいとまで思う相手に、綺麗になった自分を見せると面倒になるとは考えないのだろうか? 要らん執着をされても面倒だろうに? わたしは面倒だから、擬態はやめん。 設定はふわっと。
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文字数 2,783 最終更新日 2025.11.01 登録日 2025.11.01
ファンタジー 完結 短編 R15
なんでしょうか、お父様、お母様。 わたくし、これでも忙しい身なのです。用件がおありでしたら、早く仰ってくださいな。 親に向かってなんて口を利く、と? そう言われましても……わたくし、本当に立て込んでいるのです。ああ、早く荷物を準備しなければ。 どこへ行く、ですか? ああ、わたくしのお友達が来週のわたくしの誕生日を祝ってくださるのです。 なので、ご用件があるのでしたら、わたくしが出立する前にしてくださいませ。 聞いてない、ですか? おかしいですわね……わたくしの誕生日パーティーは、半年前から張り切って準備されているのですが? 誕生日の前から、一月間旅行へ行くと、お父様の許可も頂きましたわ。 はあ……家族が祝ってやると言っているのだから、友人の開くパーティーは今すぐキャンセルの連絡をしろ、ですか。 お父様、お母様。そんな我儘仰らないでくださいな。 設定はふわっと。
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文字数 5,220 最終更新日 2025.09.24 登録日 2025.09.24
恋愛 完結 短編 R15
「久し振りね。少し窶れたかしら?」 うちに呼んだ婚約者が、俺の顔を覗き込みながら言って席に着く。 「……今日は、君に大事な話があってな」 緊張で声が震えないよう、息を吐いて婚約者を見詰める。 「なぁに? そんな深刻な顔して」 「聞いてくれ。実はな、俺は……体調を崩している間に新しい運命を知ってしまったんだ。というワケで、君とはまあ、それなりに相性は悪くなかったからな。結婚してもいいと思っていたが、気が変わった。婚約を解消しよう。なに、君に瑕疵はないということにして、白紙撤回でも構わないさっ☆」 一気に言い募り、てへっ☆と、笑う。 「は?」 案の定、婚約者は低い声で俺を見やり、 「おい、なに寝言言っとんじゃ手前ぇ。フザケんのも大概にせぇよ?」 あろうことか、ガシッ! と俺の顔面を掴んでメンチを切る。 「ちょっ、痛い痛い痛いっ!? 痛いってばっ! ストップ! 暴力反対ーっ!?」 「あん? 手前ぇがフザケたこと抜かすからだろうが?」 「や、だか、ら……ぅっ、ちょっ、マジやめて? 俺、病み上がりよ?」 「チッ……」 舌打ちの音と共に、俺の顔面を握り潰さんが如く握力の籠められていた力強いアイアンクローの手が緩み、 「あだっ!?」 ピシッと、最後にデコピンを食らわせて離れて行った。 「ふっ、化け猫が剥がれたな! さすが、男兄弟の真ん中娘! 漢前で気が強いぜ!」 設定はふわっと。
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文字数 5,173 最終更新日 2025.09.20 登録日 2025.09.20
恋愛 完結 短編 R15
本日、なんの集まりかはわかりませんが、王城へ召集されておりますの。 まあ、わたくしこれでも現王太子の婚約者なので、その関連だと思うのですが…… 「父上! 僕は、こんな傲慢で鼻持ちならない冷酷非道な悪女と結婚なんかしたくありません! この女は、こともあろうに権力を使って彼女を脅し、相思相愛な僕と彼女を引き離そうとしたんですよっ!? 王妃になるなら、側妃や愛妾くらいで煩く言うのは間違っているでしょうっ!?」 と、王太子が宣いました。 「どうやら、わたくし悪女にされているようですわね。でも、わたくしも反省しておりますわ」 「ハッ! やっぱりな! お前は僕のことを愛してるからな!」 「ああ、人語を解するからと人並の知性と理性を豚に求めたわたくしが悪かったのです。ごめんなさいね? もっと早く、わたくしが決断を下していれば……豚は豚同士で娶うことができたというのに」 設定はふわっと。
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文字数 3,040 最終更新日 2025.09.07 登録日 2025.09.07
恋愛 完結 短編 R15
うふふ……父と義妹が、わたくしに義妹《あの子》の引き立て役になれと仰ったんですもの。 わたくし、存分に悪役を演じて差し上げましたわ。まあ、あの二人……というか、我が家と婚約者諸共、社会的にヤってしまいましたけれど。 設定はふわっと。
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文字数 3,345 最終更新日 2025.08.29 登録日 2025.08.29
ホラー 完結 短編 R15
呪物って知ってる? なんか、人を呪ったりするときに使われる道具のことを言うらしいんだけどさ。 ああ、大ヒットしたアニメの影響で、『呪術』『呪物』『呪具』って言葉が、オカルト界隈以外でも浸透したよねー。 呪物がどうかした? あ、うん。なんかさー、思ったワケよ。心霊スポットって、人為的に作り出せちゃうんだなぁって。 ほら、人為的な心霊スポットで有名どころは、アレでしょ。古い墓地の墓終いをするっつって、墓地にあった墓石や骨壺、卒塔婆なんかを全部産業廃棄物扱いした挙げ句、消波ブロック代わりにしちゃって埋め立てしたっていう、曰く付きになった海岸。 あ~、あの、めっちゃ罰当たりなやつ。 アレって、墓石を消波ブロック代わりにした人ってさ、心霊現象を全く信じてない人か……もしくは、判っていてわざとやった人じゃないかな~? って思うワケよ。 だってほら、結局のところ、最凶の呪物って人体で作られるって聞いたから。わざと、その海岸を心霊スポットにしたのかな? って。 オカルト肯定派な二人の会話。
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文字数 13,728 最終更新日 2025.08.15 登録日 2025.08.15
ファンタジー 連載中 長編 R15
 教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。  前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。  元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。  しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。  教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。  また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。 その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。 短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
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ホラー 完結 短編 R15
俺さ。兄弟順で言ったら二番目。 上に兄貴がいる。 で、田舎じゃあるあるだけど、うちの父方の祖母は長男教の信者だったっぽい。まあ、もう亡くなってるけど。 祖母は初の男孫の兄貴を、猫っ可愛がりしてたんだよね。 かと言って、俺は別にぞんざいな扱いを受けていたワケじゃない。でも、弟達や他の孫……俺からするとイトコ達の方は、割と露骨な差を付けられてた。 で、あるとき不思議に思った。 俺は別に兄貴みたいに猫っ可愛がりされてるワケじゃない。けれど、扱いは丁寧というか……祖母に気を遣われてる感じ? なのに、なんで弟やイトコ達のことは雑に扱うんだろう? って。  なんでだろ? って、思ったけど……どうやら、祖母の孫の中で俺だけが祖母達に怖がられていたらしい。 理由? まあ、幾つかある。
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わたくしには、少々困った妹がおりますの。 妹は、少々身体が弱い……らしいのですわ。 らしいというのは、わたくしの所見では……うちの家庭教師はちょっと厳しいけれど、淑女を育て上げるのが上手いと有名な方なのですが。妹は、その家庭教師の授業を仮病を使ってサボっている可能性があるからです。 それは兎も角、最近の妹はロマンス小説に嵌まっていて、益々病弱アピールをして来て……わたくし、妹の将来が心配でなりません。 お父様もお母様も妹に甘いのですが、妹のことを思えばこそ、ということでわたくしは言葉を尽くして両親を説得しましたの。 それで、今日は夢見がちで病弱アピールをし捲る妹に現実的なお話をさせて頂くことにしました。 「あなた、いつまで自分は病弱だと言い張るつもり?」 「なっ、お姉様! 酷い! わたくし、本当に具合が悪くて……」 「あ、そういうのはもういいの。ほら? あなたが小説読むのが好きで、『いつか王子様が……』とか夢見ちゃってるイタい子なのは判ってるから」 「はっ、はあっ!? お、お姉様っ!? 失礼じゃないかしらっ!?」 設定はふわっと。コメディ調に見せ掛け、終盤は微ホラー風味。
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食堂で、高位貴族令嬢の婿候補達の前に立ち塞がっているのは……どちらの令嬢かしら? どこかで見た覚えがあるのだけど、なぜか思い出せない。 「お姉ちゃんは誰にも渡さないんだからっ!!」 と、フシャーっ!! と、全身を逆立てた子猫の如く威嚇している美少女がいる。 「お姉ちゃんとごはん食べるのはあたしなんだから、あっち行ってよっ!!」 高位貴族令嬢も、クスクス笑って威嚇するその美少女を窘めない。美少女に威嚇されて追い払われた美少年達は、すごすごと引き下がり……少し遠くの席に着いた。 そして、お昼休みにキャッキャウフフと優雅にランチを食べる美少女二人を、羨ましそうにちょっと遠くから指を咥えて見ている婿候補の美少年達……という、なんとも言えない図が繰り広げられている。 なんだか、あそこの空間だけ百合の花が舞い散っている気がするっ!! 「あれ? このゲームって、百合エンドあったのかしら?」 ポロリと、よくわからない言葉が口から出た瞬間―――― わたしは、ここがとある全年齢対象の乙女ゲームの世界と酷似していることに気付いた。頭を駆け巡る、ゲームの情報。 ヒロインか、悪役令嬢のどちらかが転生者でどちらかが相手を攻略した、という可能性もあるわよね? ということは……婿候補である攻略対象達は、ヒロインに攻略されない? それなら、わたしが攻略してもいいんじゃないかしら? こうしてわたしは、悪役令嬢の婿候補の一人を落とすべく狙いを定めた。 そんなとき、ゲームヒロインがわたしの前に現れて言った。 「えっとね……あなた。ひぎゃくー、趣味? でも、持ってるの?」 設定はふわっと。 『純粋な疑問なのですが、あなたは一生虐げられたいのでしょうか?』の続き。『純粋な~』を読んでなくても大丈夫です。
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わたくし、どこぞの異世界に転生してしまったようです。 中世というよりは、近世。そして、近世よりも倫理観の進んだ都合のいい世界。所謂、乙女ゲームだとかナーロッパと称されるような異世界なのだと思います。 まあ、だからなんだという感じなのですが。 一応、幼少期からどこぞの異世界に転生してんなー? とは、思っていた。 でも、それがどこの異世界だなんて知らなかった。 だが、今日。貴族学園中等部へ一年生が入学して来て、確信へ変わった。 それというのも…… 「だから、平民ヒロインのあたしが攻略対象の王子様達と結ばれるには悪役令嬢にイジメられないといけないの! あなたが、あたしに一切興味無い的な態度だと、王子様達もあたしに興味持ってくれないじゃない! 嫉妬心剥き出しの、イヤミったらしい態度であたしにネチネチと嫌がらせしてよ!」 と、自称平民ヒロインという生徒に絡まれた。 ちなみに、わたし……わたくしは、二年生だ。しかも割と高位貴族ぞ? 先輩に対する態度とか以前の問題だ。そして、 「ストーリー通りに行動しないということは、さてはアンタ転生者ね! 悪役令嬢のクセにヒロインを差し置いて逆ハー狙いとはいい度胸ね!」 とか、頭おかしい奴に絡まれて、滔々とこの乙女ゲームの世界を語られている感じだ。 「あの、これは疑問なのですけど」 「なによ?」 「あなたって、被虐趣味でもありますの?」 設定はふわっと。
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文字数 4,463 最終更新日 2025.06.21 登録日 2025.06.21
キャラ文芸 完結 短編 R15
今日は、国際的な式典が行われる日。え~っと? 招待先の国の……女王の、在位が……何年目だっけ? とかの、式典だったような気がする。 まあ、式典自体に興味は無いけど……ふふっ、でもパーティーや人が集まる場所は好きだから愉しみだなぁ。さぁて、今日はどんなことが起こるかなぁ? ワクワクしながら会場入りして――――ああ、早速面白いコトを言っている輩をみぃつけた♪ 「これは我が家の問題であって、無能で役立たずなその女を躾けてやっているだけだっ!! 部外者は引っ込んでもらおうっ!!」 「男は、全てに於いて女より優れた存在なんだぞっ!! 嫁いで来た女は、婚家の持ち物だ! そこでどんな扱いをしようと、その家の家長が決めることだ!」 「そ、そうだ! 国際問題を起こす気かっ!?」 そこまで豪語するなら、その証明をしてもらおうか? 設定はふわっと。 ※BL要素あり。とは言え、多分ほとんどエロくは無い……かな?
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俺は、割合いい夫だと思う。 結婚前にした約束。家事はできる方ができることを分担する、というのを守ってるし。妻ができないときは、家事をやってやってるからな。 妊娠中はいつも怠そうにしていたから、家事は俺がやってあげた。 子供が生まれてからは妻はいつも目の下に隈を作り、いつ見ても不機嫌そうだ。もっと身形に気を遣えばいいのに。 それに、ちょっとしたことで酷く怒ったりして、気が滅入って面倒だったが……これが、子育て中のガルガル期かと見守ってやった。 子供も、ようやくよちよち歩きができるようになって手が掛からなくなったのでふと思った。 「そろそろ、二人目が欲しいな。どうだ?」 すると妻は、所謂薄い本と称される……BL本を恥ずかしげも無く渡して、言った。 「わたしね、知ってるの。世の中は男女平等を謳っているけど、そんなのただの綺麗事だって。真の男女平等など、存在しない! そう、真の男女平等という世界を創り上げるには、男が妊娠出産をすべきなのよ! そうでなければ、平等足り得ない! というワケで、二人目が欲しいならあなたが産めばいいじゃない」 「すみませんでしたっ、勘弁してくださいっ!!」 設定はふわっと。 ※タイトルにBL本って入ってますが、内容はBLじゃないです。
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とある下位の伯爵令嬢が、王太子殿下の婚約者の最有力候補になった。 その伯爵令嬢は伯爵家の中でも序列が低い家の出身だったが、非常に優秀な才女として有名だった。 高位貴族令嬢達の面目は潰され、恥を掻かされたと伯爵令嬢へ陰湿な嫌がらせを始めるのに然程さほど時間は掛からなかった。 伯爵令嬢は、それでも耐えた。そして、その令嬢の健気さに王太子殿下も絆され、彼女との距離が段々と縮まり――――やがて、彼女を特別扱いするようになって行った。 そんな中、本命となった伯爵令嬢が王太子の婚約者候補を降りると言い出した。 王太子殿下は、突然のことに狼狽。 誰よりも淑女らしく、人柄も申し分なく、諸外国の地理や言語に精通し、政治的なバランス感覚も持ち合わせ、家格以外は次期王妃として不足無し。そう称された伯爵令嬢へ、聞き取り調査をすることになったワケだが―――― 愛していなければ、耐える必要は無いのですね! どうしてもと王太子殿下のご命令が下されるのであれば、王城へ召し上がります。それでも宜しければ、王太子殿下の婚約者になって……死ねと、わたくしへ直接ご命令くださいませ。 設定はふわっと。
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我は、この国より東方の地よりこの学園へ留学して来たのだが―――― 「っ……!」 「どうした、大丈夫か? ええいっ、貴様! 彼女になにをしたっ!?」 学園内の廊下や道を歩いていると、男共に囲まれた一人の娘がいきなり震え出し、それにいきり立った男共が近くを歩いている女子おなご達へ恫喝するように問い質す。 「はぁ……わたくしはなにもしておりませんわ」 言い掛かりを付けられた女子は溜め息を吐き、呆れたような表情で否定する。 「ち、違うんです、わ、悪いのは……あたし、で……」 そして、男共に囲まれた娘が自身が悪いと涙目で言い出し、 「君は、こんな女も庇うのか……なんて優しいんだ。ふん、彼女に免じて今日のところは大事にしないでおいてやる!」 男共が娘へとよくわからぬ感動をし、娘の肩を抱いて立ち去る――――と、芝居の一幕のような場面が約週一の頻度で見受けられる。 案内の者に演劇部とやらの練習かと問うてみるも、花畑がどうたらと要領を得ない。 そんなある日。 「た、助けて……くだ、さい……」 と、件の娘より助けを求められてしまった。 「あいわかった。では、娘よ。さっさっと往くがよい。ここは、我が食い止めてやろう。相当……切羽詰まっておるのだろう? 異国より来るこの我を頼る程に、な」 「ぇ? はい?」 きょとんと首を傾げる娘。 「よいのだ。わかっておる。貴様は、憚りへ急いでいるのであろう?」 そうして、我は娘を助けることにした。 設定はふわっと。
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俺には、婚約者がいた。 俺の家は傍系ではあるが、王族の流れを汲むもの。相手は、現王室の決めた家の娘だそうだ。一人娘だというのに、俺の家に嫁入りするという。 婚約者は一人娘なのに後継に選ばれない不出来な娘なのだと解釈した。そして、そんな不出来な娘を俺の婚約者にした王室に腹が立った。 顔を見る度に、なぜこんな女が俺の婚約者なんだ……と思いつつ、一応婚約者なのだからとそれなりの対応をしてやっていた。 学園に入学して、俺はそこで彼女と出逢った。つい最近、貴族に引き取られたばかりの元平民の令嬢。 婚約者とは全然違う無邪気な笑顔。気安い態度、優しい言葉。そんな彼女に好意を抱いたのは、俺だけではなかったようで……今は友人だが、いずれ俺の側近になる予定の二人も彼女に好意を抱いているらしい。そして、婚約者の義弟も。 ある日、婚約者が彼女に絡んで来たので少し言い合いになった。 「こんな女が、義理とは言え姉だなんて僕は恥ずかしいですよっ! いい加減にしてくださいっ!!」 婚約者の義弟の言葉に同意した。 「全くだ。こんな女が婚約者だなんて、わたしも恥ずかしい。できるものなら、今すぐに婚約破棄してやりたい程に忌々しい」 それが、こんなことになるとは思わなかったんだ。俺達が、周囲からどう思われていたか…… それを思い知らされたとき、絶望した。 【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】と、 【なにを言う。『恥ずかしい』のだろう?】の続編。元婚約者視点の話。 一応前の話を読んでなくても大丈夫……に、したつもりです。 設定はふわっと。
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