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アンジェラ編
アンジェラの婚約
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父に逃げられて、仕方なく手持ち無沙汰なので、刺繍をしていた。道具も全部客室から移されて、整然と並べてあった。
と言うことはこれからこの部屋で過ごせと言うことなのだろう。
刺繍を始めようとしたら、侍女が図案の紙を持ってきた。刺繍するならハンカチにこの図案を写すように教師に言われているそうだ。
大人しく図案を写していると、これは誰かの印なのではないかと思ったが誰のものかわからない。
真面目に取り組んでいると、誰かが入ってきた。顔を上げると王太子殿下だった。
「待たせたな。おや綺麗にできてるな。上手だ。楽しみに待っているから」
「これは殿下のお印なのですか?」
「アンジェが刺繍するなら私のものだろう?それとこれ公示が出たから見ておいて」
王家の紋章の透かしがある紙を渡されて見るとそこには
エリック王太子とプロイ公爵令嬢アンジェラの婚約をここに公示する。婚姻は一年後とする。
ええええええええええ?
「一年後にはアンジェが18歳になるから丁度いいだろう。王太子の結婚は準備があるからどうしても長くなってしまう」
「殿下 いつ私との婚約が決まったのでしょうか?」
「アンジェがエミールを見限った時だよ。私はアンジェのデビュタントで出会ってからアンジェに決めていたけど、アンジェはエミールを見ていただろう?絶対に振り向かせるつもりだったけどね」
殿下が片膝をつき私の手を取って言った。
「アンジェラ・プロイ公爵令嬢 愛しています。生涯に渡って守り幸せにします。いろいろ重い義務を背負わせてしまうけれど、必ず守る。結婚してください。」
こんなに真っ直ぐ私を見てくださる方を断る事なんてできない。心を決めて殿下を真っ直ぐ見る。
「喜んでお受けいたします。」
殿下に抱きしめられて、身体が軋む。
なんとか腕を緩めてもらって聞いてみる。
「ひょっとして教育は王妃教育ですか?」
「そうだよ。アンジェは公爵家で厳しく教育されているから、短期間で終わりそうだと報告がきてるけどね」
「このこと父も知っているんですか?」
「当然だよ。公爵にはアンジェのデビュタントの翌日には申し込んであったからね。アンジェさえ私を見てくれればすぐ物事が進むようにね。エミールのことはもういいんだよね?」
「薄情ですけど、なんとも思えなくなりました。綺麗さっぱり涙で流したようです。」
「それだけがっかりさせたという事だろう。私はアンジェを生涯裏切らないから。」
殿下は誓ってくださったけど、マリアンヌ王女の事がよぎる。
「でも 王族は側妃が認められるのですよね?」
「おや 可愛いな。今から嫉妬?アンジェ一人を誓っているのだけど、信じられない?」
「マリアンヌ王女のような事があるから。ちょっと考えてしまって」
「それについてと、昨日のことで母と話しがある。母の私室に行こう」
殿下と王妃様のところに向かう途中で陛下とお会いした。
「無事アンジェラ嬢をくどけたかね。息子」
「承知してもらいましたよ。父上も行かれるのですか?あの話はお嫌だったのでは?」
「嫌だが王妃のためにもはっきりと説明しておかないとな」
なんの話だろうと不安になり殿下を見上げた。
と言うことはこれからこの部屋で過ごせと言うことなのだろう。
刺繍を始めようとしたら、侍女が図案の紙を持ってきた。刺繍するならハンカチにこの図案を写すように教師に言われているそうだ。
大人しく図案を写していると、これは誰かの印なのではないかと思ったが誰のものかわからない。
真面目に取り組んでいると、誰かが入ってきた。顔を上げると王太子殿下だった。
「待たせたな。おや綺麗にできてるな。上手だ。楽しみに待っているから」
「これは殿下のお印なのですか?」
「アンジェが刺繍するなら私のものだろう?それとこれ公示が出たから見ておいて」
王家の紋章の透かしがある紙を渡されて見るとそこには
エリック王太子とプロイ公爵令嬢アンジェラの婚約をここに公示する。婚姻は一年後とする。
ええええええええええ?
「一年後にはアンジェが18歳になるから丁度いいだろう。王太子の結婚は準備があるからどうしても長くなってしまう」
「殿下 いつ私との婚約が決まったのでしょうか?」
「アンジェがエミールを見限った時だよ。私はアンジェのデビュタントで出会ってからアンジェに決めていたけど、アンジェはエミールを見ていただろう?絶対に振り向かせるつもりだったけどね」
殿下が片膝をつき私の手を取って言った。
「アンジェラ・プロイ公爵令嬢 愛しています。生涯に渡って守り幸せにします。いろいろ重い義務を背負わせてしまうけれど、必ず守る。結婚してください。」
こんなに真っ直ぐ私を見てくださる方を断る事なんてできない。心を決めて殿下を真っ直ぐ見る。
「喜んでお受けいたします。」
殿下に抱きしめられて、身体が軋む。
なんとか腕を緩めてもらって聞いてみる。
「ひょっとして教育は王妃教育ですか?」
「そうだよ。アンジェは公爵家で厳しく教育されているから、短期間で終わりそうだと報告がきてるけどね」
「このこと父も知っているんですか?」
「当然だよ。公爵にはアンジェのデビュタントの翌日には申し込んであったからね。アンジェさえ私を見てくれればすぐ物事が進むようにね。エミールのことはもういいんだよね?」
「薄情ですけど、なんとも思えなくなりました。綺麗さっぱり涙で流したようです。」
「それだけがっかりさせたという事だろう。私はアンジェを生涯裏切らないから。」
殿下は誓ってくださったけど、マリアンヌ王女の事がよぎる。
「でも 王族は側妃が認められるのですよね?」
「おや 可愛いな。今から嫉妬?アンジェ一人を誓っているのだけど、信じられない?」
「マリアンヌ王女のような事があるから。ちょっと考えてしまって」
「それについてと、昨日のことで母と話しがある。母の私室に行こう」
殿下と王妃様のところに向かう途中で陛下とお会いした。
「無事アンジェラ嬢をくどけたかね。息子」
「承知してもらいましたよ。父上も行かれるのですか?あの話はお嫌だったのでは?」
「嫌だが王妃のためにもはっきりと説明しておかないとな」
なんの話だろうと不安になり殿下を見上げた。
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