婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!

貴族学園の長期休暇の前には、実家のある領地へ帰ったりして、しばらく会えなくなる生徒達のために全学年合同の交流会のパーティーが行われます。

少々と言いますか、以前から嫌な予感はしておりましたが――――

わたくし達の一つ下の学年に、元平民の貴族令嬢が転入して来てから、殿下やその側近の方々はその令嬢を物珍しく思ったようでした。

その物珍しさから興味を惹かれたのでしょう……やがて、巷で流行っている恋愛小説ような展開が始まってしまったのです。

「貴様は、下位貴族の養子になったばかりの彼女を元平民だからと見下し、理不尽に虐げた! そんな心根の卑しく傲慢な者は未来の王太子妃に相応しくない! よって、貴様との婚約を破棄する!」

そう、まるで、巷で流行っているような恋愛小説の一幕のように――――

わたくしは、ショックを受けて……

「なぜ、このようなことをなさるのですか? 殿下……」

自分でも驚く程に弱々しい声で訊ねていました。すると、

「婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!」

艶やかながらも強い覇気のあるハスキーな声が、会場中に響き渡りました。

設定はふわっと。
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