56 / 76
運命のつがいと初恋 第4章
②
しおりを挟む
「陽向、おはよう。時間だ」
少しかすれた低声がセクシーだと思う。教えたことはないけど。
さっきから頬や額に口づけられてうっすら意識があった陽向だが、もうそろそろちゃんと起きないとなと思う。
なんとなく開きづらく目を擦ると、髪を撫でていた東園が陽向の手を握り目から離す。
目元にキスをした東園はもう一度おはようと囁いた。
「もう起きなきゃ」
上体を起こすと東園が巻き付いてやたらとキスをしてくる。
「もうちょっと、遊ぶ時間入れて起こしたから」
「だめだ。遊びで終わらないじゃないか」
陽向はううんと伸びをして東園を振りほどきベッドを出た。
練習はきっちり毎日行われる。
予想通り二度目の練習翌日、寝過ごした陽向は平日はしないと強く主張した。が、東園に朝は自分が起こすからと押し切られ、今のところ毎日だ。
廊下に出てそっと凛子の部屋をのぞき見るとまだ深く眠っている。
昨日は幼稚園の日でしっかり遊んだからかもしれない。まだ寒いけど、やっぱり外遊びが必要だなと思う。
今日はお昼過ぎに近所にあるてんとうむし公園に連れて行こうかなと思う。
凛子は早く起こす必要がないので、まずは二人分朝食を作ることにした。
「智紀さんいつごろ到着ですか? りんちゃん、てんとうむし公園に連れて行こうかと思って」
「三時のおやつの時間には着くように来られるそうですよ。お外に出て身体を動かした方がいいですもんね」
「そうですよね。あそこまで10分も掛からないからお昼食べたあとちょっと出かけてきます」
東園宅固定電話に智紀から連絡があったのはそろそろお昼の準備をしようと話していた十一時半を過ぎた頃だった。
なんでも来週末のひな祭りのために、七段飾りを持って行くとのことだ。
ちょうどおととい陽向は凛子に教えながら折り紙のお内裏様とおひな様を作ったところだったから本物を見られるなんてラッキーだねと三浦と喜んだ。
「りんちゃん、りんちゃんのおひな様がくるよ」
昼食を作る手伝いの為キッチンにいる陽向から、リビングで音の出る絵本を読んでいた凛子に声をかける。
今日の凛子はピンクのトレーナーに紺色のズボンだ。凛子はズボンが嫌いだが、今日は公園に行くから、と説明するとしぶしぶ履いてくれた。
凛子は陽向の方へ顔を向けると和室を指さした。
「おひな様あるー」
和室に飾っていた折り紙のお内裏様とおひな様を指しているようだ。陽向はそうだねと頷いた。
「智紀さんがお人形を持ってくるんだ。階段をつくって、たくさんのお人形を並べるんだよ。その隣にりんちゃんが作った折り紙のお内裏様とおひな様も並べようね」
「ともちゃん、おうちくる、やったー! いついつ?」
「三時のおやつの時間だから、それまでにご飯食べてお散歩して待ってようね」
「やったー」
凛子がリビングで遊びはじめ、三浦と陽向はキッチンへ戻った。
「りんちゃんは本当に智紀さん大好きですよね」
「ええ、ええ。よく懐いていらっしゃいます。引き取った当初は久々の子育てに戸惑ってらしたけど、そこはやはり母親、なんでしょうね」
今日は鶏塩うどんにするという。陽向は三浦の作る鶏塩うどんが大好きだ。大人には潰し梅をのせてくれる。あっさりした出汁が美味しくて病み付きになる一品だ。
三浦が出来上がったうどんをテーブルに運んでる間に、陽向は取り分けた凛子用のうどんを食べやすい大きさにカットする。
「りんちゃんおいで。ご飯だよ」
凛子の椅子を準備し、手招きすると凛子は音の出る絵本を片付け寄ってくる。
「さあ、陽向さんも食べましょう」
「はい。じゃあ、頂きます」
「いたあきましゅ」
小さい手を合わせた凛子が子供用のフォークを握り食べ始める。今日はどのくらい食べるかな、と思いながら陽向も箸を取った。
食休みを経て凛子と陽向が東園宅を出たのが午後一時を過ぎた頃だ。
二月も終わり近づいたが、まだ外は寒い。
凛子はお気に入りのポケットにリボンの付いた薄紫のダウンを着ているので比較的ご機嫌だ。今日は公園遊びのあとも予定が入っているので、帰りもスムーズに誘導できそうだなと思う。
てんとうむし公園は東園家から二度曲がるだけの近場にあり、凛子も常連だ。
午前中から午後にかけては幼児の利用が多く、夕方は小学生が多い。
本当は地番の付いた名前が付いているが、公園の真ん中に砂場に囲まれたテントウムシのようなドーム状の遊具があるのでみんなからそう呼ばれている。
交通量の少ない道を通っていけるのも魅力で手を繋いでくれるときもあれば振り払って歩くこともある凛子を連れて行きやすい。
住宅地にある公園だが割と広く、いいことずくめのようだが三方が道路に面しているので、凛子がボール遊びをし始めたら注意が必要になるなと思う。
公園に入ると興奮した凛子が陽向の手を離し遊具へと走り出し、陽向も追う。
ドーム型の遊具は普通の階段、ロープを使って登る箇所、飛び石を使って両手両足を使い上る箇所があり、凛子は毎回全部制覇しないと気が済まないらしく登って滑ってを繰り返す。今日の凛子が走って行き着いた先は飛び石だった。
よいしょと登りはじめた凛子をいつでも支えられる距離で見守る。
なるべく助けを求めたときだけ手を貸そうと思っている、命の危険があるときは別だけれど。
飛び石は2列並んでおり、隣の列を凛子より身体の大きい男の子が登っていく。
年中さんくらいだろうか、身軽だなあと眺めていると凛子が同じようにしようと無理に右腕を伸ばし、しっかり掴まってないのに左手を離し、上手く掴めず滑らせた。
「あっ」
背から落ちた凛子を胸で支えるとびっくりした顔の凛子が顎をあげて後ろから抱き留めた陽向を見た。にっこり笑ってみせるが心臓が痛くなるくらいに驚いたし、冷や汗が背を伝う。
「りんちゃん、ゆっくりでいいんだよ。もう一回してみる?」
「うん」
元気よく返事をした凛子を砂場に下ろすと、再び登りはじめる。
目が離せないよな、と思いながら登る凛子を眺める。なんとか頂上まで行き着き、反対側の滑り台に向かっていった。
陽向も回り込み滑り台の傍へ行くと、凛子がよいしょと座り滑り降りようとしていた。
きゃあと声を上げ降りてくる凛子が手を振っている。
ずっと見ているというのは本当に大変だ。
でもこの笑顔があるから世のお母さん方は頑張れるんだろうなあ、と思う。
「りんちゃん、気持ちよかった?」
「うん!」
おしりから砂場にダイブした凛子はぴょんと立ち上がるともう一回滑る、と今度は真裏の階段へ向かって走っていった。
智紀達が喜ぶので今度は写真を撮ろう。跳ねるように走る凛子の後を追おうと振り返った陽向の足にとんと小さな男の子がぶつかった。
「あ、大丈夫?」
砂場に手を突いた男の子はひょんと立ち上がるとにっと笑う。
少しかすれた低声がセクシーだと思う。教えたことはないけど。
さっきから頬や額に口づけられてうっすら意識があった陽向だが、もうそろそろちゃんと起きないとなと思う。
なんとなく開きづらく目を擦ると、髪を撫でていた東園が陽向の手を握り目から離す。
目元にキスをした東園はもう一度おはようと囁いた。
「もう起きなきゃ」
上体を起こすと東園が巻き付いてやたらとキスをしてくる。
「もうちょっと、遊ぶ時間入れて起こしたから」
「だめだ。遊びで終わらないじゃないか」
陽向はううんと伸びをして東園を振りほどきベッドを出た。
練習はきっちり毎日行われる。
予想通り二度目の練習翌日、寝過ごした陽向は平日はしないと強く主張した。が、東園に朝は自分が起こすからと押し切られ、今のところ毎日だ。
廊下に出てそっと凛子の部屋をのぞき見るとまだ深く眠っている。
昨日は幼稚園の日でしっかり遊んだからかもしれない。まだ寒いけど、やっぱり外遊びが必要だなと思う。
今日はお昼過ぎに近所にあるてんとうむし公園に連れて行こうかなと思う。
凛子は早く起こす必要がないので、まずは二人分朝食を作ることにした。
「智紀さんいつごろ到着ですか? りんちゃん、てんとうむし公園に連れて行こうかと思って」
「三時のおやつの時間には着くように来られるそうですよ。お外に出て身体を動かした方がいいですもんね」
「そうですよね。あそこまで10分も掛からないからお昼食べたあとちょっと出かけてきます」
東園宅固定電話に智紀から連絡があったのはそろそろお昼の準備をしようと話していた十一時半を過ぎた頃だった。
なんでも来週末のひな祭りのために、七段飾りを持って行くとのことだ。
ちょうどおととい陽向は凛子に教えながら折り紙のお内裏様とおひな様を作ったところだったから本物を見られるなんてラッキーだねと三浦と喜んだ。
「りんちゃん、りんちゃんのおひな様がくるよ」
昼食を作る手伝いの為キッチンにいる陽向から、リビングで音の出る絵本を読んでいた凛子に声をかける。
今日の凛子はピンクのトレーナーに紺色のズボンだ。凛子はズボンが嫌いだが、今日は公園に行くから、と説明するとしぶしぶ履いてくれた。
凛子は陽向の方へ顔を向けると和室を指さした。
「おひな様あるー」
和室に飾っていた折り紙のお内裏様とおひな様を指しているようだ。陽向はそうだねと頷いた。
「智紀さんがお人形を持ってくるんだ。階段をつくって、たくさんのお人形を並べるんだよ。その隣にりんちゃんが作った折り紙のお内裏様とおひな様も並べようね」
「ともちゃん、おうちくる、やったー! いついつ?」
「三時のおやつの時間だから、それまでにご飯食べてお散歩して待ってようね」
「やったー」
凛子がリビングで遊びはじめ、三浦と陽向はキッチンへ戻った。
「りんちゃんは本当に智紀さん大好きですよね」
「ええ、ええ。よく懐いていらっしゃいます。引き取った当初は久々の子育てに戸惑ってらしたけど、そこはやはり母親、なんでしょうね」
今日は鶏塩うどんにするという。陽向は三浦の作る鶏塩うどんが大好きだ。大人には潰し梅をのせてくれる。あっさりした出汁が美味しくて病み付きになる一品だ。
三浦が出来上がったうどんをテーブルに運んでる間に、陽向は取り分けた凛子用のうどんを食べやすい大きさにカットする。
「りんちゃんおいで。ご飯だよ」
凛子の椅子を準備し、手招きすると凛子は音の出る絵本を片付け寄ってくる。
「さあ、陽向さんも食べましょう」
「はい。じゃあ、頂きます」
「いたあきましゅ」
小さい手を合わせた凛子が子供用のフォークを握り食べ始める。今日はどのくらい食べるかな、と思いながら陽向も箸を取った。
食休みを経て凛子と陽向が東園宅を出たのが午後一時を過ぎた頃だ。
二月も終わり近づいたが、まだ外は寒い。
凛子はお気に入りのポケットにリボンの付いた薄紫のダウンを着ているので比較的ご機嫌だ。今日は公園遊びのあとも予定が入っているので、帰りもスムーズに誘導できそうだなと思う。
てんとうむし公園は東園家から二度曲がるだけの近場にあり、凛子も常連だ。
午前中から午後にかけては幼児の利用が多く、夕方は小学生が多い。
本当は地番の付いた名前が付いているが、公園の真ん中に砂場に囲まれたテントウムシのようなドーム状の遊具があるのでみんなからそう呼ばれている。
交通量の少ない道を通っていけるのも魅力で手を繋いでくれるときもあれば振り払って歩くこともある凛子を連れて行きやすい。
住宅地にある公園だが割と広く、いいことずくめのようだが三方が道路に面しているので、凛子がボール遊びをし始めたら注意が必要になるなと思う。
公園に入ると興奮した凛子が陽向の手を離し遊具へと走り出し、陽向も追う。
ドーム型の遊具は普通の階段、ロープを使って登る箇所、飛び石を使って両手両足を使い上る箇所があり、凛子は毎回全部制覇しないと気が済まないらしく登って滑ってを繰り返す。今日の凛子が走って行き着いた先は飛び石だった。
よいしょと登りはじめた凛子をいつでも支えられる距離で見守る。
なるべく助けを求めたときだけ手を貸そうと思っている、命の危険があるときは別だけれど。
飛び石は2列並んでおり、隣の列を凛子より身体の大きい男の子が登っていく。
年中さんくらいだろうか、身軽だなあと眺めていると凛子が同じようにしようと無理に右腕を伸ばし、しっかり掴まってないのに左手を離し、上手く掴めず滑らせた。
「あっ」
背から落ちた凛子を胸で支えるとびっくりした顔の凛子が顎をあげて後ろから抱き留めた陽向を見た。にっこり笑ってみせるが心臓が痛くなるくらいに驚いたし、冷や汗が背を伝う。
「りんちゃん、ゆっくりでいいんだよ。もう一回してみる?」
「うん」
元気よく返事をした凛子を砂場に下ろすと、再び登りはじめる。
目が離せないよな、と思いながら登る凛子を眺める。なんとか頂上まで行き着き、反対側の滑り台に向かっていった。
陽向も回り込み滑り台の傍へ行くと、凛子がよいしょと座り滑り降りようとしていた。
きゃあと声を上げ降りてくる凛子が手を振っている。
ずっと見ているというのは本当に大変だ。
でもこの笑顔があるから世のお母さん方は頑張れるんだろうなあ、と思う。
「りんちゃん、気持ちよかった?」
「うん!」
おしりから砂場にダイブした凛子はぴょんと立ち上がるともう一回滑る、と今度は真裏の階段へ向かって走っていった。
智紀達が喜ぶので今度は写真を撮ろう。跳ねるように走る凛子の後を追おうと振り返った陽向の足にとんと小さな男の子がぶつかった。
「あ、大丈夫?」
砂場に手を突いた男の子はひょんと立ち上がるとにっと笑う。
20
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
星降る夜に ~これは大人の純愛なのか。臆病者の足踏みか。~
大波小波
BL
鳴滝 和正(なるたき かずまさ)は、イベント会社に勤めるサラリーマンだ。
彼はある日、打ち合わせ先の空き時間を過ごしたプラネタリウムで、寝入ってしまう。
和正を優しく起こしてくれたのは、そこのナレーターを務める青年・清水 祐也(しみず ゆうや)だった。
祐也を気に入った和正は、頻繁にプラネタリウムに通うようになる。
夕食も共にするほど、親しくなった二人。
しかし祐也は夜のバイトが忙しく、なかなかデートの時間が取れなかった。
それでも彼と過ごした後は、心が晴れる和正だ。
浮かれ気分のまま、彼はボーイズ・バーに立ち寄った。
そしてスタッフメニューの中に、祐也の姿を見つけてしまう。
彼の夜の顔は、風俗店で働く男娼だったのだ……。
僕がそばにいる理由
腐男子ミルク
BL
佐藤裕貴はΩとして生まれた21歳の男性。αの夫と結婚し、表向きは穏やかな夫婦生活を送っているが、その実態は不完全なものだった。夫は裕貴を愛していると口にしながらも、家事や家庭の負担はすべて裕貴に押し付け、自分は何もしない。それでいて、裕貴が他の誰かと関わることには異常なほど敏感で束縛が激しい。性的な関係もないまま、裕貴は愛情とは何か、本当に満たされるとはどういうことかを見失いつつあった。
そんな中、裕貴の職場に新人看護師・宮野歩夢が配属される。歩夢は裕貴がΩであることを本能的に察しながらも、その事実を意に介さず、ただ一人の人間として接してくれるαだった。歩夢の純粋な優しさと、裕貴をありのまま受け入れる態度に触れた裕貴は、心の奥底にしまい込んでいた孤独と向き合わざるを得なくなる。歩夢と過ごす時間を重ねるうちに、彼の存在が裕貴にとって特別なものとなっていくのを感じていた。
しかし、裕貴は既婚者であり、夫との関係や社会的な立場に縛られている。愛情、義務、そしてΩとしての本能――複雑に絡み合う感情の中で、裕貴は自分にとって「真実の幸せ」とは何なのか、そしてその幸せを追い求める覚悟があるのかを問い始める。
束縛の中で見失っていた自分を取り戻し、裕貴が選び取る未来とは――。
愛と本能、自由と束縛が交錯するオメガバースの物語。
変異型Ωは鉄壁の貞操
田中 乃那加
BL
変異型――それは初めての性行為相手によってバースが決まってしまう突然変異種のこと。
男子大学生の金城 奏汰(かなしろ かなた)は変異型。
もしαに抱かれたら【Ω】に、βやΩを抱けば【β】に定着する。
奏汰はαが大嫌い、そして絶対にΩにはなりたくない。夢はもちろん、βの可愛いカノジョをつくり幸せな家庭を築くこと。
だから護身術を身につけ、さらに防犯グッズを持ち歩いていた。
ある日の歓楽街にて、β女性にからんでいたタチの悪い酔っ払いを次から次へとやっつける。
それを見た高校生、名張 龍也(なばり たつや)に一目惚れされることに。
当然突っぱねる奏汰と引かない龍也。
抱かれたくない男は貞操を守りきり、βのカノジョが出来るのか!?
忘れられない君の香
秋月真鳥
BL
バルテル侯爵家の後継者アレクシスは、オメガなのに成人男性の平均身長より頭一つ大きくて筋骨隆々としてごつくて厳つくてでかい。
両親は政略結婚で、アレクシスは愛というものを信じていない。
母が亡くなり、父が借金を作って出奔した後、アレクシスは借金を返すために大金持ちのハインケス子爵家の三男、ヴォルフラムと契約結婚をする。
アレクシスには十一年前に一度だけ出会った初恋の少女がいたのだが、ヴォルフラムは初恋の少女と同じ香りを漂わせていて、契約、政略結婚なのにアレクシスに誠実に優しくしてくる。
最初は頑なだったアレクシスもヴォルフラムの優しさに心溶かされて……。
政略結婚から始まるオメガバース。
受けがでかくてごついです!
※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる