実家の裏庭がダンジョンだったので、口裂け女や八尺様に全自動で稼がせて俺は寝て暮らす〜元社畜のダンジョン経営〜

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第33話 弊社は人身売買を行っておりません(※怪異含む)

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 翌朝、古民家に漂う空気がいつもと違った。
 縁側に丸まったタマが、一晩中そこから動いていない。
 二股に分かれた尻尾が、ピクリとも揺れなかった。

「タマ、朝ごはんは」
「いらない」

 普段なら「めんどい」で済ませる猫又が、短く言い切る。
 金色の瞳が、敷地の外をじっと睨んでいた。

 俺は縁側に腰を下ろし、湯気の立つ味噌汁を啜った。
 ミレイの作った朝食は相変わらず完璧だ。
 だが、食卓を囲む怪異たちの表情は硬い。

「カイトさん、昨夜の電話の件ですが」

 ミレイが切り出した。
 マスクの奥の瞳が、いつになく真剣だった。

「スキマ、何かわかったか」

 炬燵こたつの隙間から、細い声が響く。

「……逆探知、できなかった。でも、電波の出どころ、県内」
「近いな」
「……うん。たぶん、今日、来る」

 スキマの言葉に、食卓が静まり返った。

 そのとき、ハチさんが立ち上がる。
 190cmの長身が、朝日を背に影を落とした。

「ぽぽぽ、暗い顔してても始まんないよ! 旦那、あたいは部下連れて土木行ってくるから!」
「部下って、黒田か」
「そそ! あいつ、フォームがいいんだよねえ。鍛えがいがあるってもんさ」

 ハチさんが農具小屋の方へ歩いていく。
 数秒後、悲鳴が聞こえた。

「ひぃぃぃ! お、起きてます! 最高の職場です!」
「ぽぽぽ、元気いいねえ! 今日は第3階層の整地だよ、ついてきな!」
「は、はい! ハチ課長!」

 黒田の声に、妙な張りがあった。
 恐怖と、それ以外の何か。
 たぶん、充実感とかいう厄介なやつだ。

 社畜は褒められると伸びる。
 俺がよく知っている習性だった。

        *

 昼前のことだった。
 タマの尻尾が、ぴんと立った。

「来た」

 短い一言。
 同時に、砂利を踏む音が聞こえてきた。

 敷地の入り口に、黒いセダンが停まっている。
 高級車だ。
 見慣れない車種だが、値段だけは伝わってくる。

 運転席から降りてきたのは、若い男だった。
 全身ブランド物のスーツ。
 整った顔立ちに、営業マン特有の笑顔。

 俺の背筋が、勝手にこわばった。
 怪異より、こういう人種の方がよっぽど怖い。
 ブラック企業で学んだ、数少ない真理だ。

「初めまして、雨神社長」

 男が近づいてくる。
 革靴が砂利を鳴らす音が、やけに耳についた。

「人材派遣会社『ミコシバ・エージェント』代表の御子柴と申します」

 差し出された名刺を受け取る。
 紙の質が異常に良い。
 エンボス加工に、金の箔押し。

 そして、裏面には何も書かれていなかった。

 表向きの情報しかない名刺。
 俺の中で、警告音が鳴り始めていた。

「ヘッドハンティングですか」
「ええ、優秀な人材がいらっしゃると聞きまして」

 御子柴が、にこやかに周囲を見回す。
 その視線が、縁側のタマで止まった。

「おや、珍しい猫ですね。黒猫に、尻尾が二本。毛並みも素晴らしい」

 タマの毛が逆立つ。
 低いうなり声が漏れた。

「剥製にしても、さぞ美しいでしょうね」

 空気が凍った。
 比喩ではない。
 隣に立つユキの周囲から、白い霧が立ち上っていた。

「くさい」

 ユキが小さくつぶやく。

「くさい。くさい。このひと、くさい。黒田より、もっと、くさい」

 御子柴の笑顔が、わずかに深くなった。

「雪女さんですか。素晴らしい冷却能力だ。市場では高値がつきますよ」

 雪女。
 俺は御子柴の顔を見た。
 擬態の指輪で、ユキは普通の少女にしか見えないはずだ。

「どこでその情報を」
「ああ、ご心配なく。我々には我々の情報網がありまして」

 御子柴は質問に答えなかった。
 代わりに、懐から小さな端末を取り出す。

「雪女、口裂け女、八尺様、隙間女、座敷童子、猫又。いやあ、素晴らしいラインナップだ」

 全員の正体を、知っている。
 公安の監査は突破した。
 山本主任も桐生も、怪異の存在には気づいていなかった。

 なら、情報源は別にある。
 内部か、外部か。
 どちらにせよ、どこかに穴がある。

 俺はその情報を、頭の隅に保存した。
 今は、目の前の問題を処理するのが先だ。

「単刀直入に申し上げましょう」

 御子柴が一歩、近づいた。
 営業スマイルは崩れない。
 だが、その瞳の奥には、商品を値踏みする冷たさがあった。

「こちらの怪異を、譲っていただけませんか。言い値で買います」

 沈黙が落ちた。

「一体につき、まあ、三千万からでしょうか。特に大柄な女性の方なら、億を超えることも珍しくない」

 ミレイの手が、エプロンの下で何かを握った。
 裁ち鋏の柄だろう。

 俺は御子柴の目を見た。
 営業スマイルの奥にある、腐った何かを。

 こういう人間は、交渉しても無駄だ。
 相手の都合を考える回路が、最初から実装されていない。
 ブラック企業の上層部と同じ。
 バグではなく、仕様としてそうなっている。

「お断りします」

 俺は即答した。

「うちはホワイト企業なんでね。従業員の売買はやってないんですよ」

 御子柴の眉が、ほんの少し動いた。
 初めて見せた、感情らしきもの。

「社長、ご冗談を。彼女たちは怪異ですよ? 人権も労働基準法も適用されない。法的には、ペットや家畜と同じ扱いです」
「そうですか」
「ええ。つまり、売買は完全に合法なんです」

 御子柴が両手を広げた。
 まるで、当然のことを説明するように。

「考えてみてください。一体三千万。五体で一億五千万。悠々自適の隠居生活ができますよ」

「御子柴さん」
「はい」
「帰ってください」

 短く、はっきりと告げた。

「うちの従業員は売り物じゃない。商品でもない。俺が面接して、俺が採用した社員だ」

 御子柴の笑顔が、ゆっくりと消えていく。
 代わりに浮かんだのは、冷ややかな失望だった。

「残念ですね。穏便に済ませたかったのですが」

 御子柴が指を鳴らした。
 セダンの後部座席から、二つの影が這い出てくる。

 人の形をしていた。
 だが、関節の曲がり方がおかしい。
 目の位置が、左右で違う。

 怪異だ。
 しかも、明らかに正気を失っている。

 俺のバグ召喚とは、違う。
 あれは従属させているんじゃない。
 壊して、使っている。

「使役怪異です。少々手荒ですが、回収させていただきます」

 ミレイが前に出た。
 巨大な裁ち鋏が、陽光を反射する。

「お引き取りください」
「おやおや、口裂け女ですか。これは高値がつきそうだ」

 御子柴は動じない。
 むしろ、獲物を見つけた目をしていた。

「今日は下見です。本格的な回収は、夜に」

 御子柴が踵を返す。
 使役怪異たちが、ゆらりと車に戻っていく。

「楽しみにしていてください、雨神社長」

 車のドアに手をかけながら、御子柴が振り返った。
 その笑顔は、もう営業用ではなかった。

「夜は怪異の時間ですから。そして、怪異を狩るのも、また夜の仕事なんですよ」

 黒いセダンが、砂利道を去っていく。
 後には、張り詰めた静寂だけが残った。

        *

「カイトさん」

 ミレイが振り返る。
 その瞳に、怒りと不安が混じっていた。

「大丈夫だ」

 俺は言った。
 頭の中で、対処法を組み立てていく。

 敵の戦力は不明。
 だが、使役怪異を連れている以上、複数を相手にする可能性がある。
 正面からの力押しは避けたい。
 となれば、地の利を活かす。

「全員、戦闘配置だ。今夜は残業になるぞ」

 縁側で、タマの尻尾がゆらりと揺れる。
 炬燵こたつの隙間から、スキマの目が光る。
 ユキの周囲の温度が、さらに下がっていく。

 そのとき、第3階層から戻ってきたハチさんの声が響いた。

「ぽぽぽ! なんか面白そうなことになってるじゃん!」

 そして、その後ろには、泥まみれの黒田がいた。

「あ、あの、俺は帰っていいですか」
「駄目だ。お前も戦力だ」
「え、戦力? 俺が?」

 ハチさんが黒田の肩をばんと叩いた。

「ぽぽぽ、部下は大事にしないとね! あんたには穴掘りを任せるよ!」
「穴掘り?」
「そ。敵が来たら落ちる穴。あたいが設計図描くから、あんたが掘んな」
「ひぃぃぃ!」

 夜まで、あと数時間。
 株式会社アマガミ・ラボ、初の防衛戦が始まろうとしていた。

 俺は縁側に座り、御子柴の名刺を眺めた。
 裏面の空白が、やけに目についた。

 情報源。
 誰が、何を、漏らしたのか。

 その答えは、まだ見えない。
 だが、一つだけ確かなことがある。

 うちの従業員は、誰にも渡さない。
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