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蒼太編
真奈の4
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今日はいよいよ決戦の日、気合いを入れていざ出陣っ!
標的の富岡 蒼太を今日はディナーに誘っている。
連絡したのは私じゃないけどね。楽しい楽しい時間になる予定だから遅刻しない様に少し早めに店の前についた。
すると既に富岡 蒼太は既にいるのが見えて気を引き締める。
「こんばんわ。」
「やあ、待っていたよ。さっ、早く入ろう。」
息をするように私の肩に手をまわしてくるけど我慢我慢。まだ始まってすらいないんだから。
店は個人店で雰囲気の良い恋人たちにピッタリのお店。
薄暗くて他の席が見えない様に気を遣われてるから集中できそう。
メニューはおまかせのコースにしてある。決して読めないからじゃないよ。
「素敵な店だね。」
「そうでしょ?」
「もしかして別の男と来たのかな。だとしたら俺は穏やかじゃいられないよ。」
「このお店のオーナーに少しツテがあるの。」
「そういう事か。」
和やかに進んでいく食事はとても美味しくて相手がこの人なのが凄く残念。デザートに差し掛かるといきなり手を握ってきてビックリした。
振り払いたい!消毒したい!我慢の限界が近いけどまだダメっ!!
「今夜は…君の為にラグジュアリーな部屋を用意したんだ。この後は俺がリードするよ。」
「それは……キモイキモイキモイキモイ無理無理無理っ!」
「え?」
やっときたっ!その言葉、待ってたよ。
私は勢い良く立ち上がるとワインをぶっかけてさっきまでのストレスをスッキリさせる。
それを合図に全ての席の人達が立ち上がりこのテーブルを囲んだ。
「くそっ!何だこれ!!」
「もちろん、女の敵の富岡 蒼太の制裁会場ですよ。」
ズラリと並ぶのは合コンメンバーのみならず!
まずは騙されちゃった編一人ずついってみよう。
「私に会う為に生きてきた?騙したわね!!」
「私だけって言ったのにっ!この浮気野郎っ!!」
皆さん次々に鬼の形相でビンタをきめていくから声をかけた時の可憐な涙が嘘のようだよ…。
騙されちゃった編が終わったらお次は迷惑をかけられて困ってる人編、こちらはチラホラ剛腕そうな彼氏さん連れてきてるからビンタだけとはいかないだろうな…。
あ、終わった方々、お帰りはあちらですよ~。
ここまで十人程に報復されてイケメンからタコメンに早変わりした顔は敵ながら哀れだよね。
まあ…今から私達の番となるのですけどね。
「うわぁ…痛そうだな。ぶふっ…」
「まぁこれに懲りたら少しは改心しろよなっ。…そんな情けない姿晒したら誰も振り向かないかもしれないが。」
「…お前ら。」
はい!もうお分かりですね。合コンメンバー男性陣勢揃いです。
何でも今まで大変迷惑被ってきたようで見返したいらしいよ。こういうプライドが高そうな人が嫌がるのは…。
「私と彼を引き合わせてくれてありがとう。」
「こんないい男がいるのに事故物件を選ぶ訳ないでしょ?」
狙った獲物を横取りされる事だよね。
制裁与えるために連絡をとった事がカップル成立のきっかけになるなんて私もビックリしたけど。
さあ締めは凪紗と私で!
「今の全部撮影させてもらいました~。ばら撒かれたくなかったらなんて言いません。ばら撒きます。」
「これはラスト、私の肩を勝手に触ってきた分ですっ!」
私は思いっきり顔面を蹴り飛ばした。
富岡 蒼太はKO!あ~スッキリしたっ!!トドメをさした私に梶谷さんが近づいてくる。
「お疲れ様。カッコよかったよ。」
「引かないんですか?」
「惚れた子の…意外な一面をみちゃったけどその強さに惚れ直しそうです。」
「ほ…?!」
え?いや…え?!本当に?!
「さっ!皆さん撤収しますよ~。男性陣はコレ捨ててきて下さい。女性陣はお店の片付け手伝って下さいね。
お姉ちゃん達は邪魔になるから外でやってね~。」
凪紗に追い出された私は梶谷さんと向かい合ってはいるが顔を見れないでいた。
すると梶谷さんは私に両手を差し出してきた。
「冬月 真奈さん、貴女が好きです。初めは一目惚れでしたが新しい貴女を知るほどに気持ちは大きくなっていきました。頼りない僕ですが、一緒にいてくれませんか!」
梶谷さんの誠実は言葉は自分でも驚くほど嬉しい。
最近変な男ばっかり見てたから男性不信気味だったけど…梶谷さんなら信じて良いかな…?
「わ、私で良ければお願いします!」
ダメ男ばっかり縁があった私だけど、この出会いは良いものだと信じたいな。
標的の富岡 蒼太を今日はディナーに誘っている。
連絡したのは私じゃないけどね。楽しい楽しい時間になる予定だから遅刻しない様に少し早めに店の前についた。
すると既に富岡 蒼太は既にいるのが見えて気を引き締める。
「こんばんわ。」
「やあ、待っていたよ。さっ、早く入ろう。」
息をするように私の肩に手をまわしてくるけど我慢我慢。まだ始まってすらいないんだから。
店は個人店で雰囲気の良い恋人たちにピッタリのお店。
薄暗くて他の席が見えない様に気を遣われてるから集中できそう。
メニューはおまかせのコースにしてある。決して読めないからじゃないよ。
「素敵な店だね。」
「そうでしょ?」
「もしかして別の男と来たのかな。だとしたら俺は穏やかじゃいられないよ。」
「このお店のオーナーに少しツテがあるの。」
「そういう事か。」
和やかに進んでいく食事はとても美味しくて相手がこの人なのが凄く残念。デザートに差し掛かるといきなり手を握ってきてビックリした。
振り払いたい!消毒したい!我慢の限界が近いけどまだダメっ!!
「今夜は…君の為にラグジュアリーな部屋を用意したんだ。この後は俺がリードするよ。」
「それは……キモイキモイキモイキモイ無理無理無理っ!」
「え?」
やっときたっ!その言葉、待ってたよ。
私は勢い良く立ち上がるとワインをぶっかけてさっきまでのストレスをスッキリさせる。
それを合図に全ての席の人達が立ち上がりこのテーブルを囲んだ。
「くそっ!何だこれ!!」
「もちろん、女の敵の富岡 蒼太の制裁会場ですよ。」
ズラリと並ぶのは合コンメンバーのみならず!
まずは騙されちゃった編一人ずついってみよう。
「私に会う為に生きてきた?騙したわね!!」
「私だけって言ったのにっ!この浮気野郎っ!!」
皆さん次々に鬼の形相でビンタをきめていくから声をかけた時の可憐な涙が嘘のようだよ…。
騙されちゃった編が終わったらお次は迷惑をかけられて困ってる人編、こちらはチラホラ剛腕そうな彼氏さん連れてきてるからビンタだけとはいかないだろうな…。
あ、終わった方々、お帰りはあちらですよ~。
ここまで十人程に報復されてイケメンからタコメンに早変わりした顔は敵ながら哀れだよね。
まあ…今から私達の番となるのですけどね。
「うわぁ…痛そうだな。ぶふっ…」
「まぁこれに懲りたら少しは改心しろよなっ。…そんな情けない姿晒したら誰も振り向かないかもしれないが。」
「…お前ら。」
はい!もうお分かりですね。合コンメンバー男性陣勢揃いです。
何でも今まで大変迷惑被ってきたようで見返したいらしいよ。こういうプライドが高そうな人が嫌がるのは…。
「私と彼を引き合わせてくれてありがとう。」
「こんないい男がいるのに事故物件を選ぶ訳ないでしょ?」
狙った獲物を横取りされる事だよね。
制裁与えるために連絡をとった事がカップル成立のきっかけになるなんて私もビックリしたけど。
さあ締めは凪紗と私で!
「今の全部撮影させてもらいました~。ばら撒かれたくなかったらなんて言いません。ばら撒きます。」
「これはラスト、私の肩を勝手に触ってきた分ですっ!」
私は思いっきり顔面を蹴り飛ばした。
富岡 蒼太はKO!あ~スッキリしたっ!!トドメをさした私に梶谷さんが近づいてくる。
「お疲れ様。カッコよかったよ。」
「引かないんですか?」
「惚れた子の…意外な一面をみちゃったけどその強さに惚れ直しそうです。」
「ほ…?!」
え?いや…え?!本当に?!
「さっ!皆さん撤収しますよ~。男性陣はコレ捨ててきて下さい。女性陣はお店の片付け手伝って下さいね。
お姉ちゃん達は邪魔になるから外でやってね~。」
凪紗に追い出された私は梶谷さんと向かい合ってはいるが顔を見れないでいた。
すると梶谷さんは私に両手を差し出してきた。
「冬月 真奈さん、貴女が好きです。初めは一目惚れでしたが新しい貴女を知るほどに気持ちは大きくなっていきました。頼りない僕ですが、一緒にいてくれませんか!」
梶谷さんの誠実は言葉は自分でも驚くほど嬉しい。
最近変な男ばっかり見てたから男性不信気味だったけど…梶谷さんなら信じて良いかな…?
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