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暫くして、馬車は王城に着いた。
先に降りたルークの手を取って降りたミレーナは、間近で見る王城の大きさに目を奪われる。
「学園から見えていましたけど、こんなに近くで見たのは初めてです。しかも、昼間と夜では印象が全然違いますね」
「今夜は、デビュタントの会場としても明かりが沢山使われているから特にそう思うだろうね」
そんな事を話しながら受付を済ませ、案内人の入場の言葉と共に会場へと入る。
(うわぁ!なんて素敵なの…)
広い会場を照らすキラキラと美しいシャンデリア。テーブル一杯に乗せられた美味しそうな料理の数々。そして、楽しそうに会話を楽しむ色とりどりの衣装に身を包んだ貴族達。
「流石、王家主催の夜会だね」
「やはり、お茶会とは全然違いますね」
(これからの夜会で、上手くやっていけるかしら…)
あまり華やかな事が苦手なミレーナは、今後の事を思うと少し不安になる。
「不安かい?」
「………はい」
「大丈夫、ここまでの規模の夜会なんて滅多に無いさ。あったとしても、僕が隣に居るからフォローは任せてくれ」
「それじゃあ、最初の何回かは頼りにしてます」
「任せてくれ」
そんな風に話している2人に、1組のペアが近付いてきた。
「ルーク、久しぶりだな!ミレーナ嬢もお元気でしたか?」
「カイン、久しぶりだな」
「カイン様、お久しぶりです」
話しかけて来た赤髪の男性は、ルークの友人であるカインだった。久しぶりに友人に会えたルークは、嬉しそうにカインと話し始める。
「カインも来てたんだな」
「あぁ、妹のデビュタントのエスコートをな。紹介するよ、妹のカレンだ」
その言葉と共に、カインと同じ綺麗な赤髪の女性が進み出る。
「初めて、カレンです。兄が何時もお世話になっています」
「初めまして、ルークです。此方は、婚約者のミレーナです」
「カレン様、お久しぶりです」
「えぇ、ミレーナ様。お元気でしたか?」
「何だ?2人は知り合いだったのか?」
カインの言葉に、カレンが呆れた様に溜息をつく。
「お兄様、私とミレーナ様は今年デビュタントするという事は、同い年だと言う事です。つまり、少し前まで同じ学園に通っていた同級生です。それなのに、知らないなんて事ないに決まってるでは無いですか」
妹の呆れた様な視線に、カインは狼狽える。
「い、いや……同級生なんて何人も居るだろう?」
「私とミレーナ様の家は、同じ家格の伯爵家ですよ?お茶会で何度もお会いしてます。それに、私達は趣味が同じで仲良くしていますの」
「えっ?お前の趣味って、乗馬だろ?しかも、本格的なやつ」
「そうですわ。ミレーナ様は、私と同等程度の腕前をお持ちの方ですの。学園にいる時は、よく2人で走っていましたわ」
「下手したら俺より腕が良いカレンと同じ腕前って……」
どちらかと言えば可愛らしいと表現される事の多い見た目のミレーナが、まさか淑女が嗜む駆け足程度の乗馬では無く、男性の様な本格的な乗馬をするとは思わなかったのだろう。
ポカンとした世間で言う間抜けな表情のカインを見て、ミレーナはクスッと笑みが溢れたのだった。
先に降りたルークの手を取って降りたミレーナは、間近で見る王城の大きさに目を奪われる。
「学園から見えていましたけど、こんなに近くで見たのは初めてです。しかも、昼間と夜では印象が全然違いますね」
「今夜は、デビュタントの会場としても明かりが沢山使われているから特にそう思うだろうね」
そんな事を話しながら受付を済ませ、案内人の入場の言葉と共に会場へと入る。
(うわぁ!なんて素敵なの…)
広い会場を照らすキラキラと美しいシャンデリア。テーブル一杯に乗せられた美味しそうな料理の数々。そして、楽しそうに会話を楽しむ色とりどりの衣装に身を包んだ貴族達。
「流石、王家主催の夜会だね」
「やはり、お茶会とは全然違いますね」
(これからの夜会で、上手くやっていけるかしら…)
あまり華やかな事が苦手なミレーナは、今後の事を思うと少し不安になる。
「不安かい?」
「………はい」
「大丈夫、ここまでの規模の夜会なんて滅多に無いさ。あったとしても、僕が隣に居るからフォローは任せてくれ」
「それじゃあ、最初の何回かは頼りにしてます」
「任せてくれ」
そんな風に話している2人に、1組のペアが近付いてきた。
「ルーク、久しぶりだな!ミレーナ嬢もお元気でしたか?」
「カイン、久しぶりだな」
「カイン様、お久しぶりです」
話しかけて来た赤髪の男性は、ルークの友人であるカインだった。久しぶりに友人に会えたルークは、嬉しそうにカインと話し始める。
「カインも来てたんだな」
「あぁ、妹のデビュタントのエスコートをな。紹介するよ、妹のカレンだ」
その言葉と共に、カインと同じ綺麗な赤髪の女性が進み出る。
「初めて、カレンです。兄が何時もお世話になっています」
「初めまして、ルークです。此方は、婚約者のミレーナです」
「カレン様、お久しぶりです」
「えぇ、ミレーナ様。お元気でしたか?」
「何だ?2人は知り合いだったのか?」
カインの言葉に、カレンが呆れた様に溜息をつく。
「お兄様、私とミレーナ様は今年デビュタントするという事は、同い年だと言う事です。つまり、少し前まで同じ学園に通っていた同級生です。それなのに、知らないなんて事ないに決まってるでは無いですか」
妹の呆れた様な視線に、カインは狼狽える。
「い、いや……同級生なんて何人も居るだろう?」
「私とミレーナ様の家は、同じ家格の伯爵家ですよ?お茶会で何度もお会いしてます。それに、私達は趣味が同じで仲良くしていますの」
「えっ?お前の趣味って、乗馬だろ?しかも、本格的なやつ」
「そうですわ。ミレーナ様は、私と同等程度の腕前をお持ちの方ですの。学園にいる時は、よく2人で走っていましたわ」
「下手したら俺より腕が良いカレンと同じ腕前って……」
どちらかと言えば可愛らしいと表現される事の多い見た目のミレーナが、まさか淑女が嗜む駆け足程度の乗馬では無く、男性の様な本格的な乗馬をするとは思わなかったのだろう。
ポカンとした世間で言う間抜けな表情のカインを見て、ミレーナはクスッと笑みが溢れたのだった。
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