42 / 57
4章 呪詛、虚ろ花(前)
2.櫻春宮の黒百合(1)
しおりを挟む
翌日。華紅妍は春燕宮に向かった。永貴妃に頼んだ瓊花近くの花を詠むためである。永貴妃に挨拶をした後、庭に出る。庭を任されているらしい宮女が紅妍を案内した。
「杜鵑花が植えてある」
庭の奥に杜鵑花が植えてあった。先日祓った周小鈴が好んだ花である。すると宮女は言った。
「永貴妃様に命じられて持ってきたのです。大都の外れで侘しく咲いていましたから、それならばこの庭に植えた方がいいだろうと仰って」
「……良いと思う。この庭によく似合ってる」
「ありがとうございます」
ここで杜鵑花が咲くのは来季だと思っていた。それがまさか、あの庭から移してくるとは。小鈴が愛でた杜鵑花をすぐにでもここに植えたかったのだろう。永貴妃は温かな心を持っているが豪胆な一面もあるようだ。
ついで紅妍の瞳は瓊花を捉える。永貴妃が話していた通り花の季は終えている。
(瓊花の鬼霊に関するかもしれない。本当は瓊花を花詠みしたかったけれど)
その近くに石楠花が咲いていた。桃紅色をした花が緑の葉によく映える。宮女にひと言告げて、一輪手折る。それを手に乗せ、花の記憶を見る。
花は雄弁に語る。詠みたがっているのだ。けれど聞く力を持っていなければ花がどれだけ詠みあげようと聞こえない。手中に乗せた石楠花に意識を傾ける。この花はのびのびと穏やかに育っているようだ。
(あなたが視てきたものを、教えてほしい)
ゆっくりとほぐれていく。意識は溶け、石楠花と混ざり合う。そこからは数多にある花の記憶から、探しているものをつかみ取らなければならない。花の記憶は膨大だ。ひとつひとつの記憶は絹糸のように細い。
(瓊花の鬼霊に関するもの。あなたは、瓊花の鬼霊を知らない?)
花に問いかける。探している記憶がある時、花が心を開いていればそれは自ずと寄ってくる。紅妍はその記憶をつかみ取るだけだ。しかし、今回は何も来ない。探しているものがないというより、この石楠花が知らないようである。
紅妍は瞳を開いた。
「……ここにある瓊花ではない」
ぽつりと呟き、ゆっくりと枯れていく石楠花を木の根元に戻す。完全な花詠みとならなかったので枯れていくのに時間がかかる。
「ごめんね。違うのに、あなたを手に取ってしまった」
石楠花が可哀想に見えたので詫びる。石楠花は微笑むように桃紅色を濃くした後、一瞬で褐色になる。風が吹けば枯花は朽ちて、土と混ざるのだろう。
瓊花はここではない。内廷に植えられた瓊花はさほど多くないはずだ。秀礼が調べると言っていたので結果を待つしかないだろう。
(次は、黒百合があるという櫻春宮)
紅妍は宮女に礼を告げ、春燕宮を後にした。
春燕宮から櫻春宮までは近い。どちらも春の名を冠しているので近くに建てられている。
高塀に囲まれた通路を歩いていく。供に連れてきた藍玉や冬花宮宮女が数名。みなを引き連れて歩いていくのだが。
(誰かついてきている?)
紅妍らの後から少し遅れて、何者かがついてきている気がする。何度か振り返って確かめたがその姿は確認できない。血のにおいはないので鬼霊の類いではないだろう。
(気のせいかもしれない。鬼霊じゃないなら放っておいた方がいいか)
下手な面倒ごとに関わるまいと紅妍は前を向いた。
そうして櫻春宮に着いた。璋貴妃が使っていたという宮である。現在は誰も使っていないので手入れはそこまでされていない。今回の目的は櫻春宮の庭にあった。
見渡すと、黒百合は簡単に見つかった。庭の奥、雑草の茂みからひょこりと伸びた花がある。周りに百合は植えられていない。そこだけ不自然に黒百合が咲いていた。
百合の季は合っている。だが黒というのがどうにもおかしい。そこは塀の近くで陽がささず湿度に満ちているというのに、黒百合は陽が当たっているかのように花を開いている。違和感があった。
(なるほど。これは、いやな花だ)
しかし櫻春宮に、呪詛が持つ独特の気は流れていない。あれはその場所を身が重たくなるような陰鬱とした気に満たすものだが、ここはそれが感じられなかった。
紅妍は藍玉たちに離れるよう命じた。もしも何か起きては困るからと遠ざけたのである。藍玉は華妃が見える位置の、少し離れた場所で見守ると決めたようだ。
宮女を遠ざけたところでいよいよ黒百合に近づく。花の近くで身を屈め、まずはじいと黒百合を眺めた。
(生気がない花)
あらためてそう感じた。花は生き物だ。同じ木から咲いたものであっても形や色など個性を持ち生きている。同じ種類の花だからといってすべて同じではない。それぞれが見る記憶は異なる。花や草に近づくとみずみずしい気を感じるのはそれらが生気を持っているからだ。
しかしこの黒百合から生気をまったく感じない。紅妍は黒百合にそっと触れる。花詠みをする時のように意識を傾けて、花に語りかける。
花に触れても反応はない。空っぽの場所に手を伸ばしているようだ。
(虚ろ花。これは空っぽで、何もない花だ)
虚ろ花は、人の手によって作られたもの。自然の理に背いて存在するのだから生気は持たず、人の世を見ることもない。摘んで花詠みをしたところで得られるものは何もない。花の形をして、けれど花ではないものだ。
ではなぜ、理に背いた花がここにあるのか。それも忌み色である黒の百合が。
(……呪詛)
この花は呪詛があったことを証明している。櫻春宮のあたりに呪詛の気はないことから、この黒百合は既に役目を終えているのだろう。
虚ろ花として存在する黒百合は摘んだとしても、数刻ほど経てばここに戻り、夜も花を閉じることはない。役目を終えた虚ろ花だとしても祓わなければ残り続ける。
こういう時にも花渡しは使える。魂を乗せずとも花を覆う負の感情ごと浄土に渡すのである。この百合にとってもそれが救いになるはずだ。
意を決して黒百合を摘む。茎は簡単にぽきりと折れた。みずみずしさは感じられない。
(可哀想だ……こんな風に使われてしまうなんて)
元は美しい百合を咲かせていたのだろう。それが呪詛の元として使われ、ねじ曲げられてしまった。それを思うだけで胸が痛む。
花は多くを語る。詠みたがっているのだ。人がそれを聞く術を持たないだけである。きっとこの花も語りたいことがあっただろう。それもできず、虚ろになってしまった花。
(わたしは、この花を救いたい)
両の手に花を乗せて、瞳を閉じる。集中する。自分自身は細い糸のようになり、花の中に溶けていく。虚ろ花に語りかけるのだ。
(これからあなたを浄土に送る。もう誰かを呪わなくてもいい)
空っぽの花は答えない。そしていつもの花渡しよりも難しい。花はゆっくりと煙となって溶けていき、それまでに聞こえるのはこれまで花が背負ってきた苦しみだ。込められていた負の感情が紅妍の身を襲う。鋭く、針のようなものが身に刺さっていくようである。
(百合が抱えていた痛み……これほど辛い思いをしてきた)
理を捻じまげられ存在しているうちに蓄えた負の感情。それを受け止めながら少しずつ煙に溶かしていく。
「花よ、渡れ」
額が汗が浮かんだ。いやな汗である。べったりと張り付くようなそれは紅妍の体が痛むことを示しているようでもあった。噛みしめた奥歯が鳴る。痛くてたまらない。花を乗せた手は痛みに震えているので花が煙と溶けていくそれが揺れている。
(虚ろ花を祓うのは……こんなにも苦しいなんて……)
この花にどれほどの恨みが込められていたのだろう。ぐ、と唇を噛んで痛みに耐える。
(この花が背負った苦しみはこれ以上だった。鬼霊が背負う紅花の苦しみだって、わたしがいま味わっているものよりつらいはず)
だから屈してはならないと自らを奮い立たせる。
ようやくすべてが煙になった。黒百合は白煙になり、風に流され宙にのぼっていく。
それを見上げた後、紅妍は長く息を吐いた。額は汗ばみ、体までべったりと汗をかいている。疲れ果て、その場に座りこんでしまいたいほどだ。
その時である。
「華妃様! 鬼霊、鬼霊です!」
「杜鵑花が植えてある」
庭の奥に杜鵑花が植えてあった。先日祓った周小鈴が好んだ花である。すると宮女は言った。
「永貴妃様に命じられて持ってきたのです。大都の外れで侘しく咲いていましたから、それならばこの庭に植えた方がいいだろうと仰って」
「……良いと思う。この庭によく似合ってる」
「ありがとうございます」
ここで杜鵑花が咲くのは来季だと思っていた。それがまさか、あの庭から移してくるとは。小鈴が愛でた杜鵑花をすぐにでもここに植えたかったのだろう。永貴妃は温かな心を持っているが豪胆な一面もあるようだ。
ついで紅妍の瞳は瓊花を捉える。永貴妃が話していた通り花の季は終えている。
(瓊花の鬼霊に関するかもしれない。本当は瓊花を花詠みしたかったけれど)
その近くに石楠花が咲いていた。桃紅色をした花が緑の葉によく映える。宮女にひと言告げて、一輪手折る。それを手に乗せ、花の記憶を見る。
花は雄弁に語る。詠みたがっているのだ。けれど聞く力を持っていなければ花がどれだけ詠みあげようと聞こえない。手中に乗せた石楠花に意識を傾ける。この花はのびのびと穏やかに育っているようだ。
(あなたが視てきたものを、教えてほしい)
ゆっくりとほぐれていく。意識は溶け、石楠花と混ざり合う。そこからは数多にある花の記憶から、探しているものをつかみ取らなければならない。花の記憶は膨大だ。ひとつひとつの記憶は絹糸のように細い。
(瓊花の鬼霊に関するもの。あなたは、瓊花の鬼霊を知らない?)
花に問いかける。探している記憶がある時、花が心を開いていればそれは自ずと寄ってくる。紅妍はその記憶をつかみ取るだけだ。しかし、今回は何も来ない。探しているものがないというより、この石楠花が知らないようである。
紅妍は瞳を開いた。
「……ここにある瓊花ではない」
ぽつりと呟き、ゆっくりと枯れていく石楠花を木の根元に戻す。完全な花詠みとならなかったので枯れていくのに時間がかかる。
「ごめんね。違うのに、あなたを手に取ってしまった」
石楠花が可哀想に見えたので詫びる。石楠花は微笑むように桃紅色を濃くした後、一瞬で褐色になる。風が吹けば枯花は朽ちて、土と混ざるのだろう。
瓊花はここではない。内廷に植えられた瓊花はさほど多くないはずだ。秀礼が調べると言っていたので結果を待つしかないだろう。
(次は、黒百合があるという櫻春宮)
紅妍は宮女に礼を告げ、春燕宮を後にした。
春燕宮から櫻春宮までは近い。どちらも春の名を冠しているので近くに建てられている。
高塀に囲まれた通路を歩いていく。供に連れてきた藍玉や冬花宮宮女が数名。みなを引き連れて歩いていくのだが。
(誰かついてきている?)
紅妍らの後から少し遅れて、何者かがついてきている気がする。何度か振り返って確かめたがその姿は確認できない。血のにおいはないので鬼霊の類いではないだろう。
(気のせいかもしれない。鬼霊じゃないなら放っておいた方がいいか)
下手な面倒ごとに関わるまいと紅妍は前を向いた。
そうして櫻春宮に着いた。璋貴妃が使っていたという宮である。現在は誰も使っていないので手入れはそこまでされていない。今回の目的は櫻春宮の庭にあった。
見渡すと、黒百合は簡単に見つかった。庭の奥、雑草の茂みからひょこりと伸びた花がある。周りに百合は植えられていない。そこだけ不自然に黒百合が咲いていた。
百合の季は合っている。だが黒というのがどうにもおかしい。そこは塀の近くで陽がささず湿度に満ちているというのに、黒百合は陽が当たっているかのように花を開いている。違和感があった。
(なるほど。これは、いやな花だ)
しかし櫻春宮に、呪詛が持つ独特の気は流れていない。あれはその場所を身が重たくなるような陰鬱とした気に満たすものだが、ここはそれが感じられなかった。
紅妍は藍玉たちに離れるよう命じた。もしも何か起きては困るからと遠ざけたのである。藍玉は華妃が見える位置の、少し離れた場所で見守ると決めたようだ。
宮女を遠ざけたところでいよいよ黒百合に近づく。花の近くで身を屈め、まずはじいと黒百合を眺めた。
(生気がない花)
あらためてそう感じた。花は生き物だ。同じ木から咲いたものであっても形や色など個性を持ち生きている。同じ種類の花だからといってすべて同じではない。それぞれが見る記憶は異なる。花や草に近づくとみずみずしい気を感じるのはそれらが生気を持っているからだ。
しかしこの黒百合から生気をまったく感じない。紅妍は黒百合にそっと触れる。花詠みをする時のように意識を傾けて、花に語りかける。
花に触れても反応はない。空っぽの場所に手を伸ばしているようだ。
(虚ろ花。これは空っぽで、何もない花だ)
虚ろ花は、人の手によって作られたもの。自然の理に背いて存在するのだから生気は持たず、人の世を見ることもない。摘んで花詠みをしたところで得られるものは何もない。花の形をして、けれど花ではないものだ。
ではなぜ、理に背いた花がここにあるのか。それも忌み色である黒の百合が。
(……呪詛)
この花は呪詛があったことを証明している。櫻春宮のあたりに呪詛の気はないことから、この黒百合は既に役目を終えているのだろう。
虚ろ花として存在する黒百合は摘んだとしても、数刻ほど経てばここに戻り、夜も花を閉じることはない。役目を終えた虚ろ花だとしても祓わなければ残り続ける。
こういう時にも花渡しは使える。魂を乗せずとも花を覆う負の感情ごと浄土に渡すのである。この百合にとってもそれが救いになるはずだ。
意を決して黒百合を摘む。茎は簡単にぽきりと折れた。みずみずしさは感じられない。
(可哀想だ……こんな風に使われてしまうなんて)
元は美しい百合を咲かせていたのだろう。それが呪詛の元として使われ、ねじ曲げられてしまった。それを思うだけで胸が痛む。
花は多くを語る。詠みたがっているのだ。人がそれを聞く術を持たないだけである。きっとこの花も語りたいことがあっただろう。それもできず、虚ろになってしまった花。
(わたしは、この花を救いたい)
両の手に花を乗せて、瞳を閉じる。集中する。自分自身は細い糸のようになり、花の中に溶けていく。虚ろ花に語りかけるのだ。
(これからあなたを浄土に送る。もう誰かを呪わなくてもいい)
空っぽの花は答えない。そしていつもの花渡しよりも難しい。花はゆっくりと煙となって溶けていき、それまでに聞こえるのはこれまで花が背負ってきた苦しみだ。込められていた負の感情が紅妍の身を襲う。鋭く、針のようなものが身に刺さっていくようである。
(百合が抱えていた痛み……これほど辛い思いをしてきた)
理を捻じまげられ存在しているうちに蓄えた負の感情。それを受け止めながら少しずつ煙に溶かしていく。
「花よ、渡れ」
額が汗が浮かんだ。いやな汗である。べったりと張り付くようなそれは紅妍の体が痛むことを示しているようでもあった。噛みしめた奥歯が鳴る。痛くてたまらない。花を乗せた手は痛みに震えているので花が煙と溶けていくそれが揺れている。
(虚ろ花を祓うのは……こんなにも苦しいなんて……)
この花にどれほどの恨みが込められていたのだろう。ぐ、と唇を噛んで痛みに耐える。
(この花が背負った苦しみはこれ以上だった。鬼霊が背負う紅花の苦しみだって、わたしがいま味わっているものよりつらいはず)
だから屈してはならないと自らを奮い立たせる。
ようやくすべてが煙になった。黒百合は白煙になり、風に流され宙にのぼっていく。
それを見上げた後、紅妍は長く息を吐いた。額は汗ばみ、体までべったりと汗をかいている。疲れ果て、その場に座りこんでしまいたいほどだ。
その時である。
「華妃様! 鬼霊、鬼霊です!」
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
紅玉宮妃(予定)の後宮奮闘記~後宮下女ですがわたしの皇子様を皇帝にします~
福留しゅん
恋愛
春華国の後宮は男子禁制だが例外が存在する。その例外である未成年の第五皇子・暁明はお忍びで街を散策していたところ、旅人の雪慧に助けられる。雪慧は後宮の下女となり暁明と交流を深めていくこととなる。やがて親密な関係となった雪慧は暁明の妃となるものの、宮廷内で蠢く陰謀、傾国の美女の到来、そして皇太子と皇帝の相次ぐ死を経て勃発する皇位継承争いに巻き込まれていくこととなる。そして、春華国を代々裏で操ってきた女狐と対峙しーー。
※改訂作業完了。完結済み。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
捨てられた地味な王宮修復師(実は有能)、強面辺境伯の栄養管理で溺愛され、辺境を改革する ~王都の貴重な物が失われても知りませんよ?~
水上
恋愛
「カビ臭い地味女」と王太子に婚約破棄された王宮修復師のリディア。
彼女の芸術に関する知識と修復師としての技術は、誰からも必要性を理解されていなかった。
失意の中、嫁がされたのは皆から恐れられる強面辺境伯ジェラルドだった!
しかし恐ろしい噂とは裏腹に、彼はリディアの不健康を見逃せない超・過保護で!?
絶品手料理と徹底的な体調管理で、リディアは心身ともに美しく再生していく。
一方、彼女を追放した王都では、貴重な物が失われたり、贋作騒動が起きたりとパニックになり始めて……。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる