因果応報・ざまぁ小説一覧

1
とある酒場で、酒を飲んでいた冒険者のうち、約十名が体調不良を訴えた。そのうち、数名が意識不明の重体。そして、二人が死亡。 調査の結果、冒険者の体調不良や死因は、工業用アルコールの混ぜ物がされた酒と、粗悪なポーションが原因であると判明。 工業用アルコールが人体に有害なのは勿論だが。その上、粗悪なポーションは酒との飲み合わせが悪く、体外へ排出される前にアルコールを摂取すると、肝臓や腎臓へとダメージを与えるという代物。 酒屋の主人は、混ぜ物アルコールの提供を否定。また、他の客からの証言もあり、冒険者のうちの誰かが持ち込んだ物とされている。 そして、粗悪なポーションの製作者として、とある薬屋が犯人として浮上した。 その薬屋は、過去に幾度も似たような死亡事故への関与が疑われているが、証拠不十分として釈放されているということを繰り返している、曰く付きの怪しい薬屋だった。 今回もまた、容疑者として浮上した薬屋へと、任意で事情聴取をすることになったのだが―――― 薬屋は、ひひひひっと嬉しげに笑いながら・・・自らを冤罪だと主張した。 密やかで、けれど致命的な報復。 ざまぁと言えばざまぁですが、あんまりすっきりはしない類のざまぁだと思います。
24h.ポイント 0pt
小説 184,425 位 / 184,425件 ファンタジー 42,357 位 / 42,357件
文字数 5,363 最終更新日 2023.04.05 登録日 2023.04.02
1