セレニティ

いちご飴

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学院の入学試験の筆記を師匠は教えてくれると言ったはずなのに、師匠は1000冊以上ある本を僕に与え全部覚えろと言ってきた。

「はぁ……師匠が教えてくれるって言っても、あまり期待はしてなかったけど予想通りというかなんというか。」

師匠は教えるのがとても下手だ。

なぜなら、師匠は感覚派で僕は理論派だから。

師匠に昔、魔法を教えてもらおうとした時も「その魔法は、腹の奥がグワーとなったら使えるぞ。」とか抽象的というか、意味のわからない説明をされた記憶がある。

その時から師匠に魔法を教えてもらうのは諦めて魔法は魔導書を読み、自力で理解した。

まぁ、本を読むことは好きなので別にいいのだが。

こんなことをして本当に受かるのだろうか。

師匠に勧められたクロノス学院の入学試験は、かなり難しいと評判で合格者は受験者の約3割だとか。

そんな学院にただ本を読んで覚えるだけで、受かるのだろうか。

もし、試験で不合格になったとしても師匠なら学院長を脅して無理矢理入学できるようにするかもしれない。

師匠のギルドマスターという地位はSS級冒険者以上に権力と発言力を持ち、誰からも一目置かれる存在だ。

ちなみに、ギルドマスターはこの国の裏の支配者という噂もあるが、半分本当、半分嘘だと思う。何故ならギルドマスターは冒険者を自由に動かすことができ、冒険者は騎士団以上の兵力だといわれているからだ。

つまり、ギルドマスターである師匠は簡単に国を動かすことができる。

まぁ、冒険者は基本的に自由奔放なので動かすのはかなり難しいが。

それはさておき、師匠のコネで入学は絶対に嫌だし学院ではあまり目立たないようにした方がいいだろう。

なぜなら、僕は戦場では顔を隠していたとはいえ、SS級冒険者である僕の素顔を知っているものは少ないがいるにはいる。もし、学院で目立ちすぎてSS級冒険者であることがバレたら面倒なことになってしまう。

そもそも目立つことは嫌だから、学院で真ん中の成績を取れるぐらいには頑張ろう。

学院の入学試験合格者の中で真ん中ぐらいの成績を取って入学することを決意して、僕は勉強を再開した。
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