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ミラ編
マリアンヌとの別離
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家に戻るまで気詰まりな沈黙が落ちるかと思ったら、エミール様は私が教えている事をなにかと聞いて下さった。私は嬉しくて話していたら御者が着いた事を知らせてきた。楽しい時間はあっという間に終わる。それでも今日はまだ一緒にいられる。
客間にエミール様をお通しするようにエレナに頼み手早く着替える。ドアを開けるとエミリアがエミール様の元に行ってもいいかと聞いてきたが、大事なお話が終わってからねとエミリアをマリアンヌの元に行かせた。
「お待たせしました」
エレナが入れてくれたお茶を飲んで気持ちを落ち着かせる。なんのお話なのだろう。
「国王陛下がご譲位され王太子殿下が即位されます。王都ではお祝いで一色になり王太子殿下のお姿を絵姿やバルコニーでの祝典やらで目にすることになります。このままマリアンヌを王都に置くと、何かのきっかけで騒ぐと、死んだ事になってるマリアンヌが見つかると困ることになります。それで遠方ですが、サナトリウムにマリアンヌとエミリアを移すことにしました。彼女にとって王都は危険すぎますから最初からそうしておけばよかったのですが、マリアンヌがここまで過去を自分のいいように覚え込んでるとは思わなくて」
「マリアンヌとエミリアに私も着いて行くことになるのですか」
あの二人と別れるのは寂しいが、遠方に行けばエミール様と二度と会えなくなるかもしれない。それは嫌だ。私はなんて偽善者。
「いえ、ミラ嬢はホーク伯爵が戻ってきて欲しいと言っています。別れ難いでしょうが」
「でもエミリアの世話をするものが居るでしょう」
「ミラ嬢はホーク伯爵家に戻るので、いつまでも甘えるわけには行かないけれど、事情を知っていて口の固い人でないとエミリアの養育はできない。それで修道院にいたエレナに還俗して世話係を頼んでいたのですが、承諾してもらいました。もうすぐ王都にやってきますので三人で行ってもらいます」
あのエレナが…エレナならなんの心配もいらないだろう。ここでマリアンヌ達と道が別れるのか。
「三人の生活は私が費用を負担しますので安心して下さい」
いいのだろうか。マリアンヌはエミール様にとっていい思い出の人間ではない。愛する人と引き裂かれた原因なのに。
「よろしいのでしょうか」
「気遣っていただいているのですね。ミラ嬢は優しい。でも心配しないで下さい。もう過去は過去で割り切っています。幸い商会も順調です。マリアンヌ達の生活の世話位は問題ないですよ。」
*****
それから慌ただしくサナトリウムに行く準備が進められた。マリアンヌはよくわかって無いようだったが、エミリアは別れる寂しさで行きたく無いとぐずった。それでも修道院で懐いていたエレナが一緒に行ってくれるとわかるとなんとか聞き分けてくれた。
「ミラ 久しぶりです」
「エレナ エレナが次の院長だと言われていたのに還俗してよかったの?」
「ミラ ミラは院長様から私の過去について聞いている?」
「いいえ 全く」
エレナはなぜそんなことを言い出したのだろう。
「私はね。マリアンヌを産んだ女なのよ」
客間にエミール様をお通しするようにエレナに頼み手早く着替える。ドアを開けるとエミリアがエミール様の元に行ってもいいかと聞いてきたが、大事なお話が終わってからねとエミリアをマリアンヌの元に行かせた。
「お待たせしました」
エレナが入れてくれたお茶を飲んで気持ちを落ち着かせる。なんのお話なのだろう。
「国王陛下がご譲位され王太子殿下が即位されます。王都ではお祝いで一色になり王太子殿下のお姿を絵姿やバルコニーでの祝典やらで目にすることになります。このままマリアンヌを王都に置くと、何かのきっかけで騒ぐと、死んだ事になってるマリアンヌが見つかると困ることになります。それで遠方ですが、サナトリウムにマリアンヌとエミリアを移すことにしました。彼女にとって王都は危険すぎますから最初からそうしておけばよかったのですが、マリアンヌがここまで過去を自分のいいように覚え込んでるとは思わなくて」
「マリアンヌとエミリアに私も着いて行くことになるのですか」
あの二人と別れるのは寂しいが、遠方に行けばエミール様と二度と会えなくなるかもしれない。それは嫌だ。私はなんて偽善者。
「いえ、ミラ嬢はホーク伯爵が戻ってきて欲しいと言っています。別れ難いでしょうが」
「でもエミリアの世話をするものが居るでしょう」
「ミラ嬢はホーク伯爵家に戻るので、いつまでも甘えるわけには行かないけれど、事情を知っていて口の固い人でないとエミリアの養育はできない。それで修道院にいたエレナに還俗して世話係を頼んでいたのですが、承諾してもらいました。もうすぐ王都にやってきますので三人で行ってもらいます」
あのエレナが…エレナならなんの心配もいらないだろう。ここでマリアンヌ達と道が別れるのか。
「三人の生活は私が費用を負担しますので安心して下さい」
いいのだろうか。マリアンヌはエミール様にとっていい思い出の人間ではない。愛する人と引き裂かれた原因なのに。
「よろしいのでしょうか」
「気遣っていただいているのですね。ミラ嬢は優しい。でも心配しないで下さい。もう過去は過去で割り切っています。幸い商会も順調です。マリアンヌ達の生活の世話位は問題ないですよ。」
*****
それから慌ただしくサナトリウムに行く準備が進められた。マリアンヌはよくわかって無いようだったが、エミリアは別れる寂しさで行きたく無いとぐずった。それでも修道院で懐いていたエレナが一緒に行ってくれるとわかるとなんとか聞き分けてくれた。
「ミラ 久しぶりです」
「エレナ エレナが次の院長だと言われていたのに還俗してよかったの?」
「ミラ ミラは院長様から私の過去について聞いている?」
「いいえ 全く」
エレナはなぜそんなことを言い出したのだろう。
「私はね。マリアンヌを産んだ女なのよ」
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