6 / 15
第5話「芽吹く信頼、色づく大地」
しおりを挟む
カイからの告白は、僕の心に甘く、温かい波紋を広げた。
それ以来、僕たちは言葉を交わさずとも、互いの想いを確かめ合うように、穏やかな時間を過ごしていた。畑仕事の合間に交わす視線、ふとした瞬間に触れ合う指先、その全てが愛おしくて、僕の日常をきらきらと輝かせてくれた。
辺境領は、僕の力がもたらした豊穣によって、目覚ましい発展を遂げていた。有り余るほどの収穫物は、保存食に加工されたり、近隣の村との交易に使われたりした。カイは領主として優れた手腕を発揮し、僕がもたらした「恵み」を、領地の未来を築くための確かな「礎」へと変えていった。
新しい家が建ち、水路が整備され、子供たちのための小さな学校もできた。かつては絶望の色しかなかったこの土地に、希望の光が満ち溢れている。そして、その中心にはいつも、領民たちの笑顔があった。
「エリアス様のおかげで、今年の冬は暖かい服が買えそうだ」
「病気だった母さんも、薬草のおかげですっかり元気になってね」
人々から寄せられる感謝の言葉は、僕にとって何よりの報酬だった。王宮で求められていたのは、公爵家という家柄と、人形のような美しさだけ。誰かの役に立っているという実感を得られたのは、ここに来て初めてのことだった。
「無理はするなよ」
僕が一人で畑に残って作業をしていると、いつの間にか隣に来たカイが、僕の額の汗を無骨な指で拭ってくれた。その自然な仕草に、心臓がとくんと跳ねる。
「大丈夫です。この子たちが、もっと力を欲しがっているから」
僕は足元で元気に育つ小麦の穂を、愛おしげに撫でた。僕の力に応えるように、穂がさわさわと揺れる。まるで、喜んでいるみたいに。
「そうか。だが、お前が倒れたら元も子もない」
カイはそう言うと、僕の手から水の入った皮袋を取り、無理やり僕の口元へと運んだ。
「ほら、飲め」
「……自分で飲めます」
少し拗ねたように言うと、カイは楽しそうに喉の奥で笑った。
「意地っ張りなところも、可愛いけどな」
「……っ!」
突然の言葉に、僕はむせてしまった。慌てて背中をさすってくれるカイの大きな手のひらが、やけに熱く感じる。この人は、時々こうして、何の気なしに僕の心臓を鷲掴みにしてくるから困る。
「カイの、いじわる」
「はは、悪い悪い」
悪びれもせずに笑う彼を、僕は軽く睨みつけた。けれど、その視線に怒りの色など全くないことを、きっと彼も分かっているのだろう。
そんな穏やかな日々が続くと思っていた。
しかし、ある知らせが、僕たちの平穏に小さな影を落とす。
行商人がもたらした王都の噂。それは、僕の耳を疑うような内容だった。
「王都じゃ、ひどい凶作が続いてるらしいですよ。なんでも、リオル様の聖オメガとしての力が、ここ最近、全く発揮されなくなったとかで」
行商人の言葉に、僕は思わずカイと顔を見合わせた。
「凶作……?あんなに豊かな土地が?」
「ええ。原因は分からないそうですが、作物は枯れ、家畜は病気で倒れ、民は飢えに苦しんでいると。王宮は、原因究明に躍起になっているそうですが、全く見当もつかないらしいです」
行商人は、辺境で採れた見事な野菜を荷馬車に積み込みながら、溜息交じりに言った。
「それに引き換え、この土地は素晴らしい。一体どんな魔法を使ったら、こんな不毛の地がこれほどの穀倉地帯になるんですかねぇ」
『リオルの力が、発揮されなくなった……?』
いや、違う。きっと、最初からリオルにそんな力はなかったのだ。
僕が王宮にいた頃、国の豊作は当たり前のように続いていた。それは、僕の【緑の手】の力が、僕自身も気づかないうちに、王宮の庭園を通じて国全体に微弱ながらも影響を及ぼしていたからなのかもしれない。僕という力の供給源を失った王都が、本来の痩せた土地に戻りつつある。それが、真相なのではないだろうか。
僕が追放されたのは、収穫期が終わった直後の秋だった。だから、その影響がすぐには現れなかった。しかし、冬を越し、春の作付けの時期になっても、豊穣をもたらす力は戻らない。そして今、夏を迎えても、状況は悪化する一方なのだろう。
もし、僕の推測が正しいとすれば……。
「エリアス?」
僕が黙り込んでいると、カイが心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「……いえ、何でもありません」
僕は無理に笑顔を作った。王都のことなど、もう僕には関係ない。アランやリオルがどうなろうと、自業自得だ。そう、頭では分かっている。なのに、胸の奥がちくりと痛んだ。飢えに苦しんでいるという、名も知らぬ王都の民たちのことを思うと、どうしても心がざわめく。
その日の夜、僕は一人、考え込んでいた。
僕の力のことは、この辺境領だけの秘密にしておくべきだ。もし王都に知られたら、アランが僕を力ずくで連れ戻しに来るかもしれない。もう、あの場所には戻りたくない。この穏やかな日々を、失いたくない。
けれど、このまま王都の民を見殺しにしていいのだろうか。彼らに罪はない。愚かな為政者のせいで、苦しんでいるだけだ。
「眠れないのか」
部屋のドアが静かに開いて、カイが入ってきた。僕が悩んでいるのを、察してくれたのかもしれない。彼は僕の隣に腰を下ろすと、何も言わずに、窓の外の月を眺めていた。その沈黙が、今はありがたかった。
「……僕が、王都にいたから、国は豊かだったのかもしれません」
耐えきれず、僕は胸の内の推測を口にした。
「僕がいなくなったから、凶作に……」
「……そうかもしれんな」
カイは、静かにうなずいた。彼は、僕の言葉を少しも疑っていないようだった。
「だとしたら、あんたは気に病む必要はない。それは、あんたのせいじゃない。あんたの価値を見抜けなかった、王都の連中が愚かだっただけだ」
「でも、民に罪は……」
「エリアス」
カイは僕の肩を抱き寄せた。
「お前は、優しすぎる。だがな、お前が一人で全てを背負う必要はないんだ。お前が救いたいと願うなら、俺も一緒に考える。お前が戦うと決めるなら、俺も隣で剣を取る。だが、お前がここにとどまりたいと望むなら、俺はどんな敵が来ようとも、全力でお前を守る」
彼の言葉は、迷っていた僕の心に、一本の強い芯を通してくれたようだった。
そうだ。僕はもう、一人じゃない。
「……ありがとうございます、カイ。もう少し、考えてみます」
「ああ、そうしろ」
カイは僕の髪を優しく撫でた。その手つきは、まるで宝物に触れるかのようだ。
「俺は、お前が笑ってさえいてくれれば、それでいい」
その言葉に、僕は顔を上げて、彼を見つめた。月明かりが、彼の真剣な横顔を照らしている。僕のために、全てを懸けてくれると言ってくれている。この人への愛しさが、胸いっぱいに広がっていく。
『この人となら、どんな困難も乗り越えられる』
そう、確信した。
王都の未来がどうなるかは分からない。けれど、僕の未来は、この人の隣にある。それだけは、確かだった。
色づいた大地の上で、僕とカイの信頼は、黄金の小麦のように、確かな実りを結び始めていた。
それ以来、僕たちは言葉を交わさずとも、互いの想いを確かめ合うように、穏やかな時間を過ごしていた。畑仕事の合間に交わす視線、ふとした瞬間に触れ合う指先、その全てが愛おしくて、僕の日常をきらきらと輝かせてくれた。
辺境領は、僕の力がもたらした豊穣によって、目覚ましい発展を遂げていた。有り余るほどの収穫物は、保存食に加工されたり、近隣の村との交易に使われたりした。カイは領主として優れた手腕を発揮し、僕がもたらした「恵み」を、領地の未来を築くための確かな「礎」へと変えていった。
新しい家が建ち、水路が整備され、子供たちのための小さな学校もできた。かつては絶望の色しかなかったこの土地に、希望の光が満ち溢れている。そして、その中心にはいつも、領民たちの笑顔があった。
「エリアス様のおかげで、今年の冬は暖かい服が買えそうだ」
「病気だった母さんも、薬草のおかげですっかり元気になってね」
人々から寄せられる感謝の言葉は、僕にとって何よりの報酬だった。王宮で求められていたのは、公爵家という家柄と、人形のような美しさだけ。誰かの役に立っているという実感を得られたのは、ここに来て初めてのことだった。
「無理はするなよ」
僕が一人で畑に残って作業をしていると、いつの間にか隣に来たカイが、僕の額の汗を無骨な指で拭ってくれた。その自然な仕草に、心臓がとくんと跳ねる。
「大丈夫です。この子たちが、もっと力を欲しがっているから」
僕は足元で元気に育つ小麦の穂を、愛おしげに撫でた。僕の力に応えるように、穂がさわさわと揺れる。まるで、喜んでいるみたいに。
「そうか。だが、お前が倒れたら元も子もない」
カイはそう言うと、僕の手から水の入った皮袋を取り、無理やり僕の口元へと運んだ。
「ほら、飲め」
「……自分で飲めます」
少し拗ねたように言うと、カイは楽しそうに喉の奥で笑った。
「意地っ張りなところも、可愛いけどな」
「……っ!」
突然の言葉に、僕はむせてしまった。慌てて背中をさすってくれるカイの大きな手のひらが、やけに熱く感じる。この人は、時々こうして、何の気なしに僕の心臓を鷲掴みにしてくるから困る。
「カイの、いじわる」
「はは、悪い悪い」
悪びれもせずに笑う彼を、僕は軽く睨みつけた。けれど、その視線に怒りの色など全くないことを、きっと彼も分かっているのだろう。
そんな穏やかな日々が続くと思っていた。
しかし、ある知らせが、僕たちの平穏に小さな影を落とす。
行商人がもたらした王都の噂。それは、僕の耳を疑うような内容だった。
「王都じゃ、ひどい凶作が続いてるらしいですよ。なんでも、リオル様の聖オメガとしての力が、ここ最近、全く発揮されなくなったとかで」
行商人の言葉に、僕は思わずカイと顔を見合わせた。
「凶作……?あんなに豊かな土地が?」
「ええ。原因は分からないそうですが、作物は枯れ、家畜は病気で倒れ、民は飢えに苦しんでいると。王宮は、原因究明に躍起になっているそうですが、全く見当もつかないらしいです」
行商人は、辺境で採れた見事な野菜を荷馬車に積み込みながら、溜息交じりに言った。
「それに引き換え、この土地は素晴らしい。一体どんな魔法を使ったら、こんな不毛の地がこれほどの穀倉地帯になるんですかねぇ」
『リオルの力が、発揮されなくなった……?』
いや、違う。きっと、最初からリオルにそんな力はなかったのだ。
僕が王宮にいた頃、国の豊作は当たり前のように続いていた。それは、僕の【緑の手】の力が、僕自身も気づかないうちに、王宮の庭園を通じて国全体に微弱ながらも影響を及ぼしていたからなのかもしれない。僕という力の供給源を失った王都が、本来の痩せた土地に戻りつつある。それが、真相なのではないだろうか。
僕が追放されたのは、収穫期が終わった直後の秋だった。だから、その影響がすぐには現れなかった。しかし、冬を越し、春の作付けの時期になっても、豊穣をもたらす力は戻らない。そして今、夏を迎えても、状況は悪化する一方なのだろう。
もし、僕の推測が正しいとすれば……。
「エリアス?」
僕が黙り込んでいると、カイが心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「……いえ、何でもありません」
僕は無理に笑顔を作った。王都のことなど、もう僕には関係ない。アランやリオルがどうなろうと、自業自得だ。そう、頭では分かっている。なのに、胸の奥がちくりと痛んだ。飢えに苦しんでいるという、名も知らぬ王都の民たちのことを思うと、どうしても心がざわめく。
その日の夜、僕は一人、考え込んでいた。
僕の力のことは、この辺境領だけの秘密にしておくべきだ。もし王都に知られたら、アランが僕を力ずくで連れ戻しに来るかもしれない。もう、あの場所には戻りたくない。この穏やかな日々を、失いたくない。
けれど、このまま王都の民を見殺しにしていいのだろうか。彼らに罪はない。愚かな為政者のせいで、苦しんでいるだけだ。
「眠れないのか」
部屋のドアが静かに開いて、カイが入ってきた。僕が悩んでいるのを、察してくれたのかもしれない。彼は僕の隣に腰を下ろすと、何も言わずに、窓の外の月を眺めていた。その沈黙が、今はありがたかった。
「……僕が、王都にいたから、国は豊かだったのかもしれません」
耐えきれず、僕は胸の内の推測を口にした。
「僕がいなくなったから、凶作に……」
「……そうかもしれんな」
カイは、静かにうなずいた。彼は、僕の言葉を少しも疑っていないようだった。
「だとしたら、あんたは気に病む必要はない。それは、あんたのせいじゃない。あんたの価値を見抜けなかった、王都の連中が愚かだっただけだ」
「でも、民に罪は……」
「エリアス」
カイは僕の肩を抱き寄せた。
「お前は、優しすぎる。だがな、お前が一人で全てを背負う必要はないんだ。お前が救いたいと願うなら、俺も一緒に考える。お前が戦うと決めるなら、俺も隣で剣を取る。だが、お前がここにとどまりたいと望むなら、俺はどんな敵が来ようとも、全力でお前を守る」
彼の言葉は、迷っていた僕の心に、一本の強い芯を通してくれたようだった。
そうだ。僕はもう、一人じゃない。
「……ありがとうございます、カイ。もう少し、考えてみます」
「ああ、そうしろ」
カイは僕の髪を優しく撫でた。その手つきは、まるで宝物に触れるかのようだ。
「俺は、お前が笑ってさえいてくれれば、それでいい」
その言葉に、僕は顔を上げて、彼を見つめた。月明かりが、彼の真剣な横顔を照らしている。僕のために、全てを懸けてくれると言ってくれている。この人への愛しさが、胸いっぱいに広がっていく。
『この人となら、どんな困難も乗り越えられる』
そう、確信した。
王都の未来がどうなるかは分からない。けれど、僕の未来は、この人の隣にある。それだけは、確かだった。
色づいた大地の上で、僕とカイの信頼は、黄金の小麦のように、確かな実りを結び始めていた。
397
あなたにおすすめの小説
冤罪で追放された悪役令息、北の辺境で幸せを掴む~恐ろしいと噂の銀狼将軍に嫁いだら、極上の溺愛とモフモフなスローライフが始まりました~
水凪しおん
BL
「君は、俺の宝だ」
無実の罪を着せられ、婚約破棄の末に極寒の辺境へ追放された公爵令息ジュリアン。
彼を待ち受けていたのは、「北の食人狼」と恐れられる将軍グリーグとの政略結婚だった。
死を覚悟したジュリアンだったが、出会った将軍は、噂とは真逆の不器用で心優しいアルファで……?
前世の記憶を持つジュリアンは、現代知識と魔法でボロボロの要塞を快適リフォーム!
手作りスープで将軍の胃袋を掴み、特産品開発で街を救い、気づけば冷徹将軍から規格外の溺愛を受けることに。
一方、ジュリアンを捨てた王都では、破滅の足音が近づいていて――。
冤罪追放から始まる、銀狼将軍との幸せいっぱいな溺愛スローライフ、ここに開幕!
【オメガバース/ハッピーエンド/ざまぁあり/子育て/スパダリ】
最強賢者のスローライフ 〜転生先は獣人だらけの辺境村でした〜
なの
BL
社畜として働き詰め、過労死した結城智也。次に目覚めたのは、獣人だらけの辺境村だった。
藁葺き屋根、素朴な食事、狼獣人のイケメンに介抱されて、気づけば賢者としてのチート能力まで付与済み!?
「静かに暮らしたいだけなんですけど!?」
……そんな願いも虚しく、井戸掘り、畑改良、魔法インフラ整備に巻き込まれていく。
スローライフ(のはず)なのに、なぜか労働が止まらない。
それでも、優しい獣人たちとの日々に、心が少しずつほどけていく……。
チート×獣耳×ほの甘BL。
転生先、意外と住み心地いいかもしれない。
もふもふ守護獣と運命の出会い—ある日、青年は異世界で大きな毛玉と恋に落ちた—
なの
BL
事故に巻き込まれ、雪深い森で倒れていた青年・ユナ。
命の危険に晒されていた彼を救ったのは、白銀の毛並みを持つ美しい人狼・ゼルだった。
ゼルは誰よりも優しくて、そして――独占欲がとにかく強い。
気がつけばユナは、もふもふの里へ連れていかれる。
そこでは人狼だけでなく、獣人や精霊、もふもふとした種族たちが仲良く暮らしており、ユナは珍しい「人間」として大歓迎される。
しかし、ゼルだけは露骨にユナを奪われまいとし、
「触るな」「見るな」「近づくな」と嫉妬を隠そうとしない。
もふもふに抱きしめられる日々。
嫉妬と優しさに包まれながら、ユナは少しずつ居場所を取り戻していく――。
【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立
黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」
「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」
ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。
しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。
「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。
ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを!
伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。
これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!
過労死転生、辺境で農業スローライフのはずが、不愛想な元騎士団長を餌付けして溺愛されてます
水凪しおん
BL
「もう、あくせく働くのは絶対に嫌だ!」
ブラック企業で過労死した俺、ユキナリが神様から授かったのは、どんな作物も育てられ、どんな道具にもなるチートスキル【万能農具】。念願のスローライフを送るため、辺境の荒れ地でのんびり農業を始めたはずが……出会ってしまったのは、心を閉ざした無愛想な元騎士団長・レオンハルト。俺の作るあったか料理に胃袋を掴まれ、凍てついた心が徐々に溶けていく彼。もふもふの番犬(黒狼)も加わって、穏やかな日々は加速していく。――収穫祭の夜、酔った勢いのキスをきっかけに、彼の独占欲に火をつけてしまった!?
「お前は、俺だけのものだ」
不器用で、でもどこまでも優しい彼の激しい愛情に、身も心も蕩かされていく。
辺境の地でのんびり農業をしていただけなのに、いつの間にか不愛想な元騎士団長の胃袋と心を射止めて、国まで動かすことになっちゃいました!? 甘々で時々ほろ苦い、異世界農業スローライフBL、ここに開幕!
猫カフェの溺愛契約〜獣人の甘い約束〜
なの
BL
人見知りの悠月――ゆづきにとって、叔父が営む保護猫カフェ「ニャンコの隠れ家」だけが心の居場所だった。
そんな悠月には昔から猫の言葉がわかる――という特殊な能力があった。
しかし経営難で閉店の危機に……
愛する猫たちとの別れが迫る中、運命を変える男が現れた。
猫のような美しい瞳を持つ謎の客・玲音――れお。
彼が差し出したのは「店を救う代わりに、お前と契約したい」という甘い誘惑。
契約のはずが、いつしか年の差を超えた溺愛に包まれて――
甘々すぎる生活に、だんだんと心が溶けていく悠月。
だけど玲音には秘密があった。
満月の夜に現れる獣の姿。猫たちだけが知る彼の正体、そして命をかけた契約の真実
「君を守るためなら、俺は何でもする」
これは愛なのか契約だけなのか……
すべてを賭けた禁断の恋の行方は?
猫たちが見守る小さなカフェで紡がれる、奇跡のハッピーエンド。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる