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6章 次代の華
1.別れの日(2)
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扉が、開いていた。花詠みに手中していた紅妍はそのことに気づいていなかったのである。そこにいる人影を確かめれば羞恥心がこみあげ、目を合わせることはできなくなる。
そこには秀礼がいた。後ろには清益、そしてくすくすと笑う藍玉がいる。
清益はため息をついて去っていった。おそらく彼なりに気遣ったのだろう。藍玉は部屋に入らずその場で一揖した。
「華妃様。結局、花詠みをされたのですね」
「ち、ちが……これは……」
「わたしも、しばし席を外します。宮女らにも人払いを伝えておりますのでご安心ください」
慌てふためく紅妍を楽しんで満足したらしく藍玉も去っていく。
悠々と部屋に入ってきたのは秀礼だけだった。
扉が閉まれば、薄暗い中に二人になる。先の花詠みもある。ここに二人きりということが急に恥ずかしく思えてきた。
何を語ればいいか迷い、枯れた石楠花を手にのせたまま視線を泳がせる紅妍だったが、秀礼が口を開いた。彼もまた、藍玉と同じく楽しそうにしている。
「優秀な華仙術師は、花詠みをしたのだろう?」
痛いところをつく。言い逃れはできない。扉が開いたことも気づかぬほど集中し、手には枯れた花があるのだ。これまで何度も花詠みや花渡しの場面に遭遇してきた秀礼を騙すことは難しい。
「まあいい。答えずともそのような表情をしていればわかる」
くつくつと秀礼が笑う。彼は近くの椅子に腰掛けている。その近さがどうも気になって、紅妍は慌てて立ち上がった。
「……藍玉に茶をもらってきます」
「いらぬ」
いま少し頭を冷やすための時間が欲しく、この場を逃げ出したかったのだが、先回りをするかのように秀礼がそれを遮る。
そして紅妍の手を取った。
「話がしたい。ここにいてくれ」
そのように手を掴まれては振りほどくなどできない。その手の大きさと温かさが、欲深い自分を呼び起こす。口を開けば、もう少しこの手を重ねていたいと甘えてしまいそうだ。
おずおずと椅子に再び腰掛ける。それでもまだ秀礼は手を離そうとしなかった。
「……此度のことは、助かった。お前を連れてこなければ宮城に満ちる禍は続いていただろう」
「わたしだけではありません。秀礼様にもたくさん助けていただきました」
「どうだろうな。お前がきてから、私が宝剣を振るうことも随分と減った。おかげで鬼霊の悲鳴を聞くことはなく、よく眠れている」
それはよかった、と紅妍は安堵する。宝剣は鬼霊にも、所持者にも苦痛を与えるのだろう。紅妍の華仙術は鬼霊だけでなく秀礼も救っていたのだ。
「私は宮城を離れることができない。私は大都の民も、髙の民も好きだ。より良い未来に導いていきたいと考えている」
宮城を抜け出して大都に飛びだすような者だ。そうであろうと紅妍もよく知っている。この者が宝座に座した髙は幸福に進むだろう。いや、そのはずだ。
「私にはやらねばならないことがたくさんある。これから何人もの妃を後宮に呼ぶだろう。子を成すことも務めだと言われている。この身は天命に委ねるつもりだ。だが――」
その言葉が途切れたと思いきや、紅妍の視界が揺れた。
何かに引き寄せられている。いや、違う。秀礼に抱きしめられているのだ。彼の体の温かさが肌に触れる。背に回された手はたくましく、力強いようで、しかし震えていた。これから重責を背負うだろう秀礼の、脆さがいまだけは表れている。
「今宵は英秀礼として、お前に伝えたい――お前を好いている。愛してしまった」
その腕から離れることなど、誰ができるだろう。紅妍の心のうちは歓喜に沸いている。
紅妍は戸惑いながらもそっと彼の背に手を這わせる。骨ばった、広い背だ。
「……わたしも、お慕いしております」
秀礼が今宵は重責を忘れるように、紅妍もまた己が華妃であることを忘れている。ひとりの女人として、彼の体を抱きしめる。
けれどそれはこの月夜が終われば、すべてなくなるの。それがわかっているから秀礼の手は震えている。
「私はお前を幸福にしたい。お前を想えば想うほど、幸せにしてやりたいと欲深なことを思うのだ。けれどそれは、この後宮で与えられないことだろう。だから――」
これから後宮に咲く華は一新される。新たな妃が集まり、そこには新たな諍いが起きるだろう。そこに紅妍を巻き込むわけにはいかないと秀礼は考えているに違いない。
「……わたしは、幸福でした」
里から連れ出してもらえたことは奇跡のように。秀礼と共にいれば幸福が与えられていた。
「わたしは、明日発ちます。遠く離れてはしまいますが、秀礼様の幸福を願っています」
この月夜が開けたら、離れなければならない。だからいまはもう少し、この人の腕に抱かれていたいと思う。
紅妍は瞳を閉じた。しかし花の詠む声を聞くのではない。秀礼の声を拾うために。
「紅妍。私は……」
躊躇うような秀礼の声が響く。好いた者の声は心地よい。身のうちに集う温かな感情は幸福と呼ぶのだろう。それは瞳に集った後、熱い涙となって頬を伝い落ちた。
早朝。紅妍は冬花宮を出た。見送りの者はいない。藍玉らは、門まで向かうと最後まで訴えていたが、それは紅妍が拒否した。別れは静かな方がよい。
大都は疫病騒ぎも終息して賑わっている。大通りを歩きながら喧騒を眺めた後、前を見やる。これよりも先、ずっと遠くの方に見える山。
(華仙の里、か)
そこにあるは故郷。紅妍は故郷への遠い道のりを歩き出した。
そこには秀礼がいた。後ろには清益、そしてくすくすと笑う藍玉がいる。
清益はため息をついて去っていった。おそらく彼なりに気遣ったのだろう。藍玉は部屋に入らずその場で一揖した。
「華妃様。結局、花詠みをされたのですね」
「ち、ちが……これは……」
「わたしも、しばし席を外します。宮女らにも人払いを伝えておりますのでご安心ください」
慌てふためく紅妍を楽しんで満足したらしく藍玉も去っていく。
悠々と部屋に入ってきたのは秀礼だけだった。
扉が閉まれば、薄暗い中に二人になる。先の花詠みもある。ここに二人きりということが急に恥ずかしく思えてきた。
何を語ればいいか迷い、枯れた石楠花を手にのせたまま視線を泳がせる紅妍だったが、秀礼が口を開いた。彼もまた、藍玉と同じく楽しそうにしている。
「優秀な華仙術師は、花詠みをしたのだろう?」
痛いところをつく。言い逃れはできない。扉が開いたことも気づかぬほど集中し、手には枯れた花があるのだ。これまで何度も花詠みや花渡しの場面に遭遇してきた秀礼を騙すことは難しい。
「まあいい。答えずともそのような表情をしていればわかる」
くつくつと秀礼が笑う。彼は近くの椅子に腰掛けている。その近さがどうも気になって、紅妍は慌てて立ち上がった。
「……藍玉に茶をもらってきます」
「いらぬ」
いま少し頭を冷やすための時間が欲しく、この場を逃げ出したかったのだが、先回りをするかのように秀礼がそれを遮る。
そして紅妍の手を取った。
「話がしたい。ここにいてくれ」
そのように手を掴まれては振りほどくなどできない。その手の大きさと温かさが、欲深い自分を呼び起こす。口を開けば、もう少しこの手を重ねていたいと甘えてしまいそうだ。
おずおずと椅子に再び腰掛ける。それでもまだ秀礼は手を離そうとしなかった。
「……此度のことは、助かった。お前を連れてこなければ宮城に満ちる禍は続いていただろう」
「わたしだけではありません。秀礼様にもたくさん助けていただきました」
「どうだろうな。お前がきてから、私が宝剣を振るうことも随分と減った。おかげで鬼霊の悲鳴を聞くことはなく、よく眠れている」
それはよかった、と紅妍は安堵する。宝剣は鬼霊にも、所持者にも苦痛を与えるのだろう。紅妍の華仙術は鬼霊だけでなく秀礼も救っていたのだ。
「私は宮城を離れることができない。私は大都の民も、髙の民も好きだ。より良い未来に導いていきたいと考えている」
宮城を抜け出して大都に飛びだすような者だ。そうであろうと紅妍もよく知っている。この者が宝座に座した髙は幸福に進むだろう。いや、そのはずだ。
「私にはやらねばならないことがたくさんある。これから何人もの妃を後宮に呼ぶだろう。子を成すことも務めだと言われている。この身は天命に委ねるつもりだ。だが――」
その言葉が途切れたと思いきや、紅妍の視界が揺れた。
何かに引き寄せられている。いや、違う。秀礼に抱きしめられているのだ。彼の体の温かさが肌に触れる。背に回された手はたくましく、力強いようで、しかし震えていた。これから重責を背負うだろう秀礼の、脆さがいまだけは表れている。
「今宵は英秀礼として、お前に伝えたい――お前を好いている。愛してしまった」
その腕から離れることなど、誰ができるだろう。紅妍の心のうちは歓喜に沸いている。
紅妍は戸惑いながらもそっと彼の背に手を這わせる。骨ばった、広い背だ。
「……わたしも、お慕いしております」
秀礼が今宵は重責を忘れるように、紅妍もまた己が華妃であることを忘れている。ひとりの女人として、彼の体を抱きしめる。
けれどそれはこの月夜が終われば、すべてなくなるの。それがわかっているから秀礼の手は震えている。
「私はお前を幸福にしたい。お前を想えば想うほど、幸せにしてやりたいと欲深なことを思うのだ。けれどそれは、この後宮で与えられないことだろう。だから――」
これから後宮に咲く華は一新される。新たな妃が集まり、そこには新たな諍いが起きるだろう。そこに紅妍を巻き込むわけにはいかないと秀礼は考えているに違いない。
「……わたしは、幸福でした」
里から連れ出してもらえたことは奇跡のように。秀礼と共にいれば幸福が与えられていた。
「わたしは、明日発ちます。遠く離れてはしまいますが、秀礼様の幸福を願っています」
この月夜が開けたら、離れなければならない。だからいまはもう少し、この人の腕に抱かれていたいと思う。
紅妍は瞳を閉じた。しかし花の詠む声を聞くのではない。秀礼の声を拾うために。
「紅妍。私は……」
躊躇うような秀礼の声が響く。好いた者の声は心地よい。身のうちに集う温かな感情は幸福と呼ぶのだろう。それは瞳に集った後、熱い涙となって頬を伝い落ちた。
早朝。紅妍は冬花宮を出た。見送りの者はいない。藍玉らは、門まで向かうと最後まで訴えていたが、それは紅妍が拒否した。別れは静かな方がよい。
大都は疫病騒ぎも終息して賑わっている。大通りを歩きながら喧騒を眺めた後、前を見やる。これよりも先、ずっと遠くの方に見える山。
(華仙の里、か)
そこにあるは故郷。紅妍は故郷への遠い道のりを歩き出した。
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