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【8】捨て置かれた地
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晴れ渡る空の向こうに厚い雲とどんよりとした瘴霧が見える。レオンハルト曰く、グリファートの浄化は学舎を中心に、オルフィス全体の面積で言えば四分の一ほどまで施されているようだ。
「随分浄化したんだね」
「だから他人事みたいに言うな」
またも呆れたような目を向けられてしまうが、グリファートの中ではまだ他人事なのだから仕方がない。
現在グリファートはレオンハルトと共に浄化された範囲を確認しがてらオルフィス内を見て廻っているところである。
何はなくともまずは食事だ、となった時に手を挙げたのはロビンだった。
学舎の裏手に小さな菜園があるらしく、そこから食材が調達できると教えてくれた。昨日までは瘴気に塗れて腐り果てていた野菜たちも、今は瑞々しく育っていると言う。
浄化されたこの場所なら新たな作物を植えて育てることもできる。そうすれば食事には困らなくなるだろう。
驚きだったのはロビンが食事を作ってくれるという事だった。
グリファートも料理ができない事はないのだが、見た目が悪い割にはまあ食えるといった程度の腕前でしかない。レオンハルトはどうだろうか、と目を向ければ彼は両腕を組んでロビンに任せっきりになっていた。
何故か堂々と「俺は食材を駄目にするから昔から手を出さない事にしてる」と言っていたが何の自慢にもなっていない。要するにメシひとつ自分では作れないのだ。
ロビンはそんなグリファートとレオンハルトを置いててきぱきと動き回っていた。
水や火はどうするのかという心配も、学舎用の魔動給水機や魔動コンロを器用に扱っている姿を見ればすぐに掻き消えてしまう。ロビンの歳にしては随分と手慣れた手つきで、ひょっとすると大人であるグリファートよりも手際が良いかもしれなかった。
そうして料理が完成するまでの間、ロビンの邪魔をしないようレオンハルトと二人浄化された周辺を見て回ることになったわけである。
ぬかるみのなくなった地面を歩きながら、グリファートはふと思い出した疑問をレオンハルトに投げかけた。
「そう言えば俺がオルフィスに到着した時に全然人の気配がなかったんだけど。君、何か知ってる?」
レオンハルトは何の事だといったふうに瞬きをしたが、すぐに思い当たるものがあったのか「ああ」と頷いてみせる。
「俺が避難させたからじゃないか?」
「避難?」
レオンハルトは人々の避難と、逃げ遅れた者がいないかの見回りをしていたらしい。ロビンとグリファートがいた学舎に姿を現したのも見回り中の偶然だったのだとか。中には手遅れだった者もおり、そうした人々の弔いもレオンハルトがしていたようである。
(それで誰もいないように感じたのか)
通りで人の姿そのものが見つからなかったわけだ。レオンハルトが避難させていると言うのだからオルフィスの中でも瘴気の薄いところがあるのだろうか。
そんな事を考えていればふと視界に何かが映る。
瘴気の幕とは違う、見えない壁のような空間が瘴霧の向こうに薄ら見えた。それも中々の規模の───…
「あれは…もしかして聖壁?」
「ああ、俺が張った」
レオンハルトの何気ない返事にグリファートはぎょっとした。
「あの聖壁を張ったって。君、『守護者』だったの」
「そうだ」
言ってなかったか、と答える姿に脱力してしまう。どうやらレオンハルトは護衛士の上位職ともされる守護者だったようだ。
守護者と言えば聳え立つ岩壁のような頑強で質実剛健な人物が多い印象だが、確かに思い返してみれば、グリファートの背後で見下ろすように佇んでいたレオンハルトの姿は壁そのものであった。
護衛士と守護者はどちらも『人を護る』という事に特化した魔力の質をしている。違いはひとつ、そこに『聖壁』を生み出す力があるかどうかだ。聖壁はその名の如く聖なる力による防御壁であり、凡ゆる害から身を守る事ができる。瘴気は勿論、魔力を含んだ大砲も剣や拳といった物理的な攻撃も壁の内側にいれば跳ね除けられるのだ。
レオンハルトは生存者をできる限り聖壁まで運んでいたのだそうで、あの壁の内側で人々は備蓄食料を分け合いながら過ごしていると言う。
その事実もだが、何よりグリファートが驚愕したのはその魔力量だった。
レオンハルトはなんて事のないように言っているが、あの規模の聖壁を強度を保ちながら張り続けるなどとんでもない事である。
聖壁はそもそも作り出すのにかなりの魔力を消費する上、それを持続させるために魔力を放出し続けなければならない。放出する魔力が少なくなっていけば聖壁の強度は落ちていき、持続する事も難しくなるだろう。だがそうなる前に大抵は魔力不足で倒れてしまう筈だ。
レオンハルトは恐らく相当な、それこそ聖女級の魔力を保有しているのではなかろうか。魔力量が多ければ瘴気の影響も多少ではあるが弾く事ができる。
グリファートよりも長く瘴霧の中にいるにも拘らず、レオンハルトの身体に然程影響が出ていないのもそれ故と思えば納得だった。
「まずは聖壁内から少しずつ人を移動させたい」
瘴気が噴出してから早い段階で聖壁を張ったらしく、グリファートがオルフィスに到着したときに味わったような酷い穢れは壁内部にはないらしい。
聖壁内であれば少なくとも今より状況が悪化してしまう事はないだろうが、とは言え食料はいずれ尽きるし、不安と焦りから人々の間で諍いが起きてしまうとも限らない。それにレオンハルトが聖壁を保ち続けるにも限界がある。
聖壁の中に留まるよりも浄化された場所に移動させた方が人々の安心感も違う筈だ。
「それなら早く救助に行ってあげた方がいいんじゃない」
自分にも人を担ぐくらいの力はある、とグリファートが言えばレオンハルトは何やら難しい顔をしていた。
「聖壁内で、聖職者や聖女に良くない感情を向ける者が増えてきていてな」
「……何か問題が起きてるわけか」
グリファートの言葉にレオンハルトが頷く。ちらりと目線だけグリファートに向けるとレオンハルトはそのまま続けた。
「元々オルフィスには聖職者がいたんだが」
「今はいないんだ?」
「出ていった。救わねばならない人々がいると言ってな」
ああ、そういうことかとグリファートは察した。
鉱山での瘴気の噴出がなければオルフィスもそこまで酷い状況ではなかったらしい。寂れた村の聖職者だったグリファートにまで声が掛かったくらいなのだから、オルフィスの聖職者にも擬似浄化活動の要請が入って当然である。
瘴気の噴出があったのは聖職者がオルフィスを離れたその後だったようだ。
オルフィスがそんな状況になっても聖職者は帰ってこなかった。聖職者ですら手が足りない今、聖女が助けに来てくれる希望も薄い。日が経つ毎に不安が増し、やがて人々は思うようになってしまったのだ。
この地は捨て置かれたのだ、と。
「随分浄化したんだね」
「だから他人事みたいに言うな」
またも呆れたような目を向けられてしまうが、グリファートの中ではまだ他人事なのだから仕方がない。
現在グリファートはレオンハルトと共に浄化された範囲を確認しがてらオルフィス内を見て廻っているところである。
何はなくともまずは食事だ、となった時に手を挙げたのはロビンだった。
学舎の裏手に小さな菜園があるらしく、そこから食材が調達できると教えてくれた。昨日までは瘴気に塗れて腐り果てていた野菜たちも、今は瑞々しく育っていると言う。
浄化されたこの場所なら新たな作物を植えて育てることもできる。そうすれば食事には困らなくなるだろう。
驚きだったのはロビンが食事を作ってくれるという事だった。
グリファートも料理ができない事はないのだが、見た目が悪い割にはまあ食えるといった程度の腕前でしかない。レオンハルトはどうだろうか、と目を向ければ彼は両腕を組んでロビンに任せっきりになっていた。
何故か堂々と「俺は食材を駄目にするから昔から手を出さない事にしてる」と言っていたが何の自慢にもなっていない。要するにメシひとつ自分では作れないのだ。
ロビンはそんなグリファートとレオンハルトを置いててきぱきと動き回っていた。
水や火はどうするのかという心配も、学舎用の魔動給水機や魔動コンロを器用に扱っている姿を見ればすぐに掻き消えてしまう。ロビンの歳にしては随分と手慣れた手つきで、ひょっとすると大人であるグリファートよりも手際が良いかもしれなかった。
そうして料理が完成するまでの間、ロビンの邪魔をしないようレオンハルトと二人浄化された周辺を見て回ることになったわけである。
ぬかるみのなくなった地面を歩きながら、グリファートはふと思い出した疑問をレオンハルトに投げかけた。
「そう言えば俺がオルフィスに到着した時に全然人の気配がなかったんだけど。君、何か知ってる?」
レオンハルトは何の事だといったふうに瞬きをしたが、すぐに思い当たるものがあったのか「ああ」と頷いてみせる。
「俺が避難させたからじゃないか?」
「避難?」
レオンハルトは人々の避難と、逃げ遅れた者がいないかの見回りをしていたらしい。ロビンとグリファートがいた学舎に姿を現したのも見回り中の偶然だったのだとか。中には手遅れだった者もおり、そうした人々の弔いもレオンハルトがしていたようである。
(それで誰もいないように感じたのか)
通りで人の姿そのものが見つからなかったわけだ。レオンハルトが避難させていると言うのだからオルフィスの中でも瘴気の薄いところがあるのだろうか。
そんな事を考えていればふと視界に何かが映る。
瘴気の幕とは違う、見えない壁のような空間が瘴霧の向こうに薄ら見えた。それも中々の規模の───…
「あれは…もしかして聖壁?」
「ああ、俺が張った」
レオンハルトの何気ない返事にグリファートはぎょっとした。
「あの聖壁を張ったって。君、『守護者』だったの」
「そうだ」
言ってなかったか、と答える姿に脱力してしまう。どうやらレオンハルトは護衛士の上位職ともされる守護者だったようだ。
守護者と言えば聳え立つ岩壁のような頑強で質実剛健な人物が多い印象だが、確かに思い返してみれば、グリファートの背後で見下ろすように佇んでいたレオンハルトの姿は壁そのものであった。
護衛士と守護者はどちらも『人を護る』という事に特化した魔力の質をしている。違いはひとつ、そこに『聖壁』を生み出す力があるかどうかだ。聖壁はその名の如く聖なる力による防御壁であり、凡ゆる害から身を守る事ができる。瘴気は勿論、魔力を含んだ大砲も剣や拳といった物理的な攻撃も壁の内側にいれば跳ね除けられるのだ。
レオンハルトは生存者をできる限り聖壁まで運んでいたのだそうで、あの壁の内側で人々は備蓄食料を分け合いながら過ごしていると言う。
その事実もだが、何よりグリファートが驚愕したのはその魔力量だった。
レオンハルトはなんて事のないように言っているが、あの規模の聖壁を強度を保ちながら張り続けるなどとんでもない事である。
聖壁はそもそも作り出すのにかなりの魔力を消費する上、それを持続させるために魔力を放出し続けなければならない。放出する魔力が少なくなっていけば聖壁の強度は落ちていき、持続する事も難しくなるだろう。だがそうなる前に大抵は魔力不足で倒れてしまう筈だ。
レオンハルトは恐らく相当な、それこそ聖女級の魔力を保有しているのではなかろうか。魔力量が多ければ瘴気の影響も多少ではあるが弾く事ができる。
グリファートよりも長く瘴霧の中にいるにも拘らず、レオンハルトの身体に然程影響が出ていないのもそれ故と思えば納得だった。
「まずは聖壁内から少しずつ人を移動させたい」
瘴気が噴出してから早い段階で聖壁を張ったらしく、グリファートがオルフィスに到着したときに味わったような酷い穢れは壁内部にはないらしい。
聖壁内であれば少なくとも今より状況が悪化してしまう事はないだろうが、とは言え食料はいずれ尽きるし、不安と焦りから人々の間で諍いが起きてしまうとも限らない。それにレオンハルトが聖壁を保ち続けるにも限界がある。
聖壁の中に留まるよりも浄化された場所に移動させた方が人々の安心感も違う筈だ。
「それなら早く救助に行ってあげた方がいいんじゃない」
自分にも人を担ぐくらいの力はある、とグリファートが言えばレオンハルトは何やら難しい顔をしていた。
「聖壁内で、聖職者や聖女に良くない感情を向ける者が増えてきていてな」
「……何か問題が起きてるわけか」
グリファートの言葉にレオンハルトが頷く。ちらりと目線だけグリファートに向けるとレオンハルトはそのまま続けた。
「元々オルフィスには聖職者がいたんだが」
「今はいないんだ?」
「出ていった。救わねばならない人々がいると言ってな」
ああ、そういうことかとグリファートは察した。
鉱山での瘴気の噴出がなければオルフィスもそこまで酷い状況ではなかったらしい。寂れた村の聖職者だったグリファートにまで声が掛かったくらいなのだから、オルフィスの聖職者にも擬似浄化活動の要請が入って当然である。
瘴気の噴出があったのは聖職者がオルフィスを離れたその後だったようだ。
オルフィスがそんな状況になっても聖職者は帰ってこなかった。聖職者ですら手が足りない今、聖女が助けに来てくれる希望も薄い。日が経つ毎に不安が増し、やがて人々は思うようになってしまったのだ。
この地は捨て置かれたのだ、と。
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