実家の裏庭がダンジョンだったので、口裂け女や八尺様に全自動で稼がせて俺は寝て暮らす〜元社畜のダンジョン経営〜

チャビューヘ

文字の大きさ
2 / 50

第2話 物理無効はバグじゃなくて仕様です

しおりを挟む
 目を開けたら、女が枕元に立っていた。

 長い黒髪が、カーテンを引いた畳の部屋をさらに暗くしている。
 白いワンピース。裸足の足元。顔の下半分を覆う古びたマスク。
 その奥で、耳元まで裂けた口が、じっとりとした視線とともに俺を見下ろしていた。

 夜通し、ずっとこうしていたのだろう。
 普通の人間なら心臓が止まる光景だ。

 沈黙が五秒ほど続いた。

「あ、おはよう」

 俺は欠伸あくびを噛み殺しながら起き上がった。

「早いね。定時出社えらい」

 ミレイの目が、ぎょっと見開かれた。

「は……っ?」

「いや、昨日の今日だし、バックレるかもって思ってたんだよ。ちゃんと来るの、偉いと思う」

「ちょ、ちょっと待って!」

 ミレイが一歩後ずさる。
 身の丈ほどもあるばさみを持った手が、所在なさげに揺れていた。

「あなた、わたしが枕元に立ってたのよ? 夜通しずっと!」

「へえ、そうなんだ。大変だったな」

「怖がりなさいよ! 普通!」

「怖い……?」

 俺は枕元に置いてあったスマホを取り出した。
 画面には、元上司からの新着メール通知が並んでいる。
 件名は「至急:連絡求む」「【重要】引き継ぎ資料について」「訴訟も辞さない」。
 昨日から7件増えていた。計127件。

「人間のほうが怖い」

「……」

 ミレイが黙り込んだ。
 マスクの奥で、裂けた口が何か言いかけて、結局閉じるのが見えた。

「コーヒー淹れるけど、飲む?」

「……いらない。怪異は飲食しなくても平気だから」

「そっか。経費かからなくて助かる」

「そういう問題じゃないでしょ……」

 俺は布団からい出し、台所に向かった。
 インスタントコーヒーの粉を探しながら、背後でミレイが小さくつぶやくのが聞こえた。

「……本当に、壊れてるわね。この人」

 褒め言葉として受け取っておく。

     ◆

 土蔵の扉を開けると、空気が変わった。

 昨夜と同じ、乾いた甘い匂いがする。
 薄暗い空間の奥に、青白いホログラムが浮かんでいた。

『おはようございます、マスター』
『ダンジョン第1階層:魔物活性化中』
『現在の敵対ユニット:ゴブリン×3』

「三匹か」

 俺は土蔵の入口から一歩も動かず、UIを確認した。

 ダンジョンの構造は単純だった。
 土蔵の内部がゆがみ、その先に石造りの回廊が続いている。
 幅は三メートルほど。天井は高く、松明たいまつのような光源が等間隔で並んでいた。
 単純な構造だ。迷う要素がない。

 奥から、かさかさと音が聞こえてくる。
 小さな足音。複数。金属が擦れる音。
 やがて、回廊の曲がり角から緑色の影が現れた。

 ゴブリン。

 身長は俺の腰くらい。醜い顔に、尖った耳。
 手には錆びた短剣と、木の棍棒こんぼう
 ファンタジーの定番モンスターが、三匹並んでこちらをにらんでいる。

「ギギッ!」

「ガァッ!」

 威嚇の声を上げながら、じりじりと近づいてくる。
 その動きを見て、俺は冷静に分析した。

 連携が取れていない。各個バラバラに動いている。
 武器の持ち方も雑だ。剣を逆手に持ってるやつがいる。
 新人研修の時の同期より賢そうだが、ブラック企業の中間管理職よりは与しやすい。

「ミレイ」

「なに?」

「頼む」

「……それだけ? 指示とか、作戦とか」

「ない。好きにやれ」

 ミレイが呆れたような視線を向けてきたが、俺は入口から一歩も動かなかった。

「俺は安全圏で見てる。何かあったら声かけて」

「あなた、本当に……」

「ホワイト企業は適材適所だ。俺は管理職で、お前は現場。役割分担」

 ミレイが深いため息をついた。
 それでも、裁ち鋏を構えて回廊の中央に進み出る。
 長い黒髪が揺れ、白いワンピースの裾が石畳を掃いた。

 ゴブリンたちが、新しい標的を認識した。
 獲物だと思ったのだろう。三匹が同時に飛びかかる。

 錆びた短剣がミレイの胴を貫く。
 棍棒が頭に振り下ろされる。
 はずだった。

「……え?」

 ゴブリンの攻撃が、ミレイの体をすり抜けた。

 触れない。当たらない。
 刃も棍棒も、まるで霧を切るように空をいでいる。
 手応えが全くないことに気づいたゴブリンが、混乱した顔で何度も斬りつける。
 何度も殴る。全て無意味だった。

「ギギッ!?」

「ガ、ガァッ!?」

「物理無効か……」

 俺は感心しながら呟いた。

 防御力が高いんじゃない。回避率が異常なわけでもない。
 そもそも、当たり判定が存在しないのだ。
 システム的に言えば、物理攻撃の処理がスキップされている状態。
 あるいは、幽体と物質が干渉しない仕様。

「この仕様、バグ報告したら即キャンセルレベルの壊れ性能だな。味方でよかった」

 ミレイがゆっくりとマスクを外した。

 耳元まで裂けた口が、薄暗い回廊に露わになる。
 赤い傷跡のような唇が、三日月のように歪んだ。
 美しくも禍々まがまがしい、都市伝説の怪異の本性。

「ねえ」

 その声は、甘く、冷たかった。
 回廊の空気が凍りつくような錯覚を覚える。

「わたし、きれい?」

 ゴブリンたちの動きが、ぴたりと止まった。

 逃げようとしている。足が動かない。
 叫ぼうとしている。声が出ない。
 質問を投げかけられた瞬間から、回答が完了するまで強制的に行動不能。

 スタン。しかも確定発動。抵抗不可。

「あなたたちもポマードって言えば、助かったかもしれないのに」

 ミレイが裁ち鋏を振り上げた。
 身の丈ほどもある巨大な刃が、松明の光を反射してぎらりと輝く。

「……あ、言葉通じないのね。じゃあ死んで」

 チョキン。

 鋏が閉じる音が三度響いた。
 乾いた、軽い音。まるで紙を切るような手応え。

 ゴブリンの体が光の粒子に分解され、消滅していく。
 後には、拳大の青い石が三つ転がっていた。魔石だ。

「……すごいな」

 俺は素直に感嘆した。

「ノーダメージだ。回復薬代がかからない。装備の修繕費もゼロ。完璧じゃないか」

「それが感想なの? 普通、もうちょっとこう……」

「経費削減は正義だろ。前の会社じゃ備品一つ買うのに稟議書りんぎしょ三枚必要だった」

 ミレイが何か言いかけて、やめた。
 諦めたような顔でこちらを見ている。

 俺はUIを操作し、魔石を回収した。

『魔石×3を獲得』
『DP変換を実行しますか? Y/N』

「Y」

『300DPを獲得しました』
『現在の総DP:300』

「物理無効に、質問回答強制スタン。しかもスタン中は一方的に攻撃可能……」

 俺はミレイを見た。

「敵だったら詰んでたな。マジで味方でよかった」

「……ふん」

 ミレイがマスクを付け直しながら、視線を逸らした。
 その手が、少しだけ落ち着かなく動いている。

     ◆

 土蔵の外に出ると、朝の光が眩しかった。

 空は青く、雲は白い。鳥の声が遠くから聞こえる。
 都会では絶対に味わえない静寂。最高の環境だ。

 縁側に座り、俺は昨日コンビニで買っておいた袋を開けた。

「ミレイ」

「……なに」

「初仕事、完璧だった」

 俺はプリンを差し出した。
 とろけるカスタードプリン。150円。コンビニスイーツの定番。

「優秀な社員にはインセンティブを出す。それが俺の流儀だ」

「……は?」

 ミレイが目を丸くしている。
 裁ち鋏を持ったまま、プリンと俺の顔を交互に見ていた。

「報酬。ボーナス。ご褒美。好きな言葉を選べ」

「い、いらないわよそんなの」

「遠慮するな。就業規則に書いてある」

「書いてないでしょそんなの! というか就業規則なんてないでしょ!」

 俺は無視してプリンを押しつけた。
 ミレイが仕方なさそうに受け取る。裁ち鋏を壁に立てかけて、おそるおそるプリンの蓋を開けた。

「……わたし、食べられるのかしら。これ」

「知らん。試せ」

「雑すぎない?」

 文句を言いながらも、ミレイはマスクを少しずらしてプリンを口に運んだ。

 一口。

 裂けた口が、もぐもぐと動く。
 咀嚼そしゃくしている。飲み込んでいる。どうやら食べられるらしい。

「……」

「どうだ」

「……別に。普通」

 でも、二口目を食べている。
 三口目も。スプーンを動かす手が止まらない。

 俺はそれを横目で見ながら、ホログラムUIを確認した。

 現在DP:300。
 従業員:1名。
 ダンジョン第1階層:魔物発生中(次回湧出まで23時間)。

 この調子なら、毎日ゴブリンが湧いて、毎日ミレイが倒して、毎日DPが貯まる。
 完全自動収益システムの完成だ。

「これならいける」

 俺は確信した。

「俺の寝て暮らす生活が、確定した」

「……あなた、本当に働く気ないのね」

「三年間、死ぬほど働いた。休日出勤200日。残業月120時間。もう十分だ」

 ミレイが何か言いかけて、やめた。
 プリンの最後の一口を食べながら、小さく呟く。

「……おいしかった」

「そうか。よかった」

「べ、別に感謝してるわけじゃないから! 勘違いしないでよね!」

「してなくていい。また明日も頼む」

 ミレイが顔を背けた。
 マスクの隙間から覗く頬が、ほんのりと赤い。

 俺は縁側に寝転がり、空を見上げた。

 青い空。白い雲。
 風が草を揺らす音。遠くで鳴く鳥の声。

 三年ぶりの、何もしない朝。
 働かない生活。完全自動収益。
 怪異の部下と、田舎の古民家。

 退職して正解だった。
 人生で初めて、心からそう思えた。

                      続く
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
 ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。  ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。  ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。  ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。  なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。  もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。  もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。  モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。  なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。  顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。  辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。 他のサイトにも掲載 なろう日間1位 カクヨムブクマ7000  

『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます

エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】 「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」 そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。 彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。 傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。 「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」 釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。 魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。 やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。 「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」 これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー! (※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)

疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件

月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ! 『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』 壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。

「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい

夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。 彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。 そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。 しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...