月白ヤトヒコ

月白ヤトヒコ

コメディとシリアスの振り幅大きめ。偶にホラーも書く。もやしでよく体調を崩すので、感想の返信を控えさせて頂きます。ご了承ください。(´-ω-)人
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恋愛 完結 短編
わたくし、どこぞの異世界に転生してしまったようです。 中世というよりは、近世。そして、近世よりも倫理観の進んだ都合のいい世界。所謂、乙女ゲームだとかナーロッパと称されるような異世界なのだと思います。 まあ、だからなんだという感じなのですが。 一応、幼少期からどこぞの異世界に転生してんなー? とは、思っていた。 でも、それがどこの異世界だなんて知らなかった。 だが、今日。貴族学園中等部へ一年生が入学して来て、確信へ変わった。 それというのも…… 「だから、平民ヒロインのあたしが攻略対象の王子様達と結ばれるには悪役令嬢にイジメられないといけないの! あなたが、あたしに一切興味無い的な態度だと、王子様達もあたしに興味持ってくれないじゃない! 嫉妬心剥き出しの、イヤミったらしい態度であたしにネチネチと嫌がらせしてよ!」 と、自称平民ヒロインという生徒に絡まれた。 ちなみに、わたし……わたくしは、二年生だ。しかも割と高位貴族ぞ? 先輩に対する態度とか以前の問題だ。そして、 「ストーリー通りに行動しないということは、さてはアンタ転生者ね! 悪役令嬢のクセにヒロインを差し置いて逆ハー狙いとはいい度胸ね!」 とか、頭おかしい奴に絡まれて、滔々とこの乙女ゲームの世界を語られている感じだ。 「あの、これは疑問なのですけど」 「なによ?」 「あなたって、被虐趣味でもありますの?」 設定はふわっと。
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小説 332 位 / 201,204件 恋愛 188 位 / 59,012件
文字数 4,432 最終更新日 2025.06.21 登録日 2025.06.21
今日は、国際的な式典が行われる日。え~っと? 招待先の国の……女王の、在位が……何年目だっけ? とかの、式典だったような気がする。 まあ、式典自体に興味は無いけど……ふふっ、でもパーティーや人が集まる場所は好きだから愉しみだなぁ。さぁて、今日はどんなことが起こるかなぁ? ワクワクしながら会場入りして――――ああ、早速面白いコトを言っている輩をみぃつけた♪ 「これは我が家の問題であって、無能で役立たずなその女を躾けてやっているだけだっ!! 部外者は引っ込んでもらおうっ!!」 「男は、全てに於いて女より優れた存在なんだぞっ!! 嫁いで来た女は、婚家の持ち物だ! そこでどんな扱いをしようと、その家の家長が決めることだ!」 「そ、そうだ! 国際問題を起こす気かっ!?」 そこまで豪語するなら、その証明をしてもらおうか? 設定はふわっと。 ※BL要素あり。とは言え、多分ほとんどエロくは無い……かな?
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小説 1,172 位 / 201,204件 キャラ文芸 7 位 / 4,843件
文字数 8,435 最終更新日 2025.06.16 登録日 2025.06.15
恋愛 完結 短編 R15
俺は、割合いい夫だと思う。 結婚前にした約束。家事はできる方ができることを分担する、というのを守ってるし。妻ができないときは、家事をやってやってるからな。 妊娠中はいつも怠そうにしていたから、家事は俺がやってあげた。 子供が生まれてからは妻はいつも目の下に隈を作り、いつ見ても不機嫌そうだ。もっと身形に気を遣えばいいのに。 それに、ちょっとしたことで酷く怒ったりして、気が滅入って面倒だったが……これが、子育て中のガルガル期かと見守ってやった。 子供も、ようやくよちよち歩きができるようになって手が掛からなくなったのでふと思った。 「そろそろ、二人目が欲しいな。どうだ?」 すると妻は、所謂薄い本と称される……BL本を恥ずかしげも無く渡して、言った。 「わたしね、知ってるの。世の中は男女平等を謳っているけど、そんなのただの綺麗事だって。真の男女平等など、存在しない! そう、真の男女平等という世界を創り上げるには、男が妊娠出産をすべきなのよ! そうでなければ、平等足り得ない! というワケで、二人目が欲しいならあなたが産めばいいじゃない」 「すみませんでしたっ、勘弁してくださいっ!!」 設定はふわっと。 ※タイトルにBL本って入ってますが、内容はBLじゃないです。
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小説 6,085 位 / 201,204件 恋愛 3,096 位 / 59,012件
文字数 2,667 最終更新日 2025.06.08 登録日 2025.06.08
恋愛 完結 短編 R15
とある下位の伯爵令嬢が、王太子殿下の婚約者の最有力候補になった。 その伯爵令嬢は伯爵家の中でも序列が低い家の出身だったが、非常に優秀な才女として有名だった。 高位貴族令嬢達の面目は潰され、恥を掻かされたと伯爵令嬢へ陰湿な嫌がらせを始めるのに然程さほど時間は掛からなかった。 伯爵令嬢は、それでも耐えた。そして、その令嬢の健気さに王太子殿下も絆され、彼女との距離が段々と縮まり――――やがて、彼女を特別扱いするようになって行った。 そんな中、本命となった伯爵令嬢が王太子の婚約者候補を降りると言い出した。 王太子殿下は、突然のことに狼狽。 誰よりも淑女らしく、人柄も申し分なく、諸外国の地理や言語に精通し、政治的なバランス感覚も持ち合わせ、家格以外は次期王妃として不足無し。そう称された伯爵令嬢へ、聞き取り調査をすることになったワケだが―――― 愛していなければ、耐える必要は無いのですね! どうしてもと王太子殿下のご命令が下されるのであれば、王城へ召し上がります。それでも宜しければ、王太子殿下の婚約者になって……死ねと、わたくしへ直接ご命令くださいませ。 設定はふわっと。
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小説 2,307 位 / 201,204件 恋愛 1,386 位 / 59,012件
文字数 6,222 最終更新日 2025.06.07 登録日 2025.06.07
恋愛 完結 短編 R15
我は、この国より東方の地よりこの学園へ留学して来たのだが―――― 「っ……!」 「どうした、大丈夫か? ええいっ、貴様! 彼女になにをしたっ!?」 学園内の廊下や道を歩いていると、男共に囲まれた一人の娘がいきなり震え出し、それにいきり立った男共が近くを歩いている女子おなご達へ恫喝するように問い質す。 「はぁ……わたくしはなにもしておりませんわ」 言い掛かりを付けられた女子は溜め息を吐き、呆れたような表情で否定する。 「ち、違うんです、わ、悪いのは……あたし、で……」 そして、男共に囲まれた娘が自身が悪いと涙目で言い出し、 「君は、こんな女も庇うのか……なんて優しいんだ。ふん、彼女に免じて今日のところは大事にしないでおいてやる!」 男共が娘へとよくわからぬ感動をし、娘の肩を抱いて立ち去る――――と、芝居の一幕のような場面が約週一の頻度で見受けられる。 案内の者に演劇部とやらの練習かと問うてみるも、花畑がどうたらと要領を得ない。 そんなある日。 「た、助けて……くだ、さい……」 と、件の娘より助けを求められてしまった。 「あいわかった。では、娘よ。さっさっと往くがよい。ここは、我が食い止めてやろう。相当……切羽詰まっておるのだろう? 異国より来るこの我を頼る程に、な」 「ぇ? はい?」 きょとんと首を傾げる娘。 「よいのだ。わかっておる。貴様は、憚りへ急いでいるのであろう?」 そうして、我は娘を助けることにした。 設定はふわっと。
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小説 5,276 位 / 201,204件 恋愛 2,774 位 / 59,012件
文字数 4,143 最終更新日 2025.05.18 登録日 2025.05.18
恋愛 完結 短編 R15
俺には、婚約者がいた。 俺の家は傍系ではあるが、王族の流れを汲むもの。相手は、現王室の決めた家の娘だそうだ。一人娘だというのに、俺の家に嫁入りするという。 婚約者は一人娘なのに後継に選ばれない不出来な娘なのだと解釈した。そして、そんな不出来な娘を俺の婚約者にした王室に腹が立った。 顔を見る度に、なぜこんな女が俺の婚約者なんだ……と思いつつ、一応婚約者なのだからとそれなりの対応をしてやっていた。 学園に入学して、俺はそこで彼女と出逢った。つい最近、貴族に引き取られたばかりの元平民の令嬢。 婚約者とは全然違う無邪気な笑顔。気安い態度、優しい言葉。そんな彼女に好意を抱いたのは、俺だけではなかったようで……今は友人だが、いずれ俺の側近になる予定の二人も彼女に好意を抱いているらしい。そして、婚約者の義弟も。 ある日、婚約者が彼女に絡んで来たので少し言い合いになった。 「こんな女が、義理とは言え姉だなんて僕は恥ずかしいですよっ! いい加減にしてくださいっ!!」 婚約者の義弟の言葉に同意した。 「全くだ。こんな女が婚約者だなんて、わたしも恥ずかしい。できるものなら、今すぐに婚約破棄してやりたい程に忌々しい」 それが、こんなことになるとは思わなかったんだ。俺達が、周囲からどう思われていたか…… それを思い知らされたとき、絶望した。 【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】と、 【なにを言う。『恥ずかしい』のだろう?】の続編。元婚約者視点の話。 一応前の話を読んでなくても大丈夫……に、したつもりです。 設定はふわっと。
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小説 1,836 位 / 201,204件 恋愛 1,112 位 / 59,012件
文字数 9,670 最終更新日 2025.05.15 登録日 2025.05.14
恋愛 完結 短編 R15
近頃、娘を見る義息の目がやけに反抗的だとは思っていた。 思春期の男子で、血の繋がらない姉に対する反発や反抗かとも考えていたが……複数の子息達と一緒にとある令嬢に侍っている、との報告を受けた。 その侍っている令息達、の中には娘の婚約者もいるようで――――頭が痛い。 義息と話し合いをせねばと思っていた矢先のことだった。 娘から相談を受けた。例の令嬢に侍る婚約者達に公衆の面前で罵られた、と。よくよく話を聞くと、もう駄目だと思った。 全く、あの婚約者(馬鹿)は一体なにを考えているのだ? 娘と彼との婚約は、彼が傍系王族であるが故に結ばれた……王命で成った婚約。そうでなければ、誰が一人娘を他家へ嫁がせたいと思うものか。 無論、一人娘なのでと断った。すると、傍系とは言え、王族の血を絶やさぬため、我が国の貴族なれば協力せよ、と。半ば強引に、娘を嫁に出すことを約束させられた。 娘の婚約者の家は傍系王族のクセに、ここ数十年段々と斜陽気味のようで……それなりに蓄えのある我が家が、彼の家を立て直せ、と暗に命令されたというワケだ。 なので、娘と彼との婚約は、我が家としては全く歓迎していないのだが―――― どうやら彼の方は、そのことを全く理解していないようだな。 破談にするのに、好都合ではあるが。 そしてわたしは、養子として引き取った義息を呼び出すことにした。 設定はふわっと。 【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】の続きっぽい話。一応、あっちを読んでなくても大丈夫なはず。
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小説 3,600 位 / 201,204件 恋愛 2,009 位 / 59,012件
文字数 5,657 最終更新日 2025.05.05 登録日 2025.05.05
わたくしには、婚約者がいる。 どこぞの物語のように、平民から貴族に引き取られたお嬢さんに夢中になって……複数名の子息共々彼女に侍っている非常に残念な婚約者だ。 「……っ!?」 ちょっと通りすがっただけで、大袈裟にビクッと肩を震わせて顔を俯ける彼女。そんな姿を見て、 「貴様! 彼女になにかすることは許さんぞ!」 なんて抜かして、震える彼女の肩を抱く婚約者。 「彼とは単なる政略の婚約者ですので。羽目を外さなければ、如何様にして頂いても結構です。但し、過度な身体接触は困りますわ。変な病気でも移されては堪りませんもの」 「な、な、なにを言っているんだっ!?」 「口付けでも、病気は移りますもの。無論、それ以上の行為なら尚更。常識でしょう?」 「彼女を侮辱するなっ!?」 ヒステリックに叫んだのは、わたくしの義弟。 「こんな女が、義理とは言え姉だなんて僕は恥ずかしいですよっ! いい加減にしてくださいっ!!」 「全くだ。こんな女が婚約者だなんて、わたしも恥ずかしい。できるものなら、今すぐに婚約破棄してやりたい程に忌々しい」 吐き捨てるような言葉。 まあ、この婚約を破棄したいという点に於いては、同意しますけど。 「そうですか、わかりました。では、皆様ごきげんよう」 さて、本当に『恥ずかしい』のはどちらでしょうか? 設定はふわっと。
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小説 4,388 位 / 201,204件 恋愛 2,402 位 / 59,012件
文字数 4,244 最終更新日 2025.04.28 登録日 2025.04.28
恋愛 完結 短編 R15
舞踏会……それは、華やかで煌びやかなお城の一大行事の一環です。 主導する王族の方は勿論、参加される貴族の方々も気合が入っております。 それは無論、実際に準備に動く使用人達も同様。 数日前からお城は修羅場状態。無事に開催され、舞踏会を大禍無く終えてようやく一息と言ったところでしょうか。 しかーしっ、舞踏会の翌日は・・・準備から開催中の修羅場とはまた違った修羅場が繰り広げられるのですっ!! わたくし、王城勤務の使用人の中で中間管理職をしておりますが―――― とりあえず、アレっすわ。お城の客室は、連れ込み宿じゃねぇっての! 色事大好きなエロ貴族! 煌びやかな舞踏会に当てられて盛り上がっちゃった若い男女! まあ、偶に同性同士もいますが……お城に来た記念にと、『なぜそういう方面の記念にするっ!? 別の思い出作れよっ!!』という田舎のおのぼりさん! 更に更に、嫌がる人を無理矢理襲う外道や、媚薬や怪しい薬を盛って既成事実を画策するクソ共! 被害者の方の心身や尊厳の回復には、王城勤務の者一同よりお祈り申し上げますが―――― 痴情の縺れで、男女や同性同士の愁嘆場や修羅場で刃傷沙汰とかマジ勘弁しろ! 無理心中するなら他所でやれ! もしも心中が成功したら、お城の怪談が増えるだろうが! そんな、いろんな意味でアレな人々によって、ぐっちゃぐっちゃに汚されたお部屋の掃除をする可哀想な使用人の修羅場が始まるのです! 設定はふわっと。 ※めっちゃ下ネタ。でも、エロは無い。
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小説 8,957 位 / 201,204件 恋愛 4,329 位 / 59,012件
文字数 6,902 最終更新日 2025.02.24 登録日 2025.02.24
 バチンっ!? と、頬に強い衝撃。瞑った目の裏に、星が瞬いたのが感じられた。踏ん張りが利かず、ドンと床に倒れ込む。 「なんなのっ、その態度はっ!? 挨拶もろくにできないなんて、アンタの母親は一体どれだけアンタを甘やかしていたんだかね!」  その瞬間、わたしの脳裏に――――「アンタの母親があの人に無理矢理迫って結婚したんだ! そのせいであたしとこの子は、ずっと苦しい思いをして来たんだ! 母親の所業を詫びながら、あたし達以上に苦しめっ!?」そんな、憎悪の籠るセリフが浮かんだ。  鬼のような形相で、嗤いながら女の子を虐げる継母。  殴られ、蹴られ、使用人の仕事を押し付けられ、食事を抜かれ、鞭打たれ――――継母と異母妹の憂さ晴らしにボロ雑巾のように……というか、サンドバッグのようにボッコボコに八つ当たられる。  酷い虐待シーンばかりが目立ち、それでも大して怪我した様子もなく、食事を何度抜かれても、腐った物を食べさせられてもあまり弱った様子がなく、日々暴行に耐えながらも使用人の仕事を完璧にこなすので、主人公が『超合金ヒロイン』とか称されてた話じゃね?  まあ、年頃になってようやく逃げ出し、死に掛けのところをスパダリに拾われて、そのスパダリが今までヒロインを虐げていた家族へとざまぁする……的な物語。 「これはアンタのためにしているのよ? あたしだって心苦しいの。ほら? アンタの母親がアンタを全く躾けてないから。仕方ないでしょ? アンタみたいな愚図で役立たずの愚か者には、ちゃんとした教育が必要だもの! そう、これは愛の鞭なのよ! アハハハハハハハハハっ!!」  わたしは思う。暴力や虐待は絶対に愛ではない。しかし、これを愛だというのなら……わたくし、全力で抵抗させて頂きますわ!  設定はふわっと。
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小説 8,690 位 / 201,204件 ファンタジー 1,473 位 / 46,620件
文字数 7,794 最終更新日 2025.02.11 登録日 2025.02.11
 王子様の元恋人なんて、バッドステータスにも程がある……じゃないですかー。そんなクッソ重い十字架を、幾ら頭と尻が軽いからって、あんなうら若きお嬢さんに背負わせるなんて可哀想にも程がありますよー。  王族の恋人のどこがバッドステータスだ? 光栄に思いこそすれ、悪し様に言うのは不敬に過ぎる?  ははっ、ヤだわー。殿下ー、寝言は寝てから宣ってくださいよー。  どう考えったって『王子様の元恋人』なんて称号、バッドステータスですって。むしろ、一度装着すると外れなくなる系の呪いの装備的な?  え~? 不敬罪食らわすぞって? ヤだなー。俺のお仕事は、常日頃から『美女を集めて俺だけのハーレムを作りたい』だとか頭沸いたことばっか言ってる殿下のお目付け役なんですからー。  最悪、ぶん殴って気絶させてでも殿下を止める許可を陛下から頂いてまーす。  つか、今の俺は一応殿下の側近扱いですが、陛下直々に雇われてんので殿下の命令よか陛下の命令のが上位っすわー。  え? いつか俺を泣かす? ははっ、楽しみに待ってますねー?  設定はふわっと。
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小説 11,516 位 / 201,204件 ファンタジー 1,842 位 / 46,620件
文字数 6,120 最終更新日 2025.02.04 登録日 2025.02.02
恋愛 完結 短編 R15
 わたくし、子爵家の一人娘で跡取りとして育てられましたの。  というのに、お母様が亡くなって早数年。  ついこの間、わたくしに姉妹ができましたの。ええ、新しく姉妹……それも、異母姉だそうなのですわ。  なんでも、わたくしの母が亡くなって数年。喪に服したには十分だと宣い、ほとぼりが冷めた頃合いなので、母と結婚する前から囲っていた愛人を呼び寄せ、結婚したそうです。  更に、異母姉を改めて認知し、我が子爵家の籍に加えるのだそうです。  しかも、全っ部事後報告っ!?  控えめに言っても……結婚前からずっと母を裏切り続けやがって、マジクズだなクソ親父がっ!! あら、つい言葉が乱れてしまいましたわ。失礼。  クソ親父が保身上手で小賢しいクズな上、物語などでよくあるように、我が家はお母様の血統……ということもなく、普通にクソ親父の血統だ。  というワケで、わたしが後継というのも、いつ覆されるかわからん。  更に言えば、異母姉は一応、マジでクソ親父の娘だそうだ。  わたし、割と詰んでね?  異母姉はわたしの婚約者である頭空っぽ目節穴野郎の空っぽ頭に、せっせとお花畑を栽培し始めやがった。  そして、貴族学園交流会のパーティーで――――  「俺はお前との婚約を破棄し、真実の愛で結ばれた彼女との婚約を望む!」  と、やらかした!  「わたくしと婚約破棄して、異母姉と婚約を結ぶですって? 宜しい、ならば追放だ!」  高笑いしたい気分を抑え、上機嫌に応えた。  設定はふわっと。
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小説 6,939 位 / 201,204件 恋愛 3,395 位 / 59,012件
文字数 7,894 最終更新日 2025.02.01 登録日 2025.01.31
 教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。  前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。  元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。  しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。  教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。  また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。 その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。 短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
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文字数 77,096 最終更新日 2025.02.01 登録日 2024.12.23
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わたくしには、一つ年下の病弱な妹が居ります。 ちなみに、わたくしは後継ぎとして厳しく教育が施されていますが。まあ、俗に言う『病弱な妹ばかりを可愛がる家族』というやつですわね。娯楽本でこういう、虐げられる姉という本を読みましたの。 一応、最低限の世話はされていますので。少々困った妹と、そんな妹を甘やかす家族や使用人達に囲まれて暮らしていたのですけど―――― 「すまないが、君とは結婚できない。俺は、彼女を愛してしまったんだ」 「ごめんなさい、お姉様。わたくしがいけないの……」 差し詰め、彼らの中ではわたくしは愛する二人を引き裂く悪役令嬢……いえ、悪女と言ったところでしょうか? 「彼女のお腹には、俺の子がいる。予定通り、彼女と結婚して俺がこの家に婿入りする」 あらあら、なんだかとんでもないことを暴露されましたわぁ! 様々な事情を鑑みて―――― わたくしは、愛する二人を引き裂く悪女を……及ばずながら務めさせて頂きますわ! 大きく息を吸って―――― 「この、獣っ! 獣、獣! 獣が! わたくしの愛する妹に無体をっ!? 病弱で臥せっていた妹を、無理矢理手籠めにしたとっ!? 誰か、誰か、その男を、獣を妹から引き剥がしてっ!? 妹を守ってちょうだいっ!!」 さて、わたくしは立派に『愛する二人を引き裂く悪女』役を務められたでしょうか? 設定はふわっと。
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「新たなる教皇よ。王太子であるわたし、ゲスナーとシスター・カスリンとの婚約を認めて頂きたい。そして、真の聖女であるカスリンを虐げ、聖女を騙るその女の処刑を求める!」  王太子が、真の聖女であるところのシスター・カスリンを抱き寄せ、偽聖女だとしてシスター・ソフィアを指差した。  豊満な肢体のシスター・カスリンが密着したときに、王太子の顔がニヤけるのが見て取れた。  そして、わしは・・・ 「フハハハハハハハっ!! その娘は、我が教会一の阿婆擦れよ! その阿婆擦れを娶る覚悟があるなれば、其方らの婚姻を承諾しようではないかっ!?」  シスター・カスリンと王太子ゲスナーの二人を指差して、高笑いを上げた。  うむ。わし、めっちゃやらかしたっ!!  しかーしっ、数週間碌に寝とらんかった上、死に掛けても強制復活させれてという過酷な後始末死の行軍がようやっと終わりそうなときに、ハニトラ要員の女子にころっと騙されておるアホ王太子の相手をして疲労感マシマシじゃったからこう……許されるじゃろ。  わし、堪忍袋の緒が切れるまで我慢したし?  設定はふわっと。
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ある日、不遇な異母兄が虐げられる理由を考えていたら―――― この世界が鬼畜ヤンデレスキーな腐女子ご用達の、ほぼほぼハッピーエンドの無い、メリバ、バッドエンド、デッドエンドの散りばめられているBLゲーム【愛シエ】の世界だと気が付いた! そして自分が、ゲームの攻略対象のメンヘラリバース男の娘こと第三王子のネロに生まれ変わっていることを知った前世腐女子の茜は、最推しだったゲーム主人公(総受け)のバッドエンド&死亡フラグをへし折ることを決めた。 まずは異母兄弟であることを利用し、ゲーム主人公のシエロたんに会うと―――― なんとびっくり、シエロたんの中身は前世の弟、蒼だったっ!? BLは嫌だと『腐ったお姉様。伏してお願い奉りやがるから、是非とも助けろくださいっ!?』と、半泣きで縋られたので、蒼のお姉ちゃんである茜は、弟の生命と貞操と尊厳を守るため、運命に立ち向かうことにした。 「生でBLを見られる♪」というワクテカな誘惑を、泣く泣く断ち切って・・・ どうにかして、破滅、死亡フラグを折って生き残ってやろうじゃないのっ!!!! 掛かって来いや運命っ! 設定はふわっと。 多分、コメディー。 ※BLゲームに転生ですが、BLを回避する目的なのでBLな展開にはなりません。 ※『腐ったお姉様。伏してお願い奉りやがるから、是非とも助けろくださいっ!?』の、腐ったお姉ちゃんが主役の話。 『腐ったお姉様~』の方を読んでなくても大丈夫です。
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道を歩いていたら、いきなり見知らぬ男にぐいっと強く腕を掴まれました。 「ああ、漸く見付けた。愛しい俺の番」 なにやら、どこぞの物語のようなことをのたまっています。正気で言っているのでしょうか? 「はあ? 勘違いではありませんか? 気のせいとか」 そうでなければ―――― 「違うっ!? 俺が番を間違うワケがない! 君から漂って来るいい匂いがその証拠だっ!」 男は、わたしの言葉を強く否定します。 「匂い、ですか……それこそ、勘違いでは? ほら、誰かからの移り香という可能性もあります」 否定はしたのですが、男はわたしのことを『番』だと言って聞きません。 「番という素晴らしい存在を感知できない憐れな種族。しかし、俺の番となったからには、そのような憐れさとは無縁だ。これから、たっぷり愛し合おう」 「お断りします」 この男の愛など、わたしは必要としていません。 そう断っても、彼は聞いてくれません。 だから――――実験を、してみることにしました。 一月後。もう一度彼と会うと、彼はわたしのことを『番』だとは認識していないようでした。 「貴様っ、俺の番であることを偽っていたのかっ!?」 そう怒声を上げる彼へ、わたしは告げました。 「あなたの『番』は埋葬されました」、と。 設定はふわっと。
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お母様が亡くなり、お父様が再婚して新しい義母と義妹が出来て――――わたくしはいつしか使用人同然の扱いを受けていました。 それでも懸命に過ごし――――という、よくあるチープな物語みたいな状況に、わたくしはつい数ヶ月前までおりました。 けれど、これまた物語のような展開で、とある高位貴族のご子息とお知り合いになり、あれよあれよという間に、彼がわたくしの状況を、境遇を、待遇を全て変えてしまったのでした。 正義感が強くて、いつもみんなに囲まれて、人気者のあなた。わたくしを助けてくれた、王子様みたいな優しいあなた。彼と婚約できて、幸せになれると信じておりました。 けれど、いつの間にか彼は別の……以前のわたくしと似た境遇の女性と親しくしなっていました。 「……彼女は、以前の君のような境遇にある。彼女のつらさを、君ならわかってあげられる筈だ。だから、そんなことを言わないでくれ。俺は、彼女を助けてあげたいんだ。邪推はやめてくれ。俺は、君に失望したくない」 そう言われ、わたくしは我慢することにしました。 そんなわたくしへ、彼の元婚約者だった女性が問い掛けました。 「ねえ、あなた。彼が愛でるは、龍胆か水仙か……どちらだと思います?」と。
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文字数 4,579 最終更新日 2024.06.09 登録日 2024.06.08
恋愛 完結 短編 R15
つい最近。お姉様に、婚約者候補の方ができました。 彼は金髪碧眼で、如何にも女性に好まれそうな王子様みたいな容姿。 そんな彼がお姉様との交流中にわたくしに会いに来てくれるようになったのです。 何度も何度も、彼はわたくしに会いに来てくれて。わたくしのことを気遣い、お花や、可愛らしいアクセサリー、お菓子などをわたくしへ贈ってくれました。 何度も不適切なこの関係を絶とうとしました。けれど、 「君と先に巡り会えていたなら、なにを置いても君に求婚した。だというのに、なぜ俺は君の姉の婚約者となってしまったんだ? 君の方が遥かに儚げで……こんなにも守ってあげたいと強く思うのに」 熱い吐息で、酔ったような顔で、彼がわたくしに囁くのでした。 「大丈夫。君のお姉さんと結婚しても、俺が本当に愛するのは君だけだ。心配しないで?」 そんな甘い囁きにわたくしは―――― 「こんなことを言うと……お姉様にも、お母様にもはしたないと、淑女失格だと叱られてしまうことは判っているのです! ですが、もうわたくしはこの強く育ってしまった思いを我慢することなどできません!」 にこりと、嬉しそうにとろけるような笑みを浮かべて両腕を広げる彼へと、 「ああ゛? いつもいっつも、婚約者候補の妹相手に欲情した視線向けて、くっさくて荒い鼻息フンフン吹っ掛けおってからに、バチクソキッショいんじゃワレぇっ!! とく去ねやっ!!」 我慢していたこの熱く滾る苦しい胸の内を、思いっ切りぶちまけることにした。 という感じの、多分コメディー。
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文字数 6,315 最終更新日 2024.04.28 登録日 2024.04.27
恋愛 完結 短編 R15
うちで開催されているパーティーで、家族に冷遇されている子供を見た。 なんでも、その子が生まれるときに母親が亡くなったそうで。それから、父親と上の兄弟に目の仇にされているのだとか。俺は初めて見たが、噂になる程の家族の言動。 俺、こういうの大っ嫌いなんだけど? ちょっと前に、親友が突然神学校に入りやがった。それもこういう理由で、だ。 というワケで、大人げなく怒鳴っている見苦しいオッサンと、罵倒されて委縮している子供の間に割って入ることにした。 俺の前で、そんなクソみたいなことしてるそっちが悪い。 罵倒されてる子は親友じゃないし、このオッサンはアイツの父親じゃないのも判ってる。 けど、赦せん。目障りで耳障りだ。 だから――――俺の八つ当たり受けろ? お前らが、その子にやってることと同じだろ。 「あなた方がそうやって、その子を目の仇にする度、冷遇する度、理不尽に叱責する度、『キャー、わたしの仇に仕返ししてくれてありがとう! わたしの産んだ子だけど、そんなの関係ないわ! だって、わたしの命を奪った子だものね! もっと冷遇して、もっとつらい目に遭わせて、追い詰めて思い知らせてやって!』って、そういう、自分の子供を傷付けて喜ぶような性格の悪い女だって、死んだ後も家族に、旦那に喧伝されるって、マジ憐れだわー」 死んだ後も、家族に『自分が死んだことを生まれたばかりの子供のせいにして、仇を討ってほしいと思われてた』なんて、奥さんもマジ浮かばれないぜ。 『母の命を奪った罪人である自分は、誰にも愛されない』だと? そんなワケあるかボケっ!! 設定はふわっと。 【では、なぜ貴方も生きているのですか?】の、主人公の親友の話。そっちを読んでなくても大丈夫です。
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小説 11,984 位 / 201,204件 恋愛 5,702 位 / 59,012件
文字数 7,454 最終更新日 2024.03.24 登録日 2024.03.23
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